5月1日(日) いちじ
欲しい雨はほとんど降らない。曇り空。午後は、時折、霧雨のように、さーっと落ちるが、続かない。夕方遅くには、濡れるほどにはなるが、雨量はわずか。用水の来ない田んぼの持ち主は、今年ほど苦労することはない。まだこれから、雨待ちで、田んぼの準備をしなければならない。と、こぼしていた。
田植を続ける。午前中は、16aほどの田んぼを植え終え、早昼食を食べ、最も苦労する田んぼに。今年は、クローラーのトラクターだったので、準備は、苦労せずに済んだが、田植機はどうだろう、と、若干の心配はあったが、ほとんど、不安を感じることなく、植え始める。17aほどの田んぼだが、3枚に分かれている。手前が、12aほどの田で、上に、小さいたが2枚ある。どれもが、深い田んぼだ。手前から植え始め、最後の隅の方から、上の田んぼに入るようになっている。直進して植えている時は、深い所でも、それほど苦にせず、アクセルを強くして進める。ターンするときは、深い所は大変だ、油圧の調整や、アクセルを使い分けながら、旋廻。車輪の半分以上が泥の中だ。しかも、旋廻の軸になる後ろの車輪は、土を食いこみ、団子状に土がへばりつく。その重みで、前輪が持ち上がるほどだ。どうにか、ほとんど植え終わり、残り僅かになり、上の田んぼに向おうかと、旋廻をする。そこで、沈没。後輪に泥が付き、スリップ。前にも後ろにも進めなくなる。
トラクターで、引っ張るしかない。それには、助っ人が必要だが、連れ合いは、機械が苦手。苦手意識が強すぎる。近くの知人を頼み、脱出させる。機械を洗浄し、上の二枚の田んぼに向かう。旋廻する所は深いから、二度通ることはやめる植え方にする。旋廻する両脇は植えないで残すことになるが、しょうがない。小雨が降り始める中、合羽を着て、ようやく下の田に戻る。そして、最後の植付だ。前回潜った近くで、少し早めに旋廻しようとした。それが失敗だった。少しくらいの三角部分を植えようと、思ったのが間違いだった。再び、沈没。代かきなど、トラクターで苦労しなかったから、甘く見ていたのだ。
今日は、悪い日。昨日、誕生祝いをしてやらなかったからか、凶日だ。諦める。脱出は、明日にまわし、かたずける。
あーあ、こんな日もあるんだ。
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