超級龍熱

香港功夫映画と共に

韓国アクション映画の偉人たち⑤ 鄭昌和

2016-08-29 09:38:24 | その他
“韓国アクション映画の父”こと鄭昌和。と聞くと、恐らく殆どの人が「キングボクサー大逆転」(72)の監督、と思い当たる事でしょう。
鄭昌和は香港の邵氏兄弟公司に御大の邵逸夫自らスカウトした人で、その監督としての腕前はテンポ良い物語展開、スピーディーなアクション、切れ味鋭く重厚なキャラクター演出と、まさにどれを取っても一流の映画人でした。
何より鄭昌和は自分が香港映画界に進出する事で、映画を通じて韓国人の世界的地位を向上させようと奮闘した愛国者でもありました。
「キングボクサー大逆転」の欧米での大ヒットがワーナーブラザースに「燃えよドラゴン」制作を決断させた事は事実ですし、邵氏公司から嘉禾公司に移籍してからも「黒夜怪客」(73)、「スカイホーク鷹拳」(74)、「鬼計双雄」(76)、そして70年代香港クンフー映画の傑作「アンジェラ・マオの破戒」(77)など何本もの秀作を発表し、改めて鄭昌和が香港映画界に遺した功績は素晴らしいの一言です。
そして鄭昌和は、この嘉禾公司在籍時代にある不世出の武打星との運命的な出会いによって、壮大な構想を持つ1本の格闘映画と深い関わりを持つ事となるのです!!
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韓国アクション映画の偉人たち④ 巴比金

2016-08-27 10:01:58 | その他
韓国のチャールズ・ブロンソンこと巴比金。この巴比金もまた韓龍哲と同じくアメリカから韓国映画界に招聘されて映画デビューした武打星で、その打点が高く美しい蹴りは文字通り“本物”の迫力。
巴比金が自分の作品で定着させた口髭、皮手袋、パンタロンら独特のファッションは彼のトレードマークとなりました。
特に朴雨相監督作品「死の勝負」(75)「大敵手」(77)「鬼門の左脚ジャブ」(77)はどれもが男の孤独、さすらい、逞しさを全面に打ち出した映画として素晴らしい完成度を誇っていました。
日本でも「キルライン/復讐の弾丸」(89)「ドラゴンヘッド/チャイナタウン列伝」(93)がビデオ化していましたが、出来る事なら朴雨相&巴比金の初期コンビ作品をソフト化して欲しいですね。
実は近年、私は巴比金師範とは個人的にも親しくさせて頂いていまして、巴比金師範のご協力を頂きながら、あるビッグ・プロジェクトが進行中です。どうぞご期待下さい(^_^)。
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韓国アクション映画の偉人たち③ 韓龍哲

2016-08-25 09:40:58 | その他
李斗鏞監督に見出され「龍虎對錬」(74)「帰って来たウェダリ」(74)などでその弓のように撓る切れ味鋭い連続蹴りで韓国の観客を大熱狂させた“テコンドー皇帝”韓龍哲は在米韓国人でした。
韓龍哲は韓国映画デビュー当時はまだ20歳前後でしたし、オマケに相当の童顔(^_^;)だったので、付け髭をつけての出演(^_^;)でした。
残念ながら日本での劇場公開作品は1本も無いですし、李斗鏞作品以外の他の監督作では作品完成度が下がってしまった事もあり、黄仁植共演「強人の墓」(75)や王虎共演「俺の名はサンダリ」(82)主演後に米国に帰国してしまい、その後の韓龍哲は韓国映画界とは一切接点を絶ってしまった人でした。まさに幻の韓国武打星ですね。
ただ海外では韓龍哲主演作品は何本かは入手可能ですので、是非この機会に韓国テコンドー映画の功労者の雄姿をチェックする事をお薦めします!!
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韓国アクション映画の偉人たち② 黄正利

2016-08-24 09:47:07 | その他
韓国アクション映画のみならず、香港クンフー映画の歴史上において最強の韓国悪役武打星としてその名を刻む男、黄正利。
それまで香港映画界に進出した池漢載、黄仁植ら韓国武打星たちは実際は指導者的な立場の武道家だった事もあり、激しいアクションを見せながらも何処か折り目正しい佇まいでした。
しかしこの黄正利は違った!!その異様な殺気を漂わせた眼光と共に繰り出す電撃の連続蹴りは、まるで目の前の成龍、袁信義、孟海、金泰靖、真田広之たちを本当に蹴り殺すかの如く容赦なく叩き込まれていくのでした。
韓国映画界から香港映画界に進出した韓国武打星で最も成功し、また最も強烈なインパクトを残した黄正利は、70歳を超えた現在も矍鑠たる出で立ちで、まさに最強無敵の韓国Legendとして君臨し続けるのです。
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韓国アクション映画の偉人たち① チョン・ドゥホン

2016-08-24 09:12:45 | その他
来週1日開催のトークイベント「韓国アクション映画の全貌」に向けて、韓国アクション映画のレジェンズたちをご紹介する「韓国アクション映画の偉人たち」スタートです!

