徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ヒール

2005-12-31 13:51:50 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
「やっぱりセレッソのほうが“作りやすい”よね。エスパルスに決勝に来てもらっても、ねえ……」(「物語」の超克――「物語」と戦う清水エスパルス/宇都宮徹壱 スポーツナビ

ある時は、心情的敵役としてフリューゲルスの最後の花道を飾った。
ある時には、翌シーズンのJ2降格が決定したセレッソの最後の意地を返り討ちにした。
マスコミが語るJリーグの「物語」がどこにあるのかさっぱりわからない。もちろん「物語」がそこにあるのはバカでもわかる。おそらく、結局は代表や、代表とか、代表だったり、代表でしかなかったりするのだろう。

それならずっとヒールの方が楽しいぜ。Jリーグ開幕以来、清水はサッカーではフェアで美しいサッカーをしてきたけどな。天皇杯は優勝する。

大阪とか千葉とか

2005-12-30 08:32:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
健太「最近大阪とか千葉とかいろんな形で話題を持ってかれてますんで、静岡の代表、埼玉の代表ということで、恥ずかしくないですね、昔の御三家……サッカーどころの試合をですね、決勝戦やれたら良いなという風に思ってます。」(Sの極み 12月29日付け)

年賀状を投函し、午前中に御徒町。年末年始用の酒と魚購入。今年の年末は酔鯨。

上野で昼食の後、急いで家に帰りテレビで天皇杯準決勝・清水×セレッソ大阪。
リーグ戦終盤から尻上がりにチームとしてまとまりつつある清水だが、個々のプレーにも自信を感じられるようになってきた。この日は高木和道だった。リーグ序盤から中盤にかけては起用を疑問視されることも多く、本人も一時期自信喪失気味だったものの、健太が我慢強く使い続けた結果が実ってきたのかもしれない。球際に強く、諦めずに少しでも足を伸ばしていく姿に頼もしささえ感じる。
延長前半、ようやくチョ・ジェジンのゴールが決まり、4年ぶりの元旦・国立が決定。健太の走るサッカーが次の段階に入って来たことを確信した。元旦のゲームで一度ブレイクが入るのが惜しいぐらいだ。

中継を見終えたあと天皇杯準決勝のもう1試合、浦和×大宮を観ていたら、どうやらこちらも延長に入りそうな雰囲気を感じたので国立へ向かう。延長に入ってしまえば、大宮がどう足掻いたって浦和だろうなとは思ったが、案の定立て続けに2点決められ、浦和決勝進出。
大宮劣勢の中、席の後ろで、小学生ぐらいの男の子がひとりで大宮の応援歌を歌っていた。さすがに寒風が吹きまくる国立のベンチは寒かったが、胸が熱くなった。おまえは漢だよ! 

今季最後まで降格争いをしていた清水が決勝に進出することを揶揄する声もあるが、ゲームを見ていない人間に言われる筋合いはないだろう。清水は間違いなく反発力を身に付けつつある。夏の3連戦3連敗、ギド、長谷部からの屈辱を晴らすのは元旦だ。
というかですね……本当に浦和と決勝で対戦できることが嬉しい。清水が強かったときに浦和は弱く、浦和が強いときには清水はグダグダだった。健太の言葉にはそういう意味も含まれている。知らない世代も増えてるみたいだけれど、そういうこと。

『スケルトン・キー』(工作社)、『ちあきなおみ・しんぐるこれくしょん』購入。

思案中

2005-12-29 02:49:35 | LB中洲通信2004~2010
朝方に原稿等の作業は何とか終わったので、今日で年内の作業はすべて終了……というわけにはいかず、ひとまず明日までは3月号のアポを取る。今回の特集は「代表を考える」。やはり来年はワールドカップイヤーなのでサッカーも押さえておくか。スケジュール的にはちょうどぴったりなWBCも取り上げたいし、局地的に盛り上がったフィギュア代表も、さらに近年、毎回揉めに揉めるマラソン女子代表も……といろいろ考えつつ、スポーツ誌の真似事みたいなことやってもなあ。ちょと悩む。

