ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

779        慧日寺

2007-09-11 09:15:53 | Weblog
※ 丹波市ガソリンスタンドで。
  オムツをはいた白い犬がルン(4歳)
  黒いほう(6歳)が親とのこと。
  2匹とも首輪を付けられていないのが印象低的だった。
  可愛がられているのだろう。
  クリック♪


きのうは父が田舎へ帰り、1人留守番だった母を誘ってドライブへ出る。
特にアテもなかったが、田舎道がいいだろうという事で、三田から176Rを走る。
S市に入り、先日行った‘○○○の館’の話題になると、母が行きたいというので寄ることになった。

少し迷いつつも到着。
雑木林の向こうから、品のよい中年カップルが姿を現した。
(アレ、珍しいな) と思っているとNが声をかけられている。
母を降ろしたあと私も話しに加わると、「私達も宝塚市からなんですよ」 とおっしゃって名刺を下さる。
Nはいつもの如く名刺を持ち合わせていない(毎回そうなのだ)
話しているうちに、この土地の所有者だということが分かって驚いた。
「ぜひ残して欲しいです」
「私達もそう思ってるんです。 でもなかなか難しい問題もありまして・・・」

そのあと母の車イスを押して、草木の生い茂るガタガタ道を行く。
心配していた蚊も、先日の時ほではなくホッとする。
薄暗い雑木林の中ほどの、朽ち果てかけた門の前で母と2人、写真を撮りに行ったNを待つ。
辺りはシンとして、時折り 「デデーボッボ~」 と土鳩の鳴く声がブキミに響いてくるだけだ。

その後、先日も行った施設内の食堂で昼食をとる。
涼しいので、池の見える外の席に陣取った。
Nと母はトンカツ定食、私はピリカラタンタン麺を注文。
注文し終わったあとNが
「ペリカラやないで。 ピリカラやで」 と、ニヤニヤしながら言う。
「ペリカラなんて言ってないよ」
「い~や言ってた。 ペリカラって」
「そんなヘンな事いうわけないやん。 聞き違いだよ」
「いやいや言ってた。 ペリカラって聞こえた」

本当にしつっこいNなのだ

それにしても、きょうのこの涼しさはどうだろう!
汗ダラダラでへばっていた昨日とは大違いだ。

その後再び176Rへ戻って恐竜の発掘現場そばを通り過ぎ、‘首切地蔵尊’ を目指す。
先日ここの地蔵茶屋で買った日めくりを母がひどく気に入って、もっと欲しいと言っていたからだ。
首切り地蔵尊の峠へ差しかかる手前で、「ちょっと寄ってみてもいい?」
 とNが言い出し、先日行けなかった ‘慧日寺’ へ行く。

わかりにくい道だったが何とか辿りついた。
鬱蒼とした杉木立の中に佇む山寺。
入り口には 『臨済禅宗妙心寺派 萬松山 慧日寺』 とある。

クルマを降りてすぐ、「あ! 屋根付き橋があるよ!!」 屋根付橋
山門へ通じる坂道に、長さ3メートル足らずほどの小さい屋根付き橋を発見。
小さな橋のたもとには、赤いヨダレかけのお地蔵さま。
「出田さん、知ってるかなあ」  出田肇さん(イズタハジメさん)

境内へ入ると、思っていたよりも広々としていた。
大きな藁葺き屋根の建物が2つ、正面には桧皮葺の建物もある。
パチパチやっていると、突然メガネをかけたスラッと背の高い女性が現れ、「どちらからおいでですか」

親切な女性(ご住職の奥様)に導かれ、あれこれ建物内を見学させて頂く。
桧皮葺仏殿の中の、白い象や青い獅子に乗った普賢菩薩や文殊菩薩像がひときわ目を引く。
「すごいですねー♪」
「630年前のものです。 この建物も今まで2回焼けてるんですよ」
 すぐそばの太い柱には、血しぶきのような赤い色がこびりついている。
「夫の住職がまだ子供だった頃、父親から 『お寺の火事を守るときに竜が流した血だ』 と言われていたらしいです」
薄暗い天井を見上げると、迫力ある竜がこちらを見下ろしていた。

仏殿を出て中庭を眺めながら、「あれが経堂、あれが庫裡、その横が東司・・・こういう風にいっぺんに七堂伽藍が見渡せるというのは珍しいんだそうですよ」
経堂を金網越しにのぞくと、引き出しのいっぱい付いた白いタンス(?)が見えた。
「ここにお経の本を納めるのですが、今は本寺(妙心寺)に全部保管されていてカラなんです」

「こちらへどうぞ」 いよいよ本堂へ通される。
ヒンヤリとして気持ちがいい。
広々とした堂内の廊下には、禅師だけが乗っていたという、時代劇でよく見るカゴを小ぶりにしたようなものがぶら下がっていた。
「こちらが初代禅師です」
たくさんのお位牌と共に安置されている像を見ると、引き締まった精悍な面持ちの玄少奇禅師が鎮座されていた。
「なかなかカッコイイ方だったんですね(!)」
「そうですね。 こんな風に頭の先がとんがっているのは良い相らしいですけど。 この禅師を頼ってかなりの修業僧が集まってきたのです。 今はもうありませんが昔はここに大きな僧堂もあったんです」

屏風絵も襖絵も趣がありいつまで見ていても飽きないが、母も待たせているのでそろそろ引き上げる事にする。
「これ、檀家の方が作ったものですが、お母様と1つずつ分けて下さいね」
和布で作ったピンクと紫の小さなお財布を頂く。
お礼を言ってクルマに戻ると、「これ失礼ですけどお花代にでもって言って渡してきて」 と、テイッシュに包んだ千円札を母から渡される。
(ナルホド、こういう心づけをするものなのか・・)
妙に納得しながら本堂へ引き返し、まだ入り口に立っていらしたご住職の奥様にお渡しする。

その後、首切地蔵尊の地蔵茶屋で日めくりと梅こぶ茶を買い(オバアチャンは私達の事は全然覚えていないようだった)
叱られもせず、平和に事を終えて立ち去る。
帰途、『ドライブイン デカンショ』 に寄って、Nは井戸水コーヒー、母はチョコレートケーキ、私はミックスジュースを注文。
メニューや店内の貼り紙に ‘頭も尻尾も食べられるエビフライ’ というのがやたらと書いてあってムショウに食欲をそそられる。
次回はゼッタイに挑戦しよう!!



おわり
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 778 | トップ | 780        カラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