以前、芦毛の起源について書きました(ブログ)。
そこでは「現在の芦毛馬の多くがThe Tetrach - Roi Herode父子を起源としている」ことから、Roi Herodeからさかのぼって芦毛の祖先を探しました。
しかし、現在アメリカで、芦毛の遺伝子をRoi Herodeから受け取っていないと思われる芦毛馬が活躍中です。
それはPop Goes the Tigerで、ホーリーブルS(GIII)でNobiz Like Shobizの5着に入った芦毛馬です。
この芦毛の遺伝子をどのような経路で受け取ったのか、Thoroughbred Databaseでさかのぼっていきます。
Pop Goes the Tiger(2004) - Gem Pop(1991)f - Poly Pop(1982)f - Love That Blue(1975)f - Lisa(1960)f - Leyenda(1943)f - Lemuria(1938)f - Lemonetta(1927)f - Barrulet(1918)f - Barrier(1910)f - Grey Leg(1891) - Pepper and Salt(1882) - Oxford Mixture(1870)f - Irish Belle(1859)f - Colleen Dhas(1842)f - Rust(1830) - Master Robert(1811)
Roi Herodeの場合でも、Master Robert(1811)を経由して芦毛の遺伝子を受け取っています。また、Master Robert(1811)以降では父母のどちらもが芦毛の場合がないことから、以前計算した確率自体は変わりません。
他にもCryptotuneという馬も見つけました。
Cryptotune(1997) - Rachel Elizabeth(1991)f - Proper Pickings(1975)f - Nice Girl(1964)f - Greenogan(1956)f - Emerald Green(1944)f - Pampas Grass(1932) - Silver Grass(1920)f - Silver Spray(1912)f - Grey Leg(1891)
Pop Goes the Tigerと同じくGrey Leg(1891)に行き着きます。Grey Legも「近い世代の芦毛の祖先」と呼んでいいでしょう。
Grey LegはオールエイジドS(現在のゴールデンジュビリーS)を勝った快速馬で、種牡馬としては成功したとは言いがたいものの、牝系に入ってPrince RoseやAirborneのような名馬を出しました(Airborneの芦毛はGrey Legに由来します)。ちなみにGrey LegもRoi Herodeと同じHerod系です。Grey Legについてはこちらをご覧ください。
(ちなみにRoi Herode、Grey Leg共通の芦毛の祖先Master RobertもHerod系。さかのぼっていった際に両親ともに芦毛となる最初の分岐点BabもHerod系。芦毛の継承にはHerod系が何故か深く関わっています。)
Cryptotuneの曾祖母Nice Girlから芦毛の牝馬が他にも出ているようですし、Pop Goes the Tigerの母Gem Popも芦毛の牝馬を出しています。探せばGrey Leg(およびその先祖)に由来する芦毛馬が他にも見つかるでしょうし、今後も少なくともしばらくは絶えずに残っていくでしょう。
と思って、ちょっと探してみましたが、例えばAirborneを通して芦毛遺伝子を受け取った種牡馬にはHuido(アルゼンチンダービー馬)がいます。また、アルゼンチン4冠馬Pippermint(母父がGrey Legの父Pepper and Salt)の血を引く馬、例えばウルグアイ4冠馬Amodeoや、Popular、Manchego、Hardly Legalなどの種牡馬の芦毛の仔が現在でもいることでしょう。南米にたくさん残っていそうですね。南米は恐るべきところで、ウルグアイで供用されている(今もかは知らない)Andanteの場合、Roi Herodeの父Le Samaritainより芦毛の遺伝子を受け取っています。常識的には、「現代の芦毛馬の祖先はRoi HerodeとGrey Legである」で良さそうなものの、南米ではそんな常識は通用しません。現在はほかの地域ではほとんど目にすることがなくなったHurry On系が父系として残っていたり(私のハンドルmuch_betterはMuch Betterから取りました)、血統の保存に大きく貢献しています。