年末年始の課題図書、橋本治『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』(集英社新書)購入。橋本治のインタビューが掲載されているというので、ヤフオクで購入した「Light」(83年8月発行)というミニコミも到着。大掃除ついでに大昔に雑誌に掲載されたインタビューの切り抜きファイルも引っ張り出すして読む。
デビューアルバム「SONGS」の30周年記念盤もリリースされたシュガーベイブ特集の『レコードコレクターズ』も。

夢の島

2005-12-25 19:32:49 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
錦糸町で有馬記念の馬券を買ってから、夢の島競技場へ向かう。

第54回全日本大学サッカー選手権(インカレ)グループリーグ最終節・筑波大学対福岡大学。来季より清水に加入する藤本淳吾君を中心に観る。
去年の今頃も兵働を観に来た。その時、藤本ももちろんプレーしていたけれども、まさか彼が加入するとは思ってもいなかった(もちろんこれは良い意味で、彼は才気溢れるタイプだったので……)。そんなわけで、今年も筑波大のゲームを観に行けたことは本当に嬉しいことだ。
フォーメーションとしては左サイドなのだろうけれども、ゲーム中はかなり自由に動く。チャンスメイクはさすがに左サイドの方が多かったか。後半20分過ぎにFW富岡(3年/名古屋ユース)への正確なアーリークロスを決め、GKとの1対1を演出したテクやピッチで指示を出す姿はナカナカ頼もしかった。

ゲームは、前半20分に福大ゴール前で藤本(?)のポストからDF野本(1年/鹿島ユース)が豪快なロングシュートを決め、まず先制。後半の序盤はかなり押し込まれていたが、後半25分にクロスの競り合いから、こぼれ球を藤本が低い弾道のミドルを決めたあたりからは筑波が完全にゲームの主導権を握り始めた。さらに30分MF三澤(2年/青森山田)、40分FW麻生(2年/大分高)と立て続けにゴールを決め、筑波大学が完勝……とは言え、背の高いプレーヤーを揃えた福大に空中戦ではことごとく負け、無失点ではあるが、ゴール前では少々バタついた場面も目についた。ちなみに時間はアバウトなので、悪しからず。
ひとまず、これでグループリーグは全勝で1位通過。次は1月6日、西が丘で準々決勝。
ちなみに藤本がゴールを決めた瞬間、筑波大の応援団からはゴンゴールの替え歌が歌われた。んー複雑だ。

今日は長居でJユースカップ(サハラカップ)決勝も行われ、神戸ユースに圧勝して、久々に清水ユースが優勝! この勢いでトップチームも国立行きを決めてもらいたい。もちろん藤本の筑波大も15日の国立で観たい。
何か、清水に流れ来てない? 来てたらいいなァ……。

有馬はノーコメント。

あと2つ

2005-12-25 01:34:41 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
伊東輝悦「観ている人にはおもしろい試合ではなかったかもしれないけれど、勝てたことは良かった」(J's Goal

天皇杯・広島戦から約2週間、ゲーム間隔も微妙に空いた天皇杯準々決勝。ダービーとは言えモチベーションを上げ辛いゲームだったかもしれない。セレーゾラストゲーム、相馬ラストゲーム、そして今季最後までリーグを争った大阪ダービーと、準々決勝はそれぞれテーマがあったが、静岡ダービーにはそれはなかった(ノボリはもうゲームに出ない宣言しちゃったので)。それでもロスタイムに得点し、しぶとく勝ったことはチームの成長としても喜びたい。中3日、中2日で若いチームもゲーム勘を取り戻していくだろう。
こうなったら、準決勝で19戦無敗の幻の優勝クラブ、セレッソに勝って、今季3連敗を喫した浦和と決勝でやりたいもんである。
そう思えば、モチベーションも上がってくる。

