うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

重賞回顧(9月6日)

2009-09-14 23:04:59 | 競馬日記
ムーランドロンシャン賞はAqlaamが勝ちました。重賞3勝目、初GI勝利です。父Oasis Dreamは優秀ですね。

2歳戦ロシェット賞(GIII)はPivotal産駒Buzzwordが勝ちました。重賞で専属2着のあと、初重賞制覇です。曾祖母の仔に凱旋門賞馬Saumarez

パン賞(GIII)はDansili産駒Provisoが勝ちました。ジャドモンテファームの生産で、Zambezi SunMidshipsらと同じファミリーです。

リュテス賞(GIII)はDanehill Dancer産駒Wajirが勝ちました。母は重賞勝ち馬、叔父に名ステイヤーのWesterner

バーデン大賞典はMonsun産駒Getawayが勝ちました。GI2勝目。

アメリカのGIです。
ポリトラックのパシフィッククラシックはLemon Drop Kid産駒Richard's Kidが勝ちました。父はベルモントS馬で、Kingmamboのアメリカでの代表産駒です。KingmamboはアメリカのLane's End Farmで供用されているもののヨーロッパでの活躍馬が多いですが、Lemon Drop Kidは父と同じLane's End Farmで供用され、5頭の米GI馬を出しています。Kingmamboの仔で興味があるのはHenrythenavigatorです。英愛でマイルGI4連勝、オールウェザー(プロライド)のBCクラシックで2着でした。引退後、CoolmoreのAshford Studで種牡馬入りしましたが、オールウェザーを中心にアメリカ国内で活躍する馬も出すんじゃないかと思っています。

ポリトラックのパットオブライエンHはUnbridled's Song産駒Zensationalが勝ちました。オールウェザーでGI3連勝です。日本にオールウェザートラックが導入されるのはいつになるのでしょう。

ダートの2歳牝馬戦スピナウェイSはDixie Union産駒Hot Dixie Chickが勝ちました。Warfareの5 x 5というのは珍しいですね。また、アメリカの馬にしてはHyperionの血量が濃いです。母は重賞勝ち馬。

凱旋門賞前哨戦

2009-09-14 19:45:20 | 競馬日記
ロンシャンで恒例の凱旋門賞前哨戦が行われました。
昨年、Zarkavaが勝ったヴェルメイユ賞はStacelitaが一応、勝ちました。が、1位入線したのはDar Re Mi。進路妨害を取られ、降着処分になりました。ちょっと疑問のある裁定で、私の目にはレースの流れの中で進路が狭くなった馬がいただけに見えました。馬主ロイド=ウェバー男爵夫人のマデリンはお怒りの様子で、"Maybe we won't come to France any more. Why would anyone want to bring their top horses to race in France when you know this sort of thing can happen on a whim?"とまで言っています(記事)。レースとしてはStacelitaの完敗で、狭いところに押し込められていたDar Re Miはよく抜け出してきたと思います。Stacelitaは前哨戦とはいえ、Zarkavaの後継者としてはちょっと足りないかなと思いました。

フォワ賞(GII)はSpanish Moonが勝ちました。サンクルー大賞典からの連勝です。先手を取ってそのまま逃げ切り。前哨戦3レースの中で最もタイムはよく、凱旋門賞への視界が開けました。

ニエル賞(GII)はCavalrymanが勝ちました。タイムは最も遅かったですし、凱旋門賞が古馬との初対決になります。ただ、きっちり最後に伸びる渋い馬ですね。配合という観点からはかなり気に入っている馬です。

ロンシャンで行われた他の重賞です。
長距離戦グラディアトゥール賞(GIII)はKahyasi産駒Kasbah Blissが勝ちました。このレース連覇です。この馬は障害戦も使われているんですね。障害戦で8勝を挙げています。

短距離戦プティキュヴェール賞(GIII)はOrpen産駒War Artistが勝ちました。前走、ゴルデネパイチェ(GII)でヨーロッパでの初勝利を挙げましたが、重賞連勝です。

