徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ホワイトニング

2006-09-30 02:44:20 | Works
15時から六本木交差点近くにある、歯のホワイトニング専門サロンの「ハピュア」の取材・撮影。事前にPR会社の担当者さんから「今日は、ドクターはひとり」と聞かされていたので、「ごつい男の先生(ドクター)」でもいるのかと思ったら、若い女性のセンセーでした。こちらは、歯科医でも行なうプラークや歯石の除去、ホワイトニングを治療ではなケアの観点で特化したスポット。オレも歯茎が弱いので、1ヶ月に1度ペースで近所の歯科医に行って掃除をしてもらっている。これは、確かに治療という意味もあるのだけれども、リフレッシュ効果もあるので、結構おすすめ。

制服向上委員会『BEST』『My Generation』購入。

the fool on the hill

2006-09-29 03:23:38 | 素日記
池袋の取材を終えてから家に帰り、細々とした雑務を処理して静岡へ行く準備。
いとこのオジさんのお通夜。静岡に着いたのは20時を過ぎた。兄貴夫婦の車で一度実家へ帰り、服を着替えて、20数年ぶりに水見色へ向う。夜の闇に包まれて懐かしい風景はまるで見えなかったけれども、兄貴の運転する車が山道のカーブを曲がるたびに記憶が蘇ってくる。懐かしい人が何人もいた。棺に入ったオジさんの顔は1年前に会ったときとほとんど変わらなくて、呼びかけたら今にも起きてきそうな気がする。
実家へ帰って改めて、飲む。哀しい話をいっぱい聞いた。明日は本当のお別れ。

the 12 cellists of the berlin philharmonic orchestra『the beatles in classic』購入。

ロック

2006-09-29 03:01:43 | Works
池袋にあるロッククライミングジム「J&S」の取材・撮影。
東口から歩いて5、6分にある雑居ビル。地下に入ると50㎡の広さに、高さ3、4メートルはあろうかという天井、壁に取り付けられた無数のホールド。マネージャーのSさんも、それはそれは熱くロッククライミングというスポーツの奥深さを語る。Sさんの話を聞くだけでも価値あり、かも。

エレックレコード

2006-09-28 00:19:09 | Works
9月22日に、やっと『エレックレコードの時代―かつて音楽を動かした若者たちの物語 幻のエレックレコード編 』が発売された。作詞家であり、泉谷しげる、古井戸といったフォークシンガー、フォークグループを擁した集団、「サイクル・ギス」の代表であった門谷憲二さんが書き下ろしたエレックレコード史(もちろん門谷さんは中心的なスタッフとしてエレックレコードや深夜ラジオにも関わった)。今回の本はオレも編集スタッフとして参加してます。
URCの方ではない、70年代の日本のフォーク史に興味のある方は是非是非。

眠い、眠らない/「HAZARD ハザード」

2006-09-27 19:39:40 | Movie/Theater
朝から改めて、園子温監督の『HAZARD ハザード』を観る。2002年、わずか10日間で撮影された映画だが、この秋にようやく公開されるパンクムーヴィー。1991年の設定とは言え、時代背景として「眠い日本、眠らない日本」という言葉で表現される状況は、ほとんど現代と変わりない。生温い日本を抜け出してニューヨークで暴力にまみれながら成長していく青年(男の子)を演じるのは4年前のオダギリジョー。なぜ彼は飛ぶのか、いかにして彼は飛ぶのか、そして果たして彼は飛んだのか。ストーリーらしいストーリーはあってないようなもので、とにかく映画は、ひたすら暴力と初期衝動でカメラも走る。

で、映画を観終わったら丁度タワレコから浅井健一の『Johnny Hell』が届く。これまた、『HAZARD ハザード』にぴったりなロックンロール。園監督への質問を考えながら爆音で聴く。

