徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

8位

2011-08-30 07:26:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
しかし、今改めてJリーグのスケジュールと成績表を見て思ったんだが、最近0-4で3連敗して、一応下位でもないのに中位グループでは得失点差でダントツマイナスなのに、8位て。

おそらく降格争いに巻き込まれるようなことはないだろうけど(思ったこともない)、アフシンの幸運を感じる。

更地から/SION-YAON 2011

2011-08-30 06:44:32 | Music


土曜日は続いて野音でSION-YAON 2011。

SIONという人は25年以上のキャリアがありながら驚くほどコンスタントにアルバムをリリースし続ける多作な人で、息を吐くように曲を書く(勿論そんなに簡単には書いていないだろうけれども比喩です)。
この日も宅録アルバム第4弾の「Naked Tracks 4~同じ空の下、違う屋根の下で~」が会場で先行発売された。売店が長蛇の列すぎて萎えちゃったので買えなかったけれども。
そのSIONが3.11の後はしばらく書けなかったという。息を吐くように曲を書いてきたSIONが、である。無責任に考えてしまえばパフォーマーやアーティストこそ、こんなときこそ創作できるものじゃないかと思ってしまうけれども、SIONは立ち止まった。以前も書いているけれども、当初はその姿勢を疑問に思ったものだけれども、今ならわかる。
伝え聞くフジロックでのパフォーマンスもそうだったのだろうけれども、この日の野音も3.11後を色濃く受けたステージになった。
特に同世代の被災者を思いながら書いたという「タイトルなし」以降の選曲は、ことごとく震災をイメージさせるように聴こえた。今、日本人の多くはマイナス、もしくはプラマイゼロの現実に生きている。そしてSIONはそんな世界を歌い続けてきた。すぐ近くに東電の鉄塔の灯りが見える野音でこれが響かないわけがないのである。
野音では懐かしい人に再会した。オレも彼もそうだけれどもまた一から、更地から始めるってのはしんどいことだよ。でも、それは何でもありでいいってことでもあるんだよね。現在、都心からはちょっと離れた土地に住んでいる彼とは、今年中に絶対に呑みに行こうと約束して別れた。

それにしても、そもそも多作な上にニューアルバムリリースということでついに今回は「俺の声」「新宿の片隅で」はなかった。新作から数曲に加えて、オーラスの「砂の城」「このままが」の流れは鉄板としても(あと近年で言えば本編ラストの「マイナスを脱ぎ捨てる」も…か)、所謂代表曲が多すぎて選曲は実に悩ましい。
SIONは多作な上に、名曲メーカーだからなァ…。

<SION-YAON 2011>
01.夜しか泳げない
02.お前がいる
03.彼女少々疲れ気味
04.しろながすくじら
05.通報されるくらいに
06.どけ、終わりの足音なら
07.石塊のプライド
08.鬼は外
09.Slide
10.タイトルなし
11.同じ空の下、違う屋根の下で
12.からっぽのZEROから
13.一瞬
14.ハード・レイン
15.ちょっとでいいんだ
16.Hallelujah
17.マイナスを脱ぎ捨てる
●ENC1
01.忘れられない人のひとりくらい
02.お前の空まで曇らせてたまるか
03.燦燦と
●ENC2
01.バラ色の夢に浸る
02.そして あ・り・が・と・う
03.砂の城
03.このままが

当事者であるということ/TwitNoNukes#4(8.27)

2011-08-30 06:26:51 | News

土曜日は@twitnonukesの8・27脱原発デモ@渋谷・原宿に参加。今回は同時に神戸でも行われた。
いつものように、というか、もうこれは出かける前から決めていたんだが、第二集団前方あたりに紛れ込む。ここならば集団が膨れ上がっていくようすが実感できる。渋谷駅から宮益坂にかけてはちと警官に急がされた感じだったけれども、それ以外はほぼ穏やかにパレードは続いた。

