徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

「主権回復の日」の主権の在り処/米軍横田基地空域図

2013-04-30 03:42:34 | News Map

■米軍横田基地の空域
<サンフランシスコ条約が発効した4月28日は、安倍政権が定めた「主権回復の日」であると同時に日米安全保障条約(旧)が発効し、米軍の駐留が正式に認められた日でもある。(中略)上空を自由に使う目的で米軍が設定した横田ラプコン(空域)は民間航空機にとっての障害物だ。広大な空域が一都八県の上空に広がり、羽田空港から西日本や韓国へ向かう民間機は横田空域を飛び越える飛行を余儀なくされる。航空路が過密になり、航空機同士が異常接近するニアミスも起きている。首都に主権が及ばない米軍基地と米軍が管理する空域が広がる日本は、まともな国といえるだろうか。(中略)日本防衛という名分のもと、米軍の「やりたい放題」はとめどなく広がっている。>
(東京新聞2013年4月29日付 不平等な日米地位協定「主権」米軍意のまま/空域拡大、娯楽でも高速無料/騒音、深夜飛行やまず)

将来の目標、60チーム/サッカーJ3候補地図

2013-04-30 03:35:17 | News Map

■主なJ3候補マップ
<Jリーグは2008年に、「各都道府県に2つずつ全国に100クラブ」を将来の目標に設定した。関係者によると、現在のJ1(18)、J2(22)の40チームに、J3を60チーム加えて100チームにするオプランがあるという。J3の初年度は10か12チームで始め、その後、時間をかけてチーム数を増やしていく予定だ。>
(東京新聞2013年4月29日付 ニュースがわかるAtoZ サッカーJ3新設/狙いは?裾野拡大の切り札/課題は?クラブ運営の支援)

4月の「YESの革命」

2013-04-30 02:51:51 | News


日曜日は渋谷・原宿で行われたTokyo Rainbow Prideにちと参加。まあ参加というか、思いっきり出遅れてしまったので、原宿駅前の陸橋の上からパトリックのプラカードを掲げただけなんですが(パレード参加には申し込みが必要なのだ…)。
イベント、パレードのコンセプトはこんな感じ。

<プライドパレードはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)をはじめとするセクシュアルマイノリティーの存在をアピールし、その文化を祝うお祭りです。セクシュアリティーに関わらず、イベント趣旨に賛同する方は誰でも参加できます。2012年の初めての東京レインボープライドは4500人以上の参加者を集めて開催され、2016年までにアジアで最大規模のプライドパレードとなることを目標にしています。>

「セクシャルマイノリティ」の中心に、全方位にマルチなテーマを扱うイベントであり、祝祭性の強いパレードである。
普段参加しているのがシングルイシューの抗議やデモなので叩きつけるような「NO」には慣れているし、自分の性分としてはそちらの方が向いていると思うのだけれどもw…これもまたタイジが提唱する「YESの革命」の流れにあるものなんだろうなあ。ソーラー武道館も参加すれば良かったのに、と思った。
天気も最高に良かったし。

主催者さんは勿論混乱は望んでいないんだろうけれども、もっと沿道からの参加者が増えれば祝祭感が拡がると思うんだけどな。
あれほど沿道から応援やポジティブな反応があるのならば、その方が美しいし、楽しいと思うのだ。


誰一人逃げることなく/第8節 浦和戦

2013-04-30 00:40:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


アフシン「我々にはJリーグでの経験が浅い選手が多い。これだけ脅威があり、素晴らしいスタジアムで試合することもあまりない。前半はそういった心理的な問題もあったのだろう。(中略)スタジアムの雰囲気に飲まれてしまったのかも知れない。だから、彼らを励まし、勇気を与え、自信を持たせて後半に送り出した。それが勝利の鍵となると思っていた」(エスパルス公式 4月27日付

土曜日は埼スタで浦和戦
ゴール裏上段は声を出す人も少なく、コールやチャントよりも野次の方が声が出ているような有様だったが、それでも声を上げなきゃ始まらない。しかし埼スタのビジターゴール裏の構造上の問題なのか、ここほどコールリーダーのリードやサンバ隊、ドラムが聞こえづらいゴール裏もない。火曜日のナビ大宮戦では少数ながらかなりハイテンションなサポートができていたと思っていただけにゲーム内容同様、粘り強く声を上げ続けるしかなかった。
それでも後半、そしてバレーの先制ゴール以降はゴール裏全体がスパークした。
打ち合いが楽しいのは確かだが、ウノゼロこそゴール裏の醍醐味だと思うんだな、やっぱり。

レポートでは「圧倒的に攻め込んだ」とも書かれるし、レッズのプレーヤーからは「あの一本」を連呼されているわけだが、それは本当だろうか。数字上は確かにそう言えなくもないだろう。シュート数は12対3だし、ポゼッションも清水は30%台でしかない。しかしゲームプランという意味では「圧倒的に攻め込まれ」ようが「あの一本」と揶揄されようが、清水にはまったく「ブレ」がなかったと言わざるを得ない。所謂「戦術バレー」であったり、単純に「引きこもり」と言われるような類の戦い方ではなかったのは確かだったと思う。レッズも我慢だったかもしれないが、エスパルスだってまだまだ本調子でない中で粘り強く戦っていた。
それでも、レッズの圧倒的なホームゲームで、あの3月の戦いを乗り越えて、「ここ」まで辿り着いたのだからオレたちは胸を張って帰ればいいのである。
3月30日にどん底まで落ちたチームが「逃げることなく」4月は結果的に負けなしで終わることができた。本当に、それだけでも胸熱である。
次節は今週末、5月3日にアイスタで新潟戦。

浩太「3月の苦しい時期に誰一人として逃げることなく、みんなで信じてやろうと誓った結果だと思う。(中略)この結果に甘えずにやっていきたし、5月も気を緩めることなくやっていきたい」(エスパルス公式 4月27日付




