普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

米国の共和党の大敗から学ぶもの

2006-11-16 16:45:41 | 政策、社会情勢

私は平成6年の6月に「中東の紛争や戦争から学んだもの[米国の民主主義とは] 」をブログへ投稿しました。
http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060622

その概要は
1.もし昔、米国がイスラエルの制裁決議に何度も拒否権を発動しなかったら
多分、当時の政権は次回の選挙で苦戦したか、負けたかも知れない。
然し、中東の紛争ははとっくに解決しているのかも知れないし、9月11日に多くの犠牲者を出さずに済んだかも知れない。

2.米国が安保理の決議を無視して、イラクに先制攻撃をしかけていなかったら
多分、ブッシュ大統領は、次回の選挙で苦戦するか、負けるかも知れない。
然し、イラクでの戦争での米国兵士の戦死者は今より遥かに少なかっただろうし、イラクに平和がとうにがもう戻っていたかも知れない。それと間違った情報に基づいて戦争を始めた、醜態も世界にさらさずに済んだだろう。

3.もし、イラクの政権が出来た今、米国がその軍隊と、開戦後イラクでの権益を全て引き上げ、今後ともイラク政権への影響力を行使しないと決めたら
多分、ブッシュ政権は直ぐに転覆するか、次回選挙では大敗するのは間違いないだろう。
然し、米国が民主主義の名のもとの帝国主義の道に突き進んでいる国だ?と言う誤った考えを一新するのには、絶好の施策だろう。そして世界中の人たちがやはり米国は大統領の言うように大義を重んじる国だと、改めて見直し、世界のリーダーに足る国だと思うだろう。

4.グローバル民主主義を推進するために
世界の民主主義化を進めている米国が改めて、衆愚政治は独裁政治に勝るという民主主義の基本的なコンセプトに基づき、民主主義のクローバル化推進のリーダーとして、今後たとえ気に食わない議案でも、最終的には国連での多数意見に従うようにすれば、今までの経験してきた世界情勢よりもっと良い方向(米国にとっても、国連にとっても、世界にとっても、日本にとっても
)に進んでいくのではないだろうか。          

そして今回の選挙で共和党は大敗を喫しました。
その一番大きな理由は、イラク戦争の失敗を問われたもののようです。
米国はイラク戦で多くのことを学んだと思います。
そしてその為に余りにも多くの戦死者を出すと言う代償を払いました。

今、ブッシュさんイラク戦のの収拾策を考えているようです。
私が 3.で書いた仮定は余りにも荒唐無稽過ぎますが、ブッシュさんも、共和党も民主党も、米国に為は勿論ですが、何ががあっても米国に従って行くしかない日本の為にも、世界のためにも、態勢を建て直して貰いたいものです。

イラクのほかイラン、イスラエルなどの中東、一大対抗勢力として台頭しつつある中国、極端な自国中心主義の道を歩いているように見えるロシア、反米政権が増えて来た南米などなど、大変でしょうが、どうぞ道を誤ってまた日本や世界をを困らせない方針を立てて下さい。
その際は、4.に書いた様に、民主化のグローバル化の推進役として、国連での民主的な運営の先頭にたって下さい。


政府、自民党の方たちへ
日米同盟のパートナーとして、安倍さんの言われるよう、物言う外交の一環として、米国が道を誤らないように、率直に米国の大統領や当局者達と意見を交換して下さい。


そうでないと日本が、米国の従属的パートナー、ワシントンのポチと一部の日本人が自虐的に言ったり、北朝鮮が言う様に米国の一州と言われかねないことになります。
少なくても一部の国に
日本を動かすには、米国に言わせればよいと日本を軽く思わせないようにして下さい。
小泉さんのように、理屈にならぬ理屈を付けてでも、そして心ならずも
(と私は信じています)イラクに派兵して、一部の日本人や諸外国にから日本の平和堅持の方針を疑われることにならぬようにして下さい。
そして何にも増して
日本の利益のために言うべきことは是非米国に言って下さい。