徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

休止

2007-10-28 21:13:09 | Music
久々にブルッカーズのメール。
何と来年から2009年12月までバンド活動を休止し、それぞれソロセッションを中心に活動していくそうだ。まあ『Reincarnation』以降は、ずっと同じような状態だったじゃん、と思わなくもないのだけれども(休止中も新曲の制作は行なうという)、パーナメントなバンドというよりも、よりプロジェクト、ユニット型のバンドに移行していくということだろう。ちょっと残念だけどそれも現状を見る限り致し方なし(来春からタイジが“新譜を3枚発表”するというのはバンドの契約の問題か?)。

ひとまず12月27日、“最後”のリキッドルームは必見ですな。名古屋か大阪も行こうかなァ。

第30節 撃破

2007-10-28 20:02:39 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
日立台のゲームをスカパーで見てから日本平へ。東京はまだ風雨共に強かったので一抹の不安はあったが、日本平到着と同時に雨はほとんど止んだ(風は強かったが)。もちろん日本平のピッチは水が浮くこともなく、雨の影響もほとんど問題ない。日本平はアクセス面ではかなり問題があるけれども、やはり日本最高レベルのスタジアムだということは実感できた。

今日の新聞各紙には(扱いの大小はあるにしても)「撃破」という文字が紙面を飾っていた。そう、昨夜のガンバ戦は文字通りの「撃破」としか言いようがない内容だった。J最高レベルのガンバ攻撃陣に対して和道、青山のCBコンビは強さで圧倒し、高さでもほぼ完璧に押さえ込んだのが素晴らしい。そしてスタメンの3人のアタッカーはそれぞれ“らしい”プレイで3ゴールを決めてみせた。特に3点目のJJのヘッドはこれ以上ないほど、感嘆してしまうほどの美しいゴールだった。まさに「撃ち破った」勝利で、そこにエクスキューズの入る余地はまったくない(聞く気もないが)。ガンバにはもう何年も勝てなかったとはいえ、健太就任以降は遜色のない内容も見せてきた清水である。この勝利は、これ以上ない成長の証しになったのではないかと思う。
佐藤藍子じゃないけれども、(過大な肩入れと贔屓目を精一杯差し引いても)勝つと思ってましたけどね、いやマジで。ホント、下らない勝敗予想をしている「記者」を名乗るボンクラは真面目に取材しているのかと思う。まあ今後も健太がプレーヤーを代表に送り続けることで、スキャンダリズムとスターシステムでしか動けないスポーツメディアの偏見は克服できると思うけれども。

もうエクスキューズはいらない。
残り4ゲームは、降格危機にある広島、ほぼ優勝の決まった浦和、よくわからないけど粘り腰は健在な千葉、そして本当の意味での天敵である鹿島。更なる成長に向けて、また“現在地”を証明する相手に相応しい。

静岡新聞の書評で佐藤泰志の作品集が紹介されていた(!)。うーん、これは買わねばと、静岡駅に向かう途中で書店に寄ったのだけれども置いていなかった。だからネットの方が便利になっちゃうんだよなァ……と思ったらネットでも取り寄せか。

変わるということ/レコーディング・ダイエット考

2007-10-27 14:03:18 | News
岡田斗司夫氏のブログが炎上している。
自分が「変わった」ことで何かのステージを上がったつもりになって、自分の優位性を誇るという形で「変わらない」人たちを見下すような人間はよくいる。「元○○」は先鋭的な「アンチ」になりやすいよね。しかもそれは宗教的になりやすいし、事実岡田氏のこの件に関するエントリはかなり宗教的な「偽善」を含んでいる。岡田氏の件の著作がダイエットの動機付けであったり、ひとつの思考法を読者に与えたのは事実で、またそれを面白く読ませるテクニックというのは、さすがに岡田斗司夫だと思うが、さもステージを上がったかのような舞い上がり方はいただけない。
オレは「変わって」も「変わらない」ことを証明するよ。

