徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

9月号

2005-06-28 19:47:36 | LB中洲通信2004~2010
昨日は夕方から斎藤君とスマイリーさんの三人で酒。暑い時は西日本の酒ということで、御徒町の吉池で酔鯨と、試飲して一番飲みやすかった泡盛(銘柄忘れた…)を購入して持参。案の定昼近くに帰宅。

9月号特集用にダブルジョイレコーズハイドパーク・ミュージックフェスティバル事務局にアポ。テーマは町と音楽、音楽と町、もしくは人と町(非「音楽と人」)。

バグコーポレーションのTさんに電話。SIONさん特集を練るべく、近々打ち合せ。

FOOT OF FURY

2005-06-28 18:21:21 | Sports/Football
とりあえず無条件に購入しているTシャツ屋さんexfaの新作FOOT OF FURYシリーズ「Ver GAME OF DEATH」「Ver KILL ●ILL」がリリースされたので注文。キル・ビルよりもJFAよりもブルース・リーの方が相当ヤバいと思うんだが、受注生産らしいから売り抜けか。Tシャツもゲリラできるメディアだなあ……。

再放送/本田竹広トリオライヴ in 南青山body and soul2000

2005-06-25 20:06:17 | Music
スカパーのミュージックエアネットワークで最強の本田竹広トリオ(本田さん、米木さん、珠也)ライヴ in 南青山body and soul。2000年にリリースされた2枚組アルバム『now on the blues』を受けて、のライブの再放送(2000年放送)。画質の悪さでは定評のあるスカパーだが、やはりちょっと落ちてる気がする。が、しかしこれはこれで貴重なライブ記録。本田トリオのライブで一番聴きたかった「now on the blues」も、とりあえずテレビとはいえ観られたし。
7月7日はJIROKICHIでThe PURE、そして7月31日の紀尾井ピアノリサイタルまで、約1ヶ月(チケットは完売した模様)。それにしても、本田さんの状況が盛り上がるのはある意味当然なんだが、PUREも何とかならんか。おそらく誰が観てもエモーショナルでパッションに溢れた魅力的なビッグバンドなんで、観に行ってみて下さい。オレも行く。

『蜷川幸雄 Note1969~2001』(河出書房新社)、マイケル・S・リーフ他『最終弁論 歴史的裁判の勝利を決めた説得術』(朝日新聞社)購入。

#34 ロナウジーニョ

2005-06-24 03:28:01 | 暴言・失言・珍言備忘録
「ベストメンバーでなければジーコに失礼だ」ロナウジーニョ

<準決勝対策に主力を温存する作戦と言われたブラジルは、前線にロナウジーニョ、カカ、アドリアーノ、ロビーニョを配置するベストメンバーで臨んできた。「ベストメンバーでなければジーコに失礼だ」というロナウジーニョの直訴によるものだったという。試合前にはロナウジーニョがジーコ監督のもとに走って抱擁を交わし、カカが中田英に笑顔で歩み寄った。そんな友好ムードを吹き飛ばしたのが、開始3分、加地亮(FC東京)の幻の先制ゴールだった。(中略)試合後は、ジーコの嘆くこと嘆くこと。「決勝トーナメントに進めるチームがここで消えるのは本当に残念だ。亡くなった兄(ゼッカ)がいつも言っていたんだ。サッカーは取れるときに取っておかないと1点に泣くことになる。その言葉を思いだす。加地のゴールは絶対にオフサイドではなかった…」
 ようやく気を取り直したジーコは、こう話した。「W杯まであと1年ある。リフレッシュして出直しだ。この大会で選手が世界の超一流と互角以上に戦えた自信を持てたことが何よりもうれしい。日本が世界一になるのは、みなさんが考えているより早いと思うよ」>ZAKZAK

あれ? この間は鈴木をダシにしてジーコに嫌味言ってなかった?

キャンセル

2005-06-24 02:17:22 | LB中洲通信2004~2010
アルタミラピクチャーズから『タカダワタル的』のDVDが届く。なかなか封を切る気分にならなかったのだけれど、ついさっきパッケージを開く。『ブラザー軒』で感極まる渡さんを観てるとこっちも釣られる。これから好きなときに観られます。今度、吉祥寺へ行ったらいせやに行って、ついでに吉祥寺教会でも見てこよう。

やっと今月のLB作業も山を越える(もうちょっと)。8月号は阿久悠さん、写真家・北野謙さんのourfaceプロジェクトで「ドラマと演出」……を相変らず遠回しに考えます。

ということで謝罪。毎月20日前後はせっかくご招待頂いて、しかもこっちが申し込んだくせに、止む得ずキャンセルしちゃうこともあるのです。アルタミラさん、カンバセーションさんごめんなさい。それにしてもエンケン映画(『不滅の男―エンケン対日本武道館』遂に完成! 今秋公開予定)の試写観たかったなあ……。

