徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

東海道工作展

2010-09-29 05:13:26 | 素日記
もう水曜日なんですが、先週土曜日に東海道工作展に行って来た。
ということでTwitterより引用(手抜きだ…)。
さすがに10時台だと全然人いない状態で観放題だわな。通り過ぎた人がふたりに、後ろ姿ひとりだもの…。駅前駿府城は勿論、やっばし茶室が面白かったな。ゆたんぽさん、山元さん力作過ぎ。しぞーかの衆は観といた方がいいですよ。

ということで新静岡から徒歩2、3分、道路を挟んで城内中の真横(ということは県庁の横)にあるCCCの玄関。近年増加しているけれども校舎の再利用ですな。
建物に入ると東海道工作展の看板。



画像は<よみがえったスンプ城>。教室の入口から。



スンプ城は共同制作なんだけれども、茶室は参加したクリエイターらしさがよーく出ているものなので実際に見た方がいいです(見計って中に入ってみたりして)。
ということで、改めてしぞーかの衆は一度覗いて見ることをオススメする。もう会期もわずかみたいなので。また時間があれば他の「教室」で活動している地元のクリエイターや学生たちをチェックしてみるのもいいと思う。地元で活動している人たちも改めて注目すべきだと思いますしね。
県外の人も工作展を見つつ、昨年の地震で崩れてしまって補修工事中のリアル駿府城の石垣を眺めながら、おでんやフライやわさびなんかで一杯呑んだりすると、工作中のセンセー方のお楽しみを追体験できてそれなりに楽しいんじゃないかと思います。

そのまま青葉公園へ行ったら早くも今年の大道芸ワールドカップの告知をしているピエロさんたちに遭遇。去年は取材込みだったんでかなり慌しかったけど、今年も行こう…。

アストロ球団と遠崎史郎/「アストロ球団メモリアル」

2010-09-27 04:00:22 | Books
本の整理をしていて『アストロ球団メモリアル』(太田出版)を再読。流し読み。
最初に読んだときもきっと思ったはずなのだけれども、これ、何で原作者の遠崎史郎先生の話題を、不自然なほどスルーしているんだろう(関係者インタビューを読む限り、意図的に遠崎先生の話題をスルーしているとしか読めない)。
ちょっと検索してみたところ、
<原作通りに描かれているのは1巻程度>
と書いている、アストロファンのブログがあった。確かにそれならば遠崎先生が「遠慮」した可能性もある。中島徳博先生と編集者の後藤広喜さんの「共同」作品なのだろう。
しかし、そのブログのコメント欄に
<それで印税が折半なんてひどいよねー>
みたいな書かれ方をされている。
遠崎先生がそんなことを言われる筋合いがあるのだろうか。
中島先生が言っているならともかく。言わないだろうが。
ちなみに中島先生の『朝太郎伝』は、オレが熱狂的に愛したほぼ最後の少年漫画です。作品の中で描かれた朝太郎の「箇条書き」とか、ノートに書き写したりしてたもんな(バカ)。

オレは本書にもインタビューイとして登場する西村繁男さんの『さらば!わが青春の少年ジャンプ』(幻冬社文庫)を読んで、遠崎先生のエピソードに心を揺さぶられた人間なのだが、そういった経緯も絡んでいるのだろうか。時代が時代だったということもあるけれども、フリーランスや契約社員になったことのある人間ならば義憤にかられるよ、あれは。西村さんはさらっと書いているけれども。

詳しい人がこのエントリを奇跡的に読んでいたら教えて下さい。
もしくは奇跡的に編集者の林和弘さんに遭遇したら訊いてみるか…。

毎日がトーナメント/第24節 名古屋戦

2010-09-26 18:57:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日はアウスタで名古屋戦
まさかここまでスコアに差が出るとは思わなかったが、前半から後半最初の得点までの内容は明らかに清水のゲームだったと思う。またしてもオカが外しまくっていたのには嫌が予感がしたが、いくつかのチャンスで決めることが出来ていたら、と思わないでもない。
前半はかなりタイトで、面白い内容だったので、ハーフタイムには<1点勝負かもしれない>と思ったし、相性が良くないレフリー西村の挙動から<誰かにレッドが出るかもしれない>と思った(それは勿論、プレーが荒っぽい名古屋の方に、である)。
前者は外れたが、後者は当たってしまった。
西村がいかに否定しようとも、無意識のうちに西村に岩下への偏見と先入観があるのは間違いない。これではフェアなレフリングなどできない。確かに得点機会の阻止には見えるが、これに関してはもはや運がなかったと思わざるを得ない。追いつくために平岡を下げた直後に岩下が退場し、もはや切るカードも使い切ってしまったという健太の運の無さもあった。もう打つ手がなく、見守るしかないというのも、これブラック・バースデーだよなあ。

エダの得点で「勝てる!」と思ったのは確かだ。
しかし3分後には同点ゴールを許し、短い時間に立て続けに2失点を喰らってしまった。実力差というよりも息をつかせないで畳み掛ける名古屋の意思が上回った。数字でゲームを語ることもできるのだろうが、メンタルがゲームに大きく作用する現実をまざまざと見せられたように思う。とにかく最初の失点(同点ゴール)があまりにも早すぎた。

