うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

独ダービー

2013-07-09 19:48:16 | 競馬日記
独ダービーはSilvano産駒Lucky Speedが勝ちました。生産者はLandoなどを生産したドイツのイットリンゲン牧場なのですが、アイルランド生まれのようでアイルランド産となっています。

母父MonsunでSurumu 4 x 4ができ、その中のBirkhahnが6 x 5 . 6の系列ぐるみを作ります。SurumuはOlymp、Ticinoといったマニアックなドイツの血とメジャーなHyperionを内包しています。他にもKaiserkrone = KaiseradlerがドイツのMagnat、Arjaman、フランスのLa Farina、Biribiをまとめたり、ドイツ血統と他の血の組み合わせ方という観点では非常に見るべきところが多いです。いい配合ですね。
祖母が英国産で、ドイツでの歴史は浅い牝系ですが、曾祖母の全兄にベリファ、半兄にベルマンがいて、日本ではなじみの牝系になります。最優秀障害馬ブランディスも同じ牝系になります。

父SilvanoはNijinsky系の貴重な生き残り(ブログ)。ドイツのフェールホフ牧場と南アのMaine Chance Farms(同じファミリーが所有)で種牡馬をやっているようです(シャトルなのかがちょっと分かりません*)。南アでは、アルマクトゥームチャレンジR2(GIII)を勝って、ドバイでの活躍もあったBold Silvanoを筆頭に数多くのGI馬を出して成功しています。ドイツ供用時の産駒のGI勝利はLucky Speedが初めてかもしれません。Bold Silvanoは既に南アで種牡馬入りしていますが、Lucky Speedの方もNijinsky系の後継種牡馬になってくれることを期待します。

独ダービーの前日には南アのダーバンジュライをHeavy Metalが制しました。GI2勝目です。
配合はかなり異なり、Herbagerの単一5 x 5クロスが最前面で唯一の5代内クロス馬となる異系交配です。こちらもなかなか見所がある配合ですね。

*ここにSilvanoについての解説があります(記事)。一旦ドイツで種牡馬入りし、その後、南アとのシャトルになるはずが、南アでアフリカ馬疫が発生して南アから帰れなくなったそうですね。後に無事、帰れたみたいですが。


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