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修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

野趣豊かな渓流を遡る

2015-05-12 23:30:02 | 山歩き
5月11日(月)

 この季節らしい野趣を求めて西中国山地の名もない山を流れる渓流を遡ってきました。大半は薮漕ぎとなりましたが、人跡薄い深い森の中は狙い通りに驚くほどに野趣に富んだ世界でした。

先ずはコケイラン(ラン科サイハイラン属)が出迎えてくれました。


厳しく険しい渓流が続く谷間でした。


ナツトウダイ(トウダイグサ科トウダイグサ属)は初夏を迎える前の清新さを感じさせる花です。


川床にヨゴレネコノメソウ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)が現れました。


薮の中を登っているとサルメンエビネ(ラン科エビネ属)に出逢いました。


この花の形、色合いが名前の由来とか!


深い森の中を薮を漕ぎながら進みました。


これはヒメナベワリ(ビャクブ科ナベワリ属)のようです。


もう殆ど花を落としていましたが、ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)の群落もありました。


これは文字通りで、二リンソウに間違いありませんね。


森の奥にまだヤマシャクヤクが健在でした。


これなど開花したばかりのようです。


 その他にも多くの季節の花々を目にすることが出来ましたが、同行した家内は花は良かったもののこの谷間にはもう入りたくないと言っています。 薮漕ぎの大変さを想うと私も同感です。


皿ヶ嶺~霧に巻かれた花の山逍遥

2015-05-09 13:43:51 | 山歩き
5月7日(木)

 大型連休が終わり、世間がいつものペースに戻ろうと汗しているこの日、所用で広島から愛媛に渡り、午後の空いた時間に花の山・皿ヶ嶺を巡った。皿ヶ嶺はこれから春の花々が繚乱する時節を迎える。雨ではあったが、午後には上がるという予報を信じて、この花の饗宴の走りをみたいと山に駆けつけたのであった。

杉林の林床に咲くヤマシャクヤクを見ながら登山道を行く。


新緑に包まれた林道を抜けて行く。


霧に包まれた上林森林公園の広場を望む。


コンロンソウの白い花に覆われ始めた森林公園の林床。


皿ヶ嶺登山道沿いの斜面に広がるお花畑


お花畑の今の主役はヤマブキソウ。斜面一面に群落が拡がっている。


イチリンソウもまだまだ健在。


シコクカッコソウの群落、花のピークは過ぎたもののまだまだ鑑賞に耐えられる。


この花が早くも咲いていた、例年比で10日間ほど早い。


四国では希少と言われているイワカガミ


この日の軌跡




三徳山への道すがら名山を眺む

2015-05-08 09:10:23 | 日記
5月5日(火) 子供の日

 三徳山の投入堂を訪ねての広島から三徳山への長いドライブの途中、車窓に伯耆大山や蒜山などの美しい景色を見ることが出来た。この日は登るための山ではなく眺め鑑賞する山であった。こうして名山と対面するのもなかなかに良いものであった。

鳥取県江府町江尾から国道482号線に入り急坂を上ったところある「南大山大橋の展望台」から仰ぎ見た大山南壁。沢筋にはまだかなりの雪が残っているようだ。


岡山県真庭市花園付近から望む蒜山。南麓の平原から見る蒜山は牧歌的な景観であった。


蒜山南麓の里は美しい新緑に包まれていた。岡山県真庭市花園の十六仙(とうろくぜん・632.3m)の麓辺り。


新緑の三徳山投入堂を訪ねる

2015-05-06 22:06:38 | 山歩き
5月5日(火) 子供の日

 大型連休後半の好日、一度は訪ねてみたいと思い続けていた鳥取県三朝町にある三徳山三佛寺投入堂を訪ねました。風薫る5月となり石楠花の花はもう散っているだろうと諦めて、標高300~800メートルほどの山間の地は今が新緑の季節だろうと、新緑の中に佇む国宝の古刹を訪ねることにしました。

三佛寺への入口周辺は新緑に包まれていました。


山域の参道は将に新緑が零れんがばかりです。


国指定の重要文化財の文殊堂の濡縁から新緑の山々を眺めてみました。


文殊堂の屋根越しに標高700メートルほどの新緑の山並みを望みました。


連休で混雑した参拝道を辿って目的の国宝の投入堂(なげいれどう)を望む岩の上まで登りました。


役行者が岩窟の中に投げて建てたという伝説が不思議に思えな佇まいです。


これも国指定の重要文化財の地蔵堂の濡縁から新緑の大眺望を楽しみました。


標高は低いものの、山域にはブナや樅の素晴らしい森が拡がっていました。


門前を流れる三徳川には門前橋が架かり、山域は今が新緑のピークのようです。


この日の軌跡です。

十種ヶ峰にヤマシャクヤクを訪ねる

2015-05-02 23:06:34 | 山歩き
5月2日(土)

 2~3年前から一般開放した山口県の十種ヶ峰のヤマシャクヤク自生地に山の会のメンバーなど10人と共に出掛けてきました。今週火曜日頃に全面的に開花したと聞いていたので、果たしてこの週末まで花が残っていてくれるか懸念していましたが、やはり花のピークは過ぎてしまっており、辛うじて最終盤の花に間に合ったといったところでした。
 一昨年の豪雨被害の直後で昨年は訪ねることを控えたので、今回が豪雨被害後初めての訪問でしたが、沢筋の登山道は勿論のこと、ヤマシャクヤクの花園もかなり流されて面積を縮小するなど、甚大な被害を受けていたことに改めてショックを受けました。元のような花園に戻るにはまた何十年もの年月が必要なのでしょうか。
 この日嬉しいことに、山上で「のほほん日和」の「なおちゃん&とうさん」に遭遇し、暫し旧交を温めることが出来ました。

好天の下、神角登山口から十種ケ峰の山上を目指しました。


沢筋の登山道は大きく削がれており、一昨年の豪雨被害の甚大さを改めて思いお越しました。


この日最初に出会ったヤマシャクヤクの花。既に花のピークは過ぎているようでした。


ヤマシャクヤク自生地の下側3分の2は、もう半ば散り果て状態で、残っていた散る直前の花を辛うじて鑑賞することが出来ました。


木漏れ日をスポットライトのように浴びて咲くヤマシャクヤク。


時にこんな元気な花に出会えると嬉しくなりました。


自生地の上部3分の1ほどの斜面がまだ咲き誇るヤマシャクヤクで覆われていました。


通路から離れて咲く花を望遠レンズで引き寄せてみました。


十種ヶ峰の山頂


昼過ぎの山頂広場には数多の登山者の姿がありました。


この日の軌跡