そして午後から五反田で園子温監督にインタビュー。事務所の屋上を使わせて頂いて、短い時間だったがお話を伺った。70年代のニューシネマのテイストを映画の節々に匂わせながら、園監督自身の「妄想のニューヨーク」「妄想の日本」を描いた理由、衝動的で暴力的な(ハザードな)青春を描いた理由を聞く。映画に出演している池内博之が、エキストラで出演した(おそらく)本物のチャイニーズマフィアたちの頭をパコパコ叩く場面の話には爆笑した。

感謝

2006-09-26 02:56:23 | 素日記
いとこのオジさんが亡くなった。2週間ほど行方知れズになって(放浪癖のある人なのだ)、1週間前に帰ってきて、昨日亡くなったそうだ。
この人は、まだ小学生のガキのオレに、三上寛や泉谷しげるのような日本のフォークや、キューブリックのような映画を教えてくれた人で、おそらくその後、音楽を聴きまくり、映画を観まくったのも彼の影響で、この仕事をやっているのも彼の影響が最初にあったからだと思う。
中学生ぐらいからは行き来が少なくなってしまったので疎遠になったけれども、去年、兄貴の結婚式で久しぶりに遭った。そのときに、改めて言うのも何だけれども、「この人、オレが一番最初に影響を受けた人」と紹介した。彼も年を食って、白髪も皺もずいぶん増えていたけれども、30年前とそれほど変わらない顔で、その言葉に苦笑いしていた。今思うと、あの時、せめて本人にそう言えたのはよかったかもしれないと思う。一度酒でも飲みながら30年前の話をしたかったな、感謝の気持ちは、まだ本人が生きているうちに伝えた方がいい。

卒業/制服向上委員会[卒業ライブ]

2006-09-25 02:39:01 | Music
こまばエミナースへ、制服向上委員会の“卒業ライブ”を観に行く。
卒業というのはどういうことかというと、会長の橋本美香が卒業し、14年間(!)続いた制服向上委員会も、活動に一応の区切りをつけるということらしい。
会場は満員、とまではいかないまでも、若い世代に混じって、どう考えても同世代か、その前後か、とてつもなく年季と気合いの入った野郎共が集まったワンダーランド。クレイジー度では夏の野外フェスの比ではない。個々の戦闘力は相当なものと見た。
セットリストやライブの内容については、詳細に書くファンの方がいると思うのでオレは雑感を。行動するアイドルとして、近年は特にPANTAさんが活動に関わっていたこともあって、イベントライブやPANTA&中川五郎 With SKIのように、ほとんどPANTAさんを通してしか制服向上委員会を聴くことはなかった。しかし「日本を元気にした歌」でグラッと来た。そしてWith SKIでさらにグラッと来ていた。で、初めてまともにライブを体験してみた。これが良かった。最後なのに。

今日はPANTAさんももちろんいらしていて、最前列で観ていた。ゲストトークコーナーではステージに上がり、卒業する橋本美香に向けて、「橋本美香がいたからこそ続いた」と言葉をかけていた。

アイドルナンバーももちろん良い楽曲が多いのだけれども、橋本美香とリーダー松尾真冬のアコースティックセットで、PANTAさんの楽曲が何曲か歌われた。これも良かった。PANTAさん自身が歌っても不思議ではない『心のフリーウェイ』や、制服向上委員会の通算1000曲目のオリジナルナンバーだと言う(ちなみにオリジナル販売ビデオタイトルも1000を超えているそうだ…何とも凄まじい)、『愛だけじゃハッピー?』、そして『蚊』。これから彼女たちはデュオとして活動するそうだが、なかなか面白そうだ(昨年11月にTHE DUETとしてアルバムリリース)。
もちろん『制服宣言』が、アイドルポップとして、改めていい楽曲なのもわかったけど。

