徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

黒田征太郎 ライブペインティングという生きる力/LB2005年6月号

2009-12-31 16:34:24 | お仕事プレイバック

黒田 生きる力っていえば、いつから現代っていうのかわからないですけど、明治維新以降どんどん弱くなっているのは確かでしょう。維新っていう言葉があるけど、本当に維新されたか、それも疑問ですけどね。みんなが知っている人の名前でいうと、坂本龍馬とかあの辺のやつらの頃はまだ、生きる力っていうか、原始人の血が少しは流れていた人間たちだと思うんですけど、それから文明開化以降ね、機械に全部委ねてしまって生きる力も糞も、もう命渡してしまっているわけだ。通信機器だって、今携帯電話に委ねてしまっているでしょう? 俺は別にどうでもいいんですけども、人のことなんかかまってないから何も言いませんけどね、俺は(携帯電話は)持たない。面倒くさいというのと面白くないね。何でそんなにみんな連絡し合わないかあかんねんと俺思うから。何も持ってないよ。時計もないし、手帳もないし、電話帳もないよ俺。でも不自由したこと一回もないもん、それで。うん、全然。(中略)でも携帯電話を持ってる人を俺は別にバカにしないし。昔からそういう主義でね。俺は俺だと思っているから。でも、あえて生きる力っていうことになれば、その分だけ死んでいると思う。耳取られてるいるのと一緒やもん。口取られているのと一緒じゃない。時間だって、体内時計を引き渡しちゃっているわけでしょ。かゆくならないのかと思って(笑)。
(中略)
--では健康診断とか、人間ドッグみたいなのは一回も行ったことがないと?

黒田 俺は行ってませんよ。その代わり、俺のチェックはある。
藤堂 自分なりの。
黒田 階段が4段ずつ上がれるかとかね。今でも俺は東京での仕事場は3階にあって、エレベーターも何もないんですよ。俺は東京にいる限りは、それを3階から1階に降りて、また4階までを、1日に何十回は無理だけれど、10回はやるのよ。電話すんのが面倒くさいから。元々電話嫌いだから。なぜかって言うと見えないでしょ、相手が。俺、嫌なんだ。だから、俺の事務所の電話の受話器を見て下さい、包帯だらけです(笑)。電話なんか、携帯電話なんか俺に持たせようとした人が、何人もいるんだけど無理、たぶん、投げる。嫌いなんです。体でできることは体でやりたい。ですから、例えばアシスタントいませんからね。どんな仕事しても、自分で片付けて、それで筆も全部自分で洗って、それで次にビールを飲むのがうまいんだ。おいしいとこ、なんでアシスタントかなんか知らないけど、やらさにゃいかんの。

--それがおいしいところなんですね。

黒田 うまい。それが俺の運動なわけや。ですから、何か描きたいと思って、資料を探すときも自分で走って行かないと気ィ済まへん。ゾウを描きたいときに資料を探すアシスタントに「こらっ、走れ」って言うわけです。待っている間に、俺の中でゾウがウサギになってしまっているわけです。ですからプレゼンテーションとか、アイデアスケッチとかは俺はできないんです。例えば対談でも事前の打ち合わせは一切ない。俺、絶対嫌なんです。打ち合わせ通りにやるなんて、俺は。そんなの嘘でしょ。
藤堂 違っていいものね。
黒田 嘘でしょ。テレビも俺よく出てたけど、出なくなったのは面倒くさいからもういいよって。もう出たくない、そんなのは。ですから、生きるってことを合えて言えば、生まれた瞬間から死ぬまでが1つのライブなんだよ。で、それを突き詰めていったら、1日についていえば、朝起きた時から寝るまでが一回りで。その間、やっぱり俺は俺なりにフル回転でいたいのね。無駄なことはしたくない。この無駄なことをやっていくとね、周りから見たら黒田ほど無駄なことをしているヤツはいないと。いまだに飲みだしたら、時間で飲みますから、夕方の4時であろうが、5時であろうが、始まったら朝方失神するまで飲み続けるから。
藤堂 それも変わっていない(笑)。
黒田 変わっていない。今でも気合い入れたらダブル2本くらいいきますよ。でも俺にとっては、それはすごく大事なことなんだよ。だから他人から他人のスケールで俺は量られたくないっていうことなんです。俺なりに一日を一生懸命生きたい。それも加熱するところから冷静の間を、できたら高速で回転しながら生きたい(笑)。で、寝る時に、眠りに落ちる瞬間に、「ああ、今日も良かったな、もういいよ、寝よう」と寝る。それで、起きたときには張り切って起きたい。「何かいいことあるよね」っていう感じで。だから一緒に伴走する人は、無理だね。俺はしんどくないんだもん、全然。朝起きて、ゆっくりベッドでっていうことはない。もったいないなあって。俺は東京では事務所で寝るんですよ。寝袋で。

