お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 世界が一気に明るくなった。緑ってこんなに鮮やかだったんだ。これが白内障の手術をまず左目から行い、眼帯を外した瞬間の印象。まさに感動した。2週間後に右目も行ったが、最初ほどの感動はなかったものの、多焦点眼内レンズを入れたためその後の日常生活で眼鏡は不要になり、新聞広告などで見かけるように「人生が変わった」ような気がする。ただ、いいことばかりでないのも事実。手術から2カ月がたった今、少し振り返って見たい。

 数年前から左目が白くかすみはじめていた。最初は眼鏡が汚れているのかと思っていたが、そうではなかった。天気が良い日は特に見づらかったのだが、曇りの日や室内では普通に見えていたので大丈夫かなと思い、放置していた。ところが、昨年の夏の健康診断の眼底検査で「白内障の疑いあり」とされ、車の運転をしていても日差しがある時は左目が見えづらく、危険を感じるようになった。そこでようやく重い腰を上げ、昨年の夏ごろに眼科へ。下された診断は「両目とも白内障」というものだった。昨年に還暦を迎えた。仕方ないか。

 それでも手術決行までは半年以上を要した。白内障は放置すると進行するだけ。治すには手術しかない。しかし、手術は目に麻酔をかけるが、その他には麻酔はかけない。つまり、目にメスを入れるのが分かるわけで、寝ている間に手術して起きたら終わってるよというものではないのだ。それじゃまるで拷問じゃないか。冗談じゃない。日帰りとはいえそんな恐ろしい手術に耐えられるわけがない。

 ただ、「手術すると眼鏡がいらなくなるかもしれませんよ」という医師の言葉も魅力的。手術も調べてみるとほとんど痛みがないことが分かり始め、時間も10分程度と短い。ここは耐えるしかないかと決断した。

 手術は術後の通院を考え、近所のクリニックモール内にある眼科で行った。特に誰かの紹介でもなく、先進医療をやっている眼科を普通にネットで調べ、自分で決めた。18年12月に手術前の検査を行い、その場であっさりと手術日程が決定。19年2月下旬に左目、3月中旬に右目となった。手術当日は風呂に入れず、その後3〜4日間も首から下のシャワーはいいが洗顔、洗髪はNGなので季節的には良かった。

 手術1週間前から左目への点眼が始まる。意識はしていないが、心臓の動悸を感じるようになった。手術を目前に控え、早くも体が緊張してきたようだ。目薬はたぶん消毒などのためだろう。そして手術3時間前からは瞳孔を開く目薬を30分ごとに差す。付き添ってくれる娘が「お父さん、すごい目が広がってる」というので気がついた。鏡で見るとたしかに黒目が目いっぱい広がっている。同時に真ん中に白い点も見えた。なるほど。これが白内障か。肉眼でもはっきり見えるほど悪化していたようだ。

 さていよいよ手術。上半身を手術着に着替え、目薬を点眼して手術室へ。眼鏡を外しているので何も見えない。ここでも目薬を点眼された後、左目だけが出る布をかぶせられ、まばたきができないように固定される(たぶん)。光が3つほどぼんやりと見えるだけで、ほかは目薬の影響なのか何も見えない。そして「麻酔しますよ」と言われ身構える。チクリ。あ、目に針が刺された(のかな)。少し痛い。その後は目が押されるような感じが何回か。痛くはないが、いい感じではない。「早く終わってくれ」と祈り、耐える時間が続く。意識があるだけにつらい。やがて「終わりました」という声。一気に安堵感が広がる。ふ〜〜〜〜、やれやれ。

 左目に眼帯と、その上に目を守るためのアルミのようなカップ形状のものをつけられる。ものもらいではなく、白内障の手術後と、知っている人はひと目で分かるだろう。この状態では眼鏡もかけられず、何も見えない。これで明日の午前中まで過ごさなくてはならない。

 長く感じた手術時間は、娘によると「あっという間」だったようだ。メールをした後、文庫本を開いたらすぐに出てきたという。時計を見ると、確かに15分ぐらいしか経っていなかった。この病院では20〜30分間隔で次々と手術が行われているようで、眼鏡をかけて手術室へ入っていった人が、眼帯をつけて出てくるシーンが一定間隔で見られた。