近代韓国アクション映画の旗手チョン・ドゥホン。彼が98年に設立した「ソウル・アクション・スクール」の存在なくして、現在の韓国アクション映画の躍進はなかった!
さらにチョン・ドゥホンは自分の先輩たちである韓国レジェンドにもシッカリと敬意を表していて「往年のゴールデン・ハーベスト作品には王虎、唐龍(金泰靖)、黄正利たち先輩が香港映画に出演した際に遺して行ったキック技がシッカリと盛り込まれています!」と実に泣かせる事を語ってくれています(号泣)。
チョン・ドゥホンを知らない人はリュ・スンワンとのコンビで敢然と修羅場に乗り込む漢をドゥホン兄貴が快演している「相棒/シティ・オブ・バイオレンス」を観よ!!
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「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!!」2016年新装版発売に思う。

2016-08-22 13:03:18 | ニュース
既に多くの方々が店頭で手に取って頂いていると思いますが、李小龍信者永遠のバイブルにして私こと龍熱の記念すべきデビュー書籍である「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」が表紙&帯などの装いも新たに2016年新装版として発売になっています。
この「~101匹ドラゴン」はこれまでにも何度か改訂版の形で再発売されていますが、発売から20年経った今もこうして新たに新装版が発売になるほど、本書が持つパワーとインパクトは絶大な物があるんでしょうね。
今回の2016年新装版では、前回の改定版発売時に私が個人的に「?」と思う箇所が修正されていた事もあって、私自身スッキリとした気持ちで本書を手に取る事が出来ています。
本書発売時は32歳だった私も、今年で53歳になりました。
この「~101匹ドラゴン」でデビューした私ですが、その後も「香港功夫映画激闘史」「香港クンフー映画評論集/龍熱大全」と上梓させて頂きましたし、近年では「語れ!ブルース・リー」「現代思想/ブルース・リー特集号」など様々な形でリーさんこと李小龍の語り部として活動を続け、現在に至っています。
そんな中でもこの「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」は、自分のデビュー書籍であるだけにやはり思い入れも強いわけです。
その「~101匹ドラゴン」再発売と時を同じくして、私自身久々に「映画秘宝」主催のトークイベント「韓国アクション映画の全貌」に登壇する事となったのも何か不思議な縁かも知れませんね。
なので、皆さん、来月9月1日は“韓流の聖地”新大久保で開催されるトークイベントに是非足を運んで頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!!
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緊急告知!「映画秘宝」presents「韓国アクション映画の全貌」トークイベントに登壇します!!

2016-08-19 12:35:57 | ニュース
さてさて、突然ですが、私こと龍熱、来月9月1日に都内は新大久保で開催されるトークイベントに登壇する事になりました。まずは以下の告知文をお読み下さい。

激レア映像満載トークイベント「韓国アクション映画の全貌」開催!!

映画秘宝プレゼンツによるアジアン・アクション映画イベント第2弾「死生決断! 韓国アクション映画の全貌」が、9月1日(木)新大久保Naked Loftに開催決定! 知られざる70年代テコンドーアクションから、『オールド・ボーイ』『ベテラン』などの韓国暴力活劇シーンの最前線まで、革新と断絶を繰り返してきたジャンルの秘史に迫る! 出演は『ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!』『香港功夫映画激闘史』でおなじみ、香港功夫映画評論家の知野二郎と、映画秘宝編集部・韓国映画番の岡本敦史。ご来場お待ちしております!

9月1日(木)18時半開場・19時半開演/会場:Naked Loft/出演:知野二郎(香港功夫映画評論家)、岡本敦史(映画秘宝編集部)/会場公式サイト(www.loft-prj.co.jp/naked/)にて予約受付中!

既に「映画秘宝」本誌最新号などでも同文の告知がされていますが、私が映画専門誌「映画秘宝」関連のイベントに参戦するのは久しぶりとなります。
当日のトークですが、巴比金、韓龍哲、黄仁植、王虎、そして黄正利などの韓国LEGENDSの話題は勿論ですが、先月の李小龍追悼特別企画「死亡遊戯~最終章」で触れられなかった「死亡遊戯」と韓国映画の知られざる秘話も当日お話したいと思っています。
そして当日の会場のノリによっては韓国ソックリさん武打星、さらには「死亡の塔」韓国バージョンまで話題が暴走(?)する可能性もありますので(^_^)、韓国テコンドー映画ファンの方のみならず、李小龍信者の皆さん、香港クンフー映画ファンの皆さんのご来場を是非お待ちしております。よろしくお願いします!!
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熱風!韓国LEGENDS(94)「拳精」韓国バージョン「金剛血印」オリジナルVHS入手!!