最後のナンバーを前にメンバーそれぞれが今後の活動を話し始めた。前述の通り、橋本美香と松尾真冬はデュオとして活動、星川りりかは制服向上委員会のメンバーをベースに新グループを結成……等など。それぞれが抱負を語り、最後に橋本美香が“私は、今後は新しいファンクラブを…”を話し始める。会場がざわつく。そのざわつきを察したように、彼女は一言、「ファンの皆さんもいろいろ思うところがあるとは思いますが……ということで、これからもよろしくお願いします!」。これで会場も爆笑。ぶっちゃけすぎて、これはウケた。いかにもインディーズな感じがして、とても好感が持てた。LBの連載「インディーズな人たち」の第2弾もアイドル・ジャパンの高橋プロデューサーがいいかな、と……。
最後は観客席にいた数人のOG(OGはトータルで77名もいるそうだ)もステージに上がり、フィナーレ。制服向上委員会の皆さん、ひとまずお疲れ様でした。

12月24日、“ラストコンサート”として制服向上委員会のライブが開催される。チラシで配られたプログラム(予定)を見る限り、それぞれが新しいユニットでスタートを切る、再出発ライブというような印象だ。
それにしても、頼むからオレにこれ以上CDを買わせないでくれ……もう予約しちゃったけど。

PANTA&中川五郎 with SKi『FOR A LIFE~難民の子どもたち with WONDER EYES~』、山形浩生『コンピュータのきもち』(アスキー)購入。遅ればせながら読んだ『コンピュータのきもち』は、山形浩生にとっての『シンデレラボーイ シンデレラガール』かもね~。

第24節 第三章

2006-09-24 01:05:57 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「もちろん勝ち越せなかったというのは非常に残念ですけど、まあポジティブに考えれば3連敗せずにですね、勝ち点3を積み上げることができたと。まあ非常に強豪相手3連戦だったんで、まあそこで勝ち点を……まあ3分けと一緒だという風に思えばですね、まあ気持ち的にも前向きになれるという風に思います」(Sの極み 9月23日付け)

何と言うポジティブシンキングだろうか。
下らない批評(印象批評)に対しては、詭弁もどきのコメントさえやってのけ、批判からプレーヤーを守り、チームを鼓舞する。健太がやっているマネージメントとはそういうことである。

埼玉スタジアム2002で浦和レッズ戦。右大腿部ハムストリングス肉離れの藤本と、原因不明の体調不良で兵働がメンバーから外れるという苦しい布陣となった。またレッズサポーターの作り出すスタジアムの空気に対して、浮き足立ってしまったプレーヤーもいたようで、ここに来て「若い」ということが裏目に出たゲームでもあった。それでも浩太、純平がスタメンに入ったチームは、概ねこれまでの「自分たちの戦い方」を貫いて戦ったと思う。断じて、
<エスパルスは非常に人数をかけて奥深く守ってきている。>
わけでも、
<しっかりとしたディフェンスからカウンターで点を取って勝ち点を重ねてきてました。まあ今日もですね、非常に多くの人数をディフェンスにかけ、そしてディフェンスラインも非常に深いところでやってました。>
わけでもない。リーグも終盤に入って、この人は何を言っているんだろうか。ま、負けてしまえばナントカの遠吠えですが。

「ぱるちゃんたちは今が一番楽しい時期よね」みたいな意見もあるのかもしれないが、それも少し違う。「一番楽しかった」のは、健太のメッセージがサポーターやファンにも伝わり、ぐんぐんチームが成長していた去年の天皇杯から今年の7月あたりまでで、夏の無敗というのはある意味、想定の範囲で、当然の結果でもあった。
健太と若いチームには様々な節目があった。大きく分けると、ひとつには昨年の開幕から残留争いまで、そして天皇杯から夏の連勝までのふたつに分けることができる。その意味で、9月は総括のような「勝負の月」になったわけだが、結果は1勝2敗となった。ゲームを見続けているサポーター、ファンにとっては、その意味は伝わっているだろう。オレらは、まだこれからのチームだ。
今日は非常に残念な敗戦であったが、殊更、一喜一憂するほどのことではないだろう。これもチームがもうひとつ生まれ変わる契機と受け止めたい。鹿島戦でも書いたが、名将と強豪は勝ちながらチームを修正する。成長しつつあるチームは勝ち負けを繰り返しながら修正し、そして成長する。つまりは、いよいよ健太と若いチームも第3章へ、ということで。
これから健太は彼らに何とメッセージするのだろうか、楽しみでならない。万博のガンバ大阪戦も行く事にした。10月以降のエスパルスも注目である。