 食事は手術後2時間後からなら何を食べてもいいが、アルコールは控えめにと言われた。ただ手術後とあってそれほど飲む気にはならず、軽く缶ビールを飲んで眠りについた。

 翌日、左目には光を感じているので手術の失敗とかはなさそうだと思いつつ、娘の運転で病院へ向かう。待合室の長椅子に座っていたら、突然、看護師がきて「眼帯を外しますね」と言う。え、医師が外すんじゃないの。心の準備もないまま眼帯が外され…驚いた。世界が明るい。そして綺麗。近いところの文字もくっりき見える。しばらく周辺を見ながら感激に浸った。診察では手術が無事成功したことを確認。ひと安心だ。その後にあった孫娘の顔も、肌の細かいところまで綺麗に見えて嬉しくなった。

 翌日出勤してパソコンを起ち上げてディスプレイを見ると、背景の白が鮮やか。小さい文字も見やすい。何だか薄暗いなと思っていた社内も「こんなに明るかったんだ」とびっくり。ただ、目に光りが入りすぎるのか、蛍光灯の光がすこしまぶしい感じがした。また、右目が見えない「がちゃ目」なので見づらいといえば見づらいので、仕事はちょっとつらい。この状態が右目を手術する2週間後まで続くことになる。

 3日後の診察で洗髪、洗顔がOKとなったが、激しい運動は2週間はできない。右目も考えると4週間、つまり1カ月以上ロードバイクに乗れないことになる。めったにない機会なのでロードバイクはオーバーホールに出すことにした。ついでにパーツの入れ替えもすることにしたのだが、これについては改めてブログでアップ予定。

 2週間後の右目手術の時は、左目が見えるため、手術室や手術前の様子がはっきりと分かった。左目の時は何も見えなかったので気にもしなかったが、見えてしまうと何だか緊張の度合いが増してくる。顔に布をかぶせれられるまでドキドキが続いた。それに今回は手術中に「じー」という目にメスを入れているような音も聞こえてくる。「あっ!」とか言ったらだめだよ、先生。「頼むよ、失敗しないで」と祈りながら、耐える。今回の方が長く感じたが、やはり15分程度で終わったようだった。

 翌日、眼帯を外した時は最初ほどの感動がなかった。左目だけだと遠くの文字がぼけており、両眼だと見えるようになるかなと期待していたのだが、あまり変わらなかったからだ。それに手術の際に白目の血管が破れ結膜下出血となっていたので、少し痛みがあり、見え方にも何となく違和感があった。この結膜下出血は10日後ぐらいに治った。

 左目を手術して1カ月後ぐらいに視力が安定してきた。右目が1・0で左目が0・7。裸眼で車も運転できるし、新聞も楽に読め、電車内の路線図も見える。料理の時にスマホのレシピを拡大しないでもいい。日常生活はほぼ問題なく、眼鏡は不要になった。この意味では「人生が変わった」といえるだろう。高校時代から眼鏡のお世話になり、大学時代から30代まではコンタクトだったが、40代からは眼鏡に戻っていた。眼鏡のない生活はやはり楽だ。お風呂で湯船につかっている時に、上を見たら換気扇の汚れが目に飛び込んできたのにはまいったが…。

 ただこの視力では少し遠いところの文字が読めない。10メートル先の人の顔もぼけている。テレビでサッカーを見ても背番号が判別できない。日産スタジアムでのサッカー観戦も厳しそうだ【注】。あ、バッティングセンターのボールもよく見えないかな? ということで、サッカー観戦など少し遠方を見るための眼鏡を作ることにした。遠視だけだと手元が見えないので遠近両用。視力は矯正して1・2となった。もうひとつ。30センチ以内の至近距離はぼけてしまうので、ハズキルーペも購入。細かい文字の取り扱い説明書を読む時や、自転車のメンテナンスなどの細かい作業の時に必要だ。

