うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Boundary、スリープレスナイト死亡

2012-02-07 20:13:20 | 競馬日記
記事タイトルのBig Brown, Diesの部分が目に入って、まさかそんなに簡単に死ぬとはと思ったのですが、亡くなったのは父のBoundaryでした(記事)。老衰のため安楽死とのこと。

BoundaryはGIIIを2つ勝っただけの馬ですが、Claiborne Farmで種牡馬入りし、GI2勝馬Pomeroyや何頭かの重賞勝ち馬を出し、競走成績以上の種牡馬成績を残しました。そしてなんと言っても2冠馬Big Brown。Boundaryは父Danzigで、母父と祖母父が非主流のDamascusとRound Tableという配合。Big BrownはNorthern Dancer 3 x 3、Damascus 3 x 4、Round Table 4 x 5という目を疑うクロスが絶妙なバランスを保つ非常識な名配合でした。
Danzigはアメリカの早熟スピード血統のはずだったのですが、アメリカでは勢いがなく、Langfuhrが2007年に5位に入ったのがリーディング10位以内に入った最後です。
Big Brownはドーピングもありましたから種牡馬としては未知数なのですが、Three Chimneysでいい待遇を受けているはずですので、アメリカにおけるDanzig系再興を期待しましょう。


こちらは早世です。最優秀短距離馬スリープレスナイトが亡くなりました(記事)。

直仔にヒシアマゾン、曾孫にアドマイヤムーンを出して牝系を広げつつある愛1000ギニー馬Katiesの孫。5連勝でスプリンターズSを制しました。全盛期は本当に強かったですし、順調さを欠きスプリンターズSから直行した宮記念、更にそこから直行したセントウルSの2着も強かったです。
産駒は2頭でどちらもディープインパクト産駒。1歳馬が牝で、当歳馬が牡です。

ディープインパクト × スリープレスナイト

牝馬が確保できたのは喜ばしいですが、配合としてはあまり納得できないです。クロフネのところだけ世代が新しいのが気になってしまいます。
best to best配合だけでなく、例えばカジノドライヴ × スリープレスナイトのような狙った配合も見たかったのですが(例えばですよ)、こんなに早く亡くなったのではどうしようもありません。