職場では、師走を迎えたというのに師匠は走るどころか冬ごもりの準備を進めている。文書だけで5段のスチール書庫が溢れそうだし、目さえ通していない書類がかなりある。年末から年始にかけて9日の連休になる。連休を満喫するために、遅ればせながら文書の整理と未読の書類に目を通しておく作業を進める。来年の行動計画も練っておかなければならない。
自宅では、親鸞の師匠筋に当たる法然を日本思想体系「法然 一遍」で読む。原文でさえ明快な文章だ。すでに日本の名著「法然」に目を通しているので理解が捗る。読み進みながらふと思う、この歳になって私はいったい何をやっているのだろうかと。そういう気分にとらわれた時にはメルヴィルの「白鯨」に手を伸ばす。