 1カ月経過した時点では左は近くがよく見え、右は遠くがよく見えるようになった。利き目とかの関係でこうなるのだろうか。原因は医師もよく分からないらしい。

 さて、いいところだらけのように見える多焦点眼内レンズだが、欠点がある。薄暗い所や暗いところで、グレア、ハローといい光がぎらついたり光輪が出たりして見えることがあるのだ。街灯や地下鉄の駅などの蛍光灯の光がぼあっとふくれあがったようになり、車のヘッドライトや尾灯の光が同心円状の輪になって見える。夜の車の運転はかなりつらそうだ。ということは自転車でも同じ。ブルベのナイトランが少し心配になってきた。2〜3カ月で軽減すると言われているが、果たしてどうなるのか。現状ではまあまあ気になる感じだが、眼鏡不要の生活になったことの方が大きいので我慢の範囲内。時が解決してくれるのを祈ろう。

 眼鏡不要になったことで購入したものがもうふたつある。車を運転する時のサングラスと、自転車用のアイウエアだ(^o^)

 【注】13日に日産スタジアムで横浜-名古屋戦を観戦。アウェー側の1階席からだったが、やはりぼけていて背番号が「6」が「66」に見えるなどよく分からなかった。マリノスは背格好でだいたい分かるが、グランパスはジョー、アーリア以外誰が誰だか分からず。眼鏡を作ったが16日にできるので間に合わなかった。

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●BRM216東京300いってこい霞ヶ浦(午前6時スタート) 
◆コース 等々力〜銀座〜行徳〜白井〜稲敷市〜霞ヶ浦1周〜折り返しの往復
※以下はruntasticでのデータ
◆距離 307・6キロ
◆時間 16時間49分
◆ネット平均速度 23・3キロ
◆グロス平均速度 18・3キロ 
◆獲得標高 1186メートル
◆天気 晴れときどき曇り 一時小雨
◆気温 最低3度 最高12度
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 今年最初のブルベは2月16日に開催されたランドヌ東京主催の「BRM216東京300いってこい霞ヶ浦」。川崎・等々力をスタートし、中原街道から銀座、葛西を経由し、木下街道を走り、利根川を渡った後は新利根川沿いを延々と漕ぎ続け、稲敷を起点に霞ヶ浦を反時計回りに1周するという新コース。200キロを飛ばしていきなりの300キロは長いが、霞ヶ浦は一度1周してみたかったし、「山も峠もないおおむね平たん」なコースなので何とかなるべと参加を決定した。還暦となって最初のブルベはどんな旅になるのだろうか。


霞ヶ浦 西浦左岸10キロ地点


 霞ヶ浦はロードバイクに乗るようになった13年前にほんの少しだけ走ったことがある。まだ40代の時の話だ。Jリーグの鹿島アントラーズ-横浜F・マリノス戦を敵地鹿島へ自転車で遠征する計画を立て、筑波までは輪行。駅前で自転車を組み立て、国道354号をしばらく走った後に湖岸へ出て、霞ヶ浦大橋を渡った先の行方(なめがた)からは西浦の左岸を南下。潮来から西へ向かい、北浦を神宮橋で越えて鹿島神宮へ向かった。

 その時の感想が「だ〜れもいないまっすぐな道。思い切りぶっ飛ばせる。風さえなければ、最高に気分のいい道」だった。そう、イヤなのは風。とにかくだだっ広いのでその影響をモロに受ける。ちなみに1月27日に開催された市川スタートの「東京200霞ヶ浦」の参加者のSNSには「どっちを向いても向かい風」という悲鳴があふれ、かなり苦しんだようだ。この日の天気予報では強い北風が吹くというものだったが、果たして初めての霞ヶ浦1周はどうなるのか。向かい風は仕方ないとしても、逆を向けばせめて無風か追い風に変わって欲しいものだ。

 午前6時ちょうどにまだ暗い等々力をスタート。気温は2〜3度か。ウエアは長袖インナー2枚にウインドブレークジャージ、その上に薄手のウインドブレーカーを着た。夜の寒さ対策で厚手のウインドブレーカーをサドルバックに入れたが、最後まで着替えることはなかった。多少寒さを感じた所などあったが、走っていれば大丈夫だった。

