ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

2256   さよなら チビ

2011-02-22 23:49:58 | Weblog
昨日(2月21日)に乳腺腫瘍の手術を受けたチビが、きょうの夕方、遠い世界へ旅立ってしまった。
ああしといたら良かったなぁ・・・・・それとも、こうしといた方が良かったのだろうか。
様々な思いが心を突き抜け、グルグル頭の中を駆け巡っては、うやむやに消えてゆく。

夕方。
病院からの電話で駆けつけると、診察台の上に横たわったチビが、院長先生の懸命な心臓マッサージを受けている最中だった。
ペロンと舌を出したチビと院長先生の表情を見たとたん、ああ、もうダメなんだなとわかった。

まだ温かみの残るチビが、真っ白なやわらかいバスタオルに包まれ、院長先生に抱かれながらクルマの後部座席に乗せられる。
体もすっかりキレイにしてもらい、久しぶりに美人のチビだった。


暗くなっていたが、そのまま動物霊園へ行くことに決める。
ふつうなら家へ連れ帰り、翌日お別れというところだが、久方ぶりで美しくなったチビを、この姿のまま見送ってやりたかった。



霊園で簡単な手続きを済ませた後、大きなダンボールの柩にチビが入れられ、園内の火葬場へ移動する。
売店で買ったポンセンと小さな花束を柩に入れて最後のお別れをするが、バスタオルに包まれたチビが、いよいよ真っ白に見える。
鼻のあたりを撫ぜると、まだわずかに温い気がした。


そばの待合室でしばらく待機する。
小さなガラスケースの中には、お位牌代わりのペット用写真立てなどが並べられ、壁には、おなじみ 『虹の橋』 のコピーや、里親の決まったネコ達の写真が貼られている。
ソファーに腰をおろし、温かいほうじ茶を飲みながら置かれていたスポーツ紙を開くと、園田のゴールデンジョッキーカップの記事が大きく取り上げられていた。


3,40分すると係りの人に呼ばれ、となりの部屋へ入る。
まだ熱気をあげる台の上で、お骨になったチビがいた。
お別れの時と同じ、横向きの姿のまま、背骨がまあるく残っている。
お骨あげをするそばで係りの人がいろいろ説明くれるのだが、「これが足の指の骨ですよ」 と言われて見たとたん、そのあまりの小ささに、こらえていたものがあふれ出る。


埋葬まですべて終わると9時近かった。
ここは高台なので、下界はキラキラと輝くイルミネーションの海。
バックには甲山も広がり、昼間なら宝塚市内を一望できる絶好のロケーションだ。
質素に生きてきたチビにとっては、最初で最後のぜいたくかも知れない。


家へ戻ると、金太郎が開口1番、「アッ、チビ」 と言う。
キンちゃん、チビはもういないんだよと言ってもキョトンとしている。


とりあえず今夜はもう寝よう。
お休み、チビ。


『虹の橋』



おわり
コメント (22)
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