徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

2006-11-30 23:48:51 | Works
午前中から夕方にかけて企画作業。夕方から渋谷で打ち合わせ。

イーター編集部・地引雄一『ムービーパンク』(テレグラフファクトリー)、arthur big boy crudup『give me a 32-30』、koko taylor『i got what it takes』、etta james『deep in the night』、albert king『truckload of lovin』、sleepy john estes『broke and hungry』『electric sleep』、b.b.king『live in cook county jail』『there is always one more time』、rufus featuring chaka khan『rufusized』『ask rufus』、rufus & chaka『masterjam』、『sgt peppers lonely hearts club band』購入。

マドンナ級

2006-11-29 21:41:14 | Works
ということで、一旦部屋に帰りちょっと作業。
午後から八重洲へ向かい、シエスパに近日導入される予定のパワープレートを輸入代理店のPRスペースで撮影。これ、もともと宇宙飛行士やアスリート向けに開発されたものなのだそうで、「マドンナが即買いした」というのがキャッチフレーズらしいボディーケアマシン(野暮と知りつつ聞いた値段は、やはりマドンナ級)。
シエスパで体験できるわけもないし(叩き出されるわ)、たぶん、これを逃したら縁がないので少々体験させていただいた。ロデオ系のマシンがほんっとに玩具に思えてくる。

女の園

2006-11-29 21:28:59 | Works
午前中から渋谷にある女性専用の天然温泉施設シエスパを取材用に見学。11時のオープン前に駆け足で見させていただいた。お客さんも女性なら、スタッフも完全に女性で完全に女の園。全施設、アロマの香り。リラクゼーションに括られるものは、何もかもぎゅーっと詰まっている感じで、男としてはちょっと息苦しいぐらいだ。でも惜しみなく自己投資できるタイプの女性ならば楽園なのかもね。オープン前からお客さんが並ぶ心理もわからないでもない(実際見学を終えて外に出てみたらお客さんが並んでいた)。
何となくスタッフの皆さんもさすがに女子校ノリな印象か。

探偵

2006-11-28 04:55:30 | Works
六本木へ移動。18時から芋洗い坂にある探偵バー「ANSWER」の取材。スタッフ全員が実際に探偵で、バーテンダーという本当の「探偵のバー」。
店長の三沢さんの前職は雑誌記者ということで、とても話が上手い。彼の話を聞いていると、探偵という仕事が会話術や心理マネージメント的な側面が重要なことがよくわかる。またバーの中にある個室の片隅には工藤ちゃん(もちろん松田優作だ)のフィギュアが置かれていたりして、そんな「遊び心」的な部分があるから、本当にバーを作るなんてアイデアが飛び出してくるんだろう。確かに探偵、そしてバーは魅力的な職業ではある。「人間関係」を生業にしていると共通点がある。そういう意味ではやはり記者や編集者は探偵に向いてるかもね。

何とかLBの方にも登場していただければと、こちらの方もご挨拶しておいた。

反省

2006-11-28 04:31:28 | LB中洲通信2004~2010
夕方から渋谷で『フリージア』の熊切和嘉監督のインタビュー。
映画は松本次郎原作の同名漫画。敵討ちが合法化された近未来を舞台にしたアクションストーリー。どうも現代というのは敵討ち、仇討ちを待望するような風潮が表現の世界にあるんじゃないかと思い、「確かにタイムリーなテーマ」だという熊切監督に訊いてみた。
……しかし、だ。
取材日初日のラス番、監督は二日酔いで「頭が回らない(笑)」ということでどうも口が重い。どうしたもんかと思いながら、話を進めるが、案の定30分前までに予定していた質問(テーマ)を消化。まあ30分でもいいと言えばいいのだけれども、手応えのない原稿が頭に浮かんできたので、まだ粘る。意地である。しかし、あのですね、こうなるともはや、なかなか話も膨らまないし(本編とは直接関係のない質問でリズムを作りながら)アドリブで話を進めていかなきゃならないので、ますます質問が複雑怪奇になっていくのが自分でもわかる。久々に冷や汗かきながらのインタビューになった。こういう時はシンプルにやらないかんなー。修行が足りんわ。