(10月31日追記)
さすがに伊集院さんはよくわかっている、というかオレもまったく異存なしだよ!
実はLB11月号に件の本についてレビューを書いているのだけれども、少々ヴォリューム超過で書きすぎてしまったので、本当に言いたいこと、つまり伊集院さんが言ってるような、デブからの元デブへ対する嘘偽りのない心情というような部分は削除してしまった。それはデブ以外の読者に押し付けるような主張じゃないし、取り立ててオピニオンなページでもないから、という意味で削除した。まあ<デブの裏切り者によるディープなインパクト>とは書いたけれども(笑)、基本的にはポジティブな意味で<思考の転換>という部分を評価したわけだ。でも、まあ正直言って、気持ちのいい本ではないというニュアンスは残したつもり。伊集院さんはこの件に絡めて煙草についても喋っているのだけれども、これもまた直感的に正しい。伊集院さんの頭の良さというのは、テレビでは<雑学タレント>としてしか現れていないけれども、こういうところで見えてくるよね。本当に彼は、ある時は黒伊集院になったり、ある時は白伊集院になったりしながら、裸の王様に声を挙げる少年のような感性を隠し持っている。やっぱり彼は本当の少年ナイフですよ。

(さらに追記)
前記のリンク主は何のプレッシャーを感じたのか消してしまったようなので…(そんなに気にすることないのになあ)



収穫

2007-10-27 13:21:09 | LB中洲通信2004~2010
さらに木曜日。
東京駅で写真家の北野さんと合流して、コの字取材の下見のために新宿経由で十条へ向かう。十条から東十条周辺にある超有名酒場や無名酒場のカウンターを見て歩く。結局北野さんが目をつけていたコの字酒場はお休みで、有名店はことごとく満員。仕方なく入った十条駅近くにあった酒場「和田屋」に入る。しかしこれがヴォリュームといい、雰囲気といいかなりオレ好み(惜しむらくはコの字ではなかったことだが)。和田屋で2時間ほど呑み、駅に向かう途中、斎藤酒場を覗くと何とか2名は入れそうだったので軽く呑む。噂通りの激安。その後北野さんが取材で知り合ったベトナム料理屋「青いパパイヤ」でフォーとベトナム焼酎。さらに北野さんが笹目さん情報で仕入れていた高田馬場のコの字へ向かう。この晩はまだまだイケる。駅から5分ほど歩き、地下にあるお店。かなり良いお店だったので、ご主人に素性を明かして後日取材のお願い。収穫あってよかった~。

大人の

2007-10-27 13:03:59 | Works
木曜日。丸の内にあるライブ・レストラン「コットンクラブ」の取材・撮影。ここのところ仕事的にはヒキコモリ状態だったので、久々の店取材は結構気分転換になった。「大人のロック」「大人の音楽」というのは90年代後半以降の音楽業界のビジネスを動かしているテーマのひとつだ。ブルーノート東京と提携しているというコットンクラブは2005年オープン、最近同じようなコンセプトでオープンしたビルボードライブもあったりして(もちろん同じようなコンセプトでもっと小規模なライブハウスは山ほどあるが)、この業界の浮沈は少々興味のあるところである。まあ記事の内容(予定)は店紹介なんだけど。

ベタ引き礼賛

2007-10-24 06:38:20 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
横浜FCはなぜ「自分たちの戦い方」などという幻想に囚われてしまったのだろうか。開幕前から明らかに降格候補だった彼らには「残留するための戦い方」はあったかもしれないが、「自分たちの戦い方」は必要なかったのではないか。引いては、Jクラブに蔓延する「自分たちの戦い方」が、浦和の独走(または浦和以下の自滅)を招いてしまったのではないかと思うのだ。

イビチャ・オシムが千葉にやって来て、そして代表監督になったことはJクラブに素晴らしく、多大な影響を与えた。今のJリーグは、CLクラスは別として海外リーグと比較しても遜色のない、むしろ面白いリーグだ。そしてその面白いリーグを作った「オシム流」のひとつの評価が、かつての千葉のような「走るサッカー」だ。それに追随したのが大木さんの甲府であり、川崎、大分あたりもそうだろう。健太の清水もその潮流の中にある(今のJには浦和、横浜系統とガンバ、川崎系統の2つの流れがある)。

しかし物事にはどんなことでもよい面と悪い面がある。そしてこれが「自分たちのサッカー」幻想を生んでしまう。これまでオレ自身も健太と清水の取り組みを指して「自分たちのサッカー」を貫徹しようとする姿勢に最大限のシンパシーと賛辞を贈ってきたが、これが甲府や横浜FCのような立場であったら果たして支持できただろうか。2005年は危ないところまで追い詰められたわけだが、ディフェンスの構築から始めた健太の明確なチーム作りにそれほど不安はなかった。事実その年の天皇杯では決勝まで進出した。
しかし甲府の場合、この期に及んでガンバ相手に5-0はあり得ないのではないか。