 中原街道で五反田を抜け、第一京浜で銀座を通過。京橋を右折して永代橋付近までは、築地の会社に勤めていることもあり土地カンはあるのだが、その先は自転車では走ったこともない未知の世界だ。幸い、信号峠や葛西橋、浦安橋は階段を上って歩道走行となっているため、トレインが途切れることはないのでついていける安心感がある。ただし、行徳橋の信号で先頭に押し出された時は、その先が細かな右折、左折を繰り返す一番不安な区間だったので焦った。慎重に後ろがちゃんとついてくるかどうかを確認しながら進んでいると、前でミスコースする様子が見えた。

 このあたりまではまずまずのペースで進んでいたのだが、鬼越二丁目を右折して木下街道に入ると大渋滞。道幅も狭く路肩がないのでまったく進まず、ストレスがたまる区間だった。

 最初のPCが97キロ地点なので、この街道沿いのコンビニで休憩するライダーが多く、右へならえで渋滞をようやく抜けた54キロ付近のセブンイレブンに吸収された。しかし、この時点でのグロス時速が16キロ。渋滞でかなり時間を取られたようだ。

 63キロ地点の利根川を渡るとすぐに新利根川沿いの道に出た。市街地を抜け、ようやくブルベらしい風景となったが、早くも向かい風の洗礼。この先が思いやられる。


午前9時50分、利根川


 利根川沿いの区間は約30キロ。路面が良くないという話だったが、ガンガン飛ばすわけでもないのでそれほど気にならなかった。信号も序盤に出てくる3カ所のみ。車の通行もほとんどないし、遅いながらも挽回できそうだ。


午前10時17分、利根川沿いの道


午前10時45分、新利根川沿いの道


 走っても走っても同じような風景が続くが、初めて走るので新鮮な感じがして、それほど飽きが来るといったこともなかった。天気は晴れたり曇ったりで、まずまずのサイクリング日和。

 新利根川の終盤で、川を離れた後に地図上では右左折を繰り返す区間がある。キューシートでは特に記述がなく不安に思っていたのだが、何のことはない。道なりに行けばOKだった。

【PC1 97・2キロ セブンイレブン桜川浮島店】午前11時18分(貯金1時間10分)

 最初のPCには午前11時18分に到着。「ランドヌ東京様」と書かれ、ブルベライダーを熱烈歓迎する大きな紙がテーブルに貼ってあり、その後ろには休憩用のイス。そして駐車場の一部に堂々とバイクラックまであったのには驚いた。

 グロス平均時速は18キロ台まで持ち直したが、貯金は1時間10分でガッツリと食事するにはやや不安。大盛りカツカレーが名物のしおみ食堂に時間があればいってみようかと思っていたが、ちょうど昼時で時間もかかりそうなので断念。というより、だぶん完食できないのでどうしようかと迷っていたので、諦める理由ができてほっとしたかも。

 おにぎりなど軽く補給し、南東の方向へと出発。稲敷大橋に出たところで霞ヶ浦が左手に広がってきた。橋を渡ってすぐに左折。等々力から101キロ走り、ようやく霞ヶ浦1周が始まった。


午前11時33分、霞ヶ浦 浮島湿原前


 風はなんとなくあるかなという感じ。心配していた強烈な北風は、とりあえずこの時点では吹いていない。


午後0時2分、霞ヶ浦 天王崎公園


 しばらく湖畔の道を走った後、常陸利根川を渡り、永山交差点を左折すると北上が始まる。少し国道355号を走り、「ドライブイン又兵衛」の看板を左折すると再び湖畔だ。ほぼ直線の道がどこまでも続く。

 公園が湖畔に見えてきたので入り込んで写真ストップ。この時は太陽も顔を出し、風もなく、ベンチで寝転んだら気持ちよさげな春のようなポカポカ陽気。弁当でも買ってきてどでかい湖を見ながらぼーとしていたい。時間があればの話だが。で、そんな時間は自分の足を考えると、当然ないよね。

 前述した「しをみ食堂」はこの公園の先にあったようだが、国道沿いらしく湖畔からは見えなかった。


午後0時19分、霞ヶ浦 西浦左岸10キロ地点


 公園からもほぼまっすぐな道を走り、突き当たりをくいっくいっとクランク上に曲がると、今度は本当に直線の道。これが2キロほど続いた。そして突き当たりを右へ直角に曲がると「西浦左岸10キロ地点」の標識があった。霞ヶ浦から流れ出している常陸利根川からこの付近までは約10キロだったので、その距離を示しているのだろうか。しかし、川でなく湖なのに「左岸」とあるのはどうもピンとこない。


