徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

カマチさん

2007-08-31 21:44:06 | 漣流 sazanami-ryu
高円寺のサザナミレーベルでカマチガクさんの取材……と言ってもカマチさんは制作スタッフのおひとりなのだが、改めてバンド歴から話を伺う。レーベルの経営者でもあるカマチさんにはバンドマンというだけではない影響を受けているようだ。驚くような情報も教えてもらったのだけれども、どう考えても今回の本には書けないな……。

西村博之『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』(扶桑社新書)、ジャン=クロード・カリエール/南條郁子・訳『教えて!!Mr.アインシュタイン』(紀伊国屋書店)、大村彦次郎『時代小説盛衰史』(筑摩書房)、北村年子『たった5つの冴えたやりかた』(シンコー・ミュージック)、萩原健太『ポップス・イン・ジャパン』(新潮文庫)、財津和夫『心の旅、永遠に』(河出書書房新社)、『日本の夜と霧/大島渚作品集』(現代思潮社)購入。

第23節 FUTEBOL FAMILIA

2007-08-30 02:18:18 | LB中洲通信2004~2010
兵働「『正直どういう風になるかわからない。相手がどういう出方するかもわからないし、監督も代わったしわからない』っていう風に言われたし……まあただ、『(なかなか)点が取れなくても90分間で勝負をつければ良いから』っていう話だったんで」(Sの極み 8月29日付)

企画を考えたりアポ取ったり、で、夕方から日本平。
高木琢也監督が急転直下で解任された横浜FC戦。非常にやり難い相手である。
いくら「正し」くても、結果が出なければ責任を取らなければならないのが監督という仕事である。一方健太と清水の関係というのはJの中では非常に特殊で、プロはプロなのだけれども、これは高校サッカーの指導者に近い。クラブの設立に携わった功労者、出身者ということもあるが、地元とクラブに根ざし、外からはうかがい知れない、異様なまでのカリスマ性があるという……はっきり言ってしまえば地縁である。しかし現在のJのクラブでこれが可能なのは三羽烏、ノボリと清水ぐらいしかない(さらに判りやすく言えばゴンが磐田の監督をやるようなものである)。降格間際にまで追い詰められたこともあったが、それでも健太のサッカーは正しくて、サポーターにも正しく感じられて、それを支持し続けたのだ(フロントも、まず何があっても3年間を全面的に託した)。これは他のクラブにはなかなかできないことだと思う。そして仮に健太が横浜FCの監督であったとしても、やはり解任された可能性は低くはない。正しいものには、結果が出るまで、それを信じ、支える人がいなければ、いくら正しくてもダメなものはダメなのだ。残念ながら。
今日、日本平に着ていったオフィシャルTシャツには“SHIMIZU FUTEBOL FAMILIA”とプリントされている。これは実に意味深い、重い言葉ですよ。

前置きが長くなったが、横浜FC戦はやはり予想通り難しいゲームになってしまった。現在の順位、力関係とは無関係にスクランブル状態のチーム、降格危機に瀕しているクラブは怖い。とは言っても決定的なゴールチャンスは数多く、決してストレスが溜まるような内容ではなかったと思う。常時リーチ状態である。そしてイチに代わって後半途中に投入された戸田が、またもやファーストタッチでいきなり決勝点をアシストするという仕事をやってのけた。

戸田「まあ元々FWなので、あそこでまた結果出したいなという風には心の中では思ってました」(Sの極み 8月29日付)

後半、怒涛の攻めを見せた横浜FCに対して、岩下を左サイドバックに配し、戸田をFWに移動させた健太。磐石である。ひとまず当初健太が思い描いていた予想図は完成しつつあるのかもしれないと感じさせてくれた一戦。追撃体勢は整いつつある。まだまだこれから。
夏休み最後のゲームということもあるのか勝利の花火もいつもより豪華でした。

