徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

第10節 プラン通り

2006-04-30 02:05:52 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
Q終盤に「行くぞ」みたいな形になって、点取れることって少ない(中略)イメージがあったけど……そういう意味では大きいんでは?
久保山「そうだね。いつも追いつかれてばっかだからね。こうやって難しい試合で追いつけたっていうのは。(中略)また同じこと繰り返さないようにやったと思うんですけどね。(中略)ロングボールに頼らずに、つなごうつなごうってできたと思うんで。」(Sの極み 4月29日付け)

等々力陸上競技場で川崎フロンタレーレ戦。
<やるか、やられるか>のチームが10節目にして引き分けた。
ミッドウィークのナビスコカップ予選リーグ・新潟戦では、メンバーを落とした新潟に対して、<油断>としか言えない敗戦を喫し、さらに青山の負傷離脱(6週間)という代償まで負った。その代償は果たして糧となったのか。
青山の代わりにスタメンに入った斎藤さんが開始早々にセットプレーから先取点を奪い、ある意味新潟戦と同じような展開になったものの、川崎のサイドチェンジと鋭いカウンターにも焦れずにゲームを組み立て、終盤に同点に追いついたのは評価されていいことだと思う。市川の効果的なオーバーラップも幾度となく見られたし、藤本を中心にして左サイドを崩してPAを突破していく形も見られた。チャンスはいつも通りに作られていた。
清水、川崎にはどんなチームと戦っても崩れない自分たちの戦い方がある。だからこそ今日のゲームは見ごたえのある好ゲームになったのだと思う。ただ、好ゲームではなく、まだそれを突き抜けなければ、健太の、清水の3Rは完成しない(3Rとは千葉や甲府、川崎のように所謂<攻撃的な良いチーム>というグループのその先にあるのだ)。ま、水曜日の新潟戦と併せて、今日もまたひとつ大人の階段登っちゃいましたかね。

ちなみに日本の審判はホームタウンデシションを意識するあまりホームチームに辛めにジャッジすることが多いのですが、今日の主審は、ホームがどうだったかはともかくアウエイの受けたファウルは取らずに流す、ある意味世界基準でした。アホか。

健太「選手たちにゲームやる前に、初めてですけど「勝ち点1をしっかりと見据えながら3を狙ってこう」と(中略)あえてリスクを少し抑えたような戦い方で選手たちには臨ませました。(中略)点を取られてまた少し目が覚めたという部分はあると思うんですけど、全体的にはゲームプラン通りにゲームが終われたことは非常に嬉しく思ってます。」(Sの極み 4月29日付け)

それにしても王将のチャーハンは油っぽい。

撮影

2006-04-29 03:23:43 | Works
秋葉原、浅草を撮影。まずは秋葉原の風景、さらに駅前でビラ配りしているメイドさんたちを撮る。メイドさんの隣には『ホットペッパー』配りのお姉さん。どう考えてもテンガロンハットを被っているお姉さんの方が美人なのに、メイドさんの方が輝いているのは秋葉原だからか(露出度も高いし)。

『川端康成/三島由紀夫往復書簡』(新潮文庫)、吉本ばなな『不倫と南米』(幻冬舎文庫)、新渡戸稲造/岬龍一郎『武士道』(PHP文庫)、村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)、三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫)、武満徹/小澤征爾『音楽』(新潮文庫)、川端康成『雪国』(新潮文庫)、大江健三郎『見るまえに跳べ』(新潮文庫)、『千と千尋の神隠し』、サイトウ・キネン・オーケストラ『マーラー:交響曲第2番「復活」』購入。