そこで大宮の浦和戦である。あのゲームは大宮にとっては決して「自分たちの戦い方」ではなかったかもしれないが、90分間我慢し続け、焦れるような内容は、明らかに勝ち点を獲る戦い方ではあったと思う。ナイーブに「自分たちの戦い方」を貫くよりも、もっとリアリズムに撤した方がいいクラブが、やはりあると思うのだ。それは下位チームがチャンピオンチームと対戦するときの礼儀でもある。ベタ引きで勝ち点を拾う戦い方も「自分たちの戦い方」かもしれない。
まあ、Jリーグの半分ぐらいのクラブは面白くないサッカーになってしまうかもしれないけれども、無茶に「自分たちの戦い方」に固執するあまり、勝つか負けるか、自爆覚悟みたいなゲームをやられたら上位クラブの思う壺なのだ。それはあまりにもナイーブなベストメンバー規定にも通じるものがあるし、カタールで引き分けを選択できずに無茶攻めした挙句、逆転負けを喰らった五輪代表のさらにナイーブなメンタリティにも少なからず影響しているはずだ。

ま、もちろん清水の場合、土曜日のガンバ戦は自分たちの戦い方をすると思うが。

第29節 あと一点

2007-10-21 03:16:07 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
日産スタジアムで横浜マリノス戦。
調子の上がらない名古屋にも相当苦戦したのだが、今回は相手が連敗中ということで、さらにヒジョーにやり難い状況での対戦。前半はそれを証明するようにアグレッシブに走るマリノスに苦しめられる。結局カウンターとセットプレーの2発で沈めたが、こういう状況でも耐えて、耐えて活路を切り拓く力が身についてきたのはチームが成熟してきた証拠。シーズン終盤ではどのクラブでも、いろんな意味でギリギリの状態での戦いになるのだから、この期に及んで常に素晴らしい内容で見せろなどといっても、それは無理な話だ。決めるべきところで決めていれば印象も相当違っただろうが(確かに今日はそんなシーンが多かった)、これからの5ゲームは、いかに去年できなかった本物の総力戦の戦い方を身に付けて、終盤の上位争いを戦い切るのかがテーマになるだろう。今大事なのはどう考えても結果です。

兵働「どの試合もうちが90分間ペース握って勝てるってことはまずないから、まあこのちょっと苦しんで……耐えるとこはしっかり耐えて、で行けるときに行こうっていう形がだいぶできてきてるんで、まあそこら辺が去年より良くなったとこだと思うし、成長した部分だと思います」(Sの極み 10月20日付け)

矢島があと1点獲ってくれればなァ……。

最強の記憶

2007-10-16 20:05:50 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
現在、清水で生え抜きのテル、イチと他クラブを経由して静岡へ戻ってきた久保山のように、「強い清水」という物語を知る現役プレーヤーは数少ない。
そして健太が監督に就任してから呼び戻したのが山西であり、西澤だった。
健太は「強い清水」という物語を復活させるために、その記憶を持つ彼ら二人を再び清水に呼び戻した、と言える。物語という言葉は、健太のいう「優勝のための空気作り」と言い替えてもいい。だからこそ山西、西澤の存在はプレーヤーとしてだけではなく、健太の強いメッセージとして読み取ることができる。

J黎明期にはもはや物語ですらなかった浦和には、サポーターレベルで、一から物語を紡ぐことができる幸運があった。またそこには吉沢康一という優れたアジテーターが現れたのも、浦和の幸運だった。吉沢たちCCが熱狂的に叫んだ「サッカーのまち浦和」という“幻想”は、「かつて強かった浦和」という巨大な欠落感を埋めていく。
欠落感が大きければ大きいほど、幻想は人を熱狂させる。
そして99年のJ2降格によって、幻想を超えたリアルの物語が始まる。他クラブが為し得なかった本当にサポーターレベルで紡ぎ始めた浦和の物語の始まりである。浦和サポーターが傲慢で、挑発的で、好戦的で、そして最強という理由はここにある。赤い人たちはそもそも性根が違うのだ。かつて吉沢さんは「エスパルスも一度J2に落ちてみた方がいいっすよ、ホント違うから」と言ったが、そこには「オレたちがクラブを育てた」という強烈な自負があった。それは当然だと思う。
しかしJ2降格は御免蒙る。