それにしてもゲーム途中に日本平の近くでぼんぼん上がっていたどこぞの花火、気が散るっちゅーの。

第22節 復活

2007-08-28 02:55:52 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
戸田「下からどんどん刺激することによってチームも活性化すると思いますので、とにかく一つでも順位が上に行ってまた優勝争いができるように、その役割をキッチリ果たしていきたいなという風には思います」(Sの極み 8月26日付)

累積警告で出場停止のイチが代わって出場した岩下、戸田がきっちり結果を残し、ビッグスワンで無失点勝利。ただし正直なところ、得点を決めていなかったら岩下のSBには物足りなさだけが残ってしまっただろう。まあ結果オーライか。戸田の復帰と鮮やかなアシストは感動的だった。
まずここ数ゲームの流れのまま、やはり序盤はホーム新潟に対して受けてしまった印象があるが、時間を追うごとにテルとDFラインのチェックは激しさを増していき、安心して観ていられた。エンジンのかかった藤本のフリーランニングも頼もしい。残り12節、今年こそ息切れせずに突っ走って頂きたいものだ。
次は明日、水曜日に横浜FC戦。監督交代というスクランブル状態で、ヒジョーに嫌な相手ではあるが…。

浅草

2007-08-28 02:04:46 | 素日記
日曜は新潟対清水の中継前に、久々に荒川で自転車を走らせる。
今日は自転車で浅草まで。遅ればせながら居酒屋浩二さんに掲載誌を届ける。昨日は浅草サンバカーニバルで常連客の学生チームがついに優勝したそうだ。
カウンターで酒を呑みながらサザナミ流のラフ。

ともだち

2007-08-24 20:42:28 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
Q覚えた言葉はありますか?
キム君「(日本語で)お疲れ様でした、おはようごじゃいます、こんにちは、こんばんは、ありがとうごじゃいます、ごはん、ともだち」(Sの極み 8月24日付)

韓国・長薫高3年在学中のキム・ドンソプ (金東燮) 君がチームに合流した。昨年は大統領杯全国選手権最優秀選手賞、全国高校サッカー選手権最優秀選手賞を受賞。爆発的なスピードが持ち味の期待のスピードスター。JJに続いて清水でも活躍して欲しいものだ。選手登録は9月から。今日で真希もようやく20歳。それでも20歳。さらに、今日和道の負傷で廣井出場の可能性も出てきた。もちろん和道は清水の不動のCBだが、廣井がリーグ戦で起用される可能性が出てきたのは大きい。昨季もそれはそれで層は厚かったと思っていたが、夏の無敗ロード直後の“勝負の9月”に兵働、淳吾の離脱を招き、文字通り失速してしまった。健太も同じ轍は踏まないだろう。
今季の廣井、原、ユース昇格の長沢、佐野に加えて、来季は辻尾君、本拓君も加入決定。ハリボテ、上げ底、マスコミの印象操作でも何でもなく、確実に層は厚くなっている(ユニバ代表、五輪代表に質を問う必要はない)。これで強くならない方が不思議。もうそろそろ川崎から「オレたちは強い」のゲーフラを頂戴してもいいんでないかい。

……と、日曜日に新潟ホームで勝ったら、そう大見得切ってみたいものである。

山場

2007-08-24 20:02:05 | LB中洲通信2004~2010
昨夜LB入稿も何とか終わり、これから来月にかけては、いよいよサザナミ最後の仕込みと次号の企画&仕込み。編集補助のお手伝いはほとんど手付かず、こちらも来週には何とか。9月、10月はどう考えても今年最大の山場。死ぬかもしれん。

ツースリーでカメラマンの望月研さんを紹介してもらう。よろしくです。

『愛のテーマ・序曲 橋本治の研究読本』(北宋社)、さとう宗幸『季節はめぐり、また夏が来て』(河出書房新社)、森山良子『ま、いいか』(毎日新聞社)、林洋子『ロック・ミュージックとアメリカ』(シンコー・ミュージック)購入。