Bon Boyarge/仲井戸“CHABO”麗市SOLO「今日 歌いたい歌。」

2006-04-29 02:42:02 | Music
木曜日は、SHIBUYA BOXXで仲井戸“CHABO”麗市SOLO「今日 歌いたい歌。」。
FCには入っていないので、何だか突然のライブな印象だったけれども(今公式サイトを見てみたらニュースの告知は4月17日)だ。でも会場に入って納得した。おそらく200名、もっと少ないかもしれないけれども会場が狭いのだ。突然決まったのかもしれない。しかし今回のライブはソフト化が決定しているそうだ。ん~よくわからない。

まずライブ本編の前に隣接のカフェでインストライブ。ここでのチャボさんはご機嫌で、ジョンのインストのほかに大阪の楽器屋さんから貰ったという赤いギブソンでブルーズ。短いライブでは、よく喋っていたなあという印象だったのだけれど、その理由は本編が始まってわかった。ぴったり2時間、まったくMCなしで、ロックンロール(とブルーズ)への熱いオマージュを捧げた濃密なチャボの世界が繰り広げられた。MCを差し挟む構成ではないのだ。ステージ上のスクリーンに『DREAMS TO REMEMBER』が流され、最後にBon Boyargeの文字。いつもなら3、4時間のチャボさんのステージが凝縮された内容で、これはソロライブの完成形なのかもしれない。

以前チャボさんにインタビューしたときに、70年代のアングラ小劇場や、古井戸時代に天井桟敷の音楽を担当した経験はポエトリーリーディングに影響はなかったのか訊いてみたことがある。この質問には全然乗ってくれず、「(ポエトリーリーディングは)オレは素人だから」というような答えではぐらかされてしまった記憶があるけれども、本当なのかなあ……という思いがまだある。それぐらい密度の高いステージングだったのではないかと思う。

遅ればせながら『磔磔2005盤.泣いてたまるか!!』を会場で購入。HOHOEMI RECORDSってのが手作り感ありあり。だからできることってあるんだけれども。

フリー素材

2006-04-26 18:38:13 | Works
昨日から引き続き、某外国人向けのパンフレットの作業。
ひきこもりで検索、検索、ひたすら検索、そして原稿。また検索。ウェブからDLできる観光協会のフリー素材って意外とあるのね、ということで、画像は6割方イケるかと安心する。問題は残り4割なんだが。

先日上野の中古盤屋で見かけて、再び聴きたくなった宇崎竜童モノを2枚購入(ちなみにその中古盤屋は、とても相場を知っているとは思えない値付けをする店なので、購入はその店に非ず)。彼が80年代に結成した竜童組って、要するにDTBWBの名曲「身も心も」(の世界)をやりたかっただけだったんではないか……と思いつつ聴く。RUさんは、ずーっと前に一度取材依頼を断られているだけに、改めて話を聞いてみたい人だ。だってやっぱり時代を作った人だもの。

ダウンタウン・ファイティング・ブギウギ・バンド『海賊盤 live fighting 80's』、竜童組『竜童組Ⅱ 魂のスポーツ』、オルダス・ハックスレー/今村光一『知覚の扉・天国と地獄』(河出書房新社)、BRUTUS特別編集『決定版日本一の「手みやげ」はどれだ!?』(マガジンハウス)購入。

火防の神様、ありがとう

2006-04-23 05:46:55 | Works
金曜日。松坂屋上野店の屋上を取材。
へんな爺ちゃん(割と身なりはキレイなんだが)に「通路で取材すんじゃねえ」などと体当たりされ、いちゃもんつけられながら、ひと通り屋上の撮影を終える(もちろん、通路はそんなに狭くない……)。
最後は、(おそらく新人時代の)松田聖子も歌い、今はイベントで使用することも少なくなったという、伝説の屋上ステージの撮影で取材も終了かな~と思ったら、取材にお付き合いしていただいた担当者さんにいきなり屋上の反対側へ連れられていく。
「あんまり知られていないんですよね」と案内されたのは鶴護(かくご)稲荷神社。もともとは19世紀に伏見稲荷から松坂屋社宅のあった根岸へ祀られたものらしいが、関東大震災、日暮里大火(1925年)の中、神殿、社宅が無事だったため、29年に分霊して屋上に奉安された、由緒ある「火防の神様」なのだという。もちろん普通のお客さんでもお参りはオケだそうです。

