徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

漣イラスト

2010-07-05 20:29:02 | 漣流 sazanami-ryu
村松正孝画伯よりお手紙をいただく。春に高円寺で呑んだときに渡した『漣流』の丁寧なご感想。オレが中学生だった頃に村松画伯は高校生だったわけで70年代や80年代の感じ方は微妙に違うと思うのだけれども、それでも共通項の方が多くて、伝わって欲しいところはしっかり伝わったようで安心した。嬉しい反面、書き足りなかった部分の記憶がふつふつと蘇ってくるんだよなあ…。
それにしても、画伯の漣イラスト最高っす。

訳詞家の時代

2009-08-19 03:06:22 | 漣流 sazanami-ryu

<訳詞・作詞家の音羽たかしさん(本名・牧野剛=キングレコード元常務取締役)が誤嚥性肺炎で、8月6日に亡くなっていたことが18日、分かった。84歳だった。平尾昌晃の「ダイアナ」「ミヨチャン」、ザ・ピーナッツの「情熱の花」など多くのヒット曲を手掛け、一時代を築いた。 通夜・告別式はすでに執り行われた。 >(サンスポ 8月18日付

『漣流』では巨匠・岩谷時子さん、音羽たかしさん、ホセ柴崎さんなど、漣健児と同時代の“訳詞家”の皆さんのエピソードは完全に端折り気味だった。岩谷さんは別格として、音羽さんをはじめ、多くの“訳詞家”はレコード会社や出版社の社員だったためだが…一度話を伺ってみたかったなあ。合掌。

情熱

2009-05-29 13:44:01 | 漣流 sazanami-ryu

「といっても、業界話の不愉快さより、音楽好きの男の情熱が際立つのが面白い。」
(「草野昌一:05年死去したヒットメーカーの仕事が本に 日本大衆音楽通史の側面も」 毎日jp 5月28日付)

まさにそういうことなんですよ、川崎さん。

LB7月号には猫神博士こと八本正幸さんに、PBさんの新刊と併せてレビューを書いて頂いた。ぽつぽつとブログなどに書いて下さる方もいる。ありがたいことである。

「漣流」発刊記念パーティ

2009-04-30 01:43:33 | 漣流 sazanami-ryu


清水対浦和戦終了後すぐに新宿へ向かう。
新宿JAMで<Sazanami label presents サザナミナイトvol.12~「漣流」発刊記念パーティ~>。サザナミレーベルのカマチさん、音楽出版社のFさん、シンコーミュージックのYさんに挨拶。

出演したザ・モーレツアタック40's、ゴーグルエース、デリシャスウィートスの3バンドとも漣健児ナンバーを織り交ぜながら3時間。



しかし驚いたのが2、3年ぶりに観たデリシャスウィートス。熱狂的な男性ファンにも驚いたけれども、ショウの完成度が格段に上がっているように思えた。デリシャがアングラっぽく見えるのは梟さんの力だとは思うけれども、竹部さんのテラヤマ(フリークショウ)的な存在感は何なんだろう。演劇実験室◎万有引力の公演に参加したというのも納得。一方でチャーマァ女史のポップ路線も更に堂に入っている。ビデオ買えば良かったかなァ。
来月9日・10日には中野駅北口広場で<中野テントショウ>を開催する模様。無料だそうです。



で、急遽セッティングの合間のトークで話すことになった。司会のサエキけんぞうさん、カマチさんと一緒に読みどころなどを少々話す。
『漣流』にも登場していただいたサエキさん、チャーマァさん、梟さん、ありがとうございました。カマチさん、本当にお疲れ様でした。

ライブが終わって帰り際のYさんから軽く肩を叩かれたとき、いろいろあったけれども、本当に形になって良かったと思ったよ。

いくつか修正箇所が発見されたとはいえ、だが。

いよいよリリース

2009-04-24 01:44:16 | 漣流 sazanami-ryu

音楽出版社で出来上がった本を受け取り、シンコーへ届けに行く。

ということで、音楽出版社から聞いていた予定よりは1日早く書店に並んだ模様です。実際にはまだ見ていないんですが。

『漣流(さざなみりゅう)~日本のポップスの源流を作り出したヒットメーカー 草野昌一×漣 健児』(音楽出版社/2,100円)