……うきゃー。

第33節 一発芸

2006-11-27 00:31:18 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
リーグ30回目の静岡ダービー。
概ねゲームのペースは握っていた清水だったが、福西の一発芸で久々にやられてしまった。ダービーで、おまけに前半30分ほどまでは、磐田は手も足も出ていなかった内容だけに、あのふざけた一発芸に負けたのは確かに悔しい。

Q相手のジュビロの印象はいかがでしたか?
藤本「やっぱりカウンターチームになったっていうか、カウンターの速いチームだなっていう印象です」(Sの極み 11月26日付け)。

まだまだ世代交代途上の、あの程度の磐田に負けるのはまだ厳しさが足りないからだろう。しかし離脱者続出の中、前節川崎戦と同等のゲームコントロールと燃焼感を見せたチームに、負けたとは言え不思議な満足感がある(プレーヤーにはもっと悔しがって欲しいけれど)。またもや優勝争いは最終節までもつれこんだJだが、そんなことも、もうどうでもいい。
このチームが来年どのくらい強くなるのかしか興味がない。
来週土曜日はリーグ最終節、静岡県民と全国のエスパルスサポーターは、健太と若いチームが紡ぐ、優勝争いよりも大きく価値のあるストーリーを見届けるために日本平へ行くべきだろう。天皇杯と来期の飛躍のために、今年最後の「王者の旗」を歌おう。

勝ち点50点以上、年間順位5位以内の目標は何とかクリアできそうなのだから、最後ぐらい動員5000人UPの目標を果たしたいものである(本当は年間平均だけれども)。5冠目は来年元旦の天皇杯ってことで。

水タバコ

2006-11-25 19:24:31 | Works
金曜日は午後イチで東京に戻ってきてアポ取り作業など。
夕方から下北沢の「shisha」で水タバコを取材。タバコと言ってもニコチンはほとんどなく、フルーティーな匂いや香りを楽しむものらしい。男性のスタッフの方に聞くと、お客さんの半数はタバコを吸わない人で、彼自身もタバコは吸わないのだという。吸い口もカラフルなshisha(水タバコ)の器具も、マニアックな文系男子のココロを揺さぶる。本体は小さいもので8000円かららしい。
これ冬の晴れた日に、外でひなたぼっこでもしながらやってると気持ち良さげ。買ってみようかなあ。

取材後、下北沢で白木、大甲君と酒。高円寺へ移動し、中央線の始発から東京-高尾間を2往復ほどする。高尾駅で出発待ちのとき、電車のドアを開けっ放しにしていたので、寒くて凍死するかと思った。

第32節 歌詞忘れた

2006-11-25 19:07:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「今日はもう『打ち合いのゲームになったら打ち合え』という風に選手たちに話をしてましたんで、(中略)まあ打ち合い覚悟で今日は臨みましたから、別に点を取られても全く……まあ動揺というかですね、気持ち的に引くようなことは全くなかったです」(Sの極み 11月23日付け)

木曜日は日本平で川崎フロンターレ戦。ホームでのガンバ戦並に面白いゲームにはなるだろうと思ったが、予想以上の打ち合いになった。復帰後右サイドで、ここ2ゲーム恐るべきキレを見せる藤本なしにはその「打ち合い」も実現しなかった。離脱前の兵働がそうだったように、天皇杯で市川とのコンビネーションがもっと見られるようになれば、今年も期待できるんじゃないか。今節もマルキーニョスが故障し、洒落にならないほど離脱者が増えているとは言え、いい雰囲気のまま天皇杯で今季最後のピークを迎えられそうな気がする。
昨年、今年と新加入のプレーヤーが予想以上の活躍を見せている清水の来期はもっと明るい。ま、シーズン開幕前にウチを降格候補の一番に挙げていたサッカーマスコミのバカ共は、おそらく藤本を言い訳にするだろうが、それは自分の見識のなさを証明するだけのことですね。