エスパルスにご利益あったかな。それだけですが。

第9節 勝利という糧、敗戦という糧

2006-04-23 02:37:13 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「ホントに優勝狙うようなチームにですね、ホームでこういう戦い方ができたというのは非常に大きな自信になると思いますし、そういうチームに勝てるだけのポテンシャルはあるという風に思ってましたんで、まあそれをホームのゲームで証明したいという気持ちが非常に強かったです。」(Sの極み 4月22日付け)

清水はこれまで4勝4敗している。序盤3ゲームをそれほど良いとは言えない内容で3連勝し(甲府、名古屋、FC東京)、内容は明らかに良化しているもののその後3連敗した(千葉、大宮、ガンバ大阪)。そして良化の証明として大分に圧勝し、若さの代償として鹿島に競り負けた。比較するものではないかもしれないが、昨年序盤の広島、そして終盤のセレッソ大阪のように勢いで連勝せずに、これまでの8戦、勝ち負けを繰り返すことが、明らかにチームの「証明」の過程であり、糧になっているように感じる。
そして、それは今年の元旦、天皇杯決勝から始まっているのかも知れない。あの日のゲーム後、1年目のルーキー兵働昭弘は人目をはばからず(ってかピッチ上だもんな)悔し涙を流していた。圧倒的アウエイの中で悔しさを爆発させる兵働の姿を見て、オレは感動したよ。いくら足元が上手くたって、チームのモチベーションを上げる闘将がいなくちゃ駄目なんだ。同じことが鹿島戦に続いて、今日のゲームでも、ゴールパフォーマンスでアウエイサポーターに向かって拳を振り上げたマルキーニョスにも言える。あれはオレたちには必要なパフォーマンスなのだ。それはさておき……。

兵働「チーム内の争いがあるから、自分の武器を磨いて、1回りも2回りも大きくなりたい」
健太「1年目のこの悔しさをバネに頑張ってほしい」
(共に日刊スポーツ静岡版 1月3日付け

そこでエコパで浦和戦だ。

兵働「元旦に負けてるんで、そのリベンジも兼ねていたんで、まあすごい昂るものがありましたけどね。」(Sの極み 4月22日付け)

藤本、青山、枝村が徐々にメディアに取り上げられるようになった中(あんなに頭の悪い順位予想をしていたくせに無邪気なもんだが……それは年末のお楽しみ)、オレの2005年新人王・兵働は、天皇杯決勝の悔しさを晴らすかのように走り続けた。1点目のマルキーニョスの得点も、「ちょうど淳吾と目が合ったんで、で僕のとこに(ボールが)入ってワンタッチで……もうマルキが走ってるのが見えたんで」(Sの極み 4月22日付け)と兵働のスルーパスから、2点目のジェジンの得点も兵働のクロスから。気持ちが昂ぶっていた、というのがよくわかる活躍だった。

後半から終盤にかけて1点ビハインドの浦和は怒涛の攻めを見せる。ギドは、それまでも上がりっぱなしだった闘莉王をボランチに上げ(これで完全にFW状態だったが)、さらに黒部を入れ、中盤省略の凄まじく前がかりなシステムに変更する。それに対して、これまでゲームで守備的な交代をあまり見せなかった健太も、今まで見せたことのない選手交代を見せた。斎藤さんに闘莉王のマンマークを指示し、さらにサイドバックに和田を投入。これまでずっと<自分たちのサッカー>をメッセージしていた健太が、こんなディフェンシブな采配をするのは珍しい。しかし青山が「トシさん(斉藤)が入ってくれてかなり楽になった」(J's GOAL 4月22日付け)と言うように、それは健太も戦前から織り込み済みだったようだ。