さてゲーム終了後にまた“事件”が起こった。
今回はコア衆が4時間以上に渡ってレッズサポーターに出口を封鎖され"軟禁状態"になってしまったという。勿論オレがまだゴール裏にいた時点でもレッズの若い衆が煽りに来ていて、不穏な雰囲気があったのは事実。ネット上にはいくつかの“原因”が挙げられているが、それは所詮は後付の屁理屈というもので、昨年のエコパでの一件などを考えれば要するに遺恨、私怨の類としか言えないものだろう。
煽り合いはサポーターの習い性である。それはそれで仕方がないもので止めることなどできないと思うのだが、一線を越えてしまったときにクラブや協会はどう対応するのか。
遺恨(私怨)の連鎖はヒルズボロへと繋がっている。それはあながち大げさなことではないと思うのだ。

このゲームは山田暢久の20周年記念ゲームだった。キックオフ前の選手紹介で彼の名前が告げられたとき、オレはブーイングよりも拍手をした。周囲の人たちも同調して拍手していた。
遺恨は遺恨として、そういうスタンスは大事にしたい。
ゲームの遺恨はゲームで、サポートの遺恨はサポートで返すしかないんだよ。

「3月」を越えて/ヤマザキナビスコカップ Aグループ 大宮戦

2013-04-27 01:52:28 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


火曜日はナビスコカップ予選、大宮戦
スタジアムへ向かう途中、通り過ぎていく大宮サポーターの雰囲気は悪くない。悪くないというか良い。良いというかかなり調子に乗っている(主観)。それに加えて、あんまり信憑性もないので気にすることはないのだが前日にJ's Goalの試合前投票で圧倒的大宮有利を見てしまって、結構ムカついていたのである。
それはともかく。
まあずっとゲームを観続けている人間としては3月の悲劇からは格段の成長を見せているとは思うのだが、大宮が負ける気がしなかったのも事実だろう。何てったって現在Jで一番の安定感を誇るチームである。

しかし3月の開幕戦ではそのチームから2ゴールを奪っている。そして、どう考えても勝ち越しを決めるチャンスはあった。開幕戦だったということを差し引いても、である。
やはり、あのゲームで勝ち越せなかったことが3月の悲劇を招いてしまったのではないかと思えて仕方がない。過緊張は若いプレーヤーたちの身体を縛り付け、3月の無残な戦いを強いた。開幕戦ではそれでも動いていた身体が、その後、目に見えて動けなくなっていた。
ダービー、そしてホームゲームでのバス封鎖を肯定するつもりはないが、やはり広島戦がピークだったのだろうと思う。アフシンが4月の非公開練習を決め、サポーターは全力で応援するしかない、プレッシャーの低いアウエイの鳥栖で初勝利するというのは実にわかりやすり展開ではあった。チームの状況は変わってしまったし、ナビスコ予選ということでメンバーも替わってくるわけだが、3月の開幕戦からオレたちはどこまで前進したのか、それを計る意味でも大宮戦は是が非でも観なければならないと思った。

結果、取られて追いついて勝ち越して追いつかれて突き放す、という実に劇的な展開になった。身体はあのときのように動けていたし、ゴール裏は確かに少なかったかもしれないけれども全体がハイテンションでサポートできていた。特に後半に入って投入されたバレーが、皆が期待していた「バレーらしさ」を全開させて2ゴールを奪ったことは今後の戦いの光明になった。

終了後、選手バスを待つ。いや、本当はそのまんま呑みに行こうと思ったのだけれども、3月の広島戦を思い出して待った。
林や瀬沼、キャラが声をかけるサポーターの傍に寄り、握手やサインに応える(瀬沼は本当に礼儀正しいなあ)。バレーの姿が見えると一際大きな声と拍手が起きた。
そしてアフシンはクーラーボックスからペットボトルを何本か取り出し、サポーターに向けて放り投げ、プレゼントした。オレはとにかく握手がしたかった。何人かのサポーターと握手したあとに、去り際のアフシンと握手をした。アフシンの手は柔らかかったけれども、オレは思いっきり強い握手をした。
アフシンはちょっと痛そうな顔をしたような気がするけれども、それがオレの謝罪の気持ちだ。いや、感謝かもしれないけれども。

今日は埼スタで浦和戦。日本平を除けば日本一のアウエイである。
ペトロヴィッチや柏木は「私たちのサッカーにブレはない」と言っているらしいが、もうオレたちも「ブレ」はないと思うよ。
最高のアウエイで、全力のサポートをしよう。

井戸も海も汚染が数百年続く(試算)/福島第一高濃度汚染水漏出地図

2013-04-26 23:09:45 | News Map

■地下貯水池の汚染水漏れ


■福島第一原発の地下貯水池
<東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は7日の会見で「改めて整理すると(水位の低下を)確認できるが、日々の作業で認識するのは難しい。危機意識が足りなかった」と述べた。>
(東京新聞2013年4月8日付 水位低下と放射性物質検出 東電予兆問題視せず/別貯水池も汚染水漏出)


■福島第一原発の地下貯水池
<8日に規制委を訪れた福島県の内堀雅雄副知事は1日当たり400㌧のペースで増える汚染水を心配し、「処理計画はベースの部分から崩れている。早急な見直しを指示してほしい」と訴えた。
(東京新聞2013年4月9日付 福島第一 水漏れ貯水池継続/規制委使用容認 代替策なし)


■すでに破綻している汚染水の貯蔵(福島第一原発)
<東電はこれまで、満水近くなった貯水池の上部から水漏れが起きたと推測。水位を8割ほどに抑えれば、貯水池は問題なく使用できると説明してきた。しかし、今回の水漏れは水位が半分ほどの場所で起きており、貯水池の水漏れは構造上の欠陥である可能性が高まった。(中略)東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「貯水池の信頼性が損なわれていることにまったく反論はない」と認める一方、貯蔵先をほかに確保できないとして、まだ問題が見つかっていない貯水池は引き続き使う方針も示し、矛盾した説明に終始した。>
(東京新聞2013年4月10日付 汚染水計画破綻 貯水池構造上の欠陥/1日400㌧増量タンクも限界)


