普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

へんてこな保護者も教員の評価をするのでしようか

2006-11-28 08:32:58 | 教育

11月27日の読売新聞の一面に[給食費滞納18億円、「払えるのに払わない増加」]と[保護者・生徒が教員評価、教育再生会議1次報告素案]が一面に出ていました。

<<へんてこな保護者も教員の評価をするのでしょうか>>

保護者・生徒が教員評価の目的は、教員の質向上に向け「ダメ教員の追放と優秀な教員の処遇改善」だそうです。
給食費滞納への対応では、校長や教諭が夜間や休日を利用して電話したり、訪問をしているそうです。
私は、再生会議の意図するところもなんとなく判りますが、給食費を払えるのに払わない父兄、首相の言われる規範意識のない生徒が教員にどれだけ公平な評価をするのでしょうか。

<<可哀相な教員>>
私はかねてから日教組に反対の立場ですが、そんな父兄にも教員の査定に参加させるなど、余りにも教員にたいてしひどいと思いませんか。
この制度実施の結果は教員の今まで以上の萎縮と、ことなかれ主義、生徒や父兄への迎合に終わってしまうのが眼に見える様です。
判断力のない生徒の参加は少なくとも高校生に限るべきでしょう。

<<この制度実施の前にやらねばならぬ事>>
実施する前提条件として、生徒、父兄の再教育をすべきではないでしょうか。
私は公平に言って、現在の教員は少なくとも、昔と余り変わらないと思っています。
ただ昔と変わらない教師では、今のひどい教育環境では充分な教育が出来ないだけだと思いませんか 。
そして、ひどい教育環境を作っているのは、一部のへんてこな父兄であり、その子供達であるへんてこな一部の生徒、そして会議が恐らく意識しているターゲットのごく 少数のへんてこな教師と一部のへんてこな教職員組合だと思います。
そして、その基本のへんてこな父兄や教師を作ってきたのは、戦後以来の歪んだ教育のせいだと思っています。

首相が、今までの教育中央審議会のほかに、わざわざ教育再生会議を作ったのも戦後以来の歪んだ教育の建て直しを願ってのことでしょう。
この制度や、教員の再試験、バウチャー制の導入も良いと思いますが、その前に何故普通の教師でもある程度充分な教育が出来るような環境を作ってやらないのでしょうか。

<<何故家庭教育を優先的に取り上げないのか>>

教育基本法の原案でも、父兄その他の保護者は、子の教育に関して第一義的な責任と、家庭教育の支援をうたっています。
それなら、何故第一義的な家庭教育を、先ず第一の施策として取り上げないのでしょうか。、
おそらく教師の誰に聞いても、もし物の道理の判った父兄ばかりだったら、そして躾けの行き届いた生徒ばかりだったら、どんなに仕事がやりやすいかと言うでしょう。
そして、今の教師でも教育の成果が大いに上がるに違いありません。
恐らく誰もが家庭教育の見直しが一番に取り上げなければいけないと思っていりに違いありません。
ただその具体的な施策が難しいことと、それに対する一部マスコミの批判を恐れて手を付けられないでいると思います。

<<教育再生会議も中央教育審議会の歩いてきた道を進むのか>>
中央教育審議会のゆとり教育の導入→学力向上策→英語教育の導入などの方針の振れに不信感を抱いた人も多いと思います。
そして、教育再生会議が出来たのもその現れかも知れません。
然し、私から見るとも審議会と同じ轍を踏んでいるように思います。
それは、皆さん が忙しくて教育現場を見る暇がないこと。
その結果文科省のレールにいつの間にか乗せられかかっているように思えます。
どうか会議の皆さん、現場に行って、教育委員会の人、校長、教職員組合の人、ノンポリの教師、地域の主立った人達の意見を聞いて見て廻って下さい。
そして、何よりも先ず、教育環境の改善に是非取り組んで下さい。

参照:これでいいのか中央教育審議会 
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060720
元中学校教師への手紙(私が見てきた教育荒廃の歴史)
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s ”カテゴリー:教育”

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