ドバイワールドカップデーの結果はこちら(ERA)。
純アラブ馬限定GIドバイカハイラクラシック(D2000m)はAf Maherという馬が勝ちました。血統表に空白の部分がありますね。単にまだ入れていないだけかもしれませんが。5代内では全部埋まっている母方も、7代目には空白の部分が現れます。選抜され始めてまだまだ歴史が浅いんでしょうね。勝ち時計は2:15:67で、ドバイWCのものより12秒近く遅いです(1Fくらい離される)。
ゴドルフィンマイル(GII、D1600m)はCoal Frontが勝ちました。Bernardiniの仔のStay Thirsty産駒。重賞5勝目らしいですが、GIは未勝利です。Thoroughbred Horse Pedigree Queryでは性別はC(Colt)となっていますが、ERAではR(Ridgling)となっています。Ridglingとは停留睾丸のあるものらしく、停留睾丸は高い温度にさらされるために正常に機能しないらしいです。馬の世界ではそれなりに多いらしく、A.P. Indyなどもそうだったらしいです(記事)。Rという性別表記が今後、世界的に一般に用いられるようになるのか、よくわかりません(ドバイでは昔は使っていなかったのでは)。また、日本語ではどう呼べばいいのでしょうね。
A.P. Indy 3 X 3、Seattile Slew 4 X 4. 4、Mr. Prospector 6 X 4. 4、Northern Dancer 4. 6 X 6、Hail to Reason 5. 7 X 7. 7の結構無茶な配合。Stay Thirsty産駒では昨年ホープフルSを勝ったMind Controlが明確なStorm Bird主導で、見所があるのではと思っています。
ノンコノユメは出遅れて10着。仕方ないですね。
ドバイGC(GII、T3200m)は昨年のメルボルンCの勝ち馬Cross Counterが勝ちました。Teofilo産駒のセン馬です。
父はGalileo産駒、母父がKingmamboで、Mr. Prospector 5 X 3. 6ほぼ系列ぐるみにNorthern Dancer 4. 5 X 5. 6ほぼ系列ぐるみという新しさのある配合。セン馬じゃなければなあと思ってしまいます。
アルクオーツスプリント(GI、T1200m)はShamardal産駒Blue Pointが貫録勝ち。重賞7勝目、GI2勝目です。この馬の配合は好きです。
ブレイブスマッシュが出走していたのですが、13頭立ての8着でした。ただ、日本にいたころから考えれば、ここに出走できただけでも大きな成長だと思います。
UAEダービー(GII、D1900m)はPoint of Entry産駒Plus Que Parfaitが勝ちました。こちらもERAでは性別はRとなっています。父Point of Entoryはアメリカの芝GIを5勝した強い芝馬でした。
Point of EntryではRobertoとMr. Prospectorの相性を生かし、Nashuaが主導をつくり、それにHis Majesty = Graustark、Hasty Roadを足した配合でした。Plus Que Parfaitでは父の母内で近親交配されていたMr. Prospectorを4. 6 X 5でクロスし、Nashuaの流れを受け継いでいます。また、Ribot、Alibhai、Boudoirがクロスし、His Majesty = Graustarkは全開、Heliopolisもクロスし、Hyperion系の生かし方が良いです。
日本から参戦したデルマルーヴルは4着。それほど大したメンバーではなかったと言えども、海外のダート重賞でデルマルーヴル程度の馬(失礼な言い方をしていますが)が4着です。日本のダート馬も強くなりました。
UAEオークス、アルバスタキヤを勝ったDivine Imageは13着。負け過ぎなので、調子落ちだったか、何かトラブルがあったか。
Roy Hが取り消したドバイゴールデンシャヒーン(GI、D1200m)は昨年の2着馬X Y Jetが勝ちました。GI初勝利。セン馬。
父KantharosがStom Cat系で、母父Lost Soldierがこれと呼応し、Northern Dancer、Secretariat、Hail to Reasonとがっつりと強調した配合です。
2着はマテラスカイ。重賞1勝馬が海外のダートGIで2着です。前走、根岸S(GII)で13着と大敗しましたが、ひるまず海外遠征に踏み切った甲斐がありました。
ドバイターフ(GI、T1800m)は今回の日本馬の遠征の大将、アーモンドアイが快勝しました。アーモンドアイとの比較で強敵と言えるほどの馬は出走しておらず、落とせない1戦でした。
JCではキセキの作るハイペースを難なく追走してラストで交わすだけだったわけですが、距離が1800mになっても直線で馬なりで先頭に立ち、後はそのままゴールインするだけでした。この、普通に走っているだけで速い、ってのがアーモンドアイなんでしょうね。
ヴィブロスが追いすがって1馬身1/4差2着でした。ドバイでは常にいい走りをするヴィブロスがここでも力を見せたのですが、アーモンドアイが先頭に立った時点で勝負あり、というレースでした。ディアドラも4着で、日本馬がすべて上位に入りました。
ドバイシーマクラシック(GI、T2410m)は前走ドバイシティオブゴールド(GII)を勝ってここに臨んだOld Persianが勝ちました。
日本からはシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、レイデオロと実績馬3頭が出走しましたが、調子、実績から唯一の相手と言ってもよかったOld Persianにやられました。
ドバイWC(GI、D2000m)はThunder Snowが史上初の連覇。昨年の勝利以降、勝ててはいませんで死したが、前々走BCクラシックで3着、前走アルマクトゥームチャレンジR3で2着と悪い状態ではなかったと思います。GI4勝目。
オーストラリアでGIを3勝したHelmetの産駒。Thunder Snowは母内にNureyev近交があり、それと呼応する父内Sadler's Wellsという配合です。
日本から遠征したケイティブレイブは残念ながら疝痛で取り消し。腸捻転だったようで、現地で手術をし、無事成功したそうです(記事)。
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