宮城さん

2007-08-20 00:29:40 | 漣流 sazanami-ryu
昼から二子玉川で宮城伸一郎さんの取材。
70年代半ばから、がむがむ、ARB、チューリップ、そして80年代後半からはシンコー・ミュージックのスタッフとしても活動してきた宮城さん。ミュージシャンとしてもスタッフとしても、内外から草野昌一、漣健児を知る人物でもある。
目の前にいる宮城さんは“チューリップの宮城さん”なのだけれども、やはりあの、ARBの一員だったというのは驚くほかない。しかし当初、ARBがある意味でアイドルバンドとして編成されたのは周知の事実。“あの”ARBは、“その”ARBとは違うのだ。バンドの編成後、激動の数ヶ月を経てARBはまったく別のバンドに変質していく。本書の主題ではないが、時代を物語るにはやはり重いエピソードだと感じた。日本のロックにとって70年代は、まったく不思議な時代だ。
あまりにも興味深い話だったので、予定を大幅にオーバーして3時間ほど話を伺う。

で、仕事に差し障りがありすぎるので、結局SION野音は断腸の思いで断念。んあ~。月末の大阪か名古屋行きたいなァ……。

第21節 強制オレンジ

2007-08-19 09:36:25 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日。夕方までLBの作業など。

16時の新幹線に乗って静岡まで。日本平で川崎戦。
到着と同時に雨が降り始めたので、オレンジのポンチョを被る。しかし雨というのはそれほど嫌ではない。スタジアムが“強制的”に1.5倍ほどオレンジに染まるからである。去年のホーム福岡戦もそうだった。あのときも去年のベストゲームのひとつといえるほど内容がよかったが、昨晩のゲームも素晴らしい内容だった。
といっても前半15分ほどはいつ失点してもおかしくないようなサンドバッグ状態。立ち上がりの悪さはここ2戦の流れを引きずっているようだ。しかし、何とか押し返した始めた30分過ぎにPKゲット。これで流れはイーブン、もしくは清水に傾く。結果的には3-2にも、5-1にもなる可能性のあったゲームだが、フェルが本領を発揮し始め、矢島も決定機をきっちり決めた。ヤ・ジ・マ!コールも春先を彷彿とさせる盛り上がりぶりで、これでJ再開後、負けなし。雰囲気は良い。

健太「今言った2人もそうですけど(中略)流れ変えたいときは岡崎、あと西澤なんかもいる。でまた戸田が復帰してですね、非常にオプションも増えてきたということでですね、非常に戦力的には充実してきたなという手応えは感じてます」(Sの極み 8月18日付)

もう一度引用しておこう。

「うちがカードを切った場合に、それのカードによって常に清水がリアクションしてくると……してくるのではないかなということを思い続けていたので、まあ非常に恐怖心を感じるゲームだったと思います」(Sの極み 8月11日付 大宮・佐久間監督)

層が厚いというのはこういうことを言う。
川崎戦でイエローを頂戴したイチが累積警告で次節は出場できない。ということでいよいよこの男の出番か。

気分良くゲームを堪能し、「王者の旗」まではよかったのだが、帰りのシャトルバスがまったく進まず、とても最終に間に合いそうもなくなってしまった。信じられないことに、この時間帯に久能の海岸通りで片交していた。そりゃ抜けるまで時間かかるわ。結局静岡駅に着いたのは23時近く。仕方がないので実家に泊まり、7時の新幹線で帰京。

第20節 スロースターター

2007-08-16 03:36:47 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「後半はお前らの方が動けるぞ。そのために中断期間走ってきたんだ」(Sの極み 8月15日付け 市川のコメントより)