明日は夢の島へ筑波大の藤本を観に行く予定。

15年

2005-12-25 00:35:58 | Works
いつもお世話になっているデザイン事務所のツー・スリーより設立15周年記念グッズ到着。
それこそ今から15年以上前、社長の出田さんと、今や競馬の血統編集者の斎藤君とオレが、今は無き吉祥寺の名店ミスターバイクのカウンターで呑んでいた時のこと。まだ社名を決めかねていた出田さんから社名の話題が振られた。確か「ツー・スリー」は斎藤君のアイデアだったと思う。
あれから15年ですか……おめでとうございます。

それにしてもイブに到着って、狙っていたのだろうか? もしかしてクリスマスプレゼント? んなわけないよなー。

浅草(12月23日)

2005-12-25 00:21:31 | 素日記
23日は、自分としては恒例になりつつある浅草寺へお参り。混雑しているのは苦手なのだけれども、正月前最後の祝日は混雑も程よい感じ。

浅草・万豚記でネギチャーシューとチャーハン。チャーハンウマー。
沢正さんの前にある靴屋さんで靴購入。これまた恒例になりつつある。

年明け

2005-12-23 02:25:37 | Music
Tiara Rock Fes.“WORDS”
言葉は歌うことから生まれた、と言ったらあなたは信じるだろうか。
出演:CHABO BAND、SION、三代目魚武濱田成夫  
日時:2006年2月17日(金)
会場:ティアラこうとう大ホール

ウオタケさんがちょっとアレだが、来年はいきなりすんごい組み合わせ。ティアラの担当者に会ってみたいわ。必見。

屋台

2005-12-23 02:02:40 | Works
東京国際フォーラムの地上広場でネオ屋台村の撮影。
オープンエアで暮れも押し迫ったオフィス街でまったりできるか、と思ったら、立ってるだけでも寒いのに、建物の合間を吹き抜ける風でクーラー状態。むちゃくちゃ寒かった。オレが寒いんだから普通の人は相当寒いだろう。屋台で買ったランチもあっと言う間に冷えた。ベトナムラーメン「フォー!」のオーナーのお兄さんも「今日が一番寒い、お客さんも少ない」そうで、絵としてはちょっと寂しかったか。

ネオ屋台村を管理・運営しているワークストア トウキョウドゥのⅠさんから、春先から夏にかけてのイベントについて良い情報を教えてもらったので、これは連載が続いていたら取材したいところ。ちなみにワークストア トウキョウドゥはサマソニのような巨大イベントの屋台展開ではお馴染みの会社なのだそうだ。勉強になりました。

虚/「アメリカン・サイコ」

2005-12-21 05:03:32 | Movie/Theater
アメリカン・サイコ American Psycho
2000年/アメリカ
監督/メアリー・ハロン
原作/ブレット・イーストン・エリス
脚本/メアリー・ハロン、グウェネヴァー・ターナー
撮影/アンジェイ・セクラ
音楽/ジョン・ケイル
出演/クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、ジャレッド・レト、ジョシュ・ルーカス、サマンサ・マシス

虚無と虚栄、俗物ぶり。ダシに使われたヒューイ・ルイスとホイットニー・ヒューストンとフィル・コリンズが気の毒か。ロバート・パーマーはハマり過ぎ。

未完

2005-12-21 04:40:37 | LB中洲通信2004~2010
原宿のアストロホールで絢香撮影。
撮影終了後、近くのカフェでインタビュー。来年はかなり期待できそうな気鋭の女性ヴォーカリスト。18歳とは思えない…という言葉はもう必要ないのかもしれないほど完成度は高いが、おそらくそれは「自分のテーマ曲」というデビュー曲の楽曲の良さもあるだろう。ライブで聴けるカヴァーがナカナカ素晴らしい出来なので、あの世界も是非、といったところ。
LB3月号掲載予定。

終了後、家に帰ってダウン。

jazzy jive live at the jurokichi『buzz buzz shoo-be doo-bee』購入。

台場一丁目商店街

2005-12-21 02:21:40 | Works
デックス台場ビーチにある台場一丁目商店街を取材。
昭和30年代の商店街をテーマにしたテーマパーク型のショッピングエリアなのだけれども、店舗以外の細かい作り物も、意外(と言ってしまったらアレなんだが)部分もしっかり作ってある。現在の規模だからできたのかもしれないけど、わりと面白いスポット。店舗は原宿・竹下通り風。