■構造的な欠陥が疑われる地下貯水池


■地下貯水池から漏れた汚染水の行方
<規制委よりも東電の方が貯水池の使用をためらい、空いている地上タンクをかき集め、何とか緊急事態をしのごうと動いた。東電の対応を聞いた、規制委職員は「真水を入れるタンクに汚染水を入れるのですか? 汚染が新たなタンクに広がりませんか」と、水漏れで放射能汚染が広がることより、設備の汚染を心配した。>
(東京新聞2013年4月10日付 破綻した汚染水処理/「移送先なし」「漏れ少ない」規制委危機感薄く/地下貯水池容認のまま/海に週出の恐れ)


■危うい地下貯水池から地上タンクへの移送計画
(東京新聞2013年4月11日付 福島第一 汚染水全てタンクへ/東京電力方針転換「完了は6月中」)


■3回ある汚染水タンクの危機


■汚染水を減らす対策3本柱
<東京電力福島第一原発の地下貯水池の水漏れ事故で、地下貯水池に入った2万数千㌧の汚染水を地上タンクに移すのに、今後2ヵ月間で3回のタンク不足の危機に見舞われることが確実となった。汚染水は1日約400㌧ずつ増加。タンクの増設だけでは危うく、東電は汚染水の増加を抑えるため、建屋地下に流れ込む地下水対策をも迫られる。>
(東京新聞2013年4月12日付 汚染水タンク綱渡り/2ヵ月で3回不足の恐れ)

<原子力規制委員会は12日、田中俊一委員長がトラブルが相次ぐ東京電力福島第一原発を委員長就任後、初めて13日に視察すると発表した。(中略)田中氏は「廃炉を進めるのは東電と経産省で、規制委はその過程をチェックする」と、チェック役に徹することを強調してきた。ただ、福島第一では先月、同時多発的な停電で使用済み核燃料プールの冷却が停止する事故が起き、今月には地下貯水池からの水漏れ事故で汚染水処理計画が破綻。規制委は原発を安全に保ち、事故が起きれば対応する当事者なのに、両事故への危機感は薄かった。>
(東京新聞2013年4月13日付 福島第一 委員長きょう視察/規制委やっと重い腰あげる/汚染水漏れ 東電原因推定外れる/池の上部 貫通部異常なし)


■不安な高濃度汚染水の行方
<当初の空き容量1万㌧があれば、万が一の場合でも1ヵ月近くは余裕がある。しかし、現在の容量は3割弱の2800㌧にまで減っている。これでは1週間分の除染停止しかカバーできない。>
(東京新聞2013年4月14日付 非常用タンク7割満水 高濃度汚染水1週間の容量/昨夏取材に東電「必ず空けておく」/タンク増設に追われる現場「休憩も惜しんで作業」「何かあったらどうする」)


■地上タンクへの移送イメージ
<東京電力は16日、溶けた核燃料の冷却に使って地下貯水池に保管されている汚染水のうち、大量の漏えいがあった2号貯水池から地上の既設タンクに水の移送を開始した。2号の汚染水は約900㌧で、移送に約1週間かかる見通し。(中略)水漏れが確認された1~3号のうち、漏えいが続いているとみられる1、2号からの移送を優先する。>
(東京新聞2013年4月17日付 福島第一原発/汚染水地上タンクへ 移送開始)


■地下貯水池からの水漏れ 予想される影響
<東電は敷地内に12本の井戸を掘り、建屋地下に流入する前に地下水をくみ上げて海に放出。地下の水位を下げ、高濃度汚染水の増加を抑制する方針。しかし、試算では地下水の動きが速く、土壌も放射性物質を吸着しにくければ、6年後、井戸の地下水は、海に放出できる放射性ストロンチウムの基準値を超えるところまで汚染される-との結果が出た。東電は重要な汚染水対策の一つを失う可能性もある。そればかりか、10年後には、原発前の海も井戸の水と同程度の汚染になる可能性もあるという。汚染状況は、前提条件によって大きく異なってくるが、汚染度はそれほど高くならなくても、井戸も海も汚染が数百年続く、との試算。検討会では、専門家が「地下水をくみ上げても汚染されているなら(海へは)流せない。土壌汚染が百年単位で続くなら、汚れた土壌を調べて取り除くべきだ」と指摘。>
(東京新聞2013年4月20日付 貯水池水漏れ 6年で井戸地下水汚染/福島第一試算 東電対策またピンチ)
※日本原子力研究開発機構が原子力規制委員会の検討会に提出した試算結果。


■福島第一原発 タンク容量と汚染水量の推移
(東京新聞2013年4月25日付 福島第一 汚染水破綻明かさず/東電、増設前「タンクに余裕」/貯水池投入量をすり替え)


■汚染水の貯蔵をめぐる東電の甘い対応
<「東電はタンクが必要になってからその分だけ造るという姿勢だった」(中略)その背景には、9月(昨年)になれば、従来の除去装置では除去できなかったストロンチウムなど約60種類の放射性物質を除去できる新しい除染装置が稼動する、との思い込みがあった。(中略)新装置さえ稼動すれば、わざわざタンクを造らなくても、計5万8000㌧の容量がある地下貯水池に入れれば済む-との楽観ムードもあった。>
(東京新聞2013年4月25日付 東電場当たり対応 回避できた汚染水漏れ/「新装置稼動」甘い見通し/「貯水池は大丈夫」規制委も疑わず)


■地下貯水池から漏れた汚染水の危険性
<だが、そんな期待は昨年9月、見事に打ち砕かれた。新装置は安全対策が不十分と判断され、保安院から運転開始に待ったがかかったからだ。東電の混乱ぶりは今後の汚染水処理の予測資料を見ても歴然としている。(中略)年明け、空きタンクがなくなり、汚染水の行き場がなくなることが確実となった。(中略)1月8日、東電本店の担当者が、東京・六本木の原子力規制委員会事務局を訪れ(中略)地下貯水池に汚染水を入れ始めたことを報告した。本来、池に入れる予定だった新装置で浄化した水に比べて、約600万倍も放射性物質に汚染された水だ。(中略)汚染水漏れが発覚して5日後の4月10日、東電は池の継続使用をやめ、新たに地上タンク約2万㌧分を6月までに造り、池の水を全てタンクに移送する決断をした。>(東京新聞2013年4月25日付 東電場当たり対応 回避できた汚染水漏れ/「新装置稼動」甘い見通し/「貯水池は大丈夫」規制委も疑わず)