そこでは「現在の芦毛馬の多くがThe Tetrach - Roi Herode父子を起源としている」ことから、Roi Herodeからさかのぼって芦毛の祖先を探しました。
しかし、現在アメリカで、芦毛の遺伝子をRoi Herodeから受け取っていないと思われる芦毛馬が活躍中です。
それはPop Goes the Tigerで、ホーリーブルS(GIII)でNobiz Like Shobizの5着に入った芦毛馬です。
この芦毛の遺伝子をどのような経路で受け取ったのか、Thoroughbred Databaseでさかのぼっていきます。
Pop Goes the Tiger(2004) - Gem Pop(1991)f - Poly Pop(1982)f - Love That Blue(1975)f - Lisa(1960)f - Leyenda(1943)f - Lemuria(1938)f - Lemonetta(1927)f - Barrulet(1918)f - Barrier(1910)f - Grey Leg(1891) - Pepper and Salt(1882) - Oxford Mixture(1870)f - Irish Belle(1859)f - Colleen Dhas(1842)f - Rust(1830) - Master Robert(1811)
Roi Herodeの場合でも、Master Robert(1811)を経由して芦毛の遺伝子を受け取っています。また、Master Robert(1811)以降では父母のどちらもが芦毛の場合がないことから、以前計算した確率自体は変わりません。
他にもCryptotuneという馬も見つけました。
Cryptotune(1997) - Rachel Elizabeth(1991)f - Proper Pickings(1975)f - Nice Girl(1964)f - Greenogan(1956)f - Emerald Green(1944)f - Pampas Grass(1932) - Silver Grass(1920)f - Silver Spray(1912)f - Grey Leg(1891)
Pop Goes the Tigerと同じくGrey Leg(1891)に行き着きます。Grey Legも「近い世代の芦毛の祖先」と呼んでいいでしょう。
Grey LegはオールエイジドS(現在のゴールデンジュビリーS)を勝った快速馬で、種牡馬としては成功したとは言いがたいものの、牝系に入ってPrince RoseやAirborneのような名馬を出しました(Airborneの芦毛はGrey Legに由来します)。ちなみにGrey LegもRoi Herodeと同じHerod系です。Grey Legについてはこちらをご覧ください。
(ちなみにRoi Herode、Grey Leg共通の芦毛の祖先Master RobertもHerod系。さかのぼっていった際に両親ともに芦毛となる最初の分岐点BabもHerod系。芦毛の継承にはHerod系が何故か深く関わっています。)
Cryptotuneの曾祖母Nice Girlから芦毛の牝馬が他にも出ているようですし、Pop Goes the Tigerの母Gem Popも芦毛の牝馬を出しています。探せばGrey Leg(およびその先祖)に由来する芦毛馬が他にも見つかるでしょうし、今後も少なくともしばらくは絶えずに残っていくでしょう。
と思って、ちょっと探してみましたが、例えばAirborneを通して芦毛遺伝子を受け取った種牡馬にはHuido(アルゼンチンダービー馬)がいます。また、アルゼンチン4冠馬Pippermint(母父がGrey Legの父Pepper and Salt)の血を引く馬、例えばウルグアイ4冠馬Amodeoや、Popular、Manchego、Hardly Legalなどの種牡馬の芦毛の仔が現在でもいることでしょう。南米にたくさん残っていそうですね。南米は恐るべきところで、ウルグアイで供用されている(今もかは知らない)Andanteの場合、Roi Herodeの父Le Samaritainより芦毛の遺伝子を受け取っています。常識的には、「現代の芦毛馬の祖先はRoi HerodeとGrey Legである」で良さそうなものの、南米ではそんな常識は通用しません。現在はほかの地域ではほとんど目にすることがなくなったHurry On系が父系として残っていたり(私のハンドルmuch_betterはMuch Betterから取りました)、血統の保存に大きく貢献しています。
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