徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

打ち合わせ

2006-03-31 01:47:43 | Works
午前中は原稿と企画。夕方、神楽坂で打ち合わせ。
夜は学芸大学でMOTHERの伊藤明夫さんを取材。

橋本治『思考論理学 考えるワシ』(マドラ出版)、ECD『BIG YOUTH』購入。

ふたりの<妻>

2006-03-29 18:20:11 | News
<妻の介護に専念したいと大阪府高槻市長を辞任した江村利雄氏(81)の妻登美子(とみこ)さんが28日午後11時、呼吸不全のため大阪府高槻市の病院で死去した。82歳。>(共同通信 3月29日付)

<28日午前5時35分ごろ、千葉県市川市富浜2のマンション駐車場にとめられたワゴン車の中で、女性が頭から血を流して倒れているのを、車の所有者の男性(44)が発見。女性は間もなく死亡した。>(毎日新聞 3月28日付)

何とも皮肉なつながりを感じさせるストーリー。

愛してるって言ってくれ

2006-03-29 00:45:04 | News
<教え子の女子生徒の携帯電話に「抱きしめたい」などと打ったメールを半年間で921通送り付けたとして、神奈川県教委は28日、平塚市内の県立高校の男性教諭(53)を懲戒免職、当時の校長(58)を文書訓告の処分とした。(読売新聞 3月28日付)

事件そのものは、今時珍しいものではないが、各報道機関の「みだらなメール」のチョイスの違い。これは担当記者の好みなのか。

「ぎゅっと抱きしめたい」「愛しています 女性として」「会いたいなあ~」(毎日新聞)
「おやすみなさい 愛しています心から」「明日6時にレストラン予約してあるんだ」「2人で社会から逃亡するしかない。2人で死のう」(読売新聞)
「おやすみなさい 愛しています心から」「ぎゅっと抱きしめたい」(時事通信)
「合体しましょうか?」「会いたいな~、愛しちゃってます」「抱き締めて愛してるってささやきたい」(共同通信)

読売新聞、共同通信記者が、熱心。それにしても各社で採用した「みだらなメール」は事前に重ならないように調整したのだろうか。
しかし、この53歳高校教師の言い訳がいただけない。

「1人の女性として愛していたわけではない。メールのやりとりの中で、架空の世界に入って互いに話をしてしまった」(時事通信)
「メールは、架空の世界の話をしたもの。誤解を与えたことは申し訳なかった」(読売新聞)

要するにこの53歳の高校教師は自分は安全地帯にいて、女子生徒に結論を預けてメールで興奮しているだけなのだろう(いやしかし、どの記事を読んでも「女子生徒本人が迷惑を訴えた」とは書いていないのだが)。最後まで愛してるって言ってくれよ。
「架空の世界」に逃げた53歳はストーカーにさえなれない。

エステ

2006-03-28 23:58:30 | Works
汐留のナショナルセンター東京の<暮らし体感フロア>を取材。男性こそお肌の手入れを…というテーマでいろいろと見させていただいたが、さすがにプロの言葉だと説得力がある。思わず機械が欲しくなった、が、どう考えてもお手入れする暇ないな。自分でもお手入れしてるイメージないし。でも、オトコが行ってもかなり面白いスポット。

いずみたく作曲生活30周年記念アルバム『見上げてごらん夜の星を』購入。

2006-03-26 23:34:58 | 素日記
懐かしい人からメールが来た。卒業おめでとう。

亀戸の駅ビルが改装されてアトレになった。1F以外はあまり変わっていないようだけれども、カフェを意識しているみたいで、カフェスペースがあちこちにできている。しかし隣は錦糸町だってのによく人が集まる。
ごちゃごちゃしてるし、駅前は自転車だらけだし、気になるところはあるのだけれども、亀戸はホントに住みやすい町だ。

bent fabric『jukebox』、the little willies『the little willies』、lee morgan『the sidewinder』、『miles davis and the modern jazz giants』購入。