その年、99年は清水こそが最強だった。しかし、あの年がそれまでリアルで「サッカーのまち」だった清水の終わり始まりだったのかもしれない。前年、98年の小野世代をピークに静岡のユース世代はすっかり勢いを失っていく。
もちろん何をもって「サッカーのまち」と呼ぶのかは議論の余地があるところではある。以前、某在京クラブのサポーターのエライ人が「サッカーどころって言っても、所詮高校サッカーが強いだけじゃん」みたいなことを書いていたが、それまで日本の地域スポーツの中心というのは、ほとんどが高校・ユース世代のスポーツで成立していたのだから、こればかりは後からぐだぐだ言っても仕方がない。静岡(清水・藤枝)はサッカーのまちだったのである。
しかし、とにかく、「強い清水(静岡)」の物語と記憶はそこで途絶えてしまう。
今や静岡の人間にとってもサッカーはそれほど大事な存在ではなくなりつつあるのかもしれない(ドリスタの街頭インタビューを観ると絶望的な気分になる)。
2000年以降、それまで幻想を必要としなかったリアルの町で、エスパルスは混迷の時代を迎える。
そして現在、浦和は高校スポーツではなくプロクラブによってサッカーのまちを象徴するようになった。確かに、もはや高校スポーツが地域スポーツを代表する、と楽天的に考えられる時代ではなくなっている。

就任会見で「3R」と宣言した健太だが、要するにテーマはすべて「清水の復活」だったはずだ。
復活のために壊し、復活のために「あの清水」を知るプレーヤーを呼ぶ。
強化部長の「獲って獲って獲りまくる」の言葉通り、他クラブに追随を許さない勢いで新人を新加入させる。さすがに資金はあまりないので即効力のある外国人はなかなか獲れなかったが、しかし今考えればそれは正解だったといえる。浦和のように豊富な資金力で継続して補強ができなければ、それが途切れた場合の反動は大きい。
清水が唯一持っている豊富な人的財産をフル活用するのは当然だろう。そしてようやく、ここまでやって来た。少なくともあと2年、健太は清水復活のために旗を振り続ける。

そもそも長谷川健太という男が、小学生から高校、社会人、そしてエスパルスを通して「強い清水」、PRIDE OF SHIMIZUを象徴してきた男なのだ。(この項、一ヵ月後に続く)

3兄弟

2007-10-15 02:41:42 | News
録画しておいた内藤×亀2戦を観直す。
まあ内容や中継については言い尽くされていたり、書き尽くされていたりして、今更言語道断とか前代未聞とか、筋違いお門違いの批判も出尽くしているのでアレなんだが。

……要するに、二男ってのはつらいよなあ、大毅クン。
TBSの煽りVTRと大毅のゴング前の硬直した笑顔を観ていて、つくづくそう思うのであった。

大宮

2007-10-14 14:02:27 | LB中洲通信2004~2010
土曜日。北野謙さんと待ち合わせをして大宮駅東口にある「いずみや」さんでコの字取材。なかなか居心地がよく、味わいのある酒場で、酒、つまみの種類も多いのが嬉しい。今回のコの字カウンターも、いままでにないパターンで面白い。
店長のシノハラさんのお話は17時からオープンの2階で伺ったのだけれども、こちらは立派なコの字カウンターだった。そこで発見したのが地元アルディージャの旗(“団長”さんが通っているというが…)。確かに地元だし当然だろうと思うのだが、実際東口に来るサポーターは少ないのだと言う。スタジアムの近く(しかも駅の目の前にある)にこんなにいい酒場があるのに、もったいない話。チェーン系の居酒屋に行くよりもこちらの方が余程大宮らしいのにね。新スタが完成して、来季大宮が残留したらまた呑みに行こう。

量は大したことはないと思うのだけれども、あれこれとチャンポンで呑みまくるので、いつものことながら今回も北野さんとは別れ際の記憶がまったくない。ん~まずいなあ。12月号に掲載。

