徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

捨てる

2006-12-18 02:03:37 | LB中洲通信2004~2010
金曜日。2月号の作業が何とか終わる。映画『幽閉者(テロリスト)』を中心にナカナカ良い感じに盛りだくさんな内容になった。もう少しディテールにこだわった取材がいっぱい出来ればもっと良くなるはず(ナカス的にはこれが来年の課題)。いくつか取材やアポ取りや企画の整理などが残っているけれども、森やんの取材も終わっているので、気分的には今年の仕事はほぼ終わり。ここ数ヶ月の忙しさを考えれば、終わりったら終わり。
で、作業が終わった途端に仕事部屋の大掃除に取り掛かる。正確には大掃除ではなく部屋のレイアウト変更。20代の頃はもっと頻繁にしていた(深夜にやっていたのでよく下の階のオヤジが怒鳴り込んできた)。1ヶ月に一遍ぐらいしていたのではないだろうか。引っ越しはまとまったカネがなければ、なかなかできないが、レイアウトはいくらでも変えられる。朝まで一晩かけて気分転換できた。たまりに溜まっていた資料類も少しは整理できた。来週また捨てる。

森やん

2006-12-14 19:52:25 | LB中洲通信2004~2010
水曜日。中目黒のロッカホリックで森山達也さんの取材。今年the modsのメジャーデビュー25周年、来年1月に野音のライブDVDリリースということで3月号で特集。今更ながらバイオ的な話からインディーな現在まで、1時間ほどびっちり話を伺ってきた。年末年始に膨らませて2万字やっちゃいますか。
焦って家を出てきたのでデジカメに電池入れてくるの忘れた。ぐあ。

カラーページの入稿は何とか間に合った模様。もう少しで2月号の作業も終了~。

etta james『rocks the house』『come a little closer』、橋本治『月食』購入。

探偵2

2006-12-13 03:44:07 | LB中洲通信2004~2010
月曜日。新宿にあるガル・ディテクティブ・スクールを取材。ディテクティブ=探偵。横溝正史ブームがあって、探偵物語で工藤ちゃんがベスパに乗っていた子供時代を過ごして来た人間としては、探偵という言葉にはものすごく魅力を感じるのだ。
取材に応じていただいたSさんは同世代で、工藤ちゃんに憧れて大手自動車会社を辞めて探偵になったそうです。探偵バーのMさんも工藤ちゃんがきっかけだったそうだし。
やはりというか、案の定というか、後悔のない人生そういうものだよね。

“問題”の公演

2006-12-13 03:35:36 | LB中洲通信2004~2010
年末進行である。今日と明日がヤマです。
情報とニュースのネタ探しに新聞の切り抜きの山から記事を一枚ずつ見ていた。で、目に止まった記事があった。12月6日の朝日新聞、<終演後に全車検問>。アルコールを飲みながらコンサートを楽しむというスタイルの平井堅の公演が、昨今の飲酒運転撲滅キャンペーンの目に止まり、公演予定のレインボーホールの管理者である名古屋市、愛知県警が主催者に公演内容の「検討」を迫ったというニュースだ。確かに飲酒運転はマズい。申し開きしようのない行為である。しかしそれ(飲酒運転)とこれ(公演内容)とは話が別だ。お役所が、言わなくてもわかるような野暮なこと(この場合、飲酒運転禁止)を言うということは、簡単なことを考える力を奪っているとさえ言えるだろう(まあだからこんなことをしちゃう人も出てくるのだろう)。大体、数年前から日本人て「自己責任」が好きなんじゃないの? 飲酒運転こそ自己責任以外の何物でもないだろう。
取り立てて平井堅が好きなわけではないが、これで新譜を紹介する気になった次第。頑張れ平井堅(の事務所)。ま、おそらく内容は、このニュースの話題になるだろうけれども。“問題”の公演は19日。

関係ないが(本当はある)、『私立探偵濱マイク』最終回のDVDに収録されたメイキングを見ていたら聞き覚えのある大声が聞こえた。大崎章(彰)監督だった。メイキングでは思いっきり“助監督のお仕事”をしている姿を見ることができた。取材で会う映画関係者が、11月号に掲載された大崎さんのインタビューを見つけると笑顔になるのは、そういう人柄だと言うことなのだろう。取材する前に見とけば良かったなァ…。

峰さん

2006-12-09 14:42:05 | LB中洲通信2004~2010
赤坂から国立へ移動し、袴田さんと合流。サックスプレーヤーの峰厚介さんの取材。この日ライブが行なわれるNo Trunksで1時間ほどインタビュー。初めて楽器を手にした少年時代からキャバレーでの修業時代、ネイティブサン時代、そして現在まで。ライブは望月英明さん、古澤良治郎さんとのトリオ。