午後0時20分、霞ヶ浦 西浦左岸のまっすぐに伸びる道



午後0時43分、遙かに霞ヶ浦大橋 右前方は道の駅行方



午後0時48分、道の駅行方



午後0時55分、追い風区間♪


 何となくストレスなくペダルを回すことができている。そして、気がつけば時速30キロ。あれれ、風ない? いや追い風? よく分からないが、北風は吹いていない。嬉しい誤算だ(^o^) 道はどこまでもフラットだし、こりゃ気持ちいいや。サイコー!


午後0時55分、まるで海。飽きない風景が続く



午後1時、絶景♪


 ところどころに現れるカーブから見る、湖に飛び込んでいきそうな風景は圧巻。車もいないし、見えるのは遥か先を走るブルベライダーだけ。独り占めの絶景がどこまでも続く。

【PC2 141・1キロ セブンイレブン石岡高浜店】午後1時18分(貯金2時間6分)

 135キロを過ぎた、少し南を向いて走る個所でシークレットがあり、その先をぐるりと回ると道は再び北上してPC2へ到着。PC1からここまでの44キロで信号はたった3つ。写真ストップは数回あって何人にも抜かれたが、風に恵まれた快調なライドで貯金も1時間増えた。このコンビニは2月で閉店するようで、棚はガラガラ。ろくに補給もできなかったのはちょっと誤算だった。

 PC2は霞ヶ浦の最北なのでここから南下していくのだが、スタートして恋瀬川を渡ると、強烈な向かい風。いよいよ霞ヶ浦の風の洗礼が始まった。

 霞ヶ浦や新利根川沿いはほぼまっすぐな道が続き、見晴らしもいいので、数百メートル先を行くブルベライダーの姿が見える。コースに自信がなくても前を追えばいいし、振り返って反射ベストが見えればコースは正解でミスコースしていないことが分かる。ここまでも何度が助けられたし、この先でもその恩恵に与った。


午後1時47分、強烈な向かい風の西浦中岸


 この向かい風区間の「中岸」は特に見晴らしが良く、かすかに見える先を行くブルベライダーを追ってペダルを回す。やがてその姿が少しずつ大きくなっていく。時速は23キロ前後しか出ないのだが、この区間で数人をパスした。最近では峠はもちろん、平たんでも抜かれるケースが多いのだが、風には強いのだろうか? といっても、通過チェックのかすみキッチンの到着は数分しか違わないので、頑張った甲斐があったのか微妙なところだ。

【通過チェック 159・3キロ かすみキッチン】

 ほぼ折り返し地点となる「かすみキッチン」には午後2時30分に到着。バイクラックが置いてあり、霞ヶ浦1周で立ち寄る自転車乗りが多いことが分かる。そういえば、序盤で見た食堂にもバイクラックが置いてあった。茨城はサイクリストに優しいところだね。食事をしているブルベライダーの姿も見えたが、自分にはそこまでの余裕はないかなと思ったので、「2度と来ないかもしれないのに…残念」と思いながら写真を撮ってすぐにスタートした。


午後2時30分、かすみキッチン前



午後2時30分、かすみキッチン前から霞ヶ浦を臨む


 「かすみキッチン」では何となく風が吹いていないような気がしたのだが、走り出すとやはり風を感じない。走る方向は変わらないのだが、なぜか風がやんだもよう。「よっしゃー」と調子に乗ってペダルを回していたら、足が攣りそうになった。向かい風区間で頑張り過ぎたか。だましだまし回して痙攣が去るのを待つ。しかし、峠もないコースで足が攣るなんて。漕ぎ続けなければ進まないフラットコースの恐ろしさか。


午後2時49分、りんりんロード


 途中、サイクリングロードと一般道が平行している区間があり、どっちを走っていいのか分からず、とりあえず眺めのいいサイクリングロードを走った。結局、最後は合流し、どっちを走っても変わらなかった。


午後3時11分、遙かに見えるのは土浦市街


 その後の風は追い風になったり向かい風になったりを繰り返した。日が陰ってきたこともあり、少し寒さを感じるようになったが、厚手のウインドブレーカーを着るほどではなかった。