悠里さん

2007-10-11 22:22:03 | LB中洲通信2004~2010
ゆうゆうワイドを聴きながら資料整理。昼からTBSで東京のラジオの顔、大沢悠里さんの取材。『大沢悠里のゆうゆうワイド』は、昨年放送開始20周年、8月に通産5555回を迎えたと思ったら、今日の放送ですでに5599回、明日は早くも5600回である。続けているだけでレコード量産状態なのだ。しかし続けるというのが難しい。ということでTBS内のカフェで悠里さんのラジオ少年時代から現在までお話を伺う。スタジオでも撮影させていただき、さらに外でも撮影、古い写真もお借りすることができた。短い時間だったけれども、いい取材ができた。
12月号に掲載予定。

優しくない日本人の正論/特定健診制度の行方

2007-10-11 22:02:23 | News
いやなニュースを見た。9時のNHKのニュースである。

<平成19年から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行うことをめざしている。すべての健康保険者に特定健診の実施を義務化するとともに、メタボリックシンドローム該当者または予備群と判定されたものに対して特定保健指導を行うことも義務づけた。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティが課せられる。>Wikipedia

企業のメタボリック症候群対策を“義務化”するのだそうだ。しかもそれは何と家族も含まれるのだという。なんてむちゃくちゃな話なんだろう。確かに生活習慣病のリスクは少ないに越したことはない。それはまあ正論だ。しかしこういう安易で、強迫神経症的な施策は、間違いなく特定の人間に対する雇用不安と更なる差別を招くだろう。
誰も反論できない“正論”を突きつけられたとき、人間は思考停止してしまう。そして誰も反論できない“正論”で、身体は軽くなるかもしれないが、人間は不自由になる。
日本人はますます気持悪い“正論”からの逃げ場を失っている。そうするとどうなるかというと、さらに気持ち悪いアングラ携帯サイトに辿りつくのだ。逃げ場を失った人間の行き着く先は自滅しかない。大げさかと思うかもしれないけれども、事態はかなり気持悪く、深刻である。
ついに東京のタクシーも来年1月から全面禁煙になるらしい。まあ共生できない人間がいる以上、僕らは絶滅すべき存在なのだ。それなら恨み言のひとつでも吐いて甘んじて絶滅しよう。

オレはオレ自身の意志でメタボ対策するよ。

(追記 10月19日)
所詮こんなことだろうと思っていたが。

100人……

2007-10-11 01:23:35 | Books
今週の『ニューズウィーク』が<世界が尊敬する日本人100人>という特集を組んでいる。エアギターの大地洋輔や90年代から中国でアジアンロックに取り組んでいるファンキー末吉などお馴染みな人もいるのだけれども、やはり多くは知る人ぞ知る本物ばかり。ということでインタビュー、レポートの記事がある人は、それはそれなりに納得できるのだけれども、それは20人ほどで、あとは簡単な寸評のみ。無理やり100人にしなくてもよかったんじゃないか。つーか武春師匠や倉田保昭さん、三池崇史監督を挙げるんならインタビューぐらいしなさいよ。しかもメイドカフェと一緒に並べるなっての。基準がさっぱりわけわからん。
でも、コレ、お手軽な企画に使えそうな気がするのであった……。

梶原さん

2007-10-09 19:17:13 | LB中洲通信2004~2010
日曜日。エフエム東京で梶原しげるさんの取材。11月号は久々のラジオ特集です。
現在梶原さんはJFNC系で『梶原しげるのNEXT ONE』(略してネクイチ)という、日曜の朝6時から朝ワイドを担当している。ところが東京ではこれが聴けない。全国各地では東名阪福のキー局では大阪と福岡(しかも一部)で聴ける、都民にとってはレアな番組である。熱心な梶原ファンの都民はFMぐんまの聴取エリアまで移動して聴いているという。もうね、梶原さんのWikipediaをチェックするとわかるのだけれども、ラジオファンというのは本当にクレイジーである。もちろん良い意味で。
で、話は梶原さんの文化放送の新人アナ時代と、90年代、文化放送の昼に一時代を築いた『梶原しげる(梶原茂)の本気でDONDON』時代を中心に話を伺う。テレビの梶原さんは面白いオジサンだが、ラジオの梶原さんは実に硬派なラジオマンである。