徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

善良な市民

2010-02-28 14:25:16 | News
<大津波警報が発表された青森県から宮城県までの三陸沿岸への津波到達予想時刻は、28日午後1時半ごろ以降。場所によっては高さが数倍になることがある。高さが2メートルを超えると、沿岸の木造家屋が全壊する可能性がある。>(時事通信 2月28日付) 

「ディープインパクト」みたいな津波でも来ると思った(嘘)。

そりゃ確かに最悪の可能性を考えれば“事故”は起こしたくないだろうし、そんなリスクを負うぐらいだったら活動そのものを止めてしまうという判断もわからないでもない。津波の影響が比較的大きいと予想される三陸海岸から遠く離れた関東や東海地方でも電車は止めるし、道路も通行止めにする。
確かに何もしなければ何も起こらない。
ニートや引きこもりのように。

それにある程度の意味はある。
そこに、本当に、甚大な被害が出る可能性のある自然災害が迫っているのならば。
日本に津波が到達する以前に太平洋の島々で阿鼻叫喚の惨事が起こっているのならば。
そして、その可能性が妄想やドス黒い願望でないのならば。
もちろん漁業関係者、港周辺の住民等、本当に真実の津波情報が必要な方々は当然いる。避難が必要な方々は、やはり避難する必要があるのだろう。当事者に「海をナメんじゃねェ!」と言われたら、そりゃどうもすみませんと言うしかないのだけれども、それは本当に必要な人たちだけが本当に必要な情報を得ればいい話だ。
その情報も、可能性を熱狂的に無限拡大させていくのではなく、プロの冷静な判断が必要なんじゃないか。可能性を無限に広げていくのは心配性のドシロウトでもできる。
そんな善良な市民に付け込むように、さも「ディープインパクト」のような津波が襲ってくるかのようなヒステリックな報道や対応を広範囲に、長時間繰り広げるっつーのは一体どうなのよ、と思う。
とてもそこに冷静さはない。
相変わらず。

何でこんなことで電車が止まるのか、意味がわからない。
風で止まった総武線を思い出す。
このひ弱さは何なんだろう。ひ弱さの反面、妄想だけは熱く渦巻いているというのが何とも。

実は別の何かを求めているんじゃないか、とか。

今のうちに書いておく。
そんな“最悪の可能性”などというのは大抵の場合妄想に近い。意地悪く考えれば、それは恐怖と恫喝で儲けるニュース・メディアの願望とも言える。そして本当に最悪の場合、被害を作り出す“可能性”だってある。

まあオオカミ少年をそれなりに、いろんな意味で評価し活用する風潮というのは日本に限ったことじゃなくて21世紀に顕著になった世界の傾向ですけど。


         ハ、 ∧ ハ           /\   /\   /\
        ,{! ヾ } / !i ヽ    ___/\/   \/   \/   \/ |_
.      |ソハ   !}   jレi   \
        } !/¨  〃  '{   /
       ト{´{ .ハ} r'"´} !{   \  気象庁の命がけの判断ッ!
      FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ   /
      ヾ{:i  /ノ〉` !rソ    ̄|/\/\   /\   /\
.        ヽ /'f=ヘ  ハト、         _/\/   \/   \/
       ,ノ´f\='/ノ!ヽ\._      \
    /ノ !|`ヽ三イ  ヽノノ `'ー-、._ /  ぼくは
  / r'/   | /::|,二ニ‐'´イ -‐''"  /´{ \  敬意を表するッ!
  {  V   ヽ.V/,. -‐''"´ i   /  |/

敬意を表するってのがどうもね(NHK)。

採点競技人生

2010-02-26 13:37:44 | Sports/Football
まあ、やはり人生は生々しい採点競技なのである。
飛べと思って応援してくれる人もいれば、無意識のうちに失敗しろと思う輩もやはりどこかに同じぐらいいる。そしてジャッジはいつでも理不尽だ。しかしその理不尽さを最小限にコントロールする術はある(のだと思う)。