■東電の地下水放射能測定ミス
<周辺環境の放射能の影響を過大に評価し、実際の水の放射能濃度より低い測定値を公表し、地元漁協などに説明していた。東電によると、ミスがあったのは、井戸でくみ上げた地下水を一時ためておくタンクの水を、福島第一内で測定した値。(中略)尾野昌之原子力・立地本部長代理は会見で「非常に低い値での違いだが、地元には丁寧に説明していきたい」と話した。>
(東京新聞2013年6月4日付 海洋放出検討の地下水 東電、放射能測定ミス 微量を検出)

担当者のコメントを読めば読むほど…/旧海軍日吉台地下壕地図

2013-04-26 22:07:49 | News Map

■旧日本海軍の地下壕と宅地造成部分
<太平洋戦争末期に旧日本海軍の中枢部が置かれ、沖縄戦や戦艦大和の出撃命令も出された「日吉台地下壕」(横浜市港北区)の入り口部分が、宅地開発により壊されようとしている。(中略)地下壕は03年に文化庁が調査し、全国の幕末以降の重要な戦争遺跡50件の一つに選ぶなど、文化的価値を認めた。だが、文化庁は「太平洋戦争中のものは保存すべきか判断が難しい」として、日吉台地下壕は文化財や史跡に指定していなかった。担当者は「学問的には価値があっても、見るだけで亡くなった親族を思い出すなど、戦争体験者の感情的な問題がある。多くの命が失われた悲惨さや、地下壕建設のために朝鮮人が強制的に働かされたという政治的要素もある」と説明する。横浜市教育委員会も「非常に重要な史跡」と認めつつ、調査せずに放置。市教委は宅地造成が始まってから慌てて今月17、18日のわずか2日間だけ調査した。「国の評価が出るまで待っていた。国が対策を取ると考えていた」と釈明する。慶応義塾は史跡としての価値を評価し、所有地内の地下壕は自主的に保存している。(中略)日吉台地下壕の調査を独自に進めている慶応大の安藤広道教授(考古学)は「戦後70年近くたち、戦争を伝えるのは人から物や場所に移っていく。地下壕をこれ以上、傷つけないでほしい」と保存を訴えている。>
(東京新聞2013年4月23日付 横浜・日吉旧海軍遺構で宅地開発/地下壕入り口解体危機/大和出撃の司令部 文化財指定なく)
※文化庁担当者のコメントを読めば読むほど、あなたのコメントしている意味だけでも十分保存するのが当然だと思うんですが…。

再調査の考えなし/柏崎刈羽原発活断層調査地図

2013-04-26 20:49:49 | News Map

■柏崎刈羽原発の敷地内断層
<東京電力は18日、柏崎刈羽原発(新潟県)の原子炉直下などにある断層は「19万年以降は活動していない」とする地質調査結果を公表した。原子力規制委員会が策定中の新規制基準は、活断層上の原子炉設置を禁止し、断層調査は最大40万年までさかのぼるよう求めている。東電の調査結果が妥当か、規制委の判断次第では運転再開が困難になる可能性がある。(中略)7月施行の新基準は、40万年以降の断層は同じ動き方で活動間隔は10数万年を超えないとの前提で、40万年~13万年前のの地層がずれているのに13万年前以降の地層はずれていないとの結果が出た場合は「調査が不適切」として見直しを求めている。今回の結果はこれに当てはまる可能性があるが、東電は「再調査の考えはない」としている。>
(東京新聞2013年4月19日付 主張曲げぬ電力2社 東電・柏崎刈羽原子炉直下の断層「19万年以降活動なし」/関電・きょうから規制委検討「大飯 新基準すべて適合」)

規制委に付き合いきれない/敦賀原発活断層調査地図(2012年11月28日~2013年4月21日)

2013-04-26 20:27:29 | News Map

■敦賀原発断層調査のポイント
<敦賀原発では、原子炉建屋から東に約三百㍍離れた敷地内を、長さ三十五㌔以上の活断層「浦底断層」が走っている。そこから無数の断層が枝分かれしていおり、一部は原子炉建屋の直下を走る。会合で、メンバーの鈴木康弘名古屋大教授は「近くに第一級の活断層があり、通常以上に安全性を重視した判断が必要」と指摘。千葉大の宮内崇裕教授は浦底断層が上下に数㍍ずれる可能性を指摘し「次に動いた時は、無数にある断層のうち、過去に動いていないものが連動することもあり得る」と述べた。現地調査は十二月一、二の両日、両氏のほか島崎邦彦委員長代理ら五人で実施される。>
(東京新聞11月28日付 「安全判断、より厳しく」敦賀断層 規制委調査団が提言)


<調査は、D-1破砕帯が浦底断層と連動して動くかどうかに主眼が置かれていたが、新たな活断層が認定されて、原発の再稼動が認められなくなる可能性も出てきた。(中略)調査後の会見で、チームの宮内崇裕千葉大学教授は「一、二回の変形が起きている。その変形は複雑で、もう一つの断層構造を考えないと(説明は)難しい」と、別の活断層が存在するかもしれないと指摘した(中略)規制委の島崎邦彦委員長代理は変形について「変形が確認されたこと、(変形部には)浦底断層を動かしている力と同じような力がかかったことの(チームの)認識は共通している」と述べた。>(東京新聞12月3日付 敦賀原発 新たな地層の変形確認/現地調査終わる 未知の活断層影響か)


<チームの五人は、敷地内を走る活断層「浦底断層」は今後も大きな地震を起こす可能性が高いとの認識で一致した。二日は、浦底断層から枝分かれした2号機直下につながっている「D-1破砕帯」などが連動して動くかどうか詳しく調べる。(中略)終了後の記者会見で、規制委の島崎邦彦委員長代理は「浦底断層が大変活動的な断層だと印象づけられた。それが原発敷地内にあることがかなり特殊だ」と指摘。千葉大の宮内崇裕教授も「一級の活断層という感想だ。これが大きく動くと、周辺でいろんなことが起きると直感した」と述べ。浦底以外にも未知の活断層が建屋近くを通っている可能性を示した。>
<原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は、一日に始まった敦賀原発の初日の調査を終え、「見る場所が多く、検討しやすい」と手応えを口にした。(中略)意見が割れ、いまだに結論が出ない関西電力大飯原発(福井県おおい町)の現地調査とは対照的に、冗談を言い合う余裕もあった。>
(東京新聞12月2日付 敦賀原発 敷地内断層「大変活動的」/規制委チーム 大地震の恐れ指摘/「全員の感想共通」初日調査に手応え)

