リビングストン←→相模原 日記

リタイア後、日本→スコットランドを行き来して何とか暮らしている。

Shale Trail Cycling Westcalder and Five Sisters

2021年09月11日 | サイクリング
ShaleTrailは、やはりこの地方で始まった(ジェームズ・ワットとか、グラスゴーの造船、機械工業とか、ちょっと盛りすぎ?)産業革命から必然的に発生したエネルギー革命の一貫として、100数十年前頃にWestlothianで盛んに行われていた、OilShale、Coal等の採掘、そして世界で初めてそれらの乾溜?や分留を産業化したことにより、当時世界最大の石油精製基地群、OilShale鉱山、それに伴うぼた山、を作り上げたが、今ではその産業の全て(鉄鋼産業、製鋼所,、煉瓦工場などを含む)は跡形もなく消え去ってしまい、Bingと呼ばれるぼた山のみが残されている。

その歴史はAlmondValley HeritageCentreのShaleMuseumに詳細が展示されているが、Westlothianカウンシルは2018年にこの過去の栄光(及び環境破壊)を後世に伝えるべく、ShaleTrailなる石油基地群跡、鉱山跡、Bingなどを結ぶ遊歩道コースを設定し、各所に下の画像の様な



表示版、道標などを整備した。
このShaleTrailはサブのタイトルとしてThe Pathway Of Scotland’s Oil Rushとなっている。

*****ここまでは前回散歩に出かけたときの記述のコピー*****

Trailの全長は16マイルもあるため、歩いて全てを周るのは少々無理があるので、今日は家からサイクリング。

Heritage Centre周辺から、


このサインポストを見つけながら走って行くのだが、途中判然としない部分もあるので、時々ミスコース・・・。
今回走った箇所(Trailの南半分)では3箇所ほどサインポストを増設する必要あり。




この写真は先日撮ったものだが、今回のメインイベントは最後に形成されたBingであるFiveSistersBing(WestwoodBing)に登ること。

一応私有地の様だが、ハイキングレポート、頂上からの写真投稿などもあるので、問題無いものと判断した。



画像の中段左の部分にFiveSistersBingが存在するが、何本か途切れている赤線がある通り、意外にアクセスが難しく、結局敷地内にあるオフィスの従業員に登り口を教えていただき、なんとかアクセスに成功。



登り口の南西側からの写真。
傾斜がかなりきつく、この面からの登頂は不可能。




大きく巻いて、東側まで回り込んでなんとか踏み跡を見つけた後は、傾斜もきつくなく、快適に頂上まで登ることが出来た。



頂上から高傾斜側は足を滑らすと下まで転げ落ちるほどの傾斜で、見下ろすのも勇気がいるほど。



高さは結構あるので、眺望は非常に良く、



ペントランドヒルズ方面も、




エディンバラ方面も、バッチリ展望できる。

ここはビューポイントとして観光地化しても良いのでは無いかと思うほど。




実際に上りを開始したのはこの乾溜後のShale鉱石滓が風化してがれ場になったような斜度のあるところだったが、もっとましなところはいくつもあった。




FiveSistersBingの南西側にあるFootpathには乗り越えなければならないフェンスもあり、自転車では苦労するので、近くの駐車場まで車で行って、後は歩くのが得策。

FiveSistersBing登山の後は、



ShaleTrailの南側起点にあるWestcalder。
ここはOilShale、石炭鉱山、そして近郊のAddiewellには当時世界最大の石油精製工場(Pumpherstonの石油基地も世界最大だったとあるが・・・)もあった様だが、いまはその跡形も無く、Addiewellにはかなり大きな酒類蒸留工場が出来た様だ。

このShaleTrailには各所に、



この様なサインポストが設置されており、



このQRコードから遺構の詳細を検索することが出来る。




"Peaceful reflecting pond mirror the dark underground"暗い地下を映し出す平和な池の鏡(Deeplearning 翻訳)

Oilshaleの鉱床跡地が池になったとの事だが・・・

ところで、今までにも何度か書いたが、こちらでは”Vandalism:蛮行”が頻繁に発生しており、公共財、自然物、私有物などの被害を見かけることが多いのだが、



上記サインポストの近くに設置されていたベンチも燃やされていたのは非常に残念だ。




写真はFiveSistersBing近くの地面に露出していたShale。Oilshaleかどうかは不明。

今回はShaleTrailの南側半分をサイクリングしたが、次回は北側をWinchburghまで行ってくる予定。

ところで、このShaleTrailだが、この遊歩道を走っている時にすれ違ったのはたった1組だけ。
全く人気は無いようだ。

私の感想は、”Westlothian、Oilshale、産業革命、エネルギー革命などの歴史を詳しく知りたい!”と言う人で無いとこのTrailはただのスコットランドの田舎道、時々不気味な形の山が見える、人通りも少ないひなびた遊歩道、と言った感じなので、観光には全くお勧め出来ない。

私は好きだが・・・

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