--寝袋ですか。

黒田 今でも一番便利なんだもん。金かからないしね。金ないからね、いつもね。金は通っていくけど(笑)。ハッと起きた瞬間に、俺、描くの好きだから、それで朝起きた時が一番描いてていいんです。

--それは前日完全燃焼しているってことが前提なんですね。

黒田 だってせっかく生まれてきたんだからね。もったいないよ。活字になったらキザかもしれないけど、俺はもう一回生まれ変わっても、黒田征太郎をやりたいです。だってもう、やりたいことめちゃくちゃ多いから。これもしたい、あれもしたい。
中洲通信2005年6月号 特集「ライブペインティングという生きる力」より

変化の年

2009-12-31 15:42:24 | Works
エスパルスの総括は来年スカパーで2009年シーズンゴール集を観てから書くことにする。

ということで個人的に今年一年を振り返る。
2009年というのは誰にとっても激動の年になったと思うけれども、個人的にも変化の年だった。
現在のスタイルでの中洲通信が終了することが決まり、最後の3、4ヶ月というのはやりたかったものがやれたと思うし、いま会っておきたい人に会うことはできた。
年明けには納品される予定の2月号でひとまず区切りをつけることになる(現在のところ、30年を振り返る大感謝号を制作予定……だが)。

また4月には、刊行されるまでに2、3年かかってしまった『漣流 日本のポップスの源流を作り出したヒットメーカー』がようやく日の目を見た。
「フリースタイル」で小西康陽さんが『漣流』を取り上げているという情報を、最近あるブログで見つけたので早速amazonで購入。ありがたいことである。当の情報が書いてあったブログもとても好意的に取り上げてくれていて、オレが意図したところもしっかり伝わってくれたようで読んでいて嬉しくなった。本当にありがとうございました。
まあ、ここからがスタートです。

いろんなものが終わり、変化していく。
来年はまた始まりの年にしたいもんですな。

オレ、キレイ事 言いました。

2009-12-31 10:50:50 | 素日記
キレイ事を言うことの何が悪いのか。
DMM.com証券のCMを観てると、証券会社ってのはまったく懲りてないもんなんだなと思う。

あ、もちろん金は大事ですけどね。
本音と建前の問題で。
パブリックな存在が剥き出しの本音を主張して面白がる風潮ってのは古臭いし、醜いもんですよ。本音を暴いて美しいのはパンクとゾマホンだけ。


背中は責められない/天皇杯準決勝名古屋戦

2009-12-30 12:30:37 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
昨日はエコパで天皇杯準決勝「名古屋対清水」。

オカらしい素晴らしいゴールで先制。圧倒的な守護神である楢崎を交わすならあの形しかないんじゃないかと思えるぐらい勇気あるゴールだった。
前半15分だったがもうほとんど勝ったと思ったね。アオ、岩下が怪我で離脱し、平岡と新というスクランブルなCBで戦い始めてから約1ヶ月が経った。もちろん不動のふたりと比較してしまうとフィードや押し上げる勇気や強さで物足りない部分はあるのだけれども、ケネディやクロスへの対応は安定していた。
頭を抱えたくなるようなパスミスやどうしちゃったのというようなシュートの拙さがあったものの、決定的な場面は清水の方が圧倒的に多かったと思う。
新が与えてしまったPKは家本の気分の問題なので仕方がない。結果的にそれが勝負を決してしまってわけで、これは相変わらずの家本問題としか言いようがない。
だからこそ90分(120分)で勝負を決めるべきだった。誰かのせいとは言いたくはないが、延長前半にあった2度の決定的チャンスを決め切れなかったオカは残念だった。スペースを察知する能力はあるんだから、あとは時間の把握や使い方という意味で冷静さの問題。ホントに惜しかったし、120分で勝てたゲームだった。