<漣流>という言葉がよくわからないという方も多いと思うので説明すると、この<漣>はシンコーミュージック・エンタテイメントの前会長の故・草野昌一さん、またの名を60年代のカヴァーポップス時代を仕掛けた訳詞家・漣健児さんの<漣>を指す。つまり漣健児=草野昌一=シンコーミュージック物語なのであります。
前半は草野さんの生い立ちから「ミュージックライフ」創刊(実際は復刊)、ビートルズ独占取材まで。草野さんがますます仕掛け人=フィクサー的になっていく70年代以降は「ミュージック・ライフ」を中心にしたシンコーの編集者、スタッフの群像劇(DiskUnion)。

ここまで約3年ほどかかったので実に感慨深いものがあるのだが(そのうち1年間はトラブルでほぼ膠着状態)、難産の末についに完成、そしてリリース。取材ご協力者の皆様、難航していた制作を受け入れてくれた音楽出版社のSさん、Fさん、本当にありがとうございました。
んまあ、内容的にすぐにどうこうなるような本でもないと思うので、ここからがスタートなのでありますが。

早速、来週の29日(水・祝)にはプロデュースのカマチさんのサザナミレーベルが新宿で発刊記念ライヴやります。

Sazanami label presents サザナミナイトvol.12~「漣流」発刊記念パーティ~
日時:4月29日(水・祝) open18:30/start19:00
会場:新宿JAM
料金:2000円(当日2500円)
出演:ゴーグルエースデリシャスウィートスザ・モーレツアタック40'sほか
DJ:カマチガク(ゴーグルエース/サザナミレーベル)
ゲストのトークもある模様。

ということでエコパのレッズ戦は行けません。

今後もトークイベントとかやるみたいです。

帰還

2009-04-10 04:11:37 | 漣流 sazanami-ryu
水曜日。
5時30分に目覚ましをセットして、5時30分の目覚ましのチャイムを消して7時に起きる。そしてPCを起動させたのが8時。完璧に予定通り。10時のチェックアウトをやり過ごして、11時前にはひとまずサザナミの楽曲リストの修正をツースリーにメールで送る。

14時の飛行機まで時間があるので、体調復活した大甲君と伽哩本舗の焼きカレーで昼食。ふたりともルー大盛、ライス大盛。考えていることは一緒だった。しかし大盛だと焼きカレーの特徴であるオコゲ感がちと欠けているような気がする。やはり焼きカレーは普通盛りの方がお勧め。

定刻通り福岡を飛び、15時30分に羽田到着。
気がつけば週の半分が終わっている。うぎゃー。

最終コーナー

2009-03-09 20:37:50 | 漣流 sazanami-ryu
シンコーミュージックにて「漣流」本文の最終チェックを受け取る。まだ許諾関係を処理しつつ、修整する部分はあるのだがこれでほぼ本文は固まった。
発売日も4月中旬ということでほぼ決定。

長かったのう…。
長かったし、腹の立つこともあったりして。

ちょっとしたストレスはやっぱしモチベーションになるですよ。

ラストスパート手前

2008-10-03 00:22:08 | 漣流 sazanami-ryu
夕方、メキシコから帰ってきたゴーグルエースのカマチさんと合流し、しばらく動きが止まっていた「サザナミ流(仮)」も冬のリリースを目指して、いよいよラストスパート(まだ手前か)ということで、シンコー・ミュージックで打ち合わせ。
9月には朝妻一郎氏の『ヒットこそすべて オール・アバウト・ミュージック・ビジネス」(白夜書房)という、圧倒的なヴォリュームの、超弩級の一級資料といえる、ものすごい本も出た(これ、ポップ・ミュージック好きなら必読)。朝妻さんに先を越されてしまったけれど、こちらはもっとストレート・ストーリーで読ませる予定。
やはり、こういう本が出ると俄然やる気になったりするのである。