『blue spirits/the 65th anniversary of blue note』『悪魔に魂を売り渡す13の方法』購入。

カントリー(6月16日)

2005-06-17 22:08:01 | LB中洲通信2004~2010
90年代のリニュアル版LBの初代編集長の小川さんとツースリーの出田さんの3人で酒。小川さんから「話がある」ということでビクビクしながら居酒屋へ向かうが、内容はLBで取材した映画関係者の連絡先が知りたいとのこと。そんなことでしたらいくらでも。それから初期のLB、2年前の今頃亡くなった伍東さんの話等など。
現在、シナリオライターとして活動している小川さんのリクエストで、カントリーミュージシャンのサンシャイン松野さんが経営する四谷のカントリーミュージックパブ「PINE FIELD」へ移動。小川さんは以前、この店で聴いた「テネシー・ワルツ」(本場カントリーミュージシャンから日本の歌謡曲まで様々なミュージシャンが同曲を歌ったものを松野さんが編集したCD)にいたく感動したそうで、シナリオの参考にしたい、ということらしい。30分ほどしてツースリーのメンバーも合流してさらにバーボン、バーボン、とうもろこし、バーボン、ポップコーン、バーボン、ボーボン……。この辺から記憶が怪しくなる。帰りがけにロックを一気呑みしていたそうだ。

松野さんはラジオ深夜便にも出演中(次回ロマンチックコンサート“エンジョイカントリー”は7月7日26時~27時の予定)。今度はあんまり酔ってないうちに店に行こっと。

LBG/DVD『Lightning Blues Guitar fes 1996.06.16』

2005-06-17 21:41:24 | Music
注文していた『Lightning Blues Guitar fes 1996.06.16』(3CD+1DVD+ボーナスCD)が到着。CHARと仲井戸CHABO麗市の『LOVE IN VAIN』凄まじく良いです。このライブ、約10年前だけれども、2人のその変わらなさぶりに感動する。DVDはあまりにも素っ気ないけれども。
FUJI ROCK FESTIVAL '05の【Lightning Blues Guitar Sessions】(7月30日“ORANGE COURT”)には行けそうもないので、大阪、名古屋等に続き決定した東京公演(もちろん野音)に行く。

【Lightning Blues Guitar '05】
2005年8月21日(日)東京・日比谷野外大音楽堂
開場15:00 開演16:00 前売指定席¥6,300/前売立見¥5,800(税込)
出演:仲井戸"CHABO"麗市/山岸潤史/石田長生/Char/土屋公平/ichiro/鮎川誠/中野重夫/西慎嗣/住友俊洋/PAPA GROWS FUNK[John Gros(Key)、Jefferry"Jelly Bean"Alexander(Dr)、Marc Pero(B)、Jason Mingledorff(Sax)]、小島良喜(Key)

職業

2005-06-15 02:17:47 | LB中洲通信2004~2010
神楽坂で、飴細工師、紙芝居師、へび屋、銭湯絵師など、“絶滅寸前”の職業に従事する人々をルポしたノンフィクション『職業外伝』(ポプラ社)の著者でフリーライターの秋山真志さんと会う。この本、ルポルタージュなのにそれぞれの職種に対して「○○○○になりたい人へのアドバイス」、「連絡先」も掲載してあるという、まさに(帯にも書いてあるとおり)“ハローワーク外伝”。これが結構売れているそうだ。所謂サラリーマンではない「仕事」に対する興味は増しているのか、昨日お話を伺った阿久悠さんの言葉を借りれば「(日本人の)ドラマへの飢えと憧れ」ということになるのかも。

ツー・スリーで今回の表紙についての打ち合せをした後、恵比寿で写真家の北野謙さん取材。6月に6年越しの企画である、写真集『our face 日本に暮らす様々な人々3141人を重ねた肖像』(窓社)を刊行。こちらは舞妓さん、漁師、医師・歯科医師、バイク便ライダーといった様々な職業に就く人々から修験者、イラク攻撃に反対する人々、サンフレッチェ広島サポーターなど、自発的な“ローカル”の人々のポートレートをそれぞれ重ね合わせ、ひとつの肖像にするという実験的な写真集。それぞれの肖像がひとつに溶け合うことで、“個性”は溶け合い、誰でもない平均値の顔が見えてくる。冒頭に掲げられている「個性とは幻想である」というコピーはかなり挑発的だが、この試み(それを今号の特集テーマと絡めて、ひとつの“演出”と捉えたわけだ)には妙な説得力がある、読み応えのある“写真集”です。週刊SPAに連載中。今回のインタビューでも何枚か作品を掲載させていただくので是非是非。