<原子力規制委員会は七日、地震や津波に関する新しい原発の設計基準を検討する有識者会議で、原発の直近に活断層がある場合、ほかの原発と同じ対策では不十分と判断する方針を明らかにした。(中略)新方針は、原子炉から約二百五十㍍東を「浦底断層」という活断層が走る日本原子力発電(原電)敦賀原発(福井県敦賀市)を念頭に置いている。規制委は来年七月をめどに新基準をまとめる。>
(東京新聞12月8日付 原発間近に活断層 設計基準を厳格化 規制委方針)


■再稼動が困難になった敦賀原発
(東京新聞12月11日付 敦賀原発 運転認めず/直下 活断層と判断 規制委チーム 廃炉強まる)


■敦賀原発をめぐる経緯
(東京新聞12月11日付 専門家全員が「クロ」)


■敦賀原発が廃炉と判断されたら…日本原子力発電への影響
<原電の敦賀原発で原子炉直下に活断層があると判断され、同原発の再稼動への道は事実上なくなった。(中略)原電は東京電力を筆頭株主(28・23%)に沖縄電力を除く電力九社が出資している。敦賀1、2号と東海第二原発(茨城県東海村)で発電した電気を東電や関西電力など五社に売電してきた。(中略)ところが、原発を動かせないとなれば、原発本体や核燃料の資産価値はゼロになり、その目減り分は損失として会計処理する必要が出てくる。さらには、廃炉費用の積み立て不足が二百七十四億円に上るという問題も浮上してくる。原発による発電しか業務のない日本原電の経営は直ちに行き詰る。(中略)政府関係者は「国有化を通じて日本原電を廃炉専門会社にするシナリオもある」と話し、政府が積極的に関与しなければいけなくなる可能性を示唆している。>(東京新聞12月11日付 廃炉なら 原電の経営直撃)


■原発再稼動についての各党のスタンス
(東京新聞12月12日付 敦賀活断層「クロ」 再稼動に焦点/民主「大飯問題だんまり」自民「原発政策に触れず」未来「自民時代のツケ」/即時停止は4党)

<規制委も法的な根拠に乏しい問題は認識しており、専門家チームで新しい安全基準を検討している。素案には活断層上の原発禁止規定が盛り込まれ、来年七月には、この基準が委員会規則として法令化される予定だ。ただし、中身の議論はこれから。既存の原発で活断層が見つかった場合の対応や、活断層と判断する具体的な基準、直下でなくとも活断層の危険が高いと判断される場合の対応など明確にすべき点は多い。>
(東京新聞12月12日付 政権交代、人選で変更も/規制委 運転停止や廃炉 議論予断許さず)


■敦賀原発第3、4号機の位置
(東京新聞12月12日付 規制委 敦賀増設計画には触れず/3、4号機 活断層から800㍍/1号機は運転禁止へ)

<首相は「規制委の判断を政府も尊重しないといけない。稼動しないと収益がなくなり、事業者の判断で廃炉にすることになると思う」と述べた。>
(東京新聞12月14日付 敦賀2号機下 活断層判断/首相が廃炉見通し)

<痕跡は敦賀半島東部の「猪ヶ池」で見つかった。池底の六地点で十六~二十一㍍のボーリング調査を実施。約五千~八千年前の地層で、津波の可能性を示す海にすむ藻の一種を含む地層を確認した。そのうち五千三百~五千六百年前の層は「津波による堆積物の可能性が高い」と判定した。日本原子力発電、日本原子力研究開発機構を含む三事業者は、津波と仮定しても「ほかに調査した周辺では同様の堆積物は見つかっていない」として、津波は小規模と結論づけた。(中略)昨年十二月と今年六月に津波は認められなかったと旧原子力安全・保安院に報告したが、「データが少ない」と追加調査を指示されていた。>(東京新聞12月19日付 若狭湾沿岸 津波の痕跡/「敦賀」近くで初)

<原電は「地下の岩盤に影響のない地層の局所的なずれで、活断層ではない」と主張しており、追加調査で活断層でないと証明する考え。計画ではボーリングで地下深部を調べ、断層が岩盤まで続いているか確認するほか、敦賀原発から数百㍍の至近距離にある活断層「浦底-柳ヶ瀬山断層帯(浦底断層)」との関連性も調査する。>(東京新聞12月19日付 敦賀原発の断層 追加調査を計画 日本原電)


■敦賀原発専門家チームの報告書のポイント


■敦賀原発 専門家チームが認めた活断層
(東京新聞12月29日付 敦賀原発「直下に活断層」大筋了承/規制委チーム 報告書案「クロ」明示)


■敦賀原発をめぐる今後の流れ
<原電の星野知彦開発計画室長「今後、われわれの意見を聞く場を設けるということで、有意義な会合だった」と語ったが、チームは質問に答えてもらうだけで、「主張」を聴く気はないという。星野氏は規制委側の方針を知り、「それは知らなかった」と動揺を隠せなかった。>(東京新聞12月29日付 最後通告 原電剣が峰/敦賀に活断層了承/自信の規制委、再稼動困難/東通、志賀など波及も)

<原子力規制委員会事務局の名雪哲夫原子力規制庁審議官(54)が1月22日、敦賀原発(福井県)の活断層問題で揺れる日本原子力発電(原電)幹部に対し、公表前の評価報告書の草案を渡していた。(中略)名雪氏は事務局のナンバー3で、地震・津波対策部門を取り仕切り、評価書草案の内容を書き直す職務権限をもっている。内部調査に名雪氏は「軽率だった」と話したという。規制委は1日付で名雪氏を訓告処分として更迭、出身の文部科学省に出向させた。(中略)規制委ないのルールでは、電力会社など規制される側とは必ず2人以上で面談し、面談内容も後に公表することになっている。名雪氏は面談翌日に担当者に報告した。事務局の調査は、ほぼ名雪氏本人への聞き取りだけで、原電側からは事情を聴こうともしない。だが、森本次長は「本人は金銭の授受などはないと言っている。内規違反だが法律違反ではない。名雪氏個人の問題だ」と述べ、追加調査はしない考えだ。>
(東京新聞2013年2月2日付 敦賀断層調査 規制庁幹部 情報漏えい/原電に評価報告書案)