第5節 証明

2006-03-25 23:58:20 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
久々の駒場スタジアムで大宮戦。
天気も良く気温も上がったことで、タクシーの運転手さんも「浦和(レッズ)の試合じゃないのにねえ…」と言うほど道も渋滞していた。ゲーム開始直後にスタジアムに到着。今日はマルキーニョスと兵働が欠場し、久保山と純平がスタメン。しばらく押される時間帯もあったが、ディフェンスラインが崩されるところまではほとんどなく前半を切り抜ける。そして後半早々、ほとんどやり直しさせられたとしか思えない2回目のFKで失点を喫する。アウエイスタンドに審判への不満が充満し始める。
その後も守備が破綻するような場面はほとんど見られなかったが、かと言ってゲームを支配しながらも攻撃は焦れるような内容で、あまり得点の匂いを感じさせなかったのも事実だ。マルキーニョスがいなかったからとは言いたくはないが、清水は2連敗してしまった。
オレは、2000年以降の清水は常に偏見と不理解に晒されていると思っている。それを覆すためには、その力を証明するしかない。開幕3連勝無失点は、粘り強く守り切るベースが、健太就任によってわずか1年で浸透したことが証明されたものだと思うが、やはりゲームを見ずにイメージだけで語るような連中を黙らせるためには、結果も必要だ。もちろん、この連敗はゲームを見ている人間にとっては必ずしも悲観するような内容ではなかったと思う(おそらくどんな相手であっても昨年のように大量失点することはない)。とにかく3連勝がフロックではないことを証明して欲しい。まだ勝ち点は9、上位陣に喰らいついていける位置だ。
ナビスコカップの新潟戦を経て、次は日本平でガンバ大阪戦。「証明」にはぴったりな相手じゃないかと思う。

ロスタイム、アウエイスタンドに詰め掛けた清水サポーターの前で、大宮のプレーヤーがPA内でハンドを冒し、レフェリーの西村雄一がそれを見逃した瞬間、スタンドから怒号が巻き起こった。それまで焦れるようなゲームの責任の一端であった西村へ、一気に憎悪が集中した瞬間だった。
とにかく疲れた。しかし清水は経験を積みながら、証明し続けなければならない。ゲームはもうすぐ、健太と若いチームの戦いは続く。
実は負けながらも、ここ数年にないぐらい、彼らを観続けることが本当に楽しくなっている。

健太「まあチーム自体の方向性というのはブレてはないという風に思ってますし、選手も手応えをつかんでると思いますんで、次のホームのゲームしっかりと準備をしていきたいなという風に思ってます」(J's GOAL 3月25日)

矢島ニステル卓郎「やっぱりヘディングとか前のくさびには強い選手(トニーニョ/大宮)やと思ったし、でも見ててスピードでは負けへんと思ってたし(中略)全然行けるなとは思ってたんですけど」(Sの極み 3月25日付)

三浦俊也「確かにチャンスは少なかったと思いますけど、エスパルスとやる時にこうなるのは想定済みです。そこを破ってどんどん得点機会が来たならば、我々は優勝を争えるチームだということになるので、ちょっとそこは難しいと思います」(J's GOAL 3月25日)

またひとつ、閉鎖/小金井市公会堂閉鎖

2006-03-24 17:29:44 | Music
昨年、高田渡さんの追悼ライブ「高田渡さんを送る会 自転車にのって~ありがとう、渡~」が行われた小金井市公会堂(武蔵小金井駅)が21日、閉鎖された。
外観はドーム型で、ステージから客席にかけてきれいな扇型が印象的な、なかなか味わいのあるホールだった。市の担当者さんに問い合わせたところ、あのイベントは開館40数年の歴史の中でも、特に印象深いもので、閉鎖前にまたあんなイベントができればと願っていたそうだ。今月31日まで現状で残り、その後駅前の再開発プロジェクトに引き渡されるという。5月のゴールデンウィーク明けまでは、取り壊しのための調査での建物は残るそうだが、公会堂の周辺はフェンス等の警備が入るのではないかとのこと。平成20年には新しい建物が建ち、600人規模のホールができるという、
現在、内部は備品の運び出し等で「ぐちゃぐちゃ(笑)」ということなので見られないそうだが、外観を見ておくならば今のうち。写真撮りにいこうかな。

そういえば、あのイベントはTBS(ニュース23)が放送していたし、アルタミラピクチャーズもフィルムで撮っていたはずだ。アンソロジーボックストリビュート盤も結構だけれども、何とか世に出ないものか。桝井さん、お願いします。

