うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Shirocco甥

2012-02-15 20:14:07 | 競馬日記
Shiroccoの甥がフェールホフ牧場で生まれたようです(記事)。
母So SquallyはShirocco全妹(ブラックタイプ)。産駒はGalileoの仔になります。

Galileo × So Squally

父Galileoでは眠っていたドイツの血が母父Monsunとの組み合わせで目覚めていますね。なかなかいい配合だと思います。メジャーな父の産駒であってもドイツ血統の普及でこういう配合が増えてきているように思います。例えばワークフォース。Urban Sea半弟の産駒です。
Darley Europeで供用されているMonsun産駒のShirocco、Manduro(King's BestもDarleyですね)、Coolmore Irelandで供用されいている母父SurumuのHurricane Run(もちろんGalileoもCoolmore)、アガカーンスタッドで供用されているGalileo半弟Sea the Starsのような若い世代の種牡馬もいますので、ドイツ血統をクロスする形は世界的に普通に見られるようになっていくことでしょう。日本でもマンハッタンカフェがリーディングサイアーになりましたし、King's Best産駒ワークフォースも今年から社台で供用されています。繁殖牝馬として大成功しているビワハイジによって牝系からも血は広がっていきますし、エイシンフラッシュの母ムーンレディ、導入される予定のStacelitaDanedreamと急速に駒が揃いつつあります。過去のドイツ血統馬には社台が導入したスタイヴァザント、北海牧場のホッカイダイヤホッカイルソーの母父)、スーパークリークの父ノーアテンションなどがいましたが、血を普及させるところまでは行きませんでした(ノーアテンションは十分に成功したと言っていいはずですが、今ではファッショナブルさを失って影が薄いですね)。今回のドイツブームは質・量ともに申し分なく、世界的流行の後押しもあり、一気にドイツ血統が日本に根付くことになるでしょう。アメリカでは昨年、Animal Kingdomがケンタッキーダービーを勝って驚かせました。その母ダリシアは社台にいます。

Shiroccoの姉妹では半姉ショアーが輸入されています。持込ショウナンバーズはTiger Hill産駒で2勝。今年の3歳馬エックスマークがデビュー前から評判だった馬ですが、2着3回、3着1回と勝ちあぐねています。
実はManduroの半姉も輸入されており、現3歳の産駒はディープインパクトの仔です。それがワールドエース。3歳馬の中で一番強い競馬をしている馬です。

エックスマークとワールドエースはよく似ていますね。母の弟はMonsun産駒の名馬。母はAcatenango産駒。祖母父がNorthern Dancer直仔でNorthern Dancer 5 x 4が発生。どちらもいい配合なのですが、えらい差ができてしまいました。
エックスマークは脚部不安の噂もありましたし、デビュー直前に一頓挫ありました。競走馬として成功するかどうかの要素は血統から運まで数多くあるのですが、順調さの差というのも大きく影響するように思います。