<原電側は当初から、敦賀原発の断層調査で「意見表明の機会があれば準備のため、事前に評価書案を教えてほしい」と求めていた。名雪氏は「(調査メンバーの)先生方の了解が得られれば」と答えたという。問題となった22日の面会は、原電側が「断層調査への当社の考え方を、事前にお届けしたい」と面会の約束を入れたといい、名雪氏から「ドラフト(草案)だけど」と言われ、文書の提供を受けたという。>
(東京新聞2013年2月2日付 癒着構造断ち切れず 審議官漏えい/規制機関の信頼失墜/「本人の問題」で幕引き)

<原子力規制委員会事務局の名雪哲夫元審議官=更迭で文部科学省に出向=が昨年12月3日、面談した原電幹部に「(敦賀は)いい現地調査だった。他の調査の先例になる」と好印象を語っていたことが、原電への取材で分かった。>
(東京新聞2013年2月6日付 元審議官「いい現地調査だった」原電評価、漏えい一因か/業者あいさつも報告 規制委が内規改定検討)


■なかなか決まらない敦賀原発の断層評価
<チームの専門家たちは、自分たちが合意した見解に確信を持っており、報告書案をまとめた。予定外だった他の専門家からの意見聴取(査読)も終えたのになぜ報告書を正式決定し、規制委として敦賀原発2号機の運転の可否を決めないのか、足踏みの理由が分からない。名古屋大の鈴木康弘教授は「趣旨が分からない。規制委に付き合いきれないとの思いもある」と話した。東京学芸大の藤本光一郎准教授は「原電から新しいデータが出てきても、判断は変わらないだろう。中途半端な状況を長々と続けるのは良くない」と徒労感をにじませた。3月下旬、自民党の会合で、規制委幹部たちが、もっと原電の反論を聞くよう迫られる場面もあった。専門家チームの千葉大大学院の宮内崇裕教授は、24日の会合について「政治的圧力があったか分からないが、原電のガス抜きの意味はあるだろう」と語った。>
(東京新聞2013年4月21日付 敦賀「活断層」結論足踏み 規制委に疑問の声/専門家意見一致4ヵ月)

彼らの「真剣」はどこにあるのか/排外デモカウンター行動(4.21)

2013-04-23 04:32:03 | News
土曜日は静岡で呑んで帰れなくなってしまったのでそのままネットカフェで仮眠して午前中に帰京。着替えて大久保へ向かう。
先月31日に懲りずに、またもや新大久保で差別主義者のデモが行われる。

久しぶりに歌舞伎町を抜けて、大久保公園の「檻」の外で連中の様子を眺めていたら日の丸を背負った男から煽られる。「しばき隊にしばかれたいわ~」だそうだ。ゴールしたら背負ってる旗をとっとと片付けて皮被って集団下校する卑怯者が何を言っているのか。
要するにこういう連中である。彼らが背負う「日の丸」にはコスプレ程度の重みしかない。
そして公園周辺はちょっと尋常ではないぐらい公安と重装備の警備関係者が集まっている。おそらくデモ参加者数を完全に超えている。
要するにこういうデモなのである。「遊び」にしては彼らは危険過ぎる。



問題を拡大させた過激なプラカード等をチェックしているためか、デモはなかなかスタートしない。14時30分から20、30分ほどして公園内で集会が始まり、彼らがこの日一番の雄叫びを上げ始めたのを確認して、職安通りに移動し待ち構えていたbcxxx君たちしばき隊やカウンター周辺に合流する。対面の歩道も鈴なり状態で、平野君や反原発デモなどで見知ったいつもの面々の顔も見えた。マリノスの清さんたちの横断幕(ダンマク隊)もあった。
今回の行動はツイートを通じてAmazonのトラメガが推奨されていたのだけれども、この日も生声で行く。まあ確かに連中は明らかにトラメガの音量を上げてきたけれども、フィジカルで対抗するのも大事である。ましてやデモ中の連中は大して声も出てないんだから生で十分なのである。



職安通りから明治通りまでは対面から、明治通りから大久保通りは併走する形で怒声を浴びせ続けた。
相変わらず笑顔で手を振り続け沿道を煽る者(顔を晒している人中心)や沿道からの怒声にそれなりに反応して怒声を返してくる者(こちらは顔を隠しているオヤジ中心)がいたのだが、いかんせんまったく声が聴こえない。沿道のカウンターの音量が凄まじいこともあるが併走していても聴こえないんだから、もうどうしようもない。これでは、
「真面目にやれ」
としか言えない。もうカウンター集団と比較して個々の戦闘能力が違いすぎるとしか言いようがない(もちろん戦闘能力というのは「声量」のことですけど)。真剣にやっていれば「声」というのは大きくなるものなのである。一体彼らの中に喉が枯れるほど真剣に声を出していた人間が何人いたのか。

要するに彼らは「真剣」ではないのだ。
こんなコスプレ集団のエゴイスティックな悪ふざけで他人を傷つける行為を許しちゃいけない。

「みんなでやろうや」/第7節 C大阪戦

2013-04-23 03:27:53 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


村田「エスパルスはホントに何かチームとして『みんなでやろうや』みたいなところがあるから、そういう風なところも良いんじゃないっすかね」(Sの極み 4月21日付)

土曜日はアイスタでセレッソ戦
日本平が予想以上に寒く、さらにスタンドも結果的に1万人程度と先週の雰囲気からはまったく寒い状況になってしまったが、ゲームは前島さんの戦評のように熱いものになった(それにしてもクルピはいつも言い過ぎだと思うが)。清水を棚に上げてセレッソの状態云々に言及する人もいるけれども、ポジティブに評価していい内容だったと思う。