結局今回もスタート時の人数に加えて途中参加者が加わって、トータルのパレード参加者は1200人と前回を上回ったそうだ。団体系が主催するデモのように動員による参加人数でインパクトを求めるのではなく(だからこそ9.11は何としてでも総決起並のインパクトが求められるのだが…どうなることか)、これまで毎月、日常の中に溶け込んでいくようにできる範囲で定期的に続けられている。できる範囲というのも、すでに出発点であるTwitterでの呼びかけ、告知だけではなくなっている。
RTによる参加者(賛同者)の可視化に始まり、ネットプリントによるプラカード頒布、そして開催告知チラシの頒布。有志が提供する素材をひとりひとりがアクセスし、自主的にそれを広めていくというスタイルが徐々に確立しつつある。この試みは本当に素晴らしい軌跡を歩んでいると思う。
それは本当の意味での当事者性の発露なのだし、その行動力は結果的に他のどんなデモよりも個々の参加者の破壊力を証明している。つまり有志は1000人、ひとりひとりが「お前がやらないならオレがやる」というレベルに達しているんじゃないかということである。たぶん。仮にできないと思っていてもできる人に訊きながらできるようになればいい話である。できるんだから。
この動きの中で語られるDIYという言葉が「君にもできるよ!」という呼びかけの出発点であればいいと願う。
いや、以前と比べてずいぶん少なくなってしまったけれども、「他にやるべきことがある」「他のやり方がある」という御仁には別の意味でDIYを突きつけたいものだけれどもね。

トラメガとコールについてはぐだぐだとツイートしてしまった。まあ、しかし、その考えは変わらない。「聴く言葉」と「聴かせたい言葉」、そして「声を出したい言葉」と「出させたい言葉」は必ずしも一致するとは限らない。改めてシングルイシューってのはシンプルな表現のことなんだと思うよ。それならば路上を通り過ぎていく風景であるパレードの短い時間で声に出して叫んでしまう言葉は限られているじゃないか。今は歩くことの方が大事だぜ。
「説明」は立ち止まってからでも遅くない。
だって、オレたちはこれからも嫌になるぐらい時間のかかる問題に立ち向かっているんだから。

ゲームどころじゃない/第24節 横浜マリノス戦

2011-08-30 03:43:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
リアルタイムのTLやスレを読む限り、途中でゲームどころではなくなったという横浜マリノス戦。「ゲームどころではなくった」件は後で書くとして、先週末はいろいろあったので今回も今頃スカパーで観戦。
確かにマリノス戦というのは渋い内容になってしまうケースが少なくない。
前回の震災直後の日産スタジアムでの対戦こそ、まだチーム状況がお互い定まっていない中で、今後に期待が持つことができる、なかなか攻撃的なゲームを観せてくれたのだけれども、基本的にいつも新潟戦、神戸戦あたりと似た印象が残る。
今季のマリノスは、その後調子を上げ上位戦線に踏み止まっているが、清水はいまだに戦い方が安定することがない。まあ和司マリノスが昨年の戦いを受けて(口にはしないのだろうが彼は反省したのだと思う)、攻撃力は多少意識しながらも本来の伝統であるリアリストぶりに徹して、今季、これまでの成績を残しているのはよくわかる。マリノスは伝統的につまらないチームである。しかし、だからこそ、それなりに強い。長期オフ前の連戦最終戦のホームとはいえ、そんなマリノスとドローだったのは悪くない結果だったと思う。

それにしても辻尾というのはどんだけ敬輔に怒られれば覚醒するのか。その敬輔もカードを貰ってしまい次節は再び出場停止。敬輔のいない穏やかな最終ラインで辻尾はまた次節ユルいプレーを見せてしまうのだろうか。
しかし、今回も、この男の不在を実感させるようなゲームになってしまった。

アフシン「高原がいなくて、やはり寂しいです。彼がいれば、エネルギーや経験をもたらしてくれます。そして精神的なリーダーとしてもやってくれているので、彼が試合にいなかったことは残念です」(J'sGOAL 8月27日付

オレも寂しいよ。今のタカの絶大な存在感というのは何なんだろう。
ようやく地獄の連戦も落ち着き、プレーヤーたちはようやく短いオフに入る。代表のワールドカップ予選を挟み、次節は2週間後。

そして、2週間後には物凄い男がアウスタのピッチに立つことになった。
2000年代のEUROを観るたびに「清水に入ってくれねえかな」とか言いながら馬鹿にされていたものだが(どう考えても入る理由も金もないし)、その男たちのひとりが清水に加入することになった。もちろん全盛期の動きは望むべくもないだろうが、それでも伸二、タカのように、清水の若いプレーヤーたちに多大な影響と刺激を与えることを期待したい。
相変わらずゲームの入り方には不安も感じさせるが、ゲームの時間が経つほどにフィジカルの強さと懐の深さを見せるキャラも“当たり”だったようだし、今回もアフシンの“判断”が成功することを祈る。