スカパーで大分戦。
いつから清水はこんなにスロースターターになったのかと思うが、今日のゲームも2点を先取され、2戦連続で追いかける形になった。それでも前半2失点目直後にフェル、前半終了間際にイチのヘッドで追いつき、後半はヤジ、フェルで突き放すというスリリングな展開になった。JJが休養で帯同していない中、ヤジ、フェルが結果を残したのは大きい。最後、大分に3点目を押し込まれてしまったが、これはアウエーチームにとって環境劣悪な九石ドームのこと、仕方がない。いつも真夏の大分戦は打ち合い、ある意味大味なゲームになるが、これは互いの時間の使い方が大きく影響しているのだと再認識。45分間、もしくは“自分たちの時間帯”をいかに効率よくチャンスに結びつけられるか……まあこれは真夏のゲームではいつでもどこでもいえることだが。早くこんなに殺人的な環境で開催するのはやめて、秋春制に以降していただきたいものだ。

といっても、前半はカウンター気味に2失点したとは言え概ね清水ペースで、後半もほぼ健太の言葉通りの展開になった。オレたちのポテンシャルは疑うべくもない。これで週末の川崎戦が楽しみになってきた。
これ以上、不用意な失点がなくなれば……。

バックナンバー

2007-08-16 02:57:59 | 漣流 sazanami-ryu
火曜日。自転車で神田まで。
11時からシンコー・ミュージックで口絵用の写真撮影。打合せスペースの一角をお借りして、ミュージック・ライフのバックナンバーや所属ミュージシャンのゴールドディスク、漣健児(草野昌一氏)縁の品々を探し撮影する。特にビートルズ現役時代のバックナンバーはなかなか入手できていないので、この日にまとめて撮影(新たな発見もあった!)。社内の撮影では何と言っても一階エントランスのビートルズ頭像、さらに一階の受付からエレベータ前までどどーんと貼られている、長谷部カメラマンが撮影したシェア・スタジアムの写真が目を引く。ほとんどミュージアム状態。
プリプリのCDをまとめ買いして帰宅。

来静とか

2007-08-15 00:01:30 | LB中洲通信2004~2010
月曜日。9時の新幹線で静岡から帰京。一応念のために指定席にしておいたのだけれども、自由席でも大丈夫だったみたい。真っ直ぐ家に帰って仕事モードに頭を切り替える……って切り替わんないよ。んでも金曜日に無理して良かった。スケジュールを整理しつつテンションを上げる。

15時に家を出て、学芸大学へ向かう。“コの字”で、駅近くの居酒屋「浅野屋」さんの取材。店内には甲子園のトーナメント表が貼り出されていて、ペンでスコアが書き込まれている。そのトーナメント表の裏には大相撲の対戦表が掲示されている。昔ほどではないそうだが、大相撲や甲子園の季節はお客さんと予想を楽しんでいるそうだ(その昔はわざわざ景品を作っていたという)。こういう店が近所にあると楽しい。ちょうどテレビでは常葉菊川のゲームが始まる。何か常葉菊川が強豪みたいな勝ち方をしたので笑えた。やっぱり勝ち続けるということは大事なことだね(尾崎豊じゃないけど)。
取材の終わりに“景品”だった湯呑みを頂く。

次回以降の取材の下調べのためにタクシーで武蔵小山まで。お目当ての酒場は2軒ともお盆休みだったのだけれども、武蔵小山にある酒場の恐るべき充実振りには驚いた。どういう歴史的背景があるのか興味深いところ。まだ21時ぐらいだったけれども、今日のところは沖縄風酒場で〆。

学芸大学まで戻り、商店街でやっていたブートレグの即売店でSly & The Family Stoneのブート・アンソロジー3枚組とClaptonのライブ盤を購入。クラプトンの方は何と「Live at sunpu-kaikan,shizuoka,japan October 29,1975」である。激安、そして駿府会館でのレコーディング。それ以外、オレにとってこのブートに購入意欲をそそるものはなかったのだが……。一聴したところ、1975年、静岡の若者のどうでもいい会話がリアルに聴こえて来る、あまり質のよろしくないオーディエンス録音モノ。勢いで買ったはいいが、コレどうやって感動すりゃいいんだ? 前年に名盤『461 Ocean Boulevard』をリリースし初来日、同年には『There's One in Every Crowd』をリリース。この頃のクラプトンというのは、いろいろあったけど安息の地を求める激シブなブルーズマン、つまり最高の時代なのだった。これ以降、いろんな意味でたびたび来日することとなるクラプトン。しかしこれを最後に来静することはなかったのは言うまでもない。
おまけサービスで選んだAlbert Collinsのライブビデオが一番お得だったか。

