徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

天皇杯終了

2006-12-25 04:54:24 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
アウトゥオリ監督(鹿島)「主な原因は、不注意にある。(中略)それができていれば戦術・技術の話もできるが、それがなければ何も話は始まらない。その中で気持ちを切り替えた瞬間に、我々らしい部分というのが少しは出始めたと思う」(J's GOAL 12月23日付け

土曜日。天皇杯・鹿島戦。5回戦の大逆転劇から打って変わって、天敵・鹿島に2-0から逆転負けを喰らって、2006年の清水エスパルスの活動が終了した。2006年シーズンは若きチームにとっては実り多きシーズンであったが、中でも名将アウトゥオリ率いるアウエイ鹿島戦はチームの成熟、両監督の采配について示唆に富んだゲームだったと思う。そして、今大会をもって日本を去り行くアウトゥオリは天皇杯でまたしても清水に手痛い教訓を与えてくれたわけだ(ありがたや、ありがたや)。
敵将は「不注意」とは言うが、淳吾と矢島による2得点は見ている者に勝利を確信させるほど鮮やかなゴールだった。問題はその後で、前半とは逆に「それができなかった」清水の「不注意」によるものだ。だからこそこんなに悔しい敗戦もないのだけれども。これより約一ヶ月のオフに入ってしまうわけだが、果たしてプレーヤーたちは、この敗戦の糧を来シーズンにどう生かしていくのだろう。
今年の天皇杯決勝の雪辱を晴らし、チームを離れる森岡の(エスパルスとしての)最後の舞台を元旦の国立で、というモチベーションもあっただけに、非常に残念な結果。今シーズン3戦全敗を喫してしまったアウトゥオリと鹿島というチームは、やはり清水の「復活」を語る上では乗り越えるべき壁だったと言うことだろう。アグレッシヴで批判されがちな相手ではあるけれども、そういう相手こそ美しいサッカーで乗り越えていかなきゃ駄目だよね。そういう意味で、来季アウトゥオリのいる鹿島と対戦できなくなってしまうことも残念だ。

健太「鹿島アントラーズが今非常に好調なのはわかっていたし、こういう厳しいゲームになるということは、選手にも話していた。この試合に勝ったチームが優勝するだろうという話を選手たちにしていたので、鹿島にはぜひチャンピオンになってもらいたいと思う」(J's GOAL 12月23日付け

うん、今回は鹿島が優勝するだろう。
さて次回はオレたちにとって実り多かった2006年シーズンを振り返る。