アイルランドの重賞ルネッサンスS(GIII)はDanehill Dancer産駒Snaefellが勝ちました。フォルティノ - Grey Sovereignの影響の強いスプリンターです。5代母の父はヒンドスタンですねえ。ヒンドスタンがヨーロッパに残してきた産駒の血を引く珍しい馬です。

同じくアイルランドのソロナウェーS(GIII)はSelkirk産駒Border Patrolが勝ちました。半兄Boston LodgeはUAEの重賞勝ち馬です。

スウェーデンの重賞ストックホルムカップ国際(GIII)はHawk Wing産駒Touch of Hawkが勝ちました。半兄Touch of Landは重賞6勝馬。

重賞回顧(9月4, 5日)

2009-09-13 22:30:08 | 競馬日記
2歳戦ツークンフツレネン(GIII)はHearts of Fireが勝ちました。父FirebreakCharnwood Forest産駒で香港マイルを勝ったマイラー。Charnwood Forestはウォーニング直仔で重賞2勝、配合はディクタットと同じ、父ウォーニング×母父Sadler's Wellsです。Hearts of FireはFirebreakが出した初めての重賞勝ち馬になりました。貴重なMan o'War系が繋がっています。

スプリントCはPivotal産駒Regal Paradeが勝ちました。重賞初勝利です。ZafonicElmaamulと同じ牝系です。

メイトロンSはDynaformer産駒Rainbow Viewが勝ちました。クラシック戦線で期待されていましたが、善戦どまりで、ここにきてようやく復活しました。

オールウェザー(ポリトラック)のシレニアS(GIII)はVerglas産駒Love Lockdownが勝ちました。曾祖母は愛1000ギニー馬で、その仔にメイトリアークSのDress to Thrillがいます。

ポリトラックのセプテンバーS(GIII)はジェイドロバリー産駒Kirkleesが勝ちました。重賞連勝です。日本ではこの父系は途絶えるでしょうし、Kirkleesがつないでくれるといいですね。曾祖母が名スプリンターのCherokee Roseですから資格があるでしょう。ちなみに英三冠最終戦セントレジャーは半弟で伊ダービー馬のMasteryが制しました。全く違う配合でGI馬を2頭出すのですから、優秀な母ですね。

キルターナンS(GIII)はPivotal産駒Poetが勝ちました。甥にFranceAlessandro Voltaと2頭の重賞勝ち馬がいます。

アメリカのGIです。
ポリトラックの2歳牝馬牝馬戦デビュータントSはPulpit産駒Mi Suenoが勝ちました。母Madcap EscapadeはアシュランドSの勝ち馬。伯母Dubai EscapadeはバレリーナBCSの勝ち馬。

ダートのフォアゴーSはPulpit産駒Pyroが勝ちました。GIを勝っていると思っていましたが、意外にも初勝利でした。半妹War Echoも重賞勝ち馬。3/4同血です。

ダートのウッドワードSはRachel Alexandraが勝ちました。GI5連勝で古馬の牡馬も撃破です。今季8戦8勝、GI5勝で、これでオフに入る予定とのこと。

重賞回顧(9月1, 2, 3日)

2009-09-12 22:02:35 | 競馬日記
エッティンゲンレネン(GII)はPrized産駒Premio Locoが勝ちました。父はアルゼンチン共和国杯の勝ち馬マチカネアレグロの全兄でBCターフの勝ち馬。

フュルシュテンベルクレネン(GIII)はTiger Hill産駒Toughness Danonが勝ちました。曾祖母は重賞勝ち馬。

トルコの重賞がracingpostに載っていました。トルコの競馬ってのがあまりイメージがないのですが、Daylamiの父Doyounはトルコに輸出されたんでしたかね。競馬場もいくつかあるようですが、開催されたのはヴェリフェンディ競馬場です。
ポリトラックのアナトリアトロフィー(トルコGII)はMujahid産駒Baliusが勝ちました。ジェベルハッタでウオッカに勝った馬です。ドバイDF、シンガポール航空国際Cと惨敗のあと、ここを勝ちました。

芝のイスタンブールトロフィー(トルコGII)はSoviet Star産駒Eva's Requestが勝ちました。英愛で重賞を勝っています。母はフィーニックススプリントS(GIII)の勝ち馬、半姉はモイグレアスタッドSのPriory Belle、半兄はデンマークで種牡馬生活を送っているAcademy Award