だからテラヤマが競馬に人生を重ねたように、別の人生の代替としてのスポーツは必要なんだと思う。でも人生が採点競技なのに、それをスポーツにまで観るのは心臓に悪い。精神衛生上よろしくないなあと思う。
だったらカーリングとかボブスレーとかホッケー観るよ。
あとはサッカーとか野球とか。
単純明快で、まあルール上はフェアなゲームだもの。フェアな人生(ゲーム)という幻想を楽しめるのがスポーツなんだから(そう考えるとレフリーというのはフェアなゲームに闖入する絶妙なスパイスである)。

それにしても真央ちゃんの涙はキツいのう…。
人生は長い、いや短い、やっぱり長いかな。
少なくともたった4分よりは長いと思うよ。

クワイア

2010-02-24 02:09:30 | Documentary
シリーズ 合唱団(クワイア)を作ろう
響け 町の歌声
<イギリスのカリスマ合唱団指揮者、ギャレス・マローンが、ロンドン郊外の労働者の町サウスオキシーの町おこしのため、コミュニティー合唱団を組織することになった!町の人びとと指揮者ギャレスの挑戦の日々を追う。>(NHKオンライン
原題:The Choir –Unsung town–
制作:Twenty Twenty Television (イギリス 2009年)

クワイア・ボーイズでボーイズラブな一部の日本人女子を熱狂させたギャレス・マローンが労働者の町で合唱団を作る。こういう作品をアホみたいなリアリティショウと並べて語るのは如何なものか。
これは熱くなるし、泣ける。Jのクラブやエスパルスに求められているのはこういうことだろうと思うわけです。
オレたちが歌う意味ってこういうことだよ。

高齢化社会とカーリング

2010-02-23 17:06:26 | Sports/Football
今日もカーリング。
スイス戦を観て改めて思った。
そもそもトリノ組の小野寺、林が結婚引退とかするのがおかしな話で、他国の選手を観れば、五輪のカーリングというのは20代女子の思い出作りではなくて普通のオバさんたちのバトルなわけである。ドイツなんてオリバー・カーンが出ているのかと思った。

若けりゃ何でもいいってわけじゃない。
高齢化社会高齢化社会言うなら定年なんか撤廃するべきだし、若いヤツなんて時間があるうちはニートだのネット難民になって好きなだけ悩めばいいんである。
高齢化社会なんだから。
高齢化社会ってことは放っておくと無駄に時間だけはあるってことなんだから。
若さなんておっぱいとお尻ぐらいしか価値はない。
何で日本のオバさんはもっと頑張らないのか。

萌絵とまりりんにはメダルを獲るまで現役を続けていただきたいのである(勿論代表でいられる保証はないが)。
それが高齢化社会に生きる女子の生き様である。

共有

2010-02-22 02:02:15 | Sports/Football
家に帰って明太子ご飯食べて風呂入って仮眠した。
別にカーリング女子に合わせて起きたわけじゃないんですが。
原稿書くために起きたわけですが。

気分的には、
「べっ、別にカーリング観るために起きたわけじゃないんだからね!」
とか
「べっ、別にカーリング観るために仮眠したわけじゃないんだからね!」
AA貼りたいわけです…。

NHKの応援FAXとか観ると、つくづくネットって
カーリング女子(いわずもがな)とか
タモさん(タモさんは所謂“芸人”ではない)とか
鉄ヲタ(ヲタクの原点回帰、もしくは高齢層ヲタクの掘り起こし。もしかしてマーケティングかこれ)とか、

ゲーム性が強くて(ハードルが低くて間口が広い)
アマチュア風味で(共感しやすい、だから国母くんみたいになると逆効果)
萌えられるもの(やっぱしかわいいのがいい、特に女子)
がウケる。それしかウケないとも言える。
Jのサポカルチャーもそれにかなり近いけれども。

良くも悪くも、これを所謂、共有という。
共有できないもんは駄目。苦しい。
つながり強迫神経症と言い換えてもいい。
でも、それって、何かロックじゃねえなあ…。

まあ、近江谷さんが可愛いから、今はそれでもいい。

ついでに、2011年にテレビ終了とか言い続けてるくせにやっぱりテレビ観まくりじゃん、とか。
博多のネットカフェでも観まくりだったな…。

(追記)
ロシア戦ぐだぐだでも大逆転。
昼からはドイツ戦。

てか男子も中継しようよ…。

(さらに追記 2月24日)
カーリングは純粋ゲームで、芸術点とか飛形点とかいうわけのわからない採点基準がないからウケるのだろう。まあ本当にスポーツなのかどうかは微妙なところだが、フェアであることは間違いないのだから。
と、女子フィギュアを観ながら思う。

