うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ブログ文章術 一文を短く

2006-04-06 22:16:38 | 日記
こういうのって、人に読んでもらうことを目的とするならば大切なことかもしれません(ブログ文章術 米光一成|Excite エキサイト ブックス : 一文を短くって言うけどさ1)。
私はモチベーションが低いのであまり気にしていません。

今回のテーマは文章を短くするです。
モチベーションが低くて気にしないと言いながらも、私も一回書いた文章を短く区切ることがあります。
なにしろ全世界に向けて公開されてしまっているので、あまりにひどいのは良心的ではないですし。
(自分のブログを読み返してみると、まだまだ長ったらしい文章がありますね。
ごちゃごちゃ考えながらだらだら書いたんだなあというグダグダ感が伝わりそうでこれはこれでいいかと。)

一旦長ったらしい文章を書いてから文を分けようと思っても難しかったりします。
始めから長い文章を書かないような思考をするのが第一段階なんでしょうね。

さて練習問題。
「お皿ひとつひとつに、それぞれ、ハムや卵や、パセリや、キャベツ、ほうれんそう、お台所に残って在るもの一切合切、いろとりどりに、美しく配合させて、手際よく並べて出すのであって、手数は要らず、経済だし、ちっとも、おいしくはないけれども、でも食卓は、ずいぶん賑やかに華麗になって、何だか、たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。」
この文章を短く分ければいいようだ。

後半部分は
「手数は要らず経済的だが、ちっともおいしくはない。でも食卓は、ずいぶん賑やかに華麗になる。そして何だか、たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。」
で悪くはないだろう。
前半部分は何を言っているのか分からない。
適当に脳内翻訳していいのかな。

「ハム、卵、パセリ、キャベツ、ほうれんそう等、お台所に残っているもの全部をそれぞれのお皿に盛ってみよう。いろとりどりに美しく配合させて手際よく並べるのだ。」
こんな感じで。
食材を並列している部分、最初の方は「や」で繋いでいるのに、途中から「や」がない。
僕は理系なのでこのような不整合性は好まない。
「一切合切」も自分では使わなさそうな言葉なので「全部」に置き換えた(そして2文字減った)。

前半と後半がつながるようにまとめると
「ハム、卵、パセリ、キャベツ、ほうれんそう等、お台所に残っているもの全部をそれぞれのお皿に盛ってみよう。いろとりどりに美しく配合させて手際よく並べるのだ。そうすれば、手数は要らず経済的であるものの、ちっともおいしくはない。でも食卓は、ずいぶん賑やかに華麗になる。そして何だか、たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。」
まだしっくりこないか。
もともとの文が何を伝えたいのか分からないから、まとめる方向性が分からない。
また、最後が「のだ。」なんかで終わる文章も自分では書かないし、感覚が分からん。
取りあえず食材の並列は書き手の好みの問題で括弧に入れてもいいかな。
あと文章の順番を細工してみる。

「お台所に残っているもの全部(例えばハム、卵、パセリ、キャベツ、ホウレンソウ)をそれぞれのお皿に盛ってみよう。いろとりどりに美しく配合させて手際よく並べるのだ。そうすれば、手数は要らず経済的であるものの、食卓はずいぶん賑やかに華麗になる。ちっともおいしくはないのだけど。でも何だかたいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。」
文の文字数は54字(括弧内を無視すれば29字)、25字、39字、16字、25字。
こんなもんでいいや。

追記:原文は太宰が書いたものなのですね。「経済だし」なんて古い言い方だなあと思っていました。


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