清水 ユングベリと正式契約!9・10磐田戦Jデビューへ(スポニチ 8月28日付
清水ならできる…ユングベリが求める「アーセナルのようなサッカー」(スポニチ 8月28日付

ユングベリを説得するためにアフシンが何と言ったのかはわからない。しかし少なくとも「清水はアーセナルのようなサッカーを標榜している」とは伝えたのだろう。凄えな、アフシン。
報道の通り9月10日のエコパダービーでデビューだと磐田の営業が無駄に喜ぶだけなので、14日のナビ新潟戦か、17日のエコパ浦和戦で、万全の状態でデビューして頂きたい。それならば万難を排して静岡へ行く。

それにしても会長は…。
<清水の早川会長は「(中略)世界のサッカー選手の中で屈指のセクシー度もある」と期待。」>(スポニチ 8月28日付

何に?w

ちなみにアフシンの就任で清水はこれまで以上にナンバー系のジャーナリストに注目されていたが、リュングベリの加入によって、さらに擦り寄ってくる可能性があると思うんだが、リュングベリはともかく、清水について頓珍漢なことは書かないように願うよ。清水のウルトラジャーナリストだったバーケンさんが生きていたらどんな風に伝えてくれていただろうな。

血よりも濃い

2011-08-30 01:52:47 | News
<松下政経塾出身の政治家と言えば、「非自民」のスローガンを掲げた細川護熙政権で世間の注目を浴びたこと、あるいは神奈川県知事の松沢成文や神奈川県横浜市長の中田宏、東京都杉並区長の山田宏などいわゆる「市民派」の首長を輩出していることなどから、自民党議員とは一線を画するニュータイプの政治家と見られている。しかし、実際の素顔となると、前述したようなゴリゴリの超タカ派思想の持ち主であったり、世間知らずでご苦労なしのいわゆるボンボンであったりするケースが大半を占めているのである。(中略)
本誌の読者ならたちどころにピンと来るはずだが、ここに名を連ねている財界人や文化人は保守主義ないしは新保守主義を標榜し、いわゆる日本版ネオコン勢力にほかならない。(中略)「入塾を希望する若者、あるいは実際に入塾を果たした若者の目には、松下政経塾そのものもさることながら、各界を横断するこの人脈が魅力的に映るんです。これだけの実力者と日常的に交流ができて、かつその後も自分の人脈として確保できる場は松下政経塾以外にはありえませんからね。早い話が、塾生時代に培ったこの重層的な人脈をフルに利用して、将来のキャリアアップにつなげたいというわけです。事実、神奈川県知事になった松沢成文などは、いまなお「松下政経塾の人脈は血よりも濃い」などと公言してはばかりません」(松下政経塾関係者)
 この関係者によれば、松下政経塾に入塾してくる若者はそもそもが新保守主義に親和性を持っている野心家であり、そんな彼らがバリバリの日本版ネオコン勢力の重鎮らから繰り返し洗脳を受けるのだから、自分の出世や成功のためにもほとんど自動的にタカ派へと傾いていくのは当然の帰結だという。>
(「噂の真相」2004年4月号/本誌特別取材班『噂の真相』からの最後のメッセージ 松下政経塾出身議員に気をつけろ!)

アウスタ発狂/第22節 C大阪戦

2011-08-23 06:57:03 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
土曜日は久しぶりにアウスタでセレッソ戦
前半早々に元紀の素晴らしいクロスから伸二のゴールが決まり、その後も清水が押し気味にゲームを進める。新加入のDFであるキャラはボランチでいきなりスタメン出場し、序盤こそ危なっかしかったが、次第に懐の深さとフィジカルの強さを見せる。セレッソのクルピ監督が「清水はフィジカル的な強さを前面に出したヨーロッパスタイル」と評したのは、おそらくキャラのプレーを指しているのではないか(そういう意味での“強さ”が際立っていたのはキャラぐらいだったような…)。一方のセレッソは同じくクルピ監督曰く「しっかりパスをつないで」というよりも、とにかくしつこくサイド(及びボランチのサイドスペース)の裏を狙う長いボールが多かったように思う。まあ、それは現時点での対清水戦の常套手段なのだから仕方がない。
それでも、清水はこの日も大宮戦のように辛抱強くディフェンスしていた。