予約完了

2010-02-21 12:02:55 | Works
昨日は昼過ぎから博多駅で酒。
ダサい男子がネットによっていかにファッション革命の洗礼を浴びたか(もしくは解放されたのか)を熱く語っているうちに、帰れない博多の夜、二日目。またもやリンドバーグ。やっぱしリクライニングシートよりベッドの方が寝やすいよね。

昼前に出田さんと博多駅で別れ、天神のネットカフェで飛行機の予約。
うわ、最終便しかない…と思ったら、途中で何とか丁度いい時間帯に空きが出たので無事予約完了。

まあナカス的には実に有意義な話し合いができた3日間なのであった(ホントは2日間の予定だったが)。

いよいよ

2010-02-17 19:22:58 | Sports/Football
何かバンクーバーへの興味もようやく火がついてきたような気がする。
さすがメダル効果かそして明日はいよいよ国母君、登場。オレは嫌いじゃないですよ、ああいう若者。
何で怒ってる人がいるのかわからない。
オレが年喰ったからか。

今回は男子に面白キャラ多いな。フィギュア3人もホントに(過大評価も、過小評価もなく)エース、ホープ、殿という感じで期待を込めつつ楽しめる。

大感謝号の作業もバンクーバーと共に明日の午前中が、所謂ひとつの佳境だな…。

S君の件

2010-02-15 16:47:03 | News
とてもかわいそうな茂原岳人の件。
ウエブのニュース担当者が昔のニュースを誤発信したのか、PCが壊れたのか、それともタイムスリップしたのか。
そんな錯覚を起こした。
またまたまた茂原がやらかしてしまった。

本当に彼の周囲は彼のために一体何をやっているんだろう…。
あんなに才能があった人間でも、もう何のケアもされずに放り出されたままなのだろうか?

彼を酷く傷つけたであろう、ある弾幕を思い出す。
あんなことはしちゃいけない。

コピー

2010-02-11 19:17:02 | LB中洲通信2004~2010
昼から始めた目次その他のコピー取り、ようやく終了。
途中インクが切れたので錦糸町のヨドバシに行ったついでに買ってきたコピー紙がスミベタに弱すぎマシンと相性悪すぎで紙詰まりまくり。安物はあかんね。
バックナンバーをツー・スリーに発送。

そろそろ大感謝号のアンケートのご回答も到着。

自由

2010-02-11 01:26:02 | Music
80年代RCでは「FEEL SO BAD」がやはり一番いい。
ダイレクトにレコーディングしただけあって、それまでどうしてもしっくり聴こえなかったサウンドもここではバランスがいいし、ゴツゴツしたライブ感があるし、清志郎の唯我独尊ぶりとRCのサウンドが一番クロスオーバーしている。
条件付きの自由なんて自由でもなんでもない。浮世には一片の自由などあるはずがなく、その不自由の中で自由を歌うということはこういうことで、まあ突きつけられた方からすれば歌ってることは無茶苦茶だろう。それがいい。
ファンからすればこの時期やタイマーズ時代なんてのは傍流扱いかもしれないけれども、本当は本領発揮じゃないかと思う。「FM東京」や「憧れの北朝鮮」を安易に弄んでいるような一部の連中に与するつもりなんてさらさらないけれども、やはり日本語のロックのある部分を託された人だったんだなあと思う。聖人君子だなんて思ってないから。
サラリーマンの歌を感動的に歌いながら、「やっぱりサラリーマンなんて駄目」発言している清志郎が好きなんだ。いい加減だぜ。

