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大用、現前するとき、軌則を存せず

ドバイの重賞

2014-02-16 21:07:35 | 競馬日記
ドバイワールドカップデーに向けて、年明けからドバイで重賞レースが開催され始めています。ここらで一度、振り返っておきます。ERAのサイトからサラブレッド重賞レースを探しましたが、全て探し出せたかは分かりません。

1月9日にメイダンで行われたアルマクトゥームチャレンジR1(GII、AW1600m)は牝馬のShuruqが勝ちました。昨年のUAEオークス(GIII)馬です。
母は英GIIチャレンジSの勝ち馬で、曾祖母High Spiritedの孫に1000ギニー馬Virginia Waters。同じ牝系にIn the WingsDubawiハイライズなどがいます。
母はHerbagerクロスが生きた珍しい配合なのですが、本馬ではこのHerbargerやWild RIskは無視なのが残念です。ただ、一応、Mixed Marriageがヨーロピアンなところをまとめています。

1月23日にメイダンで行われたアルファヒディフォート(GII、T1400m)はCatcher in the Rye産駒Anaerobioが勝ちました。アルゼンチン産で2010年にアルゼンチンのGIを3勝しています。翌年、H.H.シェイク・モハメド・ビン・カリファ・アル・マクトゥームにトレードされ、南アフリカのマイク・デ・コックのところに移籍しましたが、そこから勝ち星には恵まれませんでした。しかし、昨年2月からの長期休養を挟んで今年の連勝を合わせて3連勝と、不調を脱したようですね。馬主は2012年にMohd Khaleel Ahmedという人に代わっています。
母は純然たるアルゼンチン血統。ここまでがっちりと固められているのはなかなか目にしないです。その中で、Bull Lea、War Admiral、Count Fleetで父方アメリカンを最低限押さえることに成功しています。主導はAureole。逃げ馬の直後につけて、直線で抜け出してきましたが、やっぱり先行して能力が出せそうな感じです。
pednetで、Potrillonの母父Galisteoの血統表が間違っていたので修正しました。その母GalubiaがDoncellaと同血になっていました(Doncella=Galubia 2 x 1)。

1月24日にジュベルアリで行われたジュベルアリマイル(GIII、D1600m)はIffraaj産駒Forjattが勝ちました。
Northern Dancer 4 . 5 x 5系列ぐるみ主導が明確ですが、Ahonoora 4 x 4単一の生かし方も面白いですね。The Phoenix、Discipliner、Panoramaといったそんなにクロスしやすくはない血がクロスしています。

1月30日にメイダンで行われたケイプヴェルディ(牝馬GII、T1600m)はElusive Quality産駒Certifyが勝ちました。2012年のカルティエ賞2歳牝馬チャンピオンで、1年以上の休養をはさんでの出走だったのですが、これで戦績を5戦無敗としました。重賞は4勝目。なかなか強そうですね。
Turn-toクロスを伴うHail to ReasonクロスとNorthern Dancerクロス、Almahmoudクロスなんかはディープイパクト産駒でもよく見られますね。この馬の場合はElusive Quality産駒らしく、Bold Rulerもクロスしていますが(Smarty JonesQuality Roadと同じく)。

同日にメイダンで行われたアルラシディヤ(GII、T1800m)はNadeem産駒Mujaaribが勝ちました。Shadwellオーストラリア生産で、HHシェイク・ハムダン殿下の所有のもと、マイク・デ・コックの管理で南アで走っています。
Redoute's Choiceのところの世代が後退気味ですが、父方Bold Reasonと母父内Rivermanで、Sadler's Wells産駒でよく見られる形態を確保しています。

2月6日にメイダンで行われたUAE1000ギニー(3歳牝馬リステッド、AW1600m)はShamardal産駒Ihtimalが勝ちました。英国で重賞を2勝しています。
Mr.ProspectorとNorthern Dancerが4代目から系列ぐるみを作る近親配合馬。Machiavellianの生かし方、Dubai Destinationの生かし方はいいと思います。

同日にメイダンで行われたアルマクトゥームチャレンジR2(GII、AW1900m)はDubawi産駒Prince Bishopが勝ちました。重賞3勝目。
Dubai Millennium≒Crafty Prospectorがはっきりしていますね。父母のバランス良さにはなかなかなものがあります。

2月13日にメイダンで行われたUAE2000ギニー(3歳GIII、AW1600m)はStreet Cry産駒Long Johnが勝ちました。オーストラリアのDarley生産でGodolphin所属。今年になってオーストラリアからニューマッケットのチャールズ・アップルビー厩舎へと移籍しました。
Street Cry産駒らしく、Natalma主導が明確なタイプ。シンプルさに魅力があります。

同日にメイダンで行われたファイアーブレイクS(GIII、AW1600m)はVariety Clubが勝ちました。2012年のエクウス賞年度代表馬です。父Varはアベイドロンシャン賞を勝ったスプリンター。南アで種牡馬入りしました。
Nearco - Pharos=Fairway - Phalaris、Hyperion - Gainsborough、War Admiral - Man o'War - Fair Play、Discovery - Display - Fair Play、Bull Dog=Sir Gallahad - Teddyといったところの連合勢力でまとめた近代的な配合です。母内のToulouse LautrecとRibotなんかは面白くて、例えばGraustarkクロスとか楽しめそうなところはありますが、残念ながらセン馬です。

同日にメイダンで行われたアルシンダガスプリント(GIII、AW1200m)はInvincible Spirit産駒Russian Soulが勝ちました。重賞2勝目です。
母父Indian Ridgeがいいですね。大きなクロス馬が出現しない「異系」の状態ですが、奥の方で丁寧に血が押さえられています。Reliance=Match単一クロスもいいですし、Chanteur - Chateau Bouscautなんてマニアックなところも押せていますし、なかなかいい配合です。


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