店を出て、さらに北野さんと合流し「まっちゃん」へ掲載誌を届ける。22時まで。

近藤房之助『my innocent time』『a low down dirty shame』、fusa and the grub street『band23 a benwell road』購入。

可能性

2006-12-09 14:30:54 | LB中洲通信2004~2010
金曜日、赤坂で『幽閉者テロリスト』本多章一君の取材。本多君はいかにもナチュラルボーンな若者で、なかなか核心に触れた発言は聞かせてくれなかったのだけれども、それでも何とかだらだらっと撮影を含めて1時間ほど話を伺う。まだ自分でも才能(可能性)を持て余している感じはするな~。これからどう変わっていくのか、それが「期待の新人」というキャッチフレーズになるのだろうが。

マイジャー/映画芸術417

2006-12-09 14:17:24 | Movie/Theater
映画班から借りた『映画芸術417』の巻頭座談会で某映画批評家が、「メジャーは悪でインディーズは善、という立場で原稿を書いていた先輩がたがたくさんいたけど、いまはどちらに新しい価値があるのか見えにくくなっている」だとか「メジャーは悪でインディーズが善、という言い方が崩壊したのはいいことだとしても」だの「インディーズにも悪いものはあるし。メジャーにもいいものがある」だの、何だか頓珍漢なことを言っているのが気になった。おいおい、いつからメジャー、インディーという言葉が質や内容を指す言葉になったんだ? ましてや新しいだの古いだの、善悪などという安易な言葉で語られるものでもないだろう。
すべての基本にインディーはある。それは身の置き所以外の何物でもない。それはすべての人が、表現したいという欲求の置き所と言ってもいい。例えばメジャーに収まりきらなくなってしまったベテランミュージシャンたちが自らレーベルを立ち上げ、インディーに還ってくるのはそういうことだろう。
マイジャーって造語が生まれたのは、もう20年以上前の話だぜ。

とび丸発見/JFAハウス

2006-12-08 01:16:54 | Sports/Football
現在、1階の情報コーナーにはとび丸の本物の着ぐるみを展示中。これまた旧横浜フリューゲルスのサポーターの有志が寄贈したのだという。今のタイミングで見ると、見ようによってはJFA(Jリーグ)への嫌味とも思えてしまうのだけれども、展示しちゃうJFAも懐が深いというか何と言うか。オーレーオレオレオレー♪の日本サッカーの歴史というのは、Jリーグと共に歩んでいるのを実感した。それに、さすがにこういうサポーター、ファン視点のノリというのは野球博物館にはなかったものね。
もちろん日本サッカーの“サラブレッド三大始祖”のような師範学校のメンバー(彼らが日本全国の師範学校に散ってサッカーを広めた)の写真から始まる日本サッカーの歴史もなかなか見ごたえあり。企画展スペースに貼られたプリクラの中に巻の両親のプリクラがあったり、トロフィールームの壁面にあるサインを眺めていると、意外な人のサインの中で、鄭夢準のサインがずいぶん適当に書かれていたりして、それはそれで細かいところで面白い。ということで、関係者(磐田の前監督とか)がショップでグッズを買っていたり、ミュージアムでは時々思わぬ人と遭遇することもあるそうです。
取材の帰り際、レッズの社長が囲み取材受けてたし。

歴史

2006-12-07 23:59:11 | Works
御茶ノ水の日本サッカーミュージアムの取材。
2002年の共催提案書等から宮本のマスクなど歴史的資料多数。画像はジョホールバルで岡野がスタンドに投げ込んだユニフォーム。受け取ったレッズサポが岡野本人にサインをもらい、ミュージアムに寄贈したものだという。漢だねー。

エバーグリーン

2006-12-06 19:10:01 | LB中洲通信2004~2010
有楽町のニッポン放送で斉藤“アンコーさん”安弘さんの取材。今回は、最近、亀渕昭信さんが『亀渕昭信のオールナイトニッポン 35年目のリクエスト』(白泉社)を刊行したこともあり、元同僚でかつてコンビを組んでANNの黎明期を支え、さらに現在、4年目を迎えるオールナイトニッポン・エバーグリーンのパーソナリティーを務めているアンコーさんに「往年の“若者”」が、なぜ今も「エバーグリーン」なのか、そのワケを伺った。