斎藤「(今日のような闘莉王対策は)さまざまな状況を想定して何パターンか練習したうちのひとつ」(J's GOAL 4月22日付け

浩太「今日はちょっと選手交代も極端な……ある意味もう練習からやってたことなんで。」

西部「監督の言ってたことは『こういうことなのかな』というようなことが今日の試合で実践できたし(中略)肌身感じてわかった試合だと思います。」(共にSの極み 4月22日付け)

前節、鹿島戦でアウトゥオリ監督の鮮やかな采配に対して、チームとして、そして監督としても若さゆえに脆弱な部分を露わにしてしまった健太にも期するものがあったのだろうか。結果的に健太の戦略的な交代だったとはいえ、後半30分過ぎからの20分近い守備固めは、健太がホームサポーターに対して、天皇杯の雪辱と優勝候補からの勝利という「最高の結果」をプレゼントしようとしたメッセージだったと思う。惚れ直したよ、健太。

清水はどんどん良化しています。健太は、清水エスパルスというチームを誰が見ても面白いサッカーをするチームに作り直そうとしています。
だからこそ、あとは彼らの戦いを見守る目が必要です。是非地元民には、成長中の清水のサッカーを観に行ってくれるように心から願います。あ、成長中ですからまだ勝ったり負けたりすると思いますが……子供の成長って楽しくないですか? オレは未経験ですが。

健太「もう1枚交代枠があれば矢島を前に入れてですね、4枚目のカードを切りたかったんですけど(記者笑)、まあ3枚しかカードがないんで、ちょっと難しかったです。」(Sの極み 4月22日付け)

それにしても矢島ニステル卓郎も見たかったっス。来週は川崎とニステルダービーだ。

日本語の乱れとか

2006-04-21 12:29:39 | 素日記
<前作「ゆるぎないものひとつ」から一転、アッパーハイな今作のタイトルは「SPLASH!」(6月7日リリース)。歌詞にもサウンドにも極上のハジケた遊びゴコロが配されたサマーロック・チューンで、彼らだけのダイナミックボーカルエモーショナルギターエネルギッシュサウンドを生み出している。夏に欠かせない突き抜けた爽快感が、この夏の大ヒットナンバーとなることを予感させる。>(オリコン yahooミュージック 4月21日付け)

ただでさえ片仮名が多いのに「ハジケタ」「ゴコロ」まで……日本語って難しいよね。

夢/「野球界まるごと『ドリームチーム』大全集」

2006-04-18 05:00:43 | Books
『野球界まるごと「ドリームチーム」大全集』(ベースボール・マガジン社)。
王ジャパンのワールドベースボールクラシック優勝に便乗したというわけではないだろうが、ありがちな、まっとうな優勝記念雑誌と比較すれば段違いに面白い。というか、これは便乗ではないとさえ思った。WBC優勝関連のレポートはそこそこに、野球ファンの妄想企画が目白押し。「まるごとドリームチーム」というのはオールタイムであり、プロ球団だけではないチーム別であり、都道府県別である。さらに「サトウ」ドリームチーム、「コバヤシ」ドリームチームといった「同姓ドリームチーム」などバカ企画も満載。高校野球、大学野球からプロ野球へ、いろいろ問題はあってもやっぱり日本は野球の国だと再認識させる一冊。これから先はどうなるかわかりませんが(まだサッカーではここまでできないだろうが)。
それにしてもベースボール・マガジン社だけあって写真使い放題なのは羨ましい。さすが歴史ですな。

飲む

2006-04-18 04:38:40 | 素日記
最近緑茶ばかり飲んでいる。日本平へ行ったついでに実家に寄って茶を飲まされるということもあるし、青汁を飲むぐらいなら緑茶を飲むと言い張っていることもある。
ここのところ、打ち合わせやら取材といった仕事とサッカーを観に行く以外は(しかもほとんどすぐ帰宅)、半径1キロ以内の生活、下手したら5メートル以内の生活である。ところで酒はほとんど飲んでいない。飲むとどう考えても仕事に差し障りがあるから危険ということもある。茶でも飲まなきゃやってられんですよ。