 やがて土浦の市街地に到着。PC2からここまでの38キロはまったく信号のない区間だったので、駅前の信号地獄がとても新鮮に見えた。有無を言わせず止まらせてくれるのもたまにはいいかなんて、不思議な感覚。

【通過チェック 179・4キロ セブンイレブン土浦滝田1丁目店】午後3時27分

 通過チェックの先はしばらく国道を走り湖岸から離れるが、美浦村付近から県道に入りやがて霞ヶ浦がまた見え始めてくる。実はキューシートには190・0キロで「┬右」となっていたのだが、地図を何度みても突き当たりではなく直進するしかないようになっていた。何となく不安だったが、実際に走ってみると、地図にはない新しい道ができており、キューシート通り「┬右」で正解だった。


午後4時19分、美浦村付近



午後4時28分、西浦右岸30・5キロ


 車もおらず、会うのは自分を抜いていくブルベライダーだけ。曇り空もあって何となく寂しげな雰囲気が漂ってきた。

【通過チェック 198・5キロ 霞ヶ浦臨湖実験施設】


午後4時32分、霞ヶ浦臨湖実験施設前


 スタート前のブリーフィングによると、通過チェックの霞ヶ浦臨湖実験施設付近は心霊スポットらしい。暗くなって写真を撮ると余計なものまで写ってしまうという。確かに、隣には廃墟となった海軍鹿島航空隊基地もあり、不気味な感じがしないでもない。幸いにして明るいうちに到着したことと、他にも3人ほどブルベライダーがいたので心強かった。土曜日というのに受付に人がいたようだが、派手な格好の自転車乗りが次々やってきては自撮り写真を撮っているのを見てどう思っただろうか。もっとも霞ヶ浦を1周するにはここを通る必要があるようなので、自転車乗り自体は見慣れているかもね。
 
【PC3 212・6キロ セブンイレブン桜川浮島店】午後5時18分(貯金2時間54分)

 霞ヶ浦を1周し、セブンイレブン桜川浮島店に戻ってきたのは午後5時18分。距離は115・4キロで所要時間はちょうど6時間。平たんで信号もないが、やはり向かい風区間はあったのでグロス平均時速20キロには届かなかった。貯金は1時間40分ほど増えていたが、この先の信号峠を考えるとこれ以上は増えないだろう。それでも今日中には余裕を持って帰れそうだ。

 このPCを出発したころに日は落ちて、ナイトランとなった。


午後5時45分、新利根川沿い


 PCに着く前から何となくぽつりと水滴が落ちてきたような感じがしていたが、新利根川沿いに戻ってきたころにはぽつぽつと小雨が降り出し始めた。天気予報では晴れとしか言ってなかったので雨具は用意していないが、生身が表に出ているのは目の付近だけなので、この程度ならなんとかしのげるだろう。

 この新利根川沿いで痛恨のミスコース。途中で橋を渡って川の反対側を走るのだが、「┼右」の次が「┬右」とあったので突き当たりまで行けばいいやと橋を渡った後も直進してしまった。来るときはずっと川沿いだったはずだがと思いながらも1キロほど走ったところでキューシートを見直すと、「┼右」の後に「→橋渡ってすぐ左折」とあった。老眼の上にヘルメットライトが消えかかってキューシートがまともに見えず、曲がるポイントごとに街灯のところでストップして確認していたのだが、見逃してしまった。

 小雨ながら雨は降ったりやんだりを繰り返していたが、千葉に入ったあたりで強くなり、路面もかなり濡れてきた。「ここで降るかよ〜」と毒づいても仕方ない。覚悟を決めて濡れたまま走るしかない。

 来るときと帰るときでは交差点の見た目も違い、ましてや暗くなっているので複雑に曲がるところは注意が必要。曲がり角で止まってキューシートを確認していたら、地元の農家の方が「今日はなんかやってるのかい。同じ格好の人がいっぱい走っているけど」と聞いてきた。ブルベと言うと説明が面倒になるので「みんなでサイクリングやってるんですよ」と答えていると、後方をブルベライダーが直進していった。あれ、ここ曲がるんじゃね? すると「あの人違ってるね。みんなここを曲がっていったよ」と地元の方。良かった、自分は正解だったと胸をなで下ろした。