2016-08-14 14:51:03 | 熱風!韓国LEGENDS
最近、成龍作品「拳精」の韓国バージョン「金剛血印」オリジナルVHSを入手しました。
この「金剛血印」、前からDVD-Rで持ってはいたんですが、今回韓国現地でそこそこの値段で売っているオリジナルVHSを発見したので購入しました。
恐らくこのオリジナル・テープが韓国現地における最後の1本じゃないでしょうか?幸いテープの状態、ジャケットの状態も良好で改めて購入して良かったと思っています(^_^)。
既に皆さんもご存知だとは思いますが、この「金剛血印」には韓国版のみ成龍と某韓国女優のコミカル・アクションなどの別編集シーンが収録されているんですが、こういう作品こそ国内でブルーレイで出して欲しいですよね(^_^)。
今回は同じく韓国製VHSで、呂小龍の某作品の激レア北京語バージョンのオリジナルVHSも入手したんですが、恐らくこの呂小龍作品の北京語版はこれまで誰も観た事がないほどの激レア作品だと思いますし、近日中に再生チェックも兼ねて観てみたいと思っています。
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幻の陳眞vsペドロフ戦収録!「ブルース・リー死亡遊戯」インド版VHS発掘!

2016-08-14 14:43:10 | 闘神伝説~李小龍
やっと段ボール箱から見つけました!前からDVD変換しなければ、と思っていた78版「死亡遊戯」のインド(もしくはアラビア語)版VHSです。
これ昔にトレードで入手した生テープなんですが、ワイドスクリーン&英語版ながら、中盤のビリー・ローが叔父が待つ劇場の入り口に入ると、そこが「ドラゴン怒りの鉄拳」のラストの陳眞vsペドロフ戦の日本庭園の撮影現場になっている(@_@)、という驚きの別編集版なんです。さらに陳眞vsペドロフ戦の映像に被せるように、オープニングの「ドラ道」のチャック・ノリス戦で映る監督やスタッフのカットを何度も巧みに流用挿入するという実に豪快な編集です(^_^;)。
で、陳眞がペドロフを倒すと画面がスティック(メル・ノヴァック)が待ち受ける精武館のラストシーンの撮影現場へと繋がります(って全然繋がってないって!(@_@))。
気になるクライマックスの本物リーさんのシーンですが、ちゃんと池漢載戦(口パクバージョン)も収録されていました。
このインド版「死亡遊戯」、確かDVDにもなってないと思うのですが、私も映像提供させて頂いた「死亡遊戯」エクストリーム版制作時にもしこのVHSが出て来ていれば、映像特典でインド版の別撮りシーンを収録出来たのに!とちょっと残念な思いです。
ちなみに今回貼った画像はインド版とは無関係の某海外版「死亡遊戯」ポスターです。インド版VHSのジャケット、トレードの時にコピー頼んでおけば良かったなぁ(^_^;)。
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善と悪、2人のスパイがラスベガスを戦場に変える!マット・デイモン主演最新作「ジェイソン・ボーン」10月公開!!

2016-08-06 13:16:11 | 作品レビュー
さて、昨日はポール・グリーングラス監督、マット・デイモン主演「ジェイソン・ボーン」(16)の完成披露試写会に行って来ました。
ジェレミー・レナー主演「ボーン・レガシー」(12)で、新たなキャストによる「ボーン」シリーズが構築されていくのか、と思ったら、今回改めてオリジナルの監督&主演者によるシリーズ最新作の登場となりました。既成の4作品をご覧になっている方はお判りかと思いますが、この「ボーン」シリーズはハリウッド最前線の壮絶肉体アクションに加えて、主人公ジェイソン・ボーン自身の過去の謎解きが作品の重要なテーマとなっています。
なので、この「ジェイソン・ボーン」も細かいストーリー展開はここでは伏せておきますが、一つ断言出来る事はこの「ボーン」シリーズが持つ独特の雰囲気、あの映画全体を覆う息が詰まるようなピリピリ感と、観る側を突き放したようなスリリングな緊張感は今回も健在で、作品の完成度は保証付きでしょう。
主人公ジェイソン・ボーンに扮するマット・デイモンは、これまで以上に肉体を鍛え上げて来ていますし、劇中の挌闘シーン(ファイト・コレオグラファーはロジャー・ユエン!)のボルテージは落としていません。そしてそのボーン抹殺を狙う冷酷なCIA長官デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)が新たに企む全世界のネット社会の支配が目的の極秘監視システム「アイアン・ハンド」を巡り、デューイの部下ながら何故かボーンを陰からサポートする美人エージェントのヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)、ボーンに激しい恨みを持つ狂気の作戦員にして殺し屋(ヴァンサン・カッセル!怪演!)らが複雑に絡み合い、さらにそこにボーンの父親の死の真相、そして父親暗殺の真犯人の正体が明らかになる衝撃の展開へ突入していきます。
特にシリーズ最強の悪役として登場するヴァンサン・カッセルの異様な存在感は圧倒的で、映画の終盤のラスベガスの市街地をメチャクチャに破壊しながらの追撃戦から、善と悪、光と闇のスパイ2人の地獄の怨念決闘は、観ている私たち観客が「もうお前ら、いい加減にせんかい!」的な超ド迫力バトルとなっています。
いやはや、やっぱり「ボーン」シリーズはここまでやらなきゃ駄目でしょう(^_^)。
これは次回「ボーン」第6作目では、是非マット・デイモン×ジェレミー・レナー、2人のジェイソン・ボーン真っ向対決映画が観てみたいですね。さあ、この「ジェイソン・ボーン」は10月7日から、いよいよ“新章始動”ロードショーとの事ですので是非!!
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