ということで、久々に花火と『王者の旗』。もう久々すぎて歌詞忘れちゃったよ。スクリーンに歌詞が出るタイミングも遅れていたし(中の人も久々なんで手間取ったか)。来週の最終節、広島戦も歌おう。

アポ

2006-11-22 19:45:05 | Works
LB1月号の作業も何とか終わり、2月号に取り掛かる……その前に原稿1本。次の〆切まで時間があまりないので、直接アポ取りのために下北沢へ向かい、取材の了解を得る。ここのところ座りっぱなしの引き篭もり状態だったので、足が異常に疲れた。久々にこむら返りになりそ。ということで明日はシンキングタイムにして、残りのアポは全部金曜にする(絶対する…たぶん)。

bukka white『mississippi blues』、grateful dead『the arista years』、terumasa hino『blues truck』購入。

同時

2006-11-20 23:11:56 | LB中洲通信2004~2010
午前中は最後の写真手配。そして原稿。夕方に新聞社に写真を受け取りに行き、すぐさま帰り、できるだけ原稿。同時進行のアポが取れず。先送り~。
企画的には今更遅いのだが、ポール・シュレーダー監督の『mishima』のビデオ購入。今更ながら豪華な出演陣。いろんな意味で濃すぎますな。

james cotton『teke me back』、『プレイボーイの人生相談1966-2006』(集英社)購入。

悪漢

2006-11-15 22:59:37 | LB中洲通信2004~2010
昨日は渋谷で1月号の特集に登場していただく奥田瑛二さんの取材。『長い散歩』の公開も近づいていることもあり、担当者さんに聞いたところ、当日は7本取材が入っているとのこと。さすがですな。まずはビルの屋上の撮影から。今回はLBにしては久々な、スタイリストさん付きの撮影になった。もうね、渋いっすよ。今回のカメラは湯川君。いい絵が撮れたと思う。

奥田さんはウチの編集人の藤堂さんとはジャンケンした仲ということで、雑誌の説明もいらず。まずは『長い散歩』、モントリオール映画祭の話から、映画監督・奥田瑛二の話へ。オレ自身、奥田瑛二という役者に衝撃を受けた作品が、塩崎利雄さんの『極道記者』という、賭博小説の名作を映画化した作品で、主演の松崎役を演じ、今でも「あれはオレ自身だから」と言う奥田さんにちょっと感動した。本当にこの頃の奥田瑛二というのは素晴らしい作品に立て続けに参加していた。それらが映画監督、そして『長い散歩』への布石になっていく……てな内容になる予定。目標は明日の昼。

夕方から高円寺で新書籍企画の打ち合わせ。何だかこのところLBの仕込みやら、企画の準備やら、全部同時進行だ。

peter green & mick green「greens' blues」、etta james「the right time」、『三池崇史の仕事 1991-2003』(太田出版)、『日本の面影』(角川ソフィア文庫)、『マキアヴェリズム』(講談社学術文庫)購入。

デュオ/赤いからす

2006-11-14 02:52:04 | Music
「赤いからす」でSANNY(石川早苗)(Vo)+トオイダイスケ(p,b)。1年前に撮ったときはセクシーだったけど、今日はキュートですね。3rdセットの途中で撮影会状態になったときにはどうなるかと思ったけど、最後にドドとお客さんが来て、もっと良い表情になった。なかなかに不思議なデュオであります。ということで、ユニット名募集中だそうです。
23時過ぎまで。

the james cotton band「100% cotton」、the mike flowers pops「a groovy place」、「original love singles」、swing out sister「somewhere deep in the night」「filth and dreams」「shapes and patterns」、godfathers「birth school work death」、「the best of jane birkin」、basia「time and tide」、「the world shines brightly~trattoria calendar o.s.t.~」、fela kuti「black president」、ネイティブ・サン「シャイニング」購入。

