うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Cigar死亡

2014-10-10 22:37:01 | 競馬日記
Cigarが亡くなったそうですね(記事1記事2)。

33戦19勝。2戦目のダートで勝ち上がるも、その後、11戦連続で芝を走って1勝どまり。そこからダートに切り替えて伝説が始まりました。ダート路線転向2戦目で、いきなりGIのNYRAマイルHに挑戦して勝利、その後も勝ち続け、破竹の16連勝を達成しました。この16連勝はCitationが持っていた当時の北米連勝記録に並ぶもので、16連勝目はサイテイションチャレンジというレース名で行われました(GIでもなんでもない企画レースが行われるというのがアメリカらしい)。次のパシフィッククラシックでDare and Goの一撃に破れ、連勝がストップ。次のウッドワードSを勝つも、その後、2戦連続で破れ引退しました。GIは11勝。Cigarが勝ったドバイWCは第1回ということで格付けなく、他にサイテイションチャレンジなんて高額賞金企画レースも走っていますから、GIの勝利数にそれほど意味はないでしょう。種牡馬入りしたものの受精能力がなく、産駒なしに終わりました。The Minstrel系の後継種牡馬になる予定だったのですが。

父はパレスミュージック。ニシノエトランゼの半弟で、英チャンピオンS、ジョンヘンリーSと英米で芝のGIを勝ちました。種牡馬としては、米、豪、新、日で供用されました。日本がらみで最も有名な産駒はJCに2年連続で参戦したNaturalismでしょう。父系が芝向きだったためにレース生活の前半は芝を走ることになってしまいました。半姉Mulcaはプエルトリコ輸入3歳牝馬チャンピオン。祖母Gold SunはアルゼンチンのGI馬。

配合的には、Turn-to 4 x 6中間断絶、Princequillo 4 x 6中間断絶、Nearco 5 . 6 x 7 . 7 . 8、Mahmoud 5 . 6 x 6、Bull Lea 6 x 5、Hyperion 6 x 5の系列ぐるみです。Nearco、Mahmoud、Bull Lea、Hyperionの連合勢力でリードするとすれば、Turn-toにNearcoは含まれ、MahmoudはBlenheim、Gainsborough、Mumtaz Mahalで、Bull LeaはPlucky Liegeで、HyperionはGainsboroughで直結し、Turn-toが全開しています。PrincequilloはBayardoでGainsboroughと、White EagleでBlenheimと結合しながら、Papyrus - Tracery - Rock Sandを傘下に入れています。なかなかよくできた配合です。
Turn-to、Nearco、Mahmoud、Bull Lea、Hyperionと前面で生きている血を見ると、サンデーサイレンスっぽいですね(例えばサイレンススズカ)。使われている血は違いますが、生きている血には共通点があります。種牡馬として活躍できていたら、両者が出会うこともあったかもしれません。

このCigarが連勝街道を突っ走っていた1995年には欧州ではラムタラという4戦無敗の名馬が活躍していました。ラムタラも1995年から数えて20年目の今年、亡くなりました(ブログ)。時代が終わったなとしみじみとしてしまいます。


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