うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ハスケル招待H

2006-08-07 22:36:57 | 競馬日記
ハスケル招待Hはケンタッキーダービー、ベルモントS2着のBluegrass Catが勝ちました。Northern Dancer3×4、Secretariat3×4のクロスがあります。祖母Dance Numberリズムの母、曾祖母はNumbered Accountブログ)。

モーリスドギース賞(モーリスドゲスト賞とも書きますが、どちらが実際の発音なのでしょう?)はセン馬のMarchand D'Orが勝ちました。Kenmare3×3、Northern Dancer4×4があります。父のMarchand De Sableはクリテリウムドサンクルーの勝ち馬です。

ポモーヌ賞(GII)はFreedniaが勝ちました。Sharpen Up系Selkirk産駒です。曾祖母は2000ギニー、愛ダービーのEl Gran Senorの全妹、祖母はBCマイルのdomedriverの母です。母内にNorthern Dancerクロスがありますが、母父Caerleonの16歳時種付けです。祖母父バイアモンもゼロで交配されていますね。

オッペンハイムプラメリカマイレ(GIII)はSingspiel産駒のLateralが勝ちました。母父はHyperion系のマイナー種牡馬Aragon

さてさて、日本のレースです。
関屋記念はカンファーベスト、函館2歳Sはニシノチャーミーが勝ちました。
カンファーベストの母父、ニシノチャーミーの祖母父はシンザンです。そういえばNHKマイルCを勝ったロジックの祖母父も、アメリカンオークスで好走したアサヒライジングの母父の父もシンザンでした。にわかにシンザンの血がブレイクしています。シンザンは今では貴重なSt. Simon系です。海外で活躍している馬の血統を見ると、4代血統表内で非Nearco系、非Native Dancer系の貴重な父系をきっちりと活かしているケースが多いです(例:Court Masterpieceの母父はHyperion系のマイナー種牡馬Prince Saboウィジャボードの母父はHyperion系Welsh PageantAngaraの母父はSt. Simon系AllegedPure As Goldの母父はMatchem系RelaunchHurricane Runの母父はドイツの至宝でHampton系のSurumu、etc)。これが世界標準でしょう。勝てる種牡馬だけをつけていくのであれば常にファッショナブルなものを追求しなければならなくなります。そうなれば血統は非常に偏ったものになってしまうでしょう。そして結果的に勝てなくなってしまう。当ブログ「セレクトセールについて」を見れば日本では血統が偏ってしまっていることが明らかになりますが、生産馬が継続的に勝ち続けることを望むのであれば貴重な血がキーとなってくるでしょう。そうでなければ、貴重な血を持つ繁殖牝馬を海外から輸入しなければならなくなります。
Kジョージで3着だったハーツクライは曾祖母父のBupersが貴重な父系。母父Surumu、曾祖母父SheshoonのHurrcane Run、祖母父Ela-Mana-Mou、曾祖母父LevmossのElectrocutionistに先着を許しました。ディープインパクトは祖母父Busted、曾祖母父Queen's Hussarで、ハーツクライよりマイナー度が高いと言っていいかも。ハーツクライよりチャンスがあるかもしれません。