ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

2258     ラッキーも逝ってしまった

2011-02-26 22:33:34 | Weblog
※ チビとラッキー、天国で仲よく走り回れ。
  クリック♪

朝、Nの電話の声で目覚める。
時間的に愛媛母かと思ったのだが、なんか様子がちがう。
切り終わったNに、「だれ? どーしたん?」 と聞くと


「ラッキーが死んだって・・・」


急いで着替え、戸棚の中のラッキーファイルを取り出す。
血統書を見ると、正式名は武一号で、平成8年の10月14日生まれ。
数えで16歳だ。

きょうはNも私も午前中から仕事なので、9時前に、父とNと3人でラッキーを動物霊園へ連れていくことになった。
自宅へ入ると、玄関を上がったところにラッキーがいた。
茶色の小さな毛布を掛けられ、背中を向けて横たわっている。
そばへ寄ってのぞきこむと、いつもと変わらぬ寝顔だった。
そっと顔に触れると、チビの時と同じで、まだほんのりと温かく、ピンと立ったさんかくの耳もやわらかい。
早朝、ドアにぶつかったり鳴く声がしたらしいが、朝、父と母が起きると死んでいたらしい。

実はその前の日、すぐ近所で散歩中のラッキーに会っていた。
チビのことがあってなんとなく気分のすぐれなかった私は、ヨロヨロしながらマンションの石段を降りるラッキーを眺めながら、(ラッキー、あんたはもうちょっと長生きするんだよ) と心の中で語りかけていたのだが・・・・
まさか翌日こんなことになろうとは夢にも思わなかった。
あの時にもう一度、あの茶色いフサフサした毛を撫ぜてやればよかった。


動物霊園で手続きをして、柩にお花やチクワを入れてから一旦家へ戻る。
将棋教室があるので、4時からの葬儀ということにしてもらった。


家へ戻って10時からSさんのレッスン。
その後は引き続き、子ども達のグループレッスンだった。
発表会の曲を渡したあと、数分ずつだがひとりひとりにレッスンする。
こうやって何かに打ち込んでいる間は、チビのこともラッキーのことも〇〇のことも忘れられるので有りがたい。


3時半を回った頃、父を迎えに行って、3人で再び動物霊園へ向かう。
白いダンボール箱の柩に納まったラッキーに触ると、手足がずいぶん硬くなっている。
大好きだったさんかくの耳も、もうクニャッとならない。
でも、寝顔はやっぱりそのままだ。
実家のリビングのソファーで眠っているときと少しも変わらない。
Nが、「ラッキー、ラッキー」 と何度も呼びかける。


ラッキーは、もともと我が家の番犬用にと買った犬だった。
それが、先住犬のトビオとそりが合わず (全面的にトビオが悪い)、やむなく、私の実家で育ててもらうことになった。
我が家ではトビオやクロやニワトリに囲まれ、絶えずピリピリしていたラッキーだったが、父と母だけの静かな家庭へ引き取られてからは、驚くほどノンビリとした犬になった(ノンビリ過ぎて番犬にはならなかったらしいが)
若い頃のラッキーはなかなかのハンサムで、父も鼻高々で散歩していたようだ。


この日はお坊さんによる読経があった(チビの時は夜間だったので無し)
なぜかちょっと笑いそうになってしまった (不謹慎なこととは重々承知) が、これもありがたい事なのだと言い聞かせながらガマンする。

それから最後のお別れで、チビのときと同じように、文字を書いた線香を入れたり、口元を水で湿したりする。
そのあと、先日と同じ休憩所で小1時間ほど待つ。
私達の他にも、3,4組の家族が来ていた。
5時近かったが外はまだ明るく、甲山を背景に広がる景色がハッキリと見える。
図書館の黄色い壁やパセオのさんかく屋根までよく見えて、これならチビもラッキーも寂しくないだろう。


名前を呼ばれて休憩所を出る。
モワッと暑い小部屋へ入ると、先日のチビの時と同じように、横向きの姿のまま骨になったラッキーがいた。
チビの時もしっかりした骨だと言われたが、ラッキーは牡ということもあるせいか、さらに骨太な感じのお骨だった。

犬と人間との年齢比較表を見ながら係りの人が言う。
「この表は小型犬を基準にしていますので、これぐらいの大きさのお子さん(ここでは動物たちのことは、みんなお子さんと呼ぶらしい) だと、人間で言えば90を越えていますね」
ちなみに、チビは100歳を越えているぐらいと言われたが、こちらは元々の年齢自体があやふやなので、本当のところはわからない。

お骨上げを終えて外へ出ると、さすがに暗くなり始めていた。
下界ではイルミネーションがまたたき始め、空気がヒンヤリと冷たい。
埋葬を済まし、最後のお線香をあげてクルマに乗る。
ホッとすると同時に、軽い疲れを感じた。

父と別れしな、今度みんなで食事をしようと言うと、めずらしく嬉しそうだった。
チビもラッキーも立て続けにいなくなって、ちょっとこたえているのかも知れない。
面と向かってはなかなか言えないが、1日も欠かさず散歩に連れて行ってくれた父、日々の世話をしてくれた母には感謝している。
長い間、本当にありがとうございました。


今頃は、先に行っていたチビと会っているのだろうか。
2人してグルグル清荒神の上空を散歩しているのかと思うと、笑いと一緒に涙が出てくる。
どうか永遠に安らかに。
そして、あとに残された小さな兄弟たちを見守ってください。


おわり

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2 コメント

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ルン様 (hirozoo)
2011-02-27 11:19:19
自分も20年ともに暮らした犬を看取り
動物霊園での葬儀を経験した事があります。
いろいろな事を思い出しました。
心よりご冥福をお祈りしています。
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hirozoo様 (ルン)
2011-02-27 23:46:38
20年と言うのもスゴイですね。
きっと大往生だった事でしょう。
宝塚の動物霊園は、利用者の数が増えすぎて埋葬スペースが無くなってしまったため、最近になって、すぐ横に新しい埋葬場所ができました。
チビやラッキーは、新築間もないマンションに入居したようなもんかも知れません
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