毒蝮さんの時にも思ったけど、やっぱりラジオはいい。久々にラジオ特集やりたくなったなー。

画像(c)湯川君

PANTAさん

2006-12-05 23:54:07 | LB中洲通信2004~2010
新宿でPANTAさん取材。前回の特集「伝説の若者たち」(バックナンバー有りマス)から3年、今回は『幽閉者テロリスト』と待望の新作『CACA』についてのインタビュー。
マネジメントの環境が変わってからのPANTAさんは、映画、舞台、そして膨大な数の未レコーディング楽曲等から厳選に厳選を重ねた12曲を収録した新作(それをPANTAさんは『CACA』――大便、宿便と呼ぶ)と物凄い勢いで活動をスピードを上げている。さらに現在、今日聞いただけでも2冊ほど書籍計画も進行しているそうだ。なぜあの曲が収録されなかったのか、それは来年の活動で徐々に明らかになってくるはずだ。また『幽閉者テロリスト』の幕を飾る、あまりにも印象的なPANTAさんの「ヴォイス」も今後の活動につながっていくか。でもPANTAさんてひとりプロジェクトXみたいな人だからなァ……。
前回はバイオ風のインタビューだったのだけれども、今回は映画、音楽の作品に絞って、またもや熱き魂のほとばしる言葉を頂きました。2月号特集で掲載予定。
やっぱりページ増やそうかな……。

『ダマスカス』を聴くたびにナハトの熱い頃を思い出すです。

『亀渕昭信のオールナイトニッポン 35年目のリクエスト』(白泉社)購入。

1月号到着

2006-12-05 01:49:14 | LB中洲通信2004~2010
1月号が東京に到着。
今月の特集は奥田瑛二監督の『長い散歩』。猛烈な勢いでメディアに露出している奥田監督ですが、ここでも表紙に、巻頭でほぼノーカットインタビュー。もう少し時間が欲しかったなァ(……残念ながら想定していた構成の半分程度しか訊けなかったのだ)。
この他、このところ舞台俳優・緒形拳を追っかけ続けて、書き続けてもらっていた袴田さんにテレビ・映画俳優の緒形拳についての原稿、北野さんのコの字、杉本さんの侠の花道に中村敦夫さん登場。

今日から続々発送中。

足立さん

2006-12-04 23:45:21 | LB中洲通信2004~2010
渋谷で『幽閉者テロリスト』の足立正生監督の取材。密室映画に込められたストレートなメッセージを再確認。ネット周辺で評されているほど「難解」でも、拷問シーンが「苦痛」なこともなく、極めて明快な言葉(メッセージ)に貫かれている作品である。配給の取材担当Tさんに聞いたところ、若い編集者(足立さんにしてみたらオレだって子供の世代だが)はどうも取材に二の足を踏んでいるらしいけれども、わからなかったら足立さんに訊けばいいのだ。そういう作品。今後もどんどん撮り続けるとのこと。2月号特集で掲載予定。
画像は足立さんに表紙用の墨文字を書いていただくの図。これもかなりいいよ。

神楽坂の事務所に寄って最新号を持って帰宅。即原稿。

足立正生『映画への戦略』(晶文社)、板垣真理子『武器なき祈り フェラ・クティ、アフロ・ビートという名の闘い』(三五館)『the best of little walter』購入。

アップ

2006-12-04 03:18:50 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
リーグが終了した翌朝、スポーツ新聞の浦和優勝関連記事に埋もれるように、衝撃的なベタ記事が掲載された。

<G大阪が、来期補強の有力候補として甲府FWバレー(24)の調査に乗り出したことが2日、分かった。今季限りで退団、清水移籍が決定的なMFフェルナンジーニョ(25)に代わる新助っ人として浮上した。甲府関係者も、既にG大阪から接触があったことを認めている。(中略)西野監督は来季に向けて「今季をベースに攻守とも10%上げられれば」と話しており、26得点で得点王のマグノ・アウベスと、16点の播戸を中心としたFW陣にバレーが加われば、V奪回へ強力な戦力が整うことになる。>(日刊スポーツ 12月3日付け)

清水はこれで攻撃力20%アップ。

……ガセでなければ。

静岡から東京への帰路、いろいろと夢想する。やっぱり優勝だな。

『blues live! sleepy & hammie meet japanese people』、arrested development『3 years,5 months and 2 days in the life of』、『the best of swing out sister』、muddy waters『the real folk blues』購入。

演出

2006-12-03 04:33:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
そしてシーズン終了のセレモニー。去年のことがあったからなのか、社長の挨拶が拍子抜けするくらい短かったのがちょっと笑えた。さて、昨季のサントスに続いて、今年は吉永一明ヘッドコーチが天皇杯をもって退任するそうだ。お疲れ様でした。

それにしても『王者の旗』はゲーム終了直後に歌った方がいかったんでないの?イベントが終わったあとだったから浮動層が帰っちゃってスタンドはスカスカだったし。少しは演出しなきゃ。

リーグ終了が2日でよかった。これから心置きなく年末進行ですな…。