扇原のラッキーミドルが決まってしまった瞬間もピッチだけではなく、スタンドも決して下を向くような状態ではなく(野次も若干含みながら)後押ししていた。近年のセレッソ戦というと乱打戦か、もしくは一方的にセレッソに打たれまくるという、実に嫌な相手なのだけれども、3月の状態を抜け出しつつ、概ねゲームをコントロールできてようになったことを実感した。
クルピがブラジルトリオを諦め、アフシンが村田を投入したあたりからゲームはさらに加速する(村田はまさに期待通りだった)。加速し始めると、スピードはともかく、良いポジショニングを見せていた翔のスタミナ切れが露呈してくる。練習試合で結果を出しつつ、クラブ関係者にも、そして三保でいつも彼を見ているであろうサポーターからも期待され続け、確かに「それ」を匂わせ続ける翔なのだが、この日も結果を残すことができなかった。何だかんだネタ化されるプレーヤーだとはいえ、やはりポテンシャルは認めるべきなんじゃないかと思うのだが、「ケチャップどばどば」は次ゲーム以降に持ち越された。
さらにアフシンは42分に竹内を投入。アディショナルタイムも含めて残り10分程度のプレーではもったいないぐらい、この日の竹内も動きが良かった。終盤はオープンな攻防だったとはいえ、ミドルを打てるチャンスもあっただけに竹内にも結果を残して欲しかった。
セレッソ戦はいつでもそれなりに面白いゲームになるのだけれども、今季初めて90分を通して「面白いゲーム」が観られた。もはや、これは「前進」と言わざるを得ない。
いつまでも3月の清水だと思うなよ、ということである。

タイムアップ後、セレッソゴール裏からは「村田コール」が起こった。
それはそれで幸福な光景だったのだけれども、オレは宏介を思い出してしまった。奴もあんな飛び出し方さえしなければ、こんな風に今でも愛されていただろうなと思う。プレーヤーとサポーターの関係というのはナイーブなものなのである(勿論枯れについては今後も末永くブーイングでオケです)。

そして今日は運命のナビスコカップ予選大宮戦。
シーズンが始まって2ヵ月も経っていないのに「運命」というのも大げさだが、このゲームに勝たなければネビスコカップ予選突破は消滅するだろうし、アフシンの「51試合」もなくなってしまう。
また3月の開幕戦で対戦して以来、18戦負けなしを続けている大宮を相手に、オレたちはあの3月からどこまで前進できたのか確認するゲームにもなる。アフシンは週末の浦和戦に向けて浩太を休ませるようだが(CB2人を休ませてやって欲しいぐらいだが)、J's Goalの試合前投票のような一方的な内容にはならないと思うよ。
今日の結果次第で浦和戦も見えてくる。
まあ火曜日ということもあるし、スタンドはまた多少寂しい感じになってしまうんだろうが、全力でサポートする。
みんなでやろうや。

素人にはおすすめできない、か/第6節 磐田戦

2013-04-16 02:49:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


土曜日はアイスタで静岡ダービー
特に前半はボールがまったく収まらず、何を慌てているのかミスも多かったために序盤からジュビロにやられ放題だった。
前田や金園のシュートは何で決まらないかと思うのだが、3月のナビスコカップ予選での大敗の印象が強過ぎたが、ジュビロだっていまだにリーグ戦では未勝利である。しかしこの日の前半の内容を見れば、清水が悪過ぎたこともあるとはいえ、何で未勝利なのかさっぱりわからない。
それほど一方的だったということで、スタンドからはずっと野次が飛ぶ。ずーっとである。途中アフシンか指示を受けて積極的にプレスに走る竹内は目に見えて良くなったと思うけれども、河井に関しては気の毒なぐらいゲームに振り回されていた。
後半も修正されたとはいえ、まだイーブンな展開といえない状況が続く中で、大輔のゴールが決まった。
このときのアイスタのスパークは凄かった。そのまま看板を飛び越えて西スタンドの1階席へ走った大輔も熱かったけれども、もう東スタンドのジュビロサポーター以外のスタジアム全体がヒートアップした。
もう、この瞬間にスタンド全体に漂っていた重苦しい空気が開放された。いくら鳥栖に勝ってシーズン初勝利したとはいえ、ミッドウィークの等々力で川崎相手にそれなりの内容で「前進」を感じたとはいえ、やはりこの日の内容は3月の悪夢を思い起こさせるようなものだった。

残り10分プラスアディショナルタイム。ピッチ内も猛烈に熱くなる。ジュビロだってあれほど攻め込んでいたのにほとんどワンチャンスで決められてしまったら熱くならざるを得ない。それに煽られてトシがレッドを喰らってしまったのは残念だけれども、完全に前掛かりになったジュビロに対して決定的なカウンターチャンスが何度も訪れる(それを外してしまったのがトシの退場に繋がる)。
まずは内容よりも結果。勿論内容で(そして上位で)拮抗してくれた方が嬉しいんだけれども、ダービーらしいダービーが観られたと思う(素人にはお勧めできない)。
次節は来週20日、またもやアイスタでセレッソ戦。今度は結果は勿論、内容で見せて欲しい。

竹内「(勝ちロコは)気持ち良かったですね。ただ、ダービーでこういう試合をしてファンの人はどう思っているかわからないですし、自分の中では良いサッカーができたかというと全然だと思うので、そこの質をもっと上げていかないといけないと思います。もちろん、J1のレベルや速さへの慣れもあると思いますが、いろんな面で自分にとって収穫の多かった試合だと思います」(J's Goal 4月13日付



飯竹さんの「憶測」について

2013-04-16 01:06:36 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
フットボールチャンネルに掲載された飯竹さんの「守備的な戦いにシフトしてトンネルを抜け出した清水。根本的な問題は解決されたのか?」の「憶測」について書いておきたい。
ちなみにチーム現状分析やゲーム分析に異論はない。
あくまでも3ページ目に掲載された「憶測」について書きたい。

今シーズンの公式戦初勝利となった鳥栖戦後の記事に、こんな「クラブ幹部」のコメントが掲載された。

「長い将来を考えた末の決断。有望な選手がそろったし、彼らに懸けた。監督は3年目だが、全体を考えると、今年が改革の1年目」(スポーツ報知4月6日付【清水】161日ぶりに勝った!公式戦未勝利12でストップ

