うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ヨークシャーオークスはShareta

2012-08-24 01:38:56 | 競馬日記
アガカーン殿下のSharetaがヨークシャーオークスを勝ちました。昨年の凱旋門賞でDanedreamの2着に入り、今年のサンクルー大賞典でもMeandreの2着に入りました。

アガカーンスタッド生産馬は若干の雌伏の時を経て、最近再び活躍し始めています。今年に入ってサンタラリ賞のSagawara、仏オークスのValyra、セクレタリアトSのBayrir、そして今回と、GI4勝です。

Sagawara、Valyraはラガルデールから受け継いだ牝馬の仔でしたが、Bayrir、Sharetaは母もアガカーンスタッドの生産馬です(Sharetaはアガカーンスタッド伝統の牝系ですが、Bayrirは曾祖母がアガカーンスタッド出身ではありません)。最近走っている馬はアガカーンスタッドでこの数年間大成功していたパターンからは外れているものが多く見られ、復活までもう少しかかるのかなと思っていましたが、復活の兆しが見えたと言っていいかもしれません。

BayrirはMedicean産駒。アガカーンスタッド生産のMedicean産駒のGI馬は初めてです。Machiavellianの系統はMr. Prospector系ですが芝適性・距離克服能力があり、これを使うのはアガカーン殿下らしいと言っていいように思います。
SharetaはSinndar産駒。アガカーンスタッドの生産で、英愛ダービー、凱旋門賞、ナショナルSを勝ち、8戦7勝。3歳初戦のリステッドを取りこぼした以外、全て勝った名馬でした。アガカーンスタッドの生産馬としては愛オークス、ヴェルメイユ賞のShawandaがいます。Sharetaとは3/4同血です。従来の配合パターンと言っていいでしょう。
ShawandaはMill Reef、Northern Dancer、Abdosと3種類の中間断絶クロスを5代以内に持つちょっと難しい配合でした。SharetaはBaratheaが挟まることにより更にHabitatの中間断絶クロスが加わっています。こういうタイプの配合は日本ではほとんど成功例がないように思いますが(ローズキングダムの配合は見る度にShawandaを思い出しますが)、いい配合だと思います。


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