うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

カルロスペレグリーニ大賞典とホアキンSデアンチョレーナ大賞典

2018-12-18 19:47:20 | 競馬日記
カルロスペレグリーニ大賞典を勝ったのはIl Mercato。Caroの系統のNot for Sale産駒です。2015年に亡くなっており、本馬が最後の世代になります。Not for Saleはアルゼンチン産で、産駒のAsiatic Boyはドバイ3冠馬となる国際的活躍を見せました。
Caroの系統で最近の活躍馬と言えばVision d'Etatがいますが、今年亡くなったそうですね。他にはSiberian Expressの系統ががんばっており、BCジェヴェナイルとケンタッキーダービーを制したNyquistが出ています。大繁栄とはいかないですが、しぶとく残っています。ただ、かなり存続が危ういところまでは来ているように思います。

Il Mercatoは、Caro 3 X 5はほぼ単一で、その中のChamossaireもクロス、Swaps =Track Medal 4. 5 X 7中間断絶とOwen Tudor 5 X 8の2つのHyperion系を父の母内に集めています(また、Khaledの母EclairとOwen TudorがBlushing Groomの祖母Aimee内に同居)。世代的に父の方が古く、父側の影響が大きく出ていますが、このような大きな部分に関しては世代のズレの悪影響はそれほど感じず、HyperionとかHurry Onとかのスタミナががっちり効いているのはいいところだと思います。一方、細かく見ると特に母の母の部分の血が後退し、またアルゼンチン土着血統の部分もいまひとつ抑えきれていない感じです。ただし強いときは強そうな感じがあります。

その同日に行われたホアキンSデアンチョレーナ大賞典を勝ったのがHat Marioという馬でハットトリック産駒です。ハットトリックはいきなり欧州2歳牡馬チャンピオンで仏年度代表馬Dabirsimを出して前途洋洋なのではと思いましたが、その後、北半球ではコンスタントに活躍馬とはいきませんでした。それでもジャマイカHのKing Davidなどを出しましたし、ロシアで活躍したBig Trickという馬もいるようですね。南米にシャトルされ、こちらでは亜グランクリテリウム、ドスミルギニーのHat Puntano、ドスミルギニーのZapata、ダルドロシャ大賞典のGiant Killingを出しています。

Hat MarioとHat Puntanoは父ハットトリック×母父Bernstein×祖母父Egg Tossと7/8が共通します。これの良いところは、父方の奥の方にあったBold Ruler - Nasrullah、Princequilloを自然に手前に引っ張り出している、5代内クロス馬はAlmahmoudだけ、父のPharamond = Sickleの流れを生かしている、Alibhaiを父方6代目からクロスしている(PrincequilloとTraceryで結合)、あたりでしょうか。すっきりとした配合で、6代目から効かせたAlibhaiには魅力を感じます。


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