2ちゃんあたりでは「3年目!3年目!」と連呼されるわけだが、クラブ関係者の認識では実質「1年目」なわけだ。
これでは大きな認識の溝が生まれる。チームを固定して戦術を積み上げ続けた「3年目」ならば、この結果は当然批判されてしかるべきものだと思うが、ずっと観続けている人ならばわかるように、アフシン就任直前と同様、この2年は激しい選手の入れ替えが行われてきた。
この入れ替え劇がアフシン主導なのか、それともフロント主導なのかはまだわからないが(まあ、身も蓋もない言い方をすれば「両方」だろうが)、少なくともサポーターならば、その「事情」は理解しているだろう。その象徴が例えばアレックス。あの時点でアレックスを移籍させるのは戦術的にはあまりにも痛すぎる判断だったと思うが、しかしクラブは放出せざるを得なかった。



それでもアフシンは、「3.11」でエクストラなシーズンになった1年目は驚愕のユングベリ獲得で終盤戦に期待を持たせてくれたし、2年目は伸二、タカを融合させたチームで前半戦を快走し首位争いした後、夏以降は若手を主力に切り替えナビスコカップではファイナリストにまで上り詰めた。
その時々のメンバーをマネジメントしながら、それなりの結果を残してきたのは紛れもない事実だ。
これで「戦術がない」というのは酷な話だと思う。また今回のダービーの選手起用に関してもナビスコカップでの活躍を受けて竹内をスタメンに起用、広島戦でレッドを喰らった岡根もベンチ入りした。これで「アフシンとプレーヤーに溝がある」「起用に偏りがある」「好き嫌いがある」というのも実に頓珍漢な話だ。ダービーのタイムアップ直後の清水ベンチの様子を目の前で見ていた人間としては、とてもそんな風には見えない。



ましてや違約金云々というのは、あまりにも簡単に思いつきそうな「憶測」過ぎるのではないか。
例えばそれが真実だとしても、クラブ幹部による「一年目」というコメントから察するクラブのヴィジョンとはあまりにも食い違い過ぎるのではないか。
飯竹さんは何であのような意味不明な憶測を結論に付け足してしまったのか、さっぱりわからない(勿論結論にある「一丸」に関しては同意です)。

担当大臣「本部は一丸!」官僚「…」/TPP「農産物全滅」地図

2013-04-15 21:02:00 | News Map

■19道県が試算したTPP参加による農林水産業の減少額
<政府試算と同様に、交渉参加11カ国との関税が即時撤廃されて、米国などから安い量産品が輸入されるという前提で計算。ただ、地域の生産量や競争力をほとんど考慮していない政府試算と違い、各道県が県内の状況に合わせて独自に評価した。>
(東京新聞2013年4月12日付 TPP19道県が農林水産業試算/千葉・茨城・栃木 乳製品「全滅」北海道47%減少)


■TPP参加の影響試算に関する各道県の主張
<一方で政府試算より減少率を低く見積もった県もある。「黒豚」で知られ、豚肉の生産額が全国一位の鹿児島県は“ブランド力”を背景に政府が全国で70%減と試算した豚肉の減少率を45%にとどめた。県は「地域の実情を考慮した数値」とする。道県別の試算は、競争力のある農産品を持つ地域と、そうでない地域の格差が一層広がる懸念を示した形だ。(中略)一方、コメや野菜、果物の主要産地は、ほとんど試算していない。(中略)コメの産出額全国一位の新潟県は、泉田裕彦知事が記者会見で、政府試算について「現実離れしている。将来見通しが一つの試算で表されること自体がおかしい」と痛烈に批判している。(中略)農業政策に詳しい大妻女子大の田代洋一教授は、政府試算について「TPP参加で安い輸入品が入ってきた場合、国内の農産物の価格がどれだけ下落するかははっきりしない。地域ごとの影響の違いや農産物加工など関連産業の損失を数値化できないのであれば、三兆円減と計算した根拠そのものが疑われる事態になりかねない」と指摘する。>
(東京新聞2013年4月12日付 TPP19道県損失試算/農業打撃「地域消える」/生産・流通全体に波及/政府見通し「現実離れ」)


■TPP交渉の主な課題と影響
<政府はコメ、牛・豚肉、乳製品などの重要5品目の関税維持を目指す。日本が個別交渉で結んだ経済連携協定(EPA)では、「聖域」品目の関税は堅持されてきた。日米協議でも日本の農業分野に重要品目があることを確認したが、高水準の貿易自由化を目指すTPP交渉で日本の要求がどこまで認められるかは不明だ。>
(東京新聞2012年10月13日付 依然根強い離脱論/農「聖域化」困難 先見えず/車 関税撤廃最大限先送り)


■日本のTPP交渉参加に関わる主な動きと日程
<「省庁間でお互いに情報を知られないようにしている。自分が所属する省の交渉カードは見せたくない」政府一丸を目指して5日に発足したTPP政府対策本部に加わるある官僚は、対策本部の内情を打ち明ける。(中略)甘利明TPP担当相は12日の閣議後の記者会見で「本部は一丸となって進んでいきたい」と意気込んだが、関係省庁の幹部は「秘密保持が強く、重要な情報も伝わらない」と漏らす。(中略)足並みがそろわないまま参加を急ぐ日本政府を見透かすように、米国は事前協議で要求を次々に押し通した。(中略)国民がTPP参加の是非を判断するために必要な情報は少ない。しかも、政府内からは「もし情報開示して日本が事前協議で米国に譲歩したとの印象を与えれば、日本の外交力が弱いと見なされ、本交渉でも不利になる」と、情報開示に慎重な姿勢を正当化しかねない声も上がる。>
(東京新聞2013年4月13日付 TPP参加日米合意「飛び入り」多難な船出/省庁間思惑バラバラ 国民への説明乏しく)


■都道府県議会3月議会の意見書・決議可決状況
(東京新聞2013年4月14日付 TPPに地方反発/23道府県議会意見書など可決/農業保護、情報開示求める)