北野さんが車じゃなかったら、インタビューも酒場で、というところだったが、それはまた今度。

little joe washington『the blues reality』、『ノイズ混じりのアメリカ ブルース心の旅』(冬樹社)購入。

8月号取材

2005-06-14 04:21:46 | LB中洲通信2004~2010
夕方から六本木のオフィス・トゥー・ワンで阿久悠さん取材。6月22日にリリースされる作詞家生活40年を記念したCDボックスセットの話題から、1曲に込められた数分間のドラマをテーマに話を訊く。

昨年の取材以来、阿久さんにはずいぶんLBを買っていただいている(内容のことです)。恐れ多いス。取材後、今回のインタビュアー、袴田さんと六本木で焼き鳥。

奇跡の演出/SION-YAON 2005 20周年記念ライブ~東京ノクターン~

2005-06-12 05:48:53 | Music
日比谷の野音で「SION-YAON 2005 with THE MOGAMI SION20周年記念ライブ~東京ノクターン~」。
昨日東京も入梅したことなので、念のためにカッパ持参で野音に向かう。開場の17時30分時点で遠くに日差しも見えたので大丈夫かと思ったが、入場と同時に小雨が降り始める。機材トラブルだとかで開演が遅れていたが、こちらはその間に物販購入。CD-R付きの20周年記念パンフに寄せられたミュージシャン、関係者のコメントの中に、いかにもCHABOさんらしい原稿が掲載されていた(その他、綾小路翔、はなわ、中島美嘉など)。

予定の時間から30分ほど遅れて「SORRY BABY」でライブスタート。
さすがにこの天気もあるのか、満員というわけにはいかなかったようなので、開いている最後列付近の適当な席に座る。「SORRY BABY」の最中、しばらくすると客席の何人かが東の空を指差し始める。SIONもそれに気づいたようで、ステージから空を指差す。雨は止み始め、ビルの手前にきれいに虹がかかっていた。あれでその場にいる人たちは少し幸せな気分になって、ぎゅっとライブに集中できたと思う。もちろん20周年という、それだけでスペシャルな日なのだけれども、あれで野音にいる人たちはスペシャルな気分を共有できたんじゃないかな。それはそれで感動的な幕開け。SIONは「虹を出すのに時間がかかった」と笑っていたけれども。
ライブは、リリースされたばかりのアルバム『東京ノクターン』を中心に、いつも通りのSION(でも、もちろん気分はスペシャルだが)。客席には若い女の子も少なくないのだけれども、「どこへ行くんだろう」とかどんな気分で聴くのだろうか。知りたいような知りたくないような。「夕焼け」は、今日の野音のためにあるような曲になった。今日今ここに来てよかった。アンコールはひとりアコースティックギターを抱えて「ガラクタ」。そしてオーラス、THE MOGAMIと共に「がんばれがんばれ」。突き刺さりすぎ。

来年もまたここで。そんな感じ。

2年ほど前にリリースされた岡本おさみさんのトリビュートアルバム『岡本おさみアコースティックパーティーwith吉川忠英』を特集した時にインタビューさせてもらったことがあるが、また改めて話を聞きたいもんです。そのアルバムで歌った「さよならバイバイ」もかなり凄まじいSION節だったが(しかも一曲目だし)。

ファンキー/SSTV POWER PUSH ! LIVE~FUNKY EDITION~

2005-06-11 07:40:15 | Music
池袋から恵比寿へ移動。
30分ほど遅れてLIQUIDROOMでSPACE SHOWER TV POWER PUSH ! LIVE~FUNKY EDITION~。出演はTHEATRE BROOK(佐藤タイジ、沼澤尚、エマーソン北村)、スクービードゥー、ズボンズ。フロントのキャラの違いということもあるのだけれども、あまりに対照的なスクービードゥーズボンズ。客を煽りまくるコヤマシュウと濃密で近寄りがたい空気を作るDON。

そしてTHEATRE BROOK。「オレも昔はよォ~……今はステージが楽しいぜ」みたいなことをタイジは言っていたけれども、前記2バンドに加え、常に孤高であり、客の腰のあたりを鷲掴みにして揺り動かすような音楽を続けてきながら、残念ながら平坦な道のりではないメジャー10年間を過ごした彼らを見ると、今回のライブ、FUNKY EDITIONと銘打っているわりには、もっと意味深なチョイスになってるような気がしないでもない。ま、そんなもんは受け取る側の勝手な思い入れだけれども。
今回はベースの中條氏が不在で、3ピースのTHEATRE BROOK。エマーソン北村氏がベース、キーボードでフル回転した。『september』に始まり、『世界で一番SEXYな一日』、『ありったけの愛』、『立ち止まって一服しよう』など。相変らずオレにエアギターを弾かせる男、タイジ。
アンコールでは全員で凄まじい『悪魔を憐れむ歌』(もちろんストーンズの)。DONのメインヴォーカル、タイジのギター。これまたハマり過ぎ。
しかしこれスペシャでいつ放送されるんでしょうか。