芝のトプカピトロフィー(トルコGII)はSoviet Star産駒Pressingが勝ちました。前走、バイエリシェスツフトレネンを勝っており、重賞3連勝です。このレースは連覇です。

芝のボスフォラスC(トルコGII)はCape Cross産駒Halicarnassusが勝ちました。一昨年のJCに参戦した馬ですね。久々の勝利ですが、ここ2戦、重賞で3着、2着と調子を上げていました。

重賞回顧(8月30日)

2009-09-12 20:21:50 | 競馬日記
2歳牝馬戦モイグレアスタッドSはPowerscourt産駒Termagantが勝ちました。父はタタソールズゴールドC、アーリントンミリオンを勝った中距離馬で、Termagantは父が出した初めてのGI馬になりました。本馬はRed God 5 x 6という珍しいクロスがありますね。母の全兄は重賞4勝のKirkwall

2歳戦ラウンドタワーS(GIII)はShamardal産駒Shamardal産駒Arcticが勝ちました。今年、産駒がデビューしたShamardal、出だし好調です。半兄はヘクタープロテクター産駒の重賞勝ち馬Shanty Star

牝馬戦ダンスデザインS(GIII)はDalakhani産駒Chinese Whiteが勝ちました。父Dalakhani×母父Sadler's Wellsで、Conduitと同じパターンです。父Sadler's Wells×母父Darshaanの返しニックスになります。母Chiang Maiは重賞勝ち馬。父Sadler's Wells×母父アーティアスで、Salsabilと同じパターンです。曾祖母の仔に輸入種牡馬ピットカーンヴァリイフォージュがいます。

フライングファイヴS(GIII)はMark of Esteem産駒Reverenceが勝ちました。2006年に欧州チャンピオンスプリンターに輝きましたが、その後、不振で、重賞勝利はその2006年以来です。

シュプリームS(GIII)はMark of Esteem産駒Ordnance Rowが勝ちました。祖母の仔に仏ダービーのHolding Court、フォレ賞のTombaがいます。

ゴルデネパイチェ(GII)はOrpen産駒War Artistが勝ちました。オーストラリア産で南アフリカで走り、南アのGIマーキュリースプリントを勝っています。英国に移籍し、ゴールデンジュビリーSで2着に入ったり、重賞で好走していましたが、ヨーロッパでの初重賞制覇になりました。

モートリー賞(GIII)はMunir産駒Mariolが勝ちました。重賞2勝目です。父は貴重なIndian Ridge産駒の種牡馬。

クインシー賞(GIII)はSpectrum産駒Racingerが勝ちました。重賞4勝目です。1歳上の半兄にガネー賞のCorre Caminosがいます。

ドーヴィル大賞典(GII)はMontjeu産駒Jukebox Juryが勝ちました。重賞3勝目。ドーヴィル大賞典と聞くと凱旋門賞が近づいてきたことを意識します。凱旋門賞に出てくるんでしょうか。

アメリカのGIです。
ダートの牝馬戦パーソナルエンスンSはEmpire Maker産駒Icon Projectが勝ちました。母父Lord at Warですね。父Mr. Prospector系×母父Lord at Warのニックス、父Empire Maker×母父Lord at WarはPioneerof the Nileと同じで、祖母父が父Bold Ruler×母父Princequilloであるところまで共通します。母はGI馬。

Sea the StarsのRPR

2009-09-11 19:32:32 | 競馬日記
愛チャンピオンSの勝ちっぷりを見てSea the Starsは近年最強と言っていいと書きましたが(ブログ)、racingpostも同様の意見のようです。

racingpostは愛チャンピオンSでのSea the StarsのRPRを137としました(記事)。これは2000年Dubai Millenniumの139以来の高いレートで、RPRの歴史で見ても2000年Dubai Millennium(139)、1999年Daylami(138)に次ぐ値です。凱旋門賞でのパフォーマンス次第では歴代1位もあるかもしれないですね。