あと、兵働君の体調不良が気がかりだが。

(9月26日追記)
兵働の精密検査の結果が発表された。3ヶ月の離脱(事実上の今シーズン絶望)はチームとしては痛過ぎる。もちろん、常に「チームに必要な選手」でありたいという兵働自身、この離脱は一番悔しいことだろう。
ただこの状況を乗り越え、総力戦の態勢を整えるのが健太とチームの仕事だ。アレシャンドレ、平松、浩太、そして真希には、前半戦から夏の連勝までの兵働を乗り越えるプレーを期待している。

帰静

2006-09-23 05:16:35 | 素日記
10時に浅草ビューホテルに両親を迎えに行き、浅草寺、仲見世を通って、修学旅行生がわさわさといる水上バスで日の出桟橋へ。そして東京タワーに上って、昼食。最近の仕事の経験が生きているコースですな。本当はもう少しゆっくりできればよかったのだけれども、静岡でオレも知っている、近所の小父さんの弔事があるようで、15時の新幹線で帰静。
レストランでは話をしていたら、「夫婦でホテルに泊まるのは41年ぶり(つまり新婚旅行以来らしい)」ということで、仕事の都合とは言え、何だかなあ……という感じがしないでもない。また静岡行くか。

16時前には家に着き、モデムの交換やPCの設定変更など。来週は入稿がない模様。週末こそは企画。

山口猛編『松田優作遺稿』(立風書房)、スチュアート・スィージー編『デス・パフォーマンス 倒錯と死のアモクジャーナル』(第三書館)、ローレンス・レッシグ『CODE』『コモンズ』『FREE CULTURE』(翔泳社)、それからサントラ数枚購入。

両国

2006-09-23 03:04:40 | 素日記
木曜日。仮眠して早朝に起きるとまずLBの残りの原稿。そしてR25の原稿を昼までにあげてチェック出し。こういう状況で静岡から親が来る(まあ1ヶ月以上前から決まっていたことなのだけれども)。家で仕事をしつつ、親とは電話で連絡を取り合う。
迎えにいく前に秋葉原へ行き、チェック用の原稿を取材先に届け、それから浅草へ向う。浅草ビューホテルにチェックイン。部屋は18階で隅田川方面で景観は非常にいい。そして今回の上京の目的である9月場所が行われている両国国技館へ送り届ける。そしてオレは再び家に戻ってチェックを確認して、原稿修正。ツースリーのアシストもあったようで、何とか17時頃には見通しがついたので、またまた再びタクシーで両国国技館へ。三役の取り組みの前には到着。本場所を桝席で観たのは初めてなのだけれども、B桝席でも充分迫力は感じられる。朝青龍と栃東(!)の対戦というラッキーな取り組みも見られたし、朝青龍は舞ってるね。あれは観ていて楽しい。
取り組みが終わったと同時に最後のチェックが来て、すぐノグに連絡し、これで一応作業は終了(そのあと追加があったけれども)。
今回は親父の友達で、昔からよーく知ってる小父さんたちも来ていたので、両国駅近くの居酒屋へ。ちと荒っぽい静岡弁が飛び交い、居酒屋の兄ちゃんも顔を引き攣らせながら対応していた。ま、楽しい宴会でした。

小父さんたちはそのまま静岡へ帰り、両親を浅草へ送り届けてから、家に帰って幕の内弁当。

牛?カウ?