第19節 再開

2007-08-12 01:18:27 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
午前中に東京を出る。駅のホームはかなりの混雑だったが車内は帰省ラッシュというほどでもなく、まァ1時間ほどなので立って静岡まで。実家に寄ってから久々に日本平へ向かう。今日からJ再開。

佐久間悟監督「前半の後半最後の15分には……自分の中ではもうゲームプランは、この試合は引き分けにしようというところをコーチングスタッフとは話し合ったので(中略)これは、(残り)16試合ある中で勝ち点1の積み上げだというところで私たちも考えてるので、仕方ない決断であったのかなと思ってます」(Sの極み 8月11日付け)

江角浩司「ここまでリーグ戦で1試合2点取ったことがほとんどなかったと思うし、そういう意味では勝たなければいけない試合だった」(J's GOAL 8月11日付け

不用意な2失点を喰らってしまった以外、今日のゲームはほとんど清水ペースで進んでいた。そして確かに「ほとんどなかった」2点入ってしまった大宮は、2点入ったことにちょっと驚いてしまったのではないかと思う。清水に負ける雰囲気はなかったが、勝てる雰囲気も、数字ほどはなかった。
大宮の、驚きのひとつが、当たりの匂いのするガイジン、デニス・マルケス。

小林慶行「デニスが入ってチャンスができそうな匂いがプンプンしている」(J's GOAL 8月11日付け

確かにぷんぷんしていた。リーグでは高い評価を得ていたDFラインがことごとくぶち抜かれ、ゴール前に低くて早いクロスを何本も入れられていた。前半が終わった瞬間、後半の失点を覚悟したほどである。

「それにしても清水は非常に持ち駒も豊富ですし、なかなか……うちがカードを切った場合に、それのカードによって常に清水がリアクションしてくると……してくるのではないかなということを思い続けていたので、まあ非常に恐怖心を感じるゲームだったと思います」(Sの極み 8月11日付け)

残念ながら今日の健太は恐怖心を与えられるほどの采配でできなかったと思うが(まァそれでもやはり選手層は厚いと思うけれども)。しかしもう、こういうゲームを繰り返すような時期は過ぎているはずではないのか。大分戦を挟んで、ホーム川崎戦ではフルスロットルの清水を観たいものだ。

今日の弾幕。KEMURIファンか。

そしてまた、The Battle of Evermore/響「オリーブの樹の下で」リリース記念ライブ

2007-08-11 23:34:41 | Music
金曜日。夕方までに超特急で原稿修整、ゲラチェック、ラフ切り等など。やること多すぎ。

20時から新宿のネイキッド・ロフトでPANTA~響の初アルバム『オリーブの樹の下で』リリース記念ライブ。久しぶりに事務所の社長・Mさんにご挨拶(相変わらずキュートな人である)。FPの石井さんもいらしているという話だったけれども、お会いできなかった。
響は、盟友・菊池琢己とのフォークデュオ。今回のアルバムはハーグ事件において監禁・殺人未遂(共謀共同正犯)の罪に問われている重信房子女史との交流の中から生まれた、いろんな意味で純度の高い作品集。時代と国境を越えて、つまり普遍的でもある。PANTAのメロディメーカーぶりも相変わらずで、フォークシンガーPANTAの新境地かもよ。
名古屋のTOKUZOで負傷したというPANTA。ギプスで固められた足を引きずりながら登場。まずは挨拶代わりの一発で「PISS」。満員の会場を見渡しながら「やっぱり東京のローカルバンドだな~(笑)」を幾度も繰り返し、ご機嫌にライブは進行する。「七月のムスターファ」から「ネフードの風」へ、「マラッカ」から「ライラのバラード」へ、という新作と名盤『マラッカ』を織り交ぜた構成は非常に熱く、透明度が高く、感動的だった。新作なのに何でこんなに伝わるんだろうというぐらい、PANTAの思いが伝わってくる。この辺が時代を超えている所以である。もはや「アルバムの時代」ではなくなっているのは確かだが、この期に及んで、やりたいこと、やらなければならないことがより鮮明になっているのだろう。
これからのPANTAさんはとても面白いと思う。お世辞抜きに今回のアルバムはいいよ。セットリストはこちらの御方のブログまで。