牝馬の方も今年は恐ろしくレベルが高く、マイルGI勝ちまくりのGoldikovaが131、同期だけでなく古馬の牡馬も撃破したRachel Alexandraが129というRPRをもらっています。昨年の凱旋門賞馬、欧州年度代表馬Zarkavaが129ですから、凱旋門賞もBCもまだ終わっていないのにZarkavaと同等以上のパフォーマンスをしたと思われる馬が既に2頭もいるわけです。今後、ZenyattaStacelitaあたりが数値を伸ばしてくる可能性があり、女の戦いからも目が離せません。ウオッカの124も日本の牝馬では歴代最高であり、JC次第では更なる上昇が期待できます。

というエントリを準備していると、ちょうど、IFHAからワールドサラブレッドランキングが発表されました(ランキング)。Sea the Starsは135、Goldikovaは130。Sea the Starsは1999年のMontjeu、Daylami以来、Goldikovaは1997年のBosra Sham以来の高いレーティングなそうです。Goldikovaもすごいですね。セックスアローワンスを4ポンドとすれば、Sea the Starsに迫る値です。

一応、血統的なことに触れれば、この2頭の名馬はどちらも父系がDanzig系です。どちらも父は短距離馬ですが、距離をこなす産駒も出します。

アルカナ・ドーヴィル・イヤリングセール

2009-09-10 20:19:05 | セリ
アルカナ・ドーヴィルのイヤリングセールについて合田さんがリポートしています(記事)。
合田さんが取り上げている馬を見てみます。

最高額落札馬はElectrocutionist半弟で父Storm Catの上場番号61番Storm Cat × Elbaaha。父のアメリカ系、母のヨーロッパ系ともに十分ではないところがあり、半兄Electrocutionist、アムールマルルーより下だと思います。

上場番号53番はZamindar × Cracovieで、サンタラリ賞のCoquerelleの全弟です。父Zamindar×母父Nijinsky系というのはZarkavaとも同じなんですね。こういう既に実績のある配合をけなすのは難しいですが、実際、気になるのは祖母の影響がもうちょっと強い方がいいんじゃないかというところぐらいです。

上場番号102番はクリテリウムドサンクルーのDrumbeatの半弟で、Galileo × Maskayaです。DrumbeatではシンプルにSadler's Wellsを強調しているのが分かるのですが、102番ではMr. Prospectorまでクロスしてしまって、残念な気がします。

上場番号105番はHernandoJohann Quatzの甥、Danehill Dancer × Mine Excavationです。母がかなり無茶な近親交配馬。Danehill Dancerを配してNorthern DancerとBuckpasserにクロスを絞っていて、ヨーロッパで走らせるならまあまあな配合だと思います。

杉山愛引退

2009-09-09 22:37:48 | 日記
全米で敗退したときに、今後のことを考えるかのような発言をしていた杉山愛は、結局、今シーズン限りでの引退を決断したみたいです(記事)。

まだ出来るとか、無責任なことを言う気はないです。世界中の大会を回り続けることのしんどさも分かっているつもりです。ただ、今まで日本を引っ張り続けてきた第一人者の引退は非常に残念です。世界最高のダブルスプレイヤーの1人であり、グランドスラム連続出場最多記録を持つ鉄人でした。

ツマグロヒョウモン

2009-09-07 20:05:43 | 農・食・医・環境
スミレの小群落を見つけました。案の定、ツマグロヒョウモンの幼虫が多数いました。

ツマグロヒョウモン幼虫

スミレ上のツマグロヒョウモン幼虫。

ツマグロヒョウモン幼虫

スミレの株を食べ尽くしたツマグロヒョウモン幼虫。

スミレもいろいろ種類があり、そして群落には何種かが混在していたのですが、花期じゃないこともあり、何スミレか私には分かりません。オーソドックスな普通のスミレが多かったように思います。

トーコーブロンコ

2009-09-06 13:18:25 | 競馬日記
トーコーブロンコが勝ち上がりましたね。
ニュージーランドトロフィーのマイネルハーティー全弟で、今年のJRAブリーズアップセールで2000万円で落札された馬です。私の一押し馬でした(ブログ)。同日に行われた小倉2歳Sと比較しても遜色のない勝ちっぷりで今後も楽しみです。

自分の推奨した馬は一応、気にして見ています。