2006-09-23 02:05:16 | Works
水曜日。写真を受け取りに竹橋の毎日新聞へ行くと、入口に牛。ここ「カウパレード東京IN丸の内2006」のポイントのひとつだったのだけれども、遠目で見たらホントに毎日新聞の玄関に繋がれてると思ったよ。帰りに丸の内へ向かって観察。グラスファイバー製の<カウ>がいるわいるわ。相変わらず丸の内は仕掛けてますな。
10月1日まで開催中。

第23節 転機の月

2006-09-17 01:42:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
ということで国立で鹿島戦。

またもやアウトゥオリ監督と忠実な鹿たちに手痛い敗戦を喫してしまった。序盤から前線の厳しいチェックを続ける鹿島に対して後手後手を踏んでしまう清水。本来ならば清水がやらなければならないプレーを、より激しく鹿島にやられてしまったように思う。あの球際の激しさ、ボディチェックの強さ、そして巧みなゲームコントロールは、これからの清水に求められるものだろう。
しかし内容は悲観するほどのものではなかったと思う。2失点はいずれも最終ラインを突破されてのものではない、間隙を突いたスーパーゴールだったし、QBKとアレックスミネイロが投入されたあたりからの怒涛の攻めは本来の姿だったと思う。しかし、だからこそ、京都戦までの鹿島ならば「勝てた」と思うのだ。そこで清水の戦略を分析した上で、スタメンを変更し、それを清水戦でぶつけてくるアウトゥオリ監督のマネジメント能力と勝負度胸(ギャンブラーぶり)いうのは、これはちょっと凄いものがあると思った。このタイミングでスタメンを替え、好調の清水に勝ったことで鹿島のプレーヤーに与える心理的な影響は小さくないだろう。これは鹿島にとってもある意味の閉塞感の突破口になるのではないだろうか。これからの鹿島は怖いかもよ。それにしても勝ちながら修正できるチームは強い。

連勝、無敗もいつかは止まる。それは今、とても負けそうもない上位3チームにしても同じことだ。
ただ、それがどのタイミングで、どのような内容で負けたのか、それが大事なのだ。今シーズン、意味のある勝利と敗戦を繰り返しながら成長してきた清水にとって、この敗戦も非常に示唆するところの多い敗戦だったと思う。藤本の怪我(おそらく離脱)、兵働の体調不良は気になるところだが、ここまでチームのベース作りに見通しをつけた清水も、これからはサブ、サテライトを含めた総力戦を戦わなくてはならないだろう。それは終盤戦に迎えたチームの総仕上げとも言える。その転機がこの鹿島戦だったと言えるようになってもらいたい。

さて次は浦和。勝負の月とは、転機の月である。
来週も土曜日15時にスタンドで。

土曜日午後3時

2006-09-16 05:04:10 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
チョ・ジェジン「(千葉戦は)誰かに依存することなくチーム全体としてすごく成長して良いチームになってきてるっていうのを証明できたと思います」(9月11日付け)

青山「内容も結果もついてホントに圧倒する試合ができて強いチームだと思うし、(中略)1対1でも個人でも負けないようにして、『エスパルスは強い』という印象をつけたいですね」(9月14日付け)

市川「良い状態でやれるっていうのはホントここ何年もなかったから、ピリピリとしたホントに緊張感のある中でやれるっていうのが楽しみでもありますね」(9月15日付け 以上Sの極みより)

アウエイの鹿島戦は、清水にとって痛烈な教訓を与えたゲームだった。
あの時点で清水は、強豪に対してある程度、五分に渡り合える力をつけつつあったと思う。しかしゲームコントロールはまた別の問題だ。あのゲームは老練な監督と成熟したチームに手痛いカウンターを喰らったゲームだった。だからこそその後にセックスバック、否シックスバックと揶揄された、魂の浦和戦があったわけだが、それがチームの成長にどんな影響を与えたのか、あれから約半年を過ぎた千葉戦、鹿島戦、浦和戦はチームの成長を証明するシリーズになる。つまり、なぜあの時負けたのか、なぜあの時内容よりも結果を求めたのか、その理由がより鮮明になるのが折り返しの鹿島戦、浦和戦だ。心ある東京のサッカーファンは国立へ来るべきだろう。土曜日の午後3時はフットボールの時間だしね(雨さえ降らなければ)。

花火以外は日本平同様のイベントが行なわれる予定のホーム国立。「王者の旗」を歌おう。