YOU THE ROCK★は次にこの曲をカヴァーすればいいよ。

(追記)
BLUEさんが「詩とファンタジー」(かまくら春秋社)の清志郎特集に関しての、読者の反応について書かれている。
でも、どうなんだろうなあ。70代、80代の人に清志郎って響くのかな。いや、一部分を切り取って彼は普遍なんです、というのはやはり入口としても、ちょっと無理があるような気がする。もちろん個人差はあるのだろうし、わかる人は何歳でもわかるだろうし、わからない人は何歳になってもわからない、ということを言い始めるとキリがないので世代というカタマリで考えた場合。
世代の断絶ってあるんじゃないかな。特に60年代を境にして。
わからないという“わかり方”もあると思うんすよ(治ちゃんっぽい)。
わかるところを無理やり探してわかったような気分になるのって「悪さしてるけど実はいい子なんですよ、私はわかってるんです」みたいな怪しい感じがしないでもない。それよりも「オレたちわかりあえないじゃん、ボス!(大家!)」みたい関係の方が、実はわかりあえないということがまず“わかりあえている”、という意味で、とても健康的な関係に思える。
要するにそれがロックじゃないかと思うのだな。

<また自分を顧みても、若者が反抗的なのは、しごく当然な事である。変に大人に迎合してくる若者なんか、僕は逆に信用しない。
“(解ったふりをする)”じじいになる前に、死んじまいたい”というのは、実に正しい。
 全ては“解らない”というところから始まるのではないだろうか。
 ロックンロールは、本来そういった少年少女の“解らない”というところから始まったものであると思う。解らないから解ろうとするのであって、そうするとそれは当然試行錯誤のくりかえしになる。それが、ある部分では、極端に反抗的に見えるときもある。
 反抗的である事は瑞々しい。輝いている。それが(以下自粛、いや略)>
(松村雄策『アビイ・ロードからの裏通り』ちくま文庫 「じじいにならずに生きていこう フー・アー・ユウ/ザ・フー」より)

今、松村さんがどんな“じじい”になっているのかはわからない。

止まれない人たち

2010-02-10 02:38:09 | News
<メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として実施している特定健診・保健指導(メタボ健診)で使う腹囲の基準について、厚生労働省研究班は9日、国内3万人を超えるデータを解析した結果、「最適な値を決めることは困難」とする最終報告を発表した。腹囲が大きいほど発症者は増えたため、研究班は引き続き基準に使うことを提言したが、「線引き」の根拠が大きく揺らいだことで、制度の見直しを求める声が高まりそうだ。>(毎日新聞 2月10日付

走り出したら止まれないのは何も官僚の世界のことだけではない、が……案の定の展開である。
止まれない理由は<複雑>なくせに、シンプルでキャッチーなフレーズで名づけられたシンドロームやブームが醸し出す安易な空気で人々は踊る。
でも病気だって<複雑>だよね。
特定のモノを諸悪の根源として血祭りに挙げたり、曖昧な基準を絶対視できるほど病気や人間のカラダはシンプルじゃないだろう。

医者ってのは素人判断を嫌うものだと思っていたけれども、素人判断モドキを推奨するようなブームの裏には何があるのか。
シンプルな正論しか受け付けない、ディフェンシヴで思考停止な風潮に付け込んだ、実に不快なやり口だ(人間、暇になるとロクなことを考えない、というのがオレの見解、そして実感だったりして…)。こんなもの(思考)が国民の義務になっているというのは本当にブラックジョークだと思う。

そういやNHKのニュースでは、同じメタボネタを何か違うテーマで取り上げてたなあ…きっと彼らも相変わらず止まれない人たちなのだろう。

(追記)
IQの低さは心臓病リスクの主要な指標=英研究
<英メディカル・リサーチ・カウンシル(MRC)は10日、知能指数(IQ)が低いことが喫煙に次いで、心臓疾患のリスクが高いことを示す指標になるという研究結果を発表した。(中略)危険性や(中略)利点などを無視したり理解していない場合、リスクは高くなる可能性があると指摘している。>(ロイター 2月10日

要するに馬鹿は早死にする、喫煙するような馬鹿は早死にするということか。
疫学って本当に下らないですね。

まあ例えば貧乏人は太りやすいってのは何となく理解できますけどね。
でもそれって健康問題にすり返られるものではなくて政治や経済の問題だろう。
ナニ自己責任にしてんだ馬鹿。
と強く思います。
もはや理不尽でチャイルディッシュな風潮に不同意を表明するために、信条として喫煙してるところありますからオレ。

紫煙が立ち込めている酒場の肴にするには丁度いい話題ですな。