ゴール裏から観た楢崎は大きかった。最初のキッカーであるイチがボールをセットしたときに両腕を大きく広げた楢崎。これは本当に大きいと思った。
しかしチームで一番のベテランであるイチがこの期に及んで初っ端から外すというのはちと信じられない(イチが外してしまったからこそ、その後のキッカーが冷静に決められたのかもしれない、とも思うが)。
最後の海人の背中は、もう責められない。
だが悔し紛れにニヤニヤするのはどうなのか。
海人はメンタル的には楢崎というよりも能活に近いんじゃないかと思うが、能活みたいに周囲からウザがられるぐらい、もっと自分を熱く表現すべきだ。
背中は責められないが。

とっとと東京へ帰る。
声はすっかり枯れていた。
こういうときは酒呑んですぐ寝るに限る。

ということでIt's All Over Now, Baby Blueなわけで、何にもする気になれない。
年賀状も掃除も明日にします。今年はKEIRIN GPもパス。
つくづく運がなかったと思える今年のシーズン総括は改めて。

伸二を迎えに…

2009-12-29 02:33:24 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10


昼過ぎに神楽坂の事務所に行って福岡の高坂圭さんが進めている書籍の資料にナカスのバックナンバーを発送。ツー・スリーに挨拶してから有明コロシアムへ向かう。
念のためにオレンジのマフラーもバッグに入れておいた。

小野伸二、乾貴士参加の<FOOTBALL FREEDOM 2009>。到着したときにはもうトークショーはとっく始まっていて、しかも音声がよく聞き取れない。アシックス主催のフットサルイベントなので、さすがに司会者から生臭い質問もあるはずがなく淡々とトークショー終了。ここまで有明到着からわずか十数分、何のために有明まで来たんだ。
……と思ったら、イベントそのものは終了したが、しばらくすると「やべっちFC」の公開収録が始まった。再び小野、乾、そして名波も登場。名波のインタビューが軽くあったものの、「フランスのときも(選出は)ギリギリだったし可能性がある限りワールドカップを目指す」といった無難な内容。
まあ、こういう場所で正式発表してもいない宣言をするわきゃないんだが。

いや、しかし。
さすがの伸二のボールタッチ。
来年、あのトウカイテイオー級の柔らかいボールタッチが間近に観られるかもしれないと思うと、日本平の盛り上がりも目に浮かぶね。もちろん清水の若きプレーヤーたちにギガトン級の刺激を与えるだろうし、さすがに観客動員と経済効果への影響も小さくないわな。まあ、本当に来たら、の話。

17時過ぎに収録も終了。
御徒町へ行って吉池で年末年始の酒と肴の買出し。
今年は酔鯨。来年は龍馬だから、ということも少し頭を過ぎったわけだが。
亀戸に戻って荷物を降ろしてから、もんじゃで酒。

あと数時間したら元旦のスケジュールを決めるためにエコパへ向かうわけですが。
今年ももう時間がない。

Stand up for your life

2009-12-28 02:20:30 | Music
結果的に間に合わなくても良かったわけですが。
まあ1-3着だったがしょうもないメンバーだったと思えば後悔はない。
有馬の中継を見た後、錦糸町から恵比寿へ向かう。まだちょっと開場の時間に早かったので駅前のたつやでホッピーと焼き鳥。カウンターに座っていると有馬も終わっちゃったし景気の悪い話をしているおじさんが何人か。「今月は仕事がねえ……」ってさ。
年末だよね。