台場の取材を終えてから、六本木の研音で打ち合わせ。明日の絢香取材について今後進行等について。

そのまま白木と朝方まで居酒屋(後半はあまり記憶になし)。

心の居留地/「スモーク・シグナルズ」

2005-12-19 05:38:32 | Movie/Theater
スモーク・シグナルズ 
SMOKE SIGNALS
1998年/アメリカ
監督:クリス・エアー
原作・脚本:シャーマン・アレクシー
出演:アダム・ビーチ、エヴァン・アダムス、アイリーン・ベダード、ゲイリー・ファーマー/他
<ネイティブ・アメリカンの映画人が監督・脚本・主演を手掛けた歴史上初の作品。1998年、22歳のビクターは10年前に母と自分を捨てた父を憎んでいた。そんなある日、彼は今まで何の連絡もなかった父が、遠くアリゾナの地で死んだという知らせを受ける。遺灰の引き取りを拒むビクターだったが、幼なじみの“火をおこす”トーマスに説得され、2人は生まれてはじめてアイダホの居留地を出て旅立つ。>

「インディアン、嘘つかない」という言葉は、「ゲルマン魂」ぐらい眉唾な日本語なのだけれども、この映画のインディアンは嘘をつく。いや、インディアンに限らず、登場嘘に固められて真実は何重にもコーティングされている。それが90年代の居留地に住む若者の屈折した現実なのだろうし、アメリカのインディアン(ネイティヴ・アメリカン)に限らず、いつまで経っても真剣に人生に向き合わず、笑って誤魔化しながら現実を先送りにしているような人間にも通じる。ま、“居留地”の方がぬくぬく生きやすいという言い方もできるし。(現実的に定義などできないが)ニートの在り方なんて、まさにコレと同じような……。

嘘や屈折した感情にコーティングされてしまった父親の真実を一枚一枚剥いで行くような、若きネイティヴ・アメリカンのロードムーヴィー。少々消化不足なエピソードが観られたけれども、90分ほどの映画なので、テンポよく展開していくのは好印象。投げ出された問いかけに答えはない。

3決

2005-12-18 23:05:56 | Sports/Football
テレビで世界クラブ選手権3決。

国立競技場で行われ、鹿島が出場した99年の第9回アジアカップウィナーカップを思い出した。鹿島の本気度に期待してなぜか準決勝、決勝のチケットを押さえた。結果は若きストライカー平瀬のちょっとしたブレイクはあったものの、準決勝で全南にずるずると惨敗。しかも3決、決勝当日は雨模様。

鹿島戦が終わったことで観客の緊張がゆるみきった国立でアル・イテハド VS 全南ドラゴンズの決勝戦が始まる。帰る観客も少なくないが、残った観客は、バックから屋根のあるメインへどんどん移動して、何の思い入れもない決勝戦を見守った。しかし、これがノーガードの打ち合いで、素人目にも最高に面白いゲームだった(レベルはともかく)。

あまり評判の良くなかったCWCだけれども、今日の3決を観て、それほど悪いもんじゃないと思った。ヤツら、本当に嬉しそうだもの。

2005-12-18 18:34:48 | 素日記
新橋でR25の忘年会。勢いのある媒体というのはこういうものかという所か。連載担当のSさん、S井さんにも久しぶりにご挨拶。
21時頃にお先に~ということで高田馬場へ。

久しぶりのGATE ONE。この日のライブは岩下和代vo、続木徹p、佐藤ハチ恭彦b。ライブ後、岩下さんとハチさんの意外(でもないか)な話で盛り上がる。人に歴史あり。それにしてもハチさんのベースはセクシィですな。ちょっと頭が痛くなるようなこともあったけれども、気分良く帰れた。25時まで。