アンドリュー・ベイヤー/山本尊『マイオールドケンタッキーホーム』(自由国民社)、山本小鉄『人間爆弾発言』(ケイブンシャ)、『Number創刊25周年記念出版 日本野球25人私のベストゲーム』(文藝春秋)、古田敦也『古田のブログ』(アスキー)、根来広光『聞き書き みんな野球が好きだった』(ホーム社)、『野球界「ドリームチーム」大全集』(ベースボールマガジン社)、『blankey jet city 1991-1995/1997-2000』(ドレミ楽譜出版)、james brown『love over due』『duets』『it's man's man's world』、miles davis『munich concert』、『ナイスの森~ナイスの森のステキな住人達~』、『TAKESHIS’』購入。

第8節 自分たちの戦い方

2006-04-15 20:08:53 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
パウロアウトゥオリ監督(鹿島)「今日の試合に関して言うと、我々はヤマザキナビスコカップも選手を温存せずにのぞみ、清水は何人か休ませてこの試合を迎えた。」(J's GOAL 4月15日付け)

カシマスタジアムで鹿島戦。
パウロアウトゥオリが言う通り、ミッドウィークのナビスコカップ予選で藤本、枝村(後半から出場)らを休ませた清水と、川崎相手にほぼ主力のまま戦った鹿島では、アウエイを差し引いてもフィジカルな分はあると踏んだ。少なくともいい勝負ではできるはずだと予想した。結果はいくぶん差がついたように見えるが、鹿島が青木を交代させるまでの30分過ぎまでは清水がいい形でゴール前に持ち込むシーンが多かったし、同点で折り返した後半も、鹿島DFがシュートをライン上でクリアするシーンが2度見られた。十分勝ち目のある勝負だったと言える。しかし鹿島が増田の退場により10人になってから、清水の若さが出てしまった。

健太「相手の形が崩れた時に自分たちは修正できなかった。その矢先に失点をして、どうしたらいいのかという感じになってしまった」(J's GOAL 4月15日付け)

もちろん小笠原を中心として、鹿島のプレーヤーが要所要所で個の強さを見せたという見方もできる。それにしても、終盤それまでの形を見失い、可能性をあまり感じさせない放り込みを繰り返し、攻めあぐねた、焦りすぎたという印象が強い。千葉戦の決勝点のような3失点目もいただけない。これは自滅だ。
しかし失望するほどのことではない。後半、健太はこれまでにない動きを見せた。枝村、テル、山西に代えて、岡崎慎司、山本真希、そして杉山浩太という夢のような手を打ってきた。

健太「実力を認めて投入した。若い力に期待したというわけではない」(J's GOAL 4月15日付け)

そして大分戦前に健太が言っていたことを思い出す。

健太「やるべきことをやれば勝てるチームになっていけると思うし、(中略)いつまでも相手に合わせるサッカーをしていたら強くなれない。現状の力も認めなければならないが、あとちょっとのところまでは来ていると思う」(Sの極み 4月3日付け)

<相手に合わせるサッカー>をしていれば、鹿島相手であっても勝ち点1を取るゲームは出来たかもしれない。しかし健太は今回の選手交代でも、自分たちのサッカーで戦うことを改めてメッセージした。この段階(成熟度)で自分たちの戦い方を貫けば、浦和、ガンバ、横浜、鹿島あたりのトップ4には、こんな形で負けることもある。しかしまだ、頭を下げずに自分たちの戦い方で戦うべきだろう。目標はまだまだ先にあるのだから。
もうちょっと戦いやすい相手で勝ち点を稼ぎたいところだが、来週は浦和、再来週は川崎。この時点の清水が自分たちの戦い方でどこまでできるのか、試してみるのも悪くはない。