30、40分ほど呑んでからLIQUIDROOMへ。いよいよ復活THEATRE BROOK<Return To The Liquid>。入場に手間取ってしまったけれども、THEATRE BROOKのファンはあんましガツガツしてないのでフロアの真ん中あたりの場所をキープ。吉沢dynamite.jpの和モノプレイで軽く温まったところで(猪木ボンバイエは反則だと思うが)、18時15分頃にメンバー登場。宣言通り、オープニングの「ツァラトゥストラかく語りき」の<最初の一音>でガツンと来る。休み明けとは思えないスキのないプレイはさすがに凄腕揃い。まあぶっちゃけスキがなさすぎるのもTHEATRE BROOKの問題だと思うんだけど。この日もそれでも約3時間ほどだったが、凄腕バンドのライブが長時間になってしまうのはきっと長時間やらないと燃焼できないからじゃないか。タイジはMCで「公開オナニー」と言っていたけれども、凄腕オナニストであればあるほど負荷がかからないとなかなかイケないと同じなのかも、と思う。
それでも以前と比べると今回も長いなりにタイトな構成で(ライブ後にオールナイトイベントが控えているということもあるのだろうが)、本編最後の「One Fine Morning」は燃焼度が異常に高く、ライブの構成としてはほぼ完璧じゃないかと思った。正直このままアンコールなしで終わっても良かったと思う。アンコールの3曲は<復活THEATRE BROOK>に向けたサービスぽかったかな。これからのライブも楽しみです……っていつの話になるんでしょうか。
明日もちょっと仕事残ってるしなあ、と思いAfter The Liquidには参加せず、そのままLIQUIDROOMを出る(まだ今もたぶんやっているだろうが)。

帰りの山手線内回り。ホームレスらしきおじさんとおばさんがいた。
おばさんは席に座って大股開いて爆眠中。おじさんはドアの近くで申し訳なさそうに周囲をチラチラを見る。しばらくすると降りる駅が近づいたのか、おじさんがおばさんの手を何回か軽く揺する。でも起きない。本当は起こす気がなかったのかもしれない。電車がホームに入るとおじさんは、荷物がいっぱい詰まったおばさんのリュックにくしゃくしゃの1000円札を押し込んで、おばさんを置いてそのまま降りた。
爆眠中のおばさんがどこまで行くのかわからない
もう2、3周しそうな感じだったが。

切ねえなあ……って思ったわけです。
年末だし。

Get up,Stand up, Stand up for your lifeって本当は酒場で嘆いてるおじさんやホームレスのおじさんやおばさんがまず叫ぶべきだと思うんだ。
彼らにそんな気力ないと思うけど、それだけはそう思った。

まあ、年末だし。
いろんな意味で寒いと、人間、真面目になるね。

公開リハ?

2009-12-27 01:57:12 | Music


久しぶりの国立地球屋で<CULTURAL VIBES Presents【MUSIC IS MY PLEASURE】>。鎮座DOPENESS、MAIA BAROUH、そしてシークレットのスペシャルゲストにTHEATRE BROOK。思ったよりも混雑しなかったけれども、おそらくあの場にいたほとんどの人がそのまんま明日LIQUIDROOMに来ると思われるわけで、まあ、そういう雰囲気です。何かやけにカメラマンが多かったような気がする…。

小屋の雰囲気というのもあったのだろうけれども、終始微笑ましく楽しかった鎮座DOPENESS、地球屋初登場というのが信じられないぐらいハマっていたMAIA BAROUH。共にかなりよかったです。2月のUNITにも行こうかな。



いい感じで軽く酔っ払った22時過ぎにTHEATRE BROOK登場。「ドレッド・ライダー」、「曼珠沙華」、「裏切りの夕焼け」「未来を今」等、40分ほどのステージ。
まあ明日の復活ライブに向けて公開リハというか、軽く小手慣らしというか。
沼澤さんに突っ込まれつつMCするタイジだったが、やっぱりTHEATRE BROOKでエレキ弾いてるタイジがいいよ。

国立だとさすがにゆっくりしてもいられないので今日のところはとっとと帰る。
帰りがけにナカスの1月号でお世話になったマネージャーのYさんに挨拶。明日のライブは望月さんがオフィシャルで撮るとのこと。望月さん、個人的に2、3枚プリントくれんかのう…。

いよいよ明日が本番。復活THEATRE BROOK。

年の瀬~(中略)~愛のために

2009-12-24 02:56:17 | Sports/Football
年の瀬です。
Jリーグにもとんでもない年の瀬が押し寄せている。
もう待ったなし状態の大分トリニータの存続危機である。

大分倒産寸前24日までに1億5000万円必要(日刊スポーツ 12月23日付
大分県知事がJに融資を陳情(日刊スポーツ 12月22日付
トリニータJ1短期復帰断念(asahi.com 12月12日