後半セレッソの攻勢が続き、展開も膠着してきた時点でアフシンはアレックス、岩下とボールを回せるプレーヤーを投入し、残り15分の段階でクロージングに入った。この選手交代はまったく妥当ではないかと思う。
しかし問題は岩下を投入した直後に起こる。
それまでも不可解なレフリングを繰り返していた主審松尾がついにセレッソにPKを与えてしまう。
アディショナルタイムを含めて、これから約20分間はまるでジェットコースターのような展開になった。
PKを取られてしまったエディは失点後のキックオフを過ぎても目に見えて明らかに切り替えができておらず、一分後には逆転ゴールを許してしまい、すっかりアウスタは意気消沈してしまう。しかしその3分後、トシがリーグ初ゴールとなるミドルを決めて同点。アウスタ炎上。7分後に播戸に15分でハットトリックなる怪記録を作られ、再逆転。アウスタも再び意気消沈。しかし後半44分に高原が魂のヘッドで同点ゴールを決める。アウスタ発狂

こういうときのアウスタは本当に怖い。というか、ホームチームへの猛烈な後押し感とアウエイチームへの凄まじい悪意。
歓声と怒号がゴール裏だけではなくスタジアム全体から間近のピッチへ向けて巻き起こる。ホームチームである清水のプレーヤーならばともかく、セレッソのプレーヤーはもちろんのこと(セレッソの上本はスタンドの客とやり合ったという情報もあったけれども)、この怒涛の展開のきっかけを作り、ゲームコントロールすらままならなくなった松尾には相当のプレッシャーがかかったことだろう。しかし改めて思ったのだけれども、観客がわずか1万2000人で、この雰囲気はアウスタ以外ではなかなか作れないと思う。ゲームはそのまま3-3のドローで終了。
ピッチ中央で握手が交わされている間、メインスタンド中央のオレの周辺にもAゾーンだかゴール裏だか知らないが、スタンドにいた若い衆が集まってきた。松尾と副審2人(また連中の判断も実に酷かったのだ)がスタンドに下がろうとメインスタンドに向かって歩いてきた瞬間に再び凄まじい怒号と罵声が巻き起こる。
というか、私も当然「松尾ォォォォォ!(以下略)」とは怒鳴ったんですが。いや、当然。
本当にサッカーのスタジアムというのは悪意の坩堝ですね、まったく(アウエイチームとレフリーにとっては)。
一方、もちろん結果は残念だけれども最後までファイトして同点に追いついたオレたちのプレーヤーは熱烈な拍手で迎えた。
本当にサッカーのスタジアムというのは実に爽やかなのである(ホームチームにとっては)。

今、アフシン率いる清水エスパルスは新しいサイクルの始まりとチャレンジの最中にいる。以前も書いたけれども清水のサポーターというのは、ホームで神戸に1-5でボロ負けしたって拍手を送ったのである。つまりオレたちは、そこで、それでも支えることを表明したのではないか。もちろん分析と批評は続けられるべきだと思うけれども、それは長いチャレンジの最中にいることを前提にしなければならない。0-4の3連敗で凹み、発狂する気持ちもわからないでもないけれども、目先の結果でスタッフをコロコロ変えていたらどこかの中位~下位クラブみたいになっちゃうぞ。

明日、中3日で水曜日にはアウエイで山形戦。
とんでもないスケジュールの中、アフシンとプレーヤーたちのチャレンジは続くのである。

アザラシ

2011-08-17 00:53:15 | Music



昨日のミチロウは素晴らしかった。ミチロウ熱再燃中。
ただし、だから「来年も…」ってのはまだ早いと思う。
FUKUSHIMA!は所謂<フェス>ではないのだし、状況はあまりにも流動的過ぎるわけで。

幸福はわからないけれども、怒りと憤りは共有できる。
それはとても不幸なことだとは思うけれども。

きっかけは/第21節 大宮戦

2011-08-15 01:38:19 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
ここのところいかんともしがたい状態なのでアウスタへ行けず、昨夜はスカパーで大宮戦。
ここまでいずれもアウエイで3戦連続0-4というスコアで惨敗という、悪夢どころではない伝説的な連敗を続けていた清水。リーグ戦としては4戦ぶりのホームとなる。この日ばかりは、サポーターならば駆けつけなければならないゲームである。しかし、いかんともしがたいものはいかんともしがたいので仕方ない。