(追記)
<自分たちの戦い方を貫く>という意味で、現在それを見失いがちなマリノスに向けて(?)岡ちゃんのメッセージ。

<「ベース」とは、ひたむきに戦う姿勢であり、チームが一丸となることであり、勝つことへの執着心であり、ミスやリスクを恐れない積極的なプレーである。>(岡田武史 神奈川新聞 4月14日付け)

ちなみに最近岡ちゃん絡みで駄記事があった。

<W杯直前に当時代表を指揮していた岡田監督から、カズがメンバー落ちを宣告されたことに、ファンは根強い不信感を持っているというわけだ。>
(久保武司 夕刊フジ 4月15日付け)

本当に久保武司は「記者」なのか? 自身の下らないスキャンダリズムで<不信感>を再生産しているという意識はないのか? ま、個人的には『プロサッカーニュース』で、清水を降格候補に挙げた時点で彼の見識は疑わしいがw

打ち合わせなど

2006-04-14 02:28:40 | Works
午前中は原稿修正、午後からは青山で書籍の打ち合わせ。夕方から亀戸でジャズライターのNさんとお会いして、本田竹広さんの追悼コンサートで撮影した画像が掲載された雑誌『ジャズ人 JAZZNIN』を頂く。雑誌の特集はチコさん、珠也さん、渡辺文男さんを始め、主だった関係者をインタビューした追悼大特集。これはファンにとっては完全保存版でないかい。マネージャーの田村さんの話が掲載されているのも個人的にも貴重貴重。本田さんの件もお話しして具体的に動き始めそうな模様。『モカンボ・セッション'54』で興味を持ち、Amazonに注文していた、戦後の伝説的なジャズピアニスト守安祥太郎のノンフィクション『そして、風が走りぬけて行った 天才ジャズピアニスト守安祥太郎の生涯』(植田沙加栄/講談社)もちょうど届いた。これも運命か。
JAZZ LIFE』も到着、こちらも追悼コンサートの模様が掲載されてます。

いよいよ今日から月曜日にかけて、いろいろと山場。

朝から力

2006-04-11 22:40:34 | 素日記
なぜか朝から『難波金融伝 ミナミの帝王』を4本続けて見る(プライド、騙しの方程式、破産 金融屋殺し、システム金融)。最初の30分で悪党が債務者をカタにハメ、中盤の30分で債務者はドツボに陥り、最後の30分で萬田銀次郎が大逆転するというパターンはまったく揺ぎ無い。それでも見てしまうのは最後に流れるリキ兄の『欲望の街』を聴きたいだけに違いない。物凄く悪そうな声を出してカラオケで歌いたい名曲。ちょっとモチベーションが上がる。
夕方、秋葉原で打ち合わせ。そろそろGW進行も佳境に入る。

clifford brown and max roach『study in brown』、ost『the hot spot』、va『blue bacharach』、miles davis『birth of the cool』『just squeeze me』、fall out boy 『from under the cork tree』、『幻の“モガンボ”・セッション'54 vol.1、2』、『dead days a grateful dead illustrated history』購入。

第7節 REJOICE 

2006-04-10 02:41:19 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
<こうなると清水の選手たちには、まだ調子の出てこないマルキーニョスに、PK以外の初ゴールを決めさせたいという思いが強くなったのか、彼にボールを集めていく。>(J's GOAL 4月9日付け 第7節 清水vs大分レポート)