清水も一度は経験した道なので倒産というのは他人事ではないし、他人様のクラブにとやかく言う筋合いもないのだが、清水としてはこの2年、ホントに余計なことばっかりやらかしてくれた天敵ともいえるクラブだったので心境は複雑なのだ。

去年のナビ優勝以来の弾けっぷりが実に不愉快だった天下り社長が(案の定)引責辞任という名の逃亡を果たしたあと、残されたスタッフがJリーグに泣きつくために提出した再建計画も、J2で戦う他クラブの経営努力を理解していないとしか思えない(特にヴェルディとか、岐阜とか)、正しい現状認識ができているとはとても思えない内容だった。
再建計画の<シーズンチケット販売目標を1万3000席(今季7400席)としてチケット収入増><新しい看板広告の導入で約2億円の広告収入増>あたりは冗談としか思えないアピールである。
そりゃ言うのは簡単だ。言うのはタダだもの。
リーグからの追加融資を断られたあとの行動も実に不可解だ。リーグに求められた必要事項を何一つクリアしないまま年明け決定だけを既成事実化し、さらにリーグの追加融資は決定していないはずなのに地元金融機関から“つなぎ融資”を受けるという。つなげるかどうかもわからないのに。

もちろんこの迷走のすべてはフロントに責任がある。
ということで、asahi.comの記事には「こんな時こそサポーターが支えなければ」という10年前にも聞いたことのあるような勇ましいサポーターのコメントが掲載されているわけだが、主力選手が続々と離脱し、選手やクラブからヴィジョンが見出せない中、ただ単純に無償の愛で支えることが可能なのか。
あのときフリューゲルスは天皇杯決勝まで進出し、優勝を果たしてクラブは合併と言う名の解散をした。あれはひとつの終わりではあったけど、あそこには同時に未来もあったのだ。一方の当事者としてはあまりの国民的な判官贔屓ぶりに納得はいかなかったけれども、あのとき彼らは自分たちの手で自分たちの価値を証明して見せたのだ。
ヴィジョン=未来があればサポーターはいくらでも踊るのである。
しかし大分の状況は余りにも悪すぎる。
そもそも何でこういうときこそ勝ち残ってないのよ、天皇杯。
大分、運なさ過ぎ。

Jの100年構想は概ね正しいと思うし、クラブというのは公共財だとは思うけれども、これ、やはりあるミッションのために作られた官製クラブの限界でしょう。
今日には大きく動く。

(追記 12月25日)
大分トリニータを破産寸前にして引責辞任した人物が、辞任からわずか数週間後に観光庁長官に内定とは悪い冗談にしか思えない。
ドス黒い政治的背景があるのはまず間違いがない。
実は政権交代を前提に民主は支持しているわけだが(オレの現在のライフスタイルからすると彼らの政策はまったく、ものの見事にプラスの面がないのだが)、この件に関しては即時撤回を要望する。
民主党が否定したはずの官僚(元官僚)の姑息な立ち回りがそこにはある。
そして、所詮本心ではなかったにせよ一度は大見得を切った男の生き方として間違っている。

観光庁:新長官に溝畑宏氏 J1大分の前社長(毎日,jp 12月25日付
観光庁長官更迭、後任に大分前社長溝畑氏(日刊スポーツ 12月25日付
民主党へのご意見はこちらまで。



(追記 12月26日)
溝畑氏 観光庁長官就任へ 「向いている」「許されない」県民から賛否の声(西日本新聞 12月26日付

「飛んだり、跳ねたり、抱きついたりするのが得意な性格なだけに、この仕事に向いている。彼の本領を発揮してくれるはず」(旧自治省で同僚だった臼杵市・佐藤信介副市長)
<クラブの社長就任後に同省を辞め、退路を断っていた溝畑氏の進路が決まったことを喜んだ。>

「クラブ経営を失敗している人に、国としてお金を稼ぐ観光を任せて大丈夫なのか。民間にもっといい人がいるはずだ」「トリニータの責任はどうするつもりなのか。(経営危機が)決着するまでは、そんなことは許されない」(別府市内の男子大学生)