ザ・マン/ヒットメーカー 阿久悠物語

2008-08-02 00:53:02 | 漣流 sazanami-ryu
日本テレビで「ヒットメーカー 阿久悠物語」を観る。
歌場面の本人映像とフィクションの映像を組み合わせる構成は思っていたほど違和感は覚えなかったし、髪型を変えた田辺誠一はどんどん阿久悠に見えてきた。ただ、阿久悠の人生の前後のストーリーをものすごい勢いで省略しつつ、日テレの名番組「スター誕生」を際立たせて見せるストーリー構成は、少々盛りだくさん過ぎて、<テレビ的>すぎるのではないかと感じた。これならば「スター誕生物語」に絞ってしまった方が良かったかも。
いや、それでも観て良かったと思う。
いろんな意味で、これから<サザナミ>本を再始動させるにあたっては刺激を受けた。阿久さんには取材で3度ほどお会いしたことがあるけれども、やはり<サザナミ>についてもお話を伺ってみたかったな。資料を探してもほとんど<漣健児>に言及したものを見つけることができなかったもので……それはともかく、やはり60年代、70年代というのは漣健児=草野昌一や阿久悠のようなミュージック・ビジネスマンの時代だったのである。

それにしても「スタ誕」が生んだ怪物アイドル、ピンクレディー。彼女たちの出身地である静岡には、いろんなところにミーちゃんやケイちゃんの親戚がいた。あの頃、そのひとりだったサッカー部のミナト君は今も元気だろうか。だから何だということはないんだが。



目途

2007-10-05 21:06:11 | 漣流 sazanami-ryu
一週間ほど予定よりズレてしまったが、ようやくサザナミ本の本文原稿に目途がついた。まだ書き込み、原稿整理が必要がもしれないけれどもこれで何とかひと安心。気分的には終わったあああああああああああああああああああああああああああ、という感じなのだけれど、まだ膨大な脚注、ネーム類が残っている……しかし、これは骨格に肉付けするようなもので、本文に比べたらずいぶん気は楽だ。無駄に言い訳が多いデブ本になるか、内容スカスカのガリガリ本になるかはこの作業にかかっている。
ということで関係者の皆様、失礼しました。
これで安心して日本平へ行けます。
ま、週末も片付けなきゃならない作業と取材が待っている。んあ~。

森山さん

2007-09-18 19:36:37 | 漣流 sazanami-ryu
朝までにLB11月号の原稿をメールし(今月は連休が多すぎて締め切りが早い)、すっきりしたところでさらに原稿。

昼過ぎに事務所の方から連絡が入り、ようやく念願の森山良子さんの電話取材。60年代中頃のカレッジフォークの時代、『この広い野原いっぱい』の頃から日本人初のナッシュビル録音あたりを中心に話を伺う。
さすがにこれで最後の取材かも。
デリシャのハイヂさんからも、最後の日々を物語るメールを提供していただいて、この期に及んで構想が広がってくる。あとは本当に原稿だけ。
原稿だけ……。

小山さん

2007-09-13 01:13:14 | 漣流 sazanami-ryu
シンコー・ミュージックで永く広報を務めていた小山恭永さんの取材。急遽小山さんから連絡があり、取材開始時間を早めて欲しいということでタクシーで駆けつける(こういうときにホント亀戸あたりは便がいいと思うんだが)。しかし、結局、せっかく時間を早めたのに3時間近くお話を伺うことになってしまった。すみませんです。おそらくまだまだ聞き足りない、話し足りない感じがするのは、小山さんが草野さんの“直感”をよく知り(その“勘”で小山さんはシンコーに入社した)、60年代から70年代のシンコーを知る、現場の人だったからなのだろうか。とても感動的な話を聞けた。3時間近いお話をほとんど笑顔で語ってくれた小山さんの話で、本当に背筋が伸びた。
やっぱりまだお話を伺いたい人がいる。ぎりぎりまで粘ることにしよう……。

花柳幻舟・長谷川きよし『無学盲目体当たり』(話の特集)、朝妻一郎・木崎義二・秋山邦晴『ビートルズその後』(主婦と生活社)購入。