うなちゃん

2006-11-14 02:21:05 | LB中洲通信2004~2010
「まっちゃん」の開店を待つ間、中央線のガードを挟んだ場所にある「うなちゃん」で少々呑む。この「まっちゃん」「うなちゃん」は国立に残る、おそらく最古参の居酒屋で、共に隣り合わせで屋台から出発したという老舗。時期としては先輩格だという「うなちゃん」の方が屋台っぽさは濃厚に残っているかな。つまみは店名通り、鰻の串焼き(のコース)。今度は時間を作って呑みたいな。

17時30分過ぎに「まっちゃん」に戻り、「コの字」と熱燗、焼き鳥、煮込みの撮影。「修業した料理人ではないのだから、できる範囲で」とご主人は言うが、煮込みも濃厚な味噌味でホントに旨いっすよ。途中で「まっちゃん」歴30年という、窓社のベテラン写真集編集者の西山さんも合流し、乾杯。いろいろとお話を伺う。人生いろいろ、カメラマンもいろいろ。ご相談も少々。20時に解散し、吉祥寺へ向かう。

まっちゃん

2006-11-14 01:59:05 | LB中洲通信2004~2010
15時から「コの字」取材で国立の「まっちゃん」。まずは仕込み中をお邪魔して、北野さんが取材。普段は、基本的にカメラ以外は全部やるから(場合によっては全部やる)、編集の立場に徹することができる取材ははヒジョーに気が楽なのである。北野さんもインタビュアーにだいぶ慣れたか、1時間30分ほどいろいろとお話を伺い、撮影は開店してから、ということで一時退却。

第30節 東城さんありがとう

2006-11-12 22:59:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日は日本平で大宮戦。

あまり審判について文句はいいたくはないのだけれども、この日のこの男については、あまりにもあからさま過ぎたので呆れた。審判は東城穣。前半は大宮・トニーニョを中心にたびたび囲まれる場面が見られた。そして前半終了直後、数分間に渡ってまたもや大宮のプレーヤーが囲む。ファウルの基準が不明瞭な審判に対して熱くなってしまうのは判らないでもないが、執拗な抗議にいつカードが出るかと見ていた。しかしカードを出さない。抗議し放題か。

そして後半。東城は大宮の抗議を受け入れたかのように、あからさまな大宮偏重のジャッジを始める。そしてPK、そしてマルキーニョスのレッドカード。スタジアムは当然、騒然となる。すると再びバランスを取るかのように、大宮のファウルを取り始める。それをアピールするように、清水のアドバンテージを取ってもおかしくないプレイをわざわざ止めて、である。
マルキやJJは表情で不満を表明していたが、そんな審判に対して、清水のプレーヤーはほとんど抗議することはなかった。西部の好セーブ、完全復活の兆しを見せる青山のプレイや、途中に投入された矢島、太田のひたむきなプレイに、モチベーションの上がるサポ。スタジアムにはますます怒りが充満した。
結果的に引き分けに終わったが、一言言ってやらんと収まらなかったですよ。ふんとに。

ただ、ひとつ東城さんに感謝したいこともある。
ゲームが終了したあの瞬間に起こった、信じ難いレフリングを繰り返した東城への怒声、それに対して真摯にプレイし続けた清水のプレーヤーたちへの万雷の拍手。天皇杯・栃木戦で崩れかけたスタンドとチームの関係が、またひとつにまとまったことである。栃木戦に続いて岩下を起用した健太の采配も、現在の順位と残りゲームを考えれば悪くない。後半途中に交代出場した太田の健在ぶりは、状況が状況だけに、見ているこちらも胸が熱くなった。天皇杯、そして来期につなげていこう。

実家へ帰って、兄貴夫婦と近所のおじさんたちと酒。