7月1日には目黒のHOTEL CLASKAでメジャーデビュー10年&ニューアルバムリリース記念のライブ(パーティー)が開かれる。
タイジはHPとフライヤーでこう呼びかける。「どうか皆さんもこのパーティーに参加してロックの持つ本来の力、“自由”の力を感じに来てください」。今時真顔でこんなこと言って似合う日本人もそうそういない(真顔で書いているかどうかは知らんが……)。THEATRE BROOKも「気分はリ・インカネーション」なのだそうだ。リ・インカネーション。ユーミンじゃないけど。
朝までやるそうです。行くべし。

(追記7月7日)
スペシャの放送は7月10日21時~22時(初回?)。さらに12日はMXテレビでTOKYO-FMで収録されたライブが放送される模様(26時~26時55分)。

踏み絵/新文芸坐・岡本喜八監督の軌跡

2005-06-11 05:57:17 | Movie/Theater
池袋・新文芸坐で行われていた「岡本喜八監督の軌跡」楽日。今日は『ダイナマイトどんどん』『ジャズ大名』の二本立て。最終回前に故・岡本喜八夫人でプロデューサーの岡本みね子さんの舞台挨拶があるということで写真撮影。満員の会場に時折涙ぐみながらの挨拶でした。ロビーには本田博太郎さん(当日上映の『ジャズ大名にも凛々しく出演)の顔も。袴田さんによればジャズの「踏絵」だという『ジャズ大名』。さすがアナーキーですな。もちろんオレ好み。
特集上映のレポートは8月号で。

新文芸坐のロビーの告知に7月末に『パッチギ!』と『モーターサイクルダイアリーズ』の二本立ての予告(7月23日~29日。画像参照)。『モーターサイクルダイアリーズ』といえば「虎の門」で井筒カントクが酷評した映画だが、それを意図して企画したのか。それなら面白いカモ。

電車再び

2005-06-09 06:16:02 | News
<「電車男」の著作権は新潮社が管理。同社には、様々なメディアから約50件の企画書が送られてきた。(中略)許諾の基準は「原作を忠実に再現してくれるか」。相手の女性が実は男性だったり、応援者の中に犯罪者がいたり、といった企画は却下された。そのため、どの作品も、モテないオタクの電車男が美しい女性に恋をするというロマンチックコメディーの形式を取っている。>(朝日新聞2005年6月9日付け)

しかしそれほど映画やテレビドラマの「物語」は疲弊しているのか――というのはLB3月号の市川森一さんのインタビューを読んで下さい。何で彼らはわざわざ陳腐なドラマに群がるのか(しかもオリジナルな企画ほど撥ねられている模様)、よくわからんですな。本当は何となくわかるけど。記事を読む限り、6人の毒男によって演じられるという舞台版がもっとも期待できそう。これは原作に、というよりも、実際の2ちゃん=ネットに忠実であろうという意志がわずかながら感じられる。テレビも映画も漫画も、原作に忠実であろうとすればするほど、説明的な、ステレオタイプの罠にはまってしまうだろう。それはメディアの特性として仕方がないのだろうが、この「物語」の消費っぷりは仕方がないじゃ済まないと思うんだが。

電車男の時刻表 
電車男情報局
電車男 - 2ch-Library 
2ちゃんねる著作権侵害問題 

てかこれだけソースがあっても気が済まんのかいw

(追記 6月21日)
昔のサッカー関連ニュースのビデオのDVD化を進めているのだけれども、ただ今ようやくフランスW杯も終わり、ペルージャに移籍直後の中田英寿の「虫ケラ」発言あたり(やはり今観直しても当時の中田の傲慢ぶりは凄まじい)。この頃刊行された中田のムック本『アッカ!』も紹介されたりしているのだけれど、その中に『電車男』担当編集の郡司さんが出てくる。担当だった彼女が顔出しコメントしてました。さすがヒットメイカー。これがなかなか……。

演じる

2005-06-09 03:24:25 | LB中洲通信2004~2010
オフィストゥーワンのⅠさんから連絡があり、何とか時間を取っていただき阿久悠さんの取材が決定。阿久さんは昨年1月号以来の登場ということになる。
さらに以前からの知り合いで、ライフワークである「ourfaceプロジェクト」がようやくひとつの形(写真集)になったカメラマンの北野謙さんの取材と合わせて、LB8月号の特集が見えてきた。「演じるということ、演出するということ」。

そういやセルジオさんも怒りキャラを「演じていた」ってことになるか。