前半を観る限りではラッキーを含めてしぶとく守っているものの、前節までの危うさは払拭できていない印象が残る。序盤こそアクティブだった動きもゴールを決め切れないと次第に大宮に押し返され、運動量も鈍ってくる。それでも岩下を中心にディフェンスラインはキレずに我慢強く緊張感を保っていた(審判が西村なのに、である)。
そして後半。折り返しの15分での失点が多いという大宮の傾向を突いてエダと伸二がゴールを決めた。ここ3戦の問題を失点というよりもノーゴールにあると指摘する人もいるが、先制点以降はまさにそれが証明されるような展開になり、パスミスは少なくないものの、それを上回る運動量が見違えるように多くなっていく。
そして、こうなるとアウスタのスタンドがどういう状況になるのかは目に浮かぶ。お祭り状態になったアウスタというのはゴール裏のみならずメインもバックも猛烈に声を出し始めるので(そもそも野次も多い)、猛烈な躁状態に入ったことは想像に難くない。勿論ホームのプレーヤーにとっては力になるけれども、アウエイのプレーヤーにとってはこれほど嫌な状況はない。先制後も大宮にも決定的なチャンスがあったのだけれども、これをミスさせたのはスタンドの力と言ってもいいのではないか。
いや、きっとそうだと思う。0-4での3連敗はトラウマ寸前になるほどサポーターを自虐的にしていた。
そしてトシが決定的なチャンスを決め切れなかった直後、タカがエースの格を見せ付けるようなビューティフルゴールを決めて見せた。

今節、他のゲームのスコアも見ればわかるけれども大量得点大量失点の、ある意味大味なゲームが少なくない。実力差、チーム状態以上に点差がついてしまうのは夏場のゲームの特徴で、この大宮戦も必ずしも実力差を現しているものではないだろう。<結果が逆になっていてもおかしくない>というのはそういうことで、想像もしたくないが仮に先制点を叩き込まれていたらアウスタはどんな惨状になっていたか。夏場のハードスケジュール、極端なアウエイの連戦というのはそれぞれリーグとしての問題があると思うのだけれども、今回のゲームに関してはホームで助かった、としか言いようがない。1-5での惨敗を喫した神戸戦に対戦してアウエイで爆勝して調子を上げて行ったのも大宮だったというのもディスティニーとしか言いようがないけれども。
ま、あんときゃアウエイの成績の方が良かったから…。

そして次週もホーム、そしてそして3連敗緒戦の相手、憎きセレッソ大阪。
今週こそは行きたいんだけどなァ…。

しかしゴトビエスパルスも初年度からいろいろネタが豊富なチームではあるね。

ビンジョー

2011-08-13 15:21:48 | News
騒乱や暴動どころか、どんなお祭り騒ぎだって便乗なんてものは付き物だと思うのだが、それ以前に誰がトリガーを引いたのか、そもそも誰が弾を込めたのか、いや弾とは何だったのかこそが語られるべきもので、そんな<お約束>の論考をなぜか棚上げして、便乗を主体に暴動(とそれに関する言説)を批判する人たちというのは一体何なのか。
オレのTLを構成している人たちの傾向もあるのだろうけれどもw一部を除いてTLが思考停止して無思想、非政治性の現象(便乗)のみを語り始めたのには驚いた。というか呆れた。何がパンク世代だ、馬鹿野郎。

東京ではタハリール広場よりもロンドンにリアリティを感じる。
その複雑な未来のなさにおいて。

なにがまちがっていたのか/グラス・アダムス「さようなら、いままで魚をありがとう」

2011-08-07 04:07:40 | Books
<この惑星にはひとつ問題がある、というか、あった。そこに住む人間のほとんどが、たいていいつでも不幸せだということだ。多くの解決法が提案されたが、そのほとんどはおおむね小さな緑の紙切れの移動に関係していた。これはおかしなことだ。というのも、だいたいにおいて、不幸せだったのはその小さな紙切れではなかったからである。
 というわけで問題はいつまでも残った。人々は心が狭く、ほとんどの人がみじめだった。デジタル時計を持っている人さえ例外ではなかった。
 そもそも木から降りたのが大きなまちがいだったのだ、と多くの人が言うようになった。木に登ったのさえいけない、海を離れるべきではなかったのだと言いだす者もいた。
 そんなこんなのある木曜日のこと。たまには人に親切にしようよ楽しいよ、と言ったばかりにひとりの男が木に釘付けされてから二千年近く経ったその日、リクマンズワースの小さな喫茶店に座っていたひとりの若い娘が、いままでずっとなにがまちがっていたのかふいに気がついた。>
ダグラス・アダムス/安原和見・訳「さようなら、いままで魚をありがとう」プロローグ 河出文庫2006