もうすぐ1年経ちますな。渡さん以外にもいろいろと思い出深い人たちが逝ってしまった1年だった。

ファイアの兄貴

2006-03-24 02:07:30 | LB中洲通信2004~2010
本日5月号校了で6月号制作スタートということで、寺島進さん取材。
まずはオフィス北野の屋上で表紙&メインカットの撮影。サングラスにスカジャン姿で寺島さん登場。浅野忠信との共演CF「ファイアの金持ち兄弟」=『ナイスの森』の世界、そのまんま。ちなみに40歳になるまでスカジャンは着たことがなかったそうだ。それにしては似合いすぎる。カメラマンのカズシゲ君も気合いが入って、良い写真になりそ。
撮影終了後、東京フィルメックス事務局へ移動してインタビュー。バイオグラフィ的な内容を中心にお話して頂く。世代的にはコテコテの江戸っ子、下町っ子という感じではないのだろうけれども、西東京ではなく東東京の子てな匂いのする、やっぱりかっちょいい兄貴。話を聞いてけば聞くほど、気張ったところを見せない(しかし熱い魂を持つ)自然体の男。確かに酒場に行ったらモテそうだなあ……。

渡辺貞夫『パストラル』『スイス・エアー』、ウィルヘルム・ライヒ(片岡啓治)『性道徳の出現』(情況出版)、竹中労『自由への証言』(エスプロ出版)購入。

止まらず

2006-03-23 01:55:28 | Works
朝から怒涛の原稿と企画書追い込み。夕方からどうにもこうにも揺るがない打ち合わせと取材が控えているためフル回転。祝日明けということもあって、そういうときに限って電話がよくかかってくる。それでも何とか納められたか。やればできるじゃんとの感慨に5分ほど耽り、ツー・スリーのある神楽坂方向へ頭を下げ、そして、急いで部屋を出る。GO WESTでタクシーをぶっとばして貰おうと思ったら2台続けて土地勘なしのローカルドライバー。しかも夕方の蔵前、京葉は雨もあってか激渋滞。ツイてない日はツイてない(仕事の事で、部屋を出る前からかなりヒートアップしていた)。隅田川の上でクルマは諦めて秋葉原駅から電車に切り替え、20分ほど遅れて千駄ヶ谷のPLUS TENで打ち合わせ。今回の打ち合わせで、ひとまず次の段階へということで1時間ほどで終了。渋谷から学芸大学へ。エレック本の取材で武田鉄矢商店の黒木さんにお話を伺う。MD回しっぱなしで4時間ほど。まともにテープ起こしする時間じゃありませんが、しかし話はめちゃ面白い。最終の半蔵門線で帰る。これから明日の取材の準備。まだ止まらない。
家に着いたら、ポストに月末に資生堂で開かれる、ワードフライデイから手紙。橋本治センセーの講演会の参加権が抽選で当たったようだ(センセー、今そんなに人気あるのか)。実は、生ハシモトは10数年前に池袋コミュニティカレッジでやった『橋本治スーパー講演会 ぼくたちの近代史』以来だったりする。正直、嬉しい。

『渡辺貞夫VS日野皓正』購入。

厚顔

2006-03-22 01:42:46 | Sports/Football
王ジャパン、世界一……ということで盛り上がってますが、何でこの人がワンちゃんの隣で一緒に映っているんでしょうか? しかもどさくさに紛れて、トロフィー授与の時、王さんと一緒に受け取ろうとしてなかった? ワールドカップじゃあり得ないと思うんですが……。

無茶苦茶ですな。

第4節 惜敗

2006-03-21 23:59:46 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
オシム「ただそれが世界のトレンドですけど、そのトレンドが今清水が完全にできてるかどうかはハッキリは言えません。まあそういうサッカーをするには選手の質というものがすごく必要になります」(Sの極み 3月21日付け)

テル「今日は、今までのように突っかけて攻めていくというイメージが出づらかったので、いつものようなリズムにはなりにくかった(中略)それほど引きずるほどのことではないと思う。いちばん大事なのは次の大宮戦で良い試合をすることだと思う」」(J's GOAL 3月21日)

日本平で千葉戦。失点はよくわからないミスからのものだったし、連勝、無失点がプレッシャーになる前の惜敗は良い引き締めになるのでは、ということにしとこ。今度は駒場で大宮だ。

『報道されなかったサポーターの真実』(マイクロマガジン)、鴻上尚史『天使は瞳を閉じてインターナショナル・ヴァージョン』(白水社)、赤井英和『浪速のロッキーのどついたるねん』(講談社)購入。

2006-03-19 00:47:03 | 素日記
ライターの八本正幸さんから、高輪台のギャラリーオキュルスで22日から28日まで開かれる『ヘンリー・ミラー展 ―不埒で上等な遊び―』の小冊子が届く。小冊子には八本さんも短文を寄稿されている(「鏡の国のヘンリー・ミラー」)。
ギャラリーオキュルスは、10年ほど前に「探偵小説の世界」というようなテーマで取材させていただいた、世界最高齢の探偵作家であった渡辺啓助先生(残念ながら2002年に101歳で永眠)の娘さんが経営されている画廊。