日本平で大分戦。3連勝のあとの3連敗。そういう状況だと<清水はリーグ戦で3連勝後、2連敗とやや下降気味。>(J's GOAL 3月28日付け ヤマザキナビスコカップ 新潟vs清水プレビュー)というような、安易な批評も出て来る。ああ、このライターは適当に書いているんだろうなあというプレビューではある。よーく見ていれば体力的な上積みこそないにしても、チームの状況は<下降気味>どころか、徐々に調子は上がっていると見るのが正しい。結果が出ないからと言ってネガティブになって、憤る必要もない。何のための2005年だったのだ。せっかく昨年健太が掲げた3R(REVIVE/REJOICE/RESPECT)が徐々に見えてきたってのに、ここで台無しにする必要はない。本当に前節ガンバ戦のあとに、心無い「ファン」が健太に対して罵声を浴びせていた姿は情けなかった。なぜ健太と若いチームを信頼できないのか。
ガンバ戦で見せた(魅せた)サッカーを継続すると健太が宣言した以上、だからこそ大分戦は重要なゲームになった。

健太「やっぱり日本平でどれだけ熱いゲームができるかというのがやっぱり今シーズンの……まあ目標というかですね、やるべきことだという風に思ってます」

淳吾「まあ楽しくいつもやんないと……そんな気張っててもやってて面白くないし、どう相手を崩しながらやるとかいろいろ考えながらやってると楽しいんで。まあ今日は一段と楽しくできたんじゃないかなと思います」

ジェジン「今日の試合に関しては、今シーズン自分がしてる試合の中で、すごく一番面白い……出ていて楽しい試合だったと思います」(以上Sの極み 4月9日付け)

藤本淳吾が軽やかな反転からループを決め、ジェジンがビミョーなゴールに続いて豪快な得点を決め、これまで「結果」がなかなか出なかったマルキーニョスが難しいシュートを決めた。勝っても負けても不完全燃焼だったチームが久々に見せたREJOICE。RESPECTへの道も見えてきた、と言ったら言い過ぎだが、これは発展途上のチームが見せたREVIVEだったと思うですよ(最後の失点は頂けないけれども)。

今日ほど健太の志した「3R」の意味を実感できたゲームはない。

大分戦前日

2006-04-08 20:25:13 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
<「大人っぽい」勝ち方ができるかどうか。2年目の長谷川エスパルスの真価が問われるゲーム>(大分戦プレビュー・朝比奈穣 J's GOAL 3月28日付け)

健太「やるべきことをやれば勝てるチームになっていけると思うし、大分戦が今後の分岐点になると思う。(中略)いつまでも相手に合わせるサッカーをしていたら強くなれない。現状の力も認めなければならないが、あとちょっとのところまでは来ていると思う」(Sの極み 4月3日付け)

山西「僕は正直言って、3連勝したときも周りの人から『良いねぇ』って言われたけど、ぶっちゃけ選手もみんな思ってたけど、『こんなうまくいくはずないな』って。(中略)うまくいってても自分の中では「うん?」っていうのはあったし。(中略)ただ、みんなやってることはすごい正しいと思ってるし、もちろん僕も含めて去年よりも疑いじゃないけど、はっきりしてることが多いんですごい僕としては、あとはもうホント結果だなっていう感じなんですけど」(Sの極み 4月5日付け)

連勝Tシャツ

2006-04-07 19:52:10 | Sports/Football
汐留で打ち合わせのあと、水道橋のカルチョダンゴロへ予約していた<ローマ、破竹の11連勝記念Tシャツ>を受け取りに行く。地元の<il romanista>という新聞社がASローマの11連勝を記念した作ったものらしいが、こういう勢いで作っちゃったTシャツは好きだ。ま、リリースした途端に連勝は止まりましたが。
そういえば一昨年清水に爆勝した神戸が、エンブレム入りの「楽勝Tシャツ」なるものを作ろうとして清水サポーターから大反発を喰らい、発売中止になったことがあった(ゲーム開始直後、いきなりGK西部が退場を喰らった、あのゲームだ)。あれはヴィッセル神戸オフィシャルショップが企画したので非常にマズかったわけだが、作りたい気持ちはわかる。Tシャツに勢いは大事だ。
今度清水が連勝し始めたら作ろっと。

水道橋から移動して、秋葉原で打ち合わせ。