夢の…/第20節 新潟戦

2011-08-07 02:55:25 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
アフシン「我々にはしっかりとした良いグループの選手達がいますし、しっかりとこの悪い状況から戻ってこれると思います。チームがこういった苦しい状況、我々が成長して行く中で、我々がしっかりと団結して行けると思います。(中略)私のサッカー、私の哲学というのは、攻撃を仕掛けるということですから、攻撃を仕掛けることによって、ファンのエンターテイメント性を高くするということです。ですから攻撃しているときにそのように失点を多くすることもあります」(Sの極み 8月6日付

伸二・辻尾「大勢で応援してくれた(たくさん来てくれた)サポーターに申し訳ない」(J'sGOAL 8月6日付

スカパーで新潟戦
前節で、
       ∧         ∧
        / ヽ        ./ .∧
     /   `、     /   ∧
    /       ̄ ̄ ̄    ヽ
    /:::::::::             .\   3:0と4:0は別に差ない...
   /:::::::::: ヽ-=・=-′ ヽ-=・=-′/   しかし5:0科は天地差である....夢のスコア5:0
   ヽ:::::::::::::::::   \___/    /
     ヽ:::::::::::::::::::  \/     /

を連発したわけだが、「今日も夢のスコアにはならなかったな…ヨカタ」と思った、まさにゲーム終了間際の最後のCK。
「まさか4(失)点目はないよ…な…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

       ∧         ∧
        / ヽ        ./ .∧
     /   `、     /   ∧
    /       ̄ ̄ ̄    ヽ
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   /:::::::::: ヽ-=・=-′ ヽ-=・=-′/   しかし5:0科は天地差である....夢のスコア5:0
   ヽ:::::::::::::::::   \___/    /
     ヽ:::::::::::::::::::  \/     /
3ゲーム連続の0-4負け。もう夢のスコアでいいです…。

というジョークはともかく(現実だ)、セットプレーとカウンターへのケアに関しては一ヶ月以上前から懸念されていたポイントだったのだが、ナビスコカップ一回戦を挟んで、この3ゲームで一気に問題点が噴出してしまった。
しかも最悪の結果で。
そしてこれは指摘している人もいたけれども、同じ意味で現状清水に対する各チームのスカウティングがすっかり完了してしまっているのではないかという恐怖感はある。

しかしアフシンはこの期に及んで攻撃的であること、そして、そのための失点も織り込み済であることを宣言した。これは要するに失点するのが問題ではなく(問題だが)、ゴールがないことが問題だと言っているのに等しい。
健太時代と比較しても格段に夏場の運動量が落ちているし、問題もそこにある。しかし中盤の組み合わせに微調整はあろうとも、たぶん、アフシンはやり方を変えない。
そしてオレはそれでいいと思っている。

前半戦のアドバンテージがあるので今後余程の事がない限り(今が余程の状態だが)残留争いに巻き込まれることはないだろうし、今年のチームがまったくのゼロ、もしくはマイナスからスタートしている成長途上のチームであることを考えれば、今が我慢のしどころであるし、サポーターも魂を込めて支えるべき時期に差し掛かっている。何のために1-5の神戸戦でもオレたちは拍手を送ったのだ。オレはあの時ばかりはサポーターのスタンスに感動したんだ。こんなことで流れを変えるべきじゃない。
次節は3ゲームぶりのホーム、大宮戦。
そこでサポーターも試されると思うよ。

空白地帯で馬耳東風/素人の乱8.6東電前デモ

2011-08-07 02:09:13 | News


夕方から日比谷公園で素人の乱系のデモに参加。昼間の陽射しよりはかなり涼しくなっていたけれども集会場所に到着するまでにかなり汗をかいてしまった。

朝方にインフォメーションやコースを見て危惧したように、高円寺・渋谷と比較しても完全アウエイである銀座・有楽町周辺を選択したことで参加者はかなり少なくなっていた。「東電前!」と威勢良く言ってみても、休日デモの場合、銀座・有楽町周辺はドーナツの穴でしかないのだから、これまで<穴>周辺の繁華街で万単位の人々を巻き込んできたのとはワケが違う。繁華街をパレードして歩行者を巻き込んでいく彼らのやり方は素晴らしいとは思うんだが、渋谷で成功したようにもっと人の集まる繁華街で歩行者を巻き込んでいくべきだったじゃないだろうか。例えば「お祭り騒ぎ」を根拠にデモを批判する人がいる。オレは「お祭りの何が悪い」とは思うが、お祭り騒ぎも歩行者や見物人がいなければ意味がない。