 雨は気がついたらいつの間にかやんでいた。しかし、都内に入ると強烈な風が吹き始め、信号峠もあってなかなか前へ進まない。


午後10時4分、京橋交差点



午後10時8分、銀座四丁目交差点


 ようやく会社の近所の八丁堀から京橋、銀座を抜け、五反田から中原街道へ。

【ゴール 304・3キロ セブンイレブン品川西旗の台店】午後10時49分(貯金3時間11分)

 ゴールのセブンイレブン品川西旗の台店には午後10時49分に到着。完走タイムは16時間49分。この平たんコースなら15時間台、うまくすれば14時間台で帰れるかと予想していたが、とんでもない。初めての霞ヶ浦1周は快適だったが、やはり信号峠は甘くなかった。


午後11時8分、丸子橋。向こう岸には武蔵小杉のタワマン


 さて、ゴールはしたが、その後の受付は6キロ先の多摩川を渡った先の武蔵中原駅近く。もうひと踏ん張りだ。

 霞ヶ浦1周は約100キロと手頃な距離。次回はもっとグルメを楽しみたいと思うのだが、霞ヶ浦までは自宅から約125キロ。自走往復プラス1周だと250キロ。ちょっと遠いのでブルベじゃないと行けないかな(^_^;

 実は翌日に開催された等々力から花園往復の「東京200花園」にもエントリーし、この日のゴール近くのホテルを抑えていた。15時間台で帰れば4〜5時間は眠れると思い、2日間で500キロに挑戦しようと意気込んでいた。600キロを走ることを考えればできない話ではない。しかし、所用が入ってしまい「花園」はDNSとなった。残念? いや、DNSで正解。この日の完走タイムだと睡眠時間は3時間程度しか取れない。体力もほぼ限界。ヒザもかなり痛くなっており、これ以上走れる状態ではなかった。気持ちも300キロで終わっていたしね。大休憩してまた寒い中を走り出す気にはならなかった。

 でも600キロを走る時は「600キロを走る気持ち」で臨むので、気持ちが切れないんだよね。不思議なものだ。

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 午前4時前スタートの片道40キロ自転車通勤を続けて今年で11回目の冬を迎えた。

 ウエアはしっかり着込むし、リュックも背負うので氷点下でも寒さはほとんど感じないのだが、耐え難いのが指先と足先。足先はつま先カイロでしのげることもあるのだが、指先は手袋を重ねてもこごえる冷たさになる。通勤ルートはまず国道246号を走り、二子玉川から駒沢通りを抜けて都内を目指すというものだが、いつも残り十数キロとなった駒沢通りに入ると指先が冷え込み、痛くてハンドルを握るのもつらくなる。電車なら始発なので楽に座っていけるのに、この年になってこんなにつらい思いをして自転車で会社へ行く必要があるのか。そう思って「冬はやめよう」と決心するのだが、走り終わった後は気持ちいいのでまた走ることになる。

 パールイズミの0度仕様のウィンドブレーク サーモ グローブを買うかなと思い悩んでいたある日、ひょんなことからすげーあったかそーなグローブを発見した。



 たまたま入った自宅の近所のドンキで発見。自転車用ではないのだが、手を突っ込んでみるとこれまでにない暖かさを感じた。おまけに反射帯までついており、まさにブルベ仕様。お値段も税込み3000円前後だったので即、お買い上げ。早速、自転車通勤してみると冷たさをまったく感じず、快適に40キロを走ることができた。ただ、ごついのでシフトチェンジがちょっとやりづらいことと、洗濯してもなかなか乾かないという欠点がある。そのため洗い替えにもうひとつ購入したが、2つ買ってもウィンドブレーク サーモ グローブより安い(^o^)



 ネットなどで調べてみると、このグローブのメーカーは「青井商店」。1902年1月25日に日本観測史上最低気温のマイナス41度を記録した旭川にある。商品名は「防水防寒 セキュアサーモ ネオ」でAmazonでも買えるようだ。次回買うときは反射ベストに合わせて黄色にしよう。

 あ、もうひとつ欠点が。早朝はいいが、夕方帰るときはちょっと暑いかな(^_^;

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