BCターフ(連覇)、Kジョージ、セントレジャーを制した超大物ConduitがJCに参戦の見込みで久しぶりにJCが盛り上がりそうですが、今日、更に驚くニュースがアメリカの新聞で流れていました。
ベルモントS、トラヴァーズS、ジョッキークラブGCを制したSummer BirdがJCダートに参戦する予定とのことです(記事1、記事2)。ハスケル招待ではRachel Alexandraに、BCクラシックではZenyattaにと歴史的牝馬2頭に及びませんでしたが、アメリカダート路線の大物であることは確かです。大物という意味ではリドパレス以来、アメリカクラシックホースとしては初のJCダート参戦になります。是非、実現してほしいです。
外国馬の参戦で言えば、今週末のエリザベス女王杯にシャラナヤが出走します。アガカーン殿下の所有でM.デルザングル厩舎所属。デルザングル厩舎と言えばメイショウサムソンのフランスでの受け入れ先でした(ブログ)。フランスで初めて調教師免許を取得した日本人である小林智師が調教助手をしていた厩舎でもありますし、なかなかの親日家ぶりです。Shalanayaは前走のオペラ賞を勝ち、119というメンバー中最高のレーティングを持っています。近親にはShergarがおり、さかのぼればMumtaz Mahalに行き着くアガカーン殿下伝統の牝系です。父はドイツで成功しているLomitas。この種牡馬をアガカーン殿下が使うとは知りませんでしたが、この貴重なNijinsky系の生き残りに目を付けるのはさすがです。Lomitasの牝系はアガカーン殿下の基礎繁殖牝馬の1頭Astanaと同じですから(Amora x Astana)、なじみのあるものだったかもしれません。
Niniskiの系統では過去にはカイタノがJCで4着に入りました。Niniskiは愛セントレジャー、ロワイヤルオーク賞を勝ったステイヤーで、父のイメージではCaitanoは日本には合わなさそうですが、Caitanoの配合では母父Foolish Pleasureのスピードが生きていて、日本に適応できる可能性が十分にありました。MenowやNasrullahのスピードを生かしている点ではヤエノムテキなんかと共通するものがありました。それに対してShalanayaはNasrullah 7 x 5 . 7が主導を作り、Menowも6 x 6でクロスし、Caitanoと共通する部分はあるものの、Crepello 5 x 6、Arbar 7 x 6とヘビー級の重さのクロスがあります。他にはPrincequillo - Prince Roseもクロスしていますし、すばらしい配合ですが日本で走るにはこんなスタミナは要らないという感じがあります。
来週末のマイルCSにはEva's RequestとSahpresaが登録しています。Eva's Requestは前走イタリアのリディアテシオ賞で初GI勝利。イギリス調教馬ですが、英愛トルコでも重賞勝利があり、遠征にも慣れています。Nureyevのスピードを生かした配合で、日本で走れてもおかしくないように思います。ただしあまり速い時計は持っていません。Sahpresaは前走サンチャリオットSでGhanaatiを破る金星を挙げました。サンチャリオットSを勝ったときの調教師のコメントでは「良馬場(good ground)と直線コースを好む」とのことでした。泥んこ馬場は嫌いなのでしょうが、ヨーロッパ的良馬場よりも日本の馬場は堅いですし(サンチャリオットSのときの馬場状態はGood To Firmで、堅い馬場もある程度大丈夫ではあるはずですが)、淀のコースを回れるかも未知な面があります。配合はRound Table 5 x 4がリードする形態。日本ではあまり見ないですねえ。Lalun - Djeddah - Djebelを生かした日本での実績のない形態であることも気になります。ただし持ち時計的にはEva's Requestよりいいです。
ベルモントS、トラヴァーズS、ジョッキークラブGCを制したSummer BirdがJCダートに参戦する予定とのことです(記事1、記事2)。ハスケル招待ではRachel Alexandraに、BCクラシックではZenyattaにと歴史的牝馬2頭に及びませんでしたが、アメリカダート路線の大物であることは確かです。大物という意味ではリドパレス以来、アメリカクラシックホースとしては初のJCダート参戦になります。是非、実現してほしいです。
外国馬の参戦で言えば、今週末のエリザベス女王杯にシャラナヤが出走します。アガカーン殿下の所有でM.デルザングル厩舎所属。デルザングル厩舎と言えばメイショウサムソンのフランスでの受け入れ先でした(ブログ)。フランスで初めて調教師免許を取得した日本人である小林智師が調教助手をしていた厩舎でもありますし、なかなかの親日家ぶりです。Shalanayaは前走のオペラ賞を勝ち、119というメンバー中最高のレーティングを持っています。近親にはShergarがおり、さかのぼればMumtaz Mahalに行き着くアガカーン殿下伝統の牝系です。父はドイツで成功しているLomitas。この種牡馬をアガカーン殿下が使うとは知りませんでしたが、この貴重なNijinsky系の生き残りに目を付けるのはさすがです。Lomitasの牝系はアガカーン殿下の基礎繁殖牝馬の1頭Astanaと同じですから(Amora x Astana)、なじみのあるものだったかもしれません。
Niniskiの系統では過去にはカイタノがJCで4着に入りました。Niniskiは愛セントレジャー、ロワイヤルオーク賞を勝ったステイヤーで、父のイメージではCaitanoは日本には合わなさそうですが、Caitanoの配合では母父Foolish Pleasureのスピードが生きていて、日本に適応できる可能性が十分にありました。MenowやNasrullahのスピードを生かしている点ではヤエノムテキなんかと共通するものがありました。それに対してShalanayaはNasrullah 7 x 5 . 7が主導を作り、Menowも6 x 6でクロスし、Caitanoと共通する部分はあるものの、Crepello 5 x 6、Arbar 7 x 6とヘビー級の重さのクロスがあります。他にはPrincequillo - Prince Roseもクロスしていますし、すばらしい配合ですが日本で走るにはこんなスタミナは要らないという感じがあります。
来週末のマイルCSにはEva's RequestとSahpresaが登録しています。Eva's Requestは前走イタリアのリディアテシオ賞で初GI勝利。イギリス調教馬ですが、英愛トルコでも重賞勝利があり、遠征にも慣れています。Nureyevのスピードを生かした配合で、日本で走れてもおかしくないように思います。ただしあまり速い時計は持っていません。Sahpresaは前走サンチャリオットSでGhanaatiを破る金星を挙げました。サンチャリオットSを勝ったときの調教師のコメントでは「良馬場(good ground)と直線コースを好む」とのことでした。泥んこ馬場は嫌いなのでしょうが、ヨーロッパ的良馬場よりも日本の馬場は堅いですし(サンチャリオットSのときの馬場状態はGood To Firmで、堅い馬場もある程度大丈夫ではあるはずですが)、淀のコースを回れるかも未知な面があります。配合はRound Table 5 x 4がリードする形態。日本ではあまり見ないですねえ。Lalun - Djeddah - Djebelを生かした日本での実績のない形態であることも気になります。ただし持ち時計的にはEva's Requestよりいいです。
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