ということで、ここは<普通の人たちの視線>は少ないが<報道カメラの視線>があるニュースの現場である。だからこれまでのデモと違い早速ニュースになった。とはいえ、産経が予想通り面白おかしく書き立てるのも、まあ、何か、予想通りではあるんだが(要するにスポ新の見出し並みにベタな内容…)。

<警官の警告も馬耳東風 東電本店前で若者ら仮装デモ>(MSN 8月6日付

何視線で書いているのか知らんが、馬耳東風て。
馬耳東風、書きたいだけだろ、と。
若者=馬耳東風、みたいな。
あと若者=仮装、みたいな。

しかし、それはある意味では正しかったりする(「馬耳東風」扱いはともかく)。
主催の企画もあったのだろうけれども、記事のように手の込んだパフォーマンス(仮装含む)を準備する人たちが多い代わりに、手ぶらの参加者も多い。パフォーマーの気合いも相当なもんだが、サウンドデモの問題は参加者をオーディエンスにしてしまうところではないか。しかも、わざわざ、こんな週末の<空白地帯>に集まった人たちであっても、である(勿論プラカード等を持って頑張って声を出していた人には申し訳ないんだけど)。

まあ、Twitterデモの参加者の燃焼度と比較しても、ある意味で外野から付け込まれる隙を与えないような彼らなりのやり方でほぼ同じコースを通過した「右から」デモと比較しても、ちょっと今回のやり方には疑問を感じた。
いろいろと邪推しているし、いろいろと考えさせられた。
原発だけじゃなくてデモのことも、だけど。

チラ裏ならぬカレンダー裏でプラカードを作っていたおじさんは微笑ましかったですよ。
あとコースの都合なのか数十分間、DJカーが離れた隊列から自発的なコールが上がったのは素晴らしかったけれども。

彼の情熱

2011-08-04 19:48:05 | Sports/Football


森岡隆三コーチ(京都)「マツ(松田)と組んでプレーするのが好きだったし、マツのプレーを見るのが好きだった。日本最高のDFだったと思う。彼の情熱を日本サッカー界は忘れてはいけない」(スポーツニッポン 8月4日付

Jリーグ2連覇を果たした岡ちゃんマリノスというチームは嫌いじゃなかった。
オレは岡田武史という人物が好きだったし、彼のチームは湯浅健二あたりを初めとしたレッズ系の連中に悪態をつかれながらもその強さをキープし続けた。そもそもマリノスに悪態をつくレッズも嫌になるくらい強かった。「強さ」というのはやはりディフェンスの力に他ならないというモデルをJリーグに打ち立てたのが、この時代のレッズ、そしてマリノスというチームで、そのチームの中心にいたのが松田直樹だった。
画像にもあるように彼らの時代から「ASIA」は本格的にリーグの目標となり、結果的にレッズはアジアチャンピオンへと突き進み、マリノスはアジアでの苦しい戦いを契機に息切れしていく。キャリアの終盤は決して望むような結果を得られていたとはいい難いけれども、新しい時代のJリーグを作ったのは間違いなく彼らだった。
昨オフに、その松田を戦力外にしてまでチーム改革を断行したマリノスは今、リーグ首位に立っている。そして松田は松本山雅というクラブでの新しいキャリアをスタートさせたばかりだった。マリノスはこの改革によってチームを前進させ、松田はJFLという予想外の場で、新しい情熱を持ってチャレンジをスタートさせることでキャリアを深化させつつあった。決断は非情で、生え抜きのベテランとの別れは悲しいことだっただろうけれども(それは同じように大改革を断行したエスパルスも同じ、さらに言えばどのクラブでも起こり得ることである)、お互いにとって幸福な、次の一歩だったのではないか。
松田が死にさえしなければ。

マリノスのみならず日本サッカー界のリーダー候補でもあった男の夭折は悲しいことだけれども、きっと彼を忘れることはないだろうと思うし、膨大な映像の中で彼の記憶は受け継がれていくだろうと思う。
松田直樹さんのご冥福を心よりお祈りします。

彼には悪いけど、今でも代表の松田というよりもやはりマリノスの松田なんだよな…。