畑のつぶやき

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食、農への思い

重ね着

2010-03-08 19:05:26 | 介護日記
朝、恒例になっている、母への、モーニングコール。
昼用のリハビリパンツと、汚れものを入れるポリ袋、洗濯ものを入れるバケツ。三点セットを手に、部屋に入る。
「朝だぞー、起きて、パンツを換えて」
もぞもぞと掛け布団を外し、這い出てくる。
「何度言ったら判るんだ!!」と、怒鳴りつける言葉を、ぐっと飲み込む。
パジャマの上に、カーデガン。下は、パジャマの上に、キルテングのズボン。昨日、着換えさせた、昼着を着こんで、布団に入っている。最初からなのか、途中、便所に起きて着たのか、明け方なのか、判らない。しかし、確かなことは、着ているものを全部洗濯しなければならないことだ。最近は、ほとんど毎晩、パジャマ以外のものを、何かしら、身に着けるようになっている。
怒鳴りつけると、エネルギーの消耗だ。非難する口調で話すと、口答え。そんなことにつきあうのも、疲れるだけ。最近の私は、かなり成長したものだ。自分でも、感心する位、普通の口調で、声をかけれるようになった。
「今日は、雨が降らないから、着ているもの全部、洗濯してやるから、着替えて」
シーツと、防水パットも、当然濡れている。しかし、ここ、二週間ほどは、それほどの、大洪水はなくなった。シーツも、替えなくてよい日もたまにある。夜尿の薬として、抗鬱剤があると、知り合いの医師から聞いて、かかりつけの医師に、お願いしてみた。何となく、その効果が、出ているようだ。夜も、それほど、夜更かししないようになっている。
ズボンや、カーデガンが、濡れているかどうかは、わからない。しかし、そんなことをいちいち言うと、一つ一つに、口をはさんでくる。
「ズボンが汚れているわけないじゃないですか!」などと。
そんなことにつき合っていると、また、怒鳴りつけたくなるだけ。
素直に、着替えさせて、さっさと、部屋から逃げ出す方が、よほど良い。
洗濯ものの量は増えるが、洗濯機は、文句は言わない。私も、ほんのちょっと、時間を取られるだけで済む。
こんなわけでも、雨や曇りは、憂鬱だ。
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