(追記 1月14日)
KYな“天下り”観光庁長官来訪にJFAア然(zakzak 1月9日付

<しかし、本人は「スポーツは観光とタイアップできる。成果については、乞うご期待」と意気揚々でJFAハウスを後にした。>

(追記 1月15日)
サッカーW杯開催地に横浜市など12自治体が立候補(神奈川新聞 1月15日付

<日韓大会に続いて札幌市、茨城県、埼玉県、横浜市、新潟県、静岡県、大阪市、神戸市、大分県が名乗りを上げた。>

それでこそ、このタイミングで溝畑氏が観光庁長官になった意味があるというものだろう。
しかし、果たしてクラブは一体“誰”のためにあるのか。そこには本当に愛情はあるのか。
その前に…。
つなぎ融資はつなげるのか、トリニータにもう一度大波がやってくる。

浅草

2009-12-23 11:53:51 | 素日記


火曜日。毎年恒例の浅草寺参り。
元旦はもちろん、今日の天皇誕生日に行くと混んじゃうので毎年22日か24日に行くのが恒例なのである。
写真は吾妻橋から見た東京スカイツリー。スカイツリーは地元と浅草の中間点に建設中なので吾妻橋あたりからだと見える大きさはほぼ同じ。ウ●コビル(アサヒビール吾妻橋ビル)を挟んで見るとまだまだ成長途中な感じもするけど、存在感も出てきたかな。
工事中の浅草寺をお参りして、浅草井泉でとんかつ。新仲見世で来年の靴を買って久しぶりに浩二さんで牛スジ煮込み。
呑んだ、呑んだ。



印刷屋に頼んでいた年賀状も届いた。
年末態勢突入。

レクイエム/SIONアコースティックLive 2009

2009-12-20 23:00:08 | Music
代官山UNITでSIONアコースティックLive 2009~SION with Bun Matsuda~最終日。
「水のなかにいるようだ」で始まったライブ、序盤はブルーズ風味だった文さんのギターも次第にエレジーへ変わっていく。
2009年がSIONにとってどんな年だったのか。ブルーズになり切っていないのはまだそれが生々しくSIONに残っているからだろう。
「鬼は外」で<彼女は何にも悪くない>と歌いながらブロウしたアンプリファイドハープは完全に泣いていた。それも胸が締め付けられるような号泣という感じだ。
そして夏の野音で最後に流れた「金色のライオン」では本当に泣きながら歌うSION。
去年、今年と彼のもとを去っていった何人かの人たちへのレクイエムの一夜。とても個人的で、とても特別なライブになったと思う。酒飲みのアニキのいつもながらの歳末ライブというよりも、ひとりのミュージシャンの生々しいドキュメントだった。



恵比寿駅前で煙草を吸いながら、SIONの最後の言葉を思いだしつつ、宝くじ売り場の赤い看板をぼんやり見ていたら、ものすごく年末という気分になった。
吉祥寺で一彦のギターも聴きたかったなあ…。

今どこにいるのかわからない

2009-12-19 11:02:26 | Works
ナミさんの奥さんの研子さんからFAXを頂く。
2月号に掲載される予定のナミさんの「水と星の祭り in チェン・ダーオ 2010」の原稿の確認をしようと連絡したのだが、ナミさんは旅(ライウ)に出かけていて、<携帯を持っていないので今どこにいるのかわからない>とのこと。
いいよね、お互い今どこにいるのかわからない夫婦。
まあ結局旅先(ライブハウス)経由で連絡が取れたのでノー問題だったし、国内のツアーなら連絡の取りようもあると思うのだが、研子さんのFAXを読んで、実にナミさん夫婦らしいなあと思ったわけです。

メールの言葉遣いで神経磨り減らすぐらいなら、携帯がないぐらいの面倒臭さは残しておいた方がやっぱり世の中は平和になるんじゃないかと思ったりする。

最終コーナー

2009-12-18 17:51:13 | LB中洲通信2004~2010
編集長チェックを残して中洲通信通常号の作業はほぼ終了。

編集部からの休刊の挨拶はずいぶん前から考えていたような気がするが、まあ、そういうことです。
来週からは大感謝号の作業に入ります。

Sさんごめんなさい。企画は週末に書きます。
ということで、これから飲みに行きます。