ツアーオーラスの京都・丸山公園音楽堂も行きたいなァ……。

財津さん

2007-08-09 21:10:30 | 漣流 sazanami-ryu
南青山で財津和夫さんの取材。チューリップのリーダーとしてシンコー・ミュージックに所属し、70年代から80年代に一時代を築く。今ユーミンが登場しているキリンラガーのCM、あのまんまの団塊の世代を象徴するようなバンドなのだが、あの政治の季節に一方では純粋に、音楽だけに取り組んでいた若者もいたのである(当たり前だが)。
現在、12月の福岡公演が本当のファイナルという、最後のツアーの合間を縫ってお話伺った。草野さんは良くも悪くも時代々々のアイドルを作り続けようとし、結果的には拒絶されるもののそれぞれが時代を代表するビッグバンドに育っていく……んーもっと時間が欲しかったなァ。

STEPHEN STILLS『JUST ROLL TAPE APRIL 26.1968』、NEIL YOUNG『HEART OF GOLD』、CARMEM MIRANDA『O Que e Que a Baiana Tem…』、FELA AND AFRIKA70『ZOMBIE』、高中正義『ONE NIGHT GIG』『THE PARTY'S JUST BEGUM』『過去へのタイムマシン』、上田正樹&サウス トゥ サウス「シンパイスナ、アンシンスナ』、BERNSTEIN/THE NEW YORK PHILHARMONIC & DAVE BRUBECK QUARTET『WESTSIDE STORY』、DAVE BRUBECK TRIO & GERRY MULLIGAN『LIVE AT THE BERLIN PHILHARMONICWEST』など購入。

真夏の大作戦

2007-08-08 23:58:34 | LB中洲通信2004~2010
秋葉原まで自転車で行き、JRで飯田橋まで。
お昼過ぎからツースリーで来月号以降のリニューアルについてLBその他諸々の打ち合わせで2時間ほど。終わってから秋葉原に戻って、自転車で日比谷の野音へ向かう。
8月号、9月号とレポートしてきた清水宏の「真夏の大作戦!!~やる気マンマン!日比谷ワンマン!~」がいよいよ本番。16時過ぎからリハーサルを見せてもらう。撮影に来ていた写真家の橘漣二さんと会い、ものすごく久しぶりにご挨拶(ぴあで仕事をしていたとき以来か)。先月には『高座--橘蓮二写真集』てな豪華写真集も刊行。人気噺家さんが揃った刊行記念の落語会も大盛況だったそうだ。こちらも近々レビューしますか。
一方、野音は開演前には6、7割方は埋まり、雰囲気も「夏の野音」らしくなってきていい感じだ。こちらは取材の意識もあるので、酒は1本しか飲まなかったけれど(印象としては音楽系のライブに比べると飲む人が少なかったかも)、これがお笑いライブらしいのかもしれんです。イラン人落語家・三遊亭ハッサン、冒険ルポトーク「ヒップホップダンス編」、シンバル漫談と会場はかなり盛り上った。確かに清水さんもトークで言っていたように、会場が広いので顔面力は後方の席には伝わりにくかったけれども、ウケは悪くなかったと思う。
最後の、霞ヶ関に向かって「金返せ」コールはよかったな。21時に終了。
そういえば電源車、撮るの忘れた……。

久々に野音の熱に当てられて、岡林の野音も、俄然行く気になってきた。
10月号でレポート予定。