取材でお会いした敬助先生は鴉の絵ばかり書いていた。

<私のカラス好きはみんなに知られている。私自身の持っていないもの、あのアッケラカンとして物に動じない生活態に憧れて、しかも生物中一番頭がよく、長生きで、イヤ、何よりも黒いということが気に入った――それで私は、カラスと同類であることを自認したのである。>(渡辺敬助『鴉白書』東京創元社より)

ニール・ヤングの歌う、『マイ・マイ、ヘイ・ヘイ(アウト・オブ・ザ・ブルー)』~『ヘイ・ヘイ、マイ・マイ(イントゥ・ザ・ブラック)』(ニール・ヤング&クレイジー・ホース『ラスト・ネヴァー・スリープス』)というのは、こういうことだと、オレは思う。まあ当時のニール・ヤングは「錆びてしまうくらいなら燃え尽きたい」って歌っていたけれども。
そして敬助先生は同書で東北の詩人、村上昭夫の詩を引用する。これも好きな詩。

<あの声は寂寥(せきりょう)を食べて生きてきたのだ
 誰でも一度は鴉だったことがあるのだ
 人が死ぬと鴉が一羽何処かで死ぬのだと隣の部屋の老人が言った
 あたかも七十年生きてきたその秘奥を始めてうちあけるように>
(村上昭夫『動物哀歌』「鴉」より)

八本さんから小冊子を送って頂いていろいろを思い出した。
ヘンリー・ミラーと鴉は関係ないかもしれないけれど。

『ヘンリー・ミラー展 ―不埒で上等な遊び―』
Ⅰ期 3月22日(水)~28日(火)
Ⅱ期 5月8日(月)~15日(月)
●午前11時~午後6時30分(会期中無休)
●会場/ギャラリー オキュルス(東京都港区高輪3-10-7-1F)

第3節 3連勝

2006-03-18 23:47:15 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
山西「死んだフリしたいですね。注目されなくても良いし(笑)。地味にやりたいなと思いますね。」(Sの極み 3月18日付)

味スタでFC東京戦。今日は前2節と比較しても、ゲームへの入り方も上々で、危なげないゲーム運びができたのではないだろうか。前半途中で枝村が捻挫するというアクシデントで、久しぶりに杉山浩太の雄姿が見られたのも不幸中の幸い。仮に枝村にアクシデントが遭っても浩太や山本真希がいる。もちろんFW、DFにもベテランを含めて若手が出番を待っている。チーム状況はかなりいい。
しかし今、テルの代役はなかなかいない。
現在、99年のサントス並の存在感を示しているテルだが、実はノボリ引退によって地味に、チーム内に存在感を増したのがテルでなのではないかと思う。
ということで、注目されないうちに勝ち点を稼いでおこう。木村和司のいい加減なコメントも今日は心地良い。

次節は中2日、火曜日にジェフ千葉戦。月曜日までに仕事を終わらせて日本平へ行く。
好調を持続させるためには、これから満員の日本平が必要です。地元の人も行くように。地元じゃない人も行って下さい。みんな行け。とにかく行け。

ということで原稿書くです……。

調整

2006-03-17 20:16:23 | LB中洲通信2004~2010
3月の仕事の嵐もようやく半ばで、今日も終日原稿。いまだ終わらず、今後の進行スケジュールを事務所と調整。
マムちゃんの表紙デザインはかなりイイです。

本田竹曠『IT'S GREAT OUTSIDE』、NATIVE SON『RESORT』購入。本田さんのアルバムもだいぶ集まったが、やはり80年代から90年代にかけての作品が入手困難。ソニーさん、ファンハウスさん再発してくれないか。

いろいろ

2006-03-16 05:14:30 | LB中洲通信2004~2010
明け方にパンフレットの原稿を上げて、LBの構成を決めてラフ。昼前に六本木へ向かいプレゼン資料を届ける。

昼過ぎ、映画『闇打つ心臓』の取材で、渋谷で室井滋さん、恵比寿で内藤剛志さんにインタビュー。この室井さんにはこの映画に対する思い、内藤さんには長崎監督、室井さんとの関係性について熱く語って頂く。なかなかかっちょいい写真が撮れました。

帰って来てから入江と電話で打ち合わせ中に両足こむら返り。苦悶しながら打ち合わせすんなっての。これより締め切り通過気味の原稿に取り掛かる。

渋さ知らズ『天幕 宙を駆ける』購入。