4失点目が入った瞬間にスタンドから観客が動き始め、5点目であからさまに席を離れ出した。まあ、さすがにゴール裏にはそんな「お客さん」はいないだろうが、あれはスコアと同じぐらい悲しい光景だ。あの光景はきっとプレーヤーの視界にも入ったことだろう。
それはどこかで最近観たことがある風景だと思った。W杯で南アフリカ代表が予選敗退を決めたゲームの客席の風景だ。淡い期待を持ちながら、案の定史上初の開催国の予選敗退という不名誉に苦笑いを浮かべながら席を立つ南アフリカの国民たち…。正直ハングリーさに欠けて、良くも悪くも諦めのいい静岡県民と重なるんだよ。
そんな諦めが良くっちゃ勝てるものも勝てないよ。
終了のホイッスルが鳴る最後まで、オレたちはそれ観なければいけないのだよ。優勝の喜びはそんな悲しい光景の積み重ねの上にある。

勝ち点はあと30ポイント稼ぐことができる。
ナビスコ、天皇杯、そしてリーグ戦。これからは毎ゲームがトーナメントだよ。
次は29日水曜日にナビスコ準決勝、広島戦。
本当に下を向いている時間などないよ。

伸二「先のことを考えるというよりも、僕らは勝点3を積み重ねなければ意味はないので。それしか残る道はないし、自分たちの力をこれからもう一度、シーズンが終わるまでしっかりと出して。(中略)もちろん、まだ優勝は諦めていない」(J'sGOAL 9月25日付

喧嘩必勝法というのは腕力の強弱ではなく勝つまで喧嘩を止めないことだという。
やっぱり優勝するのも優勝するまで諦めない奴だよ。
今週末の鹿島戦のチケットは買って来た。勝つために鹿島へ行く。

実感

2010-09-24 03:05:12 | 素日記
結局、この人は自分なりの意見みたいなものは何にもないんだと実感するとがっかりするわな、特にそれなりのポジションで活動している評論家だったりすると。あと、ほとんどデマのネタ(シモキタでメッタ刺しとか…)に真っ先に乗って、イージーにリツイートしちゃう評論家とか。
Twitterって怖い、が、まあそこが面白いところでもある。
ここ数日、失言製造機というのがよーく実感できたりするんだな、これが。

まあ、自分でも肝に銘じますが。

次…/第23節浦和戦

2010-09-19 17:29:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日は埼スタで浦和戦
ちょっと引くような快晴だったのだけれども空気はドライで心地の良い夏といった雰囲気。アウエイ側のゴール裏もほとんど日陰なので、先週のナクスタのような灼熱地獄はない。まあ、ただ、いつものことながらアウエイエリアが縦長だから整列組が固まる下と比較したら上半分というのはどうしたって雰囲気がヌルくなるんだよなあ…。

数的優位を作られまくった上に、スペースを突くこともできない両サイドはちょっとどうかと思ったが(さらに致命的なミスをしたイチは…)、全体的にはそれほどストレスを感じるような内容ではなかったのだが、当たり前なのだけれども、勝ちたかった。名古屋が引き分けたんだから勝ちたかった。次節は首位名古屋との直接対決なのだから是非とも勝ちたかった。
まあ、名古屋との差が拡がらなかったことは幸い。
本当に大事なのは次だよ、次。
名古屋戦の後から9月上旬のようなタイトなスケジュールがまだ始まるんだから。

真っ直ぐ帰る。王子で呑みたかったけど。

JFK

2010-09-19 17:16:34 | Sports/Football
「ポストワールドカップを担う」と公言し、「わたしはチャーチルでありたい」と巻き返しを誓ったJFKこと城福浩がFC東京を去る。もうこのゴールパフォーマンスが見られなくなるかと思うと、正直…



嬉しいです。

まあ、語弊はありますが。
というのも要するに「敵」だからという話だけで、オレはJFKも、コーキチも、俊也タンも実は嫌いではありません。
キャラ立ちする監督が増えるというのは、これ、Jの歴史の積み重ねだから。
とりあえずお疲れ様でした。きっとアンタの熱さを必要としているクラブがあるはずだよ。

走れ熱いなら/「デビッド100コラム」

2010-09-19 14:16:56 | Osamu Hashimoto
<確かに、男達の多くは戦場に行っていたし、戦場から帰って来た男達の多くはフぬけになっていたから女達が頑張らざるをえなかったというのもあるのだが、そこをしたたかに生き抜いた別種の人間達だっていたのである。そういう人間の、なんにもない焼け跡をバックにした健康なアナーキズムというのは、今一番ショッキングな活力をもたらすものであると、私は思うのである。
 だからして、ヒーローは子供である。大人にこの時代を演じさせると、妙にイデオロギッシュになって、話が暗くなる。七歳になる、目許だけは妙に澄んだ意志的な男の子が、ダブダブのチェックの吊りズボンとハンチングをかぶって、咥え煙草で焼け跡を飛びはねるのである。最も健康なアナーキズムは、こんなにもショッキングな形で飛び出して来るのである。
 勿論“子供の咥え煙草”は大論争をまきおこすであろう。が、しかし、そんなものは、「あの当時、そういう子は一杯いた」という別の“国民”が肩がわりしてくれる。新聞のテレビ欄の片隅で、国民同士がそういう論争をしている暇に、主人公は既にもう煙草を吸わなくなっているという、よくあるドラマの進展を見ればよいのである。>
(橋本治『デビッド100コラム』冬樹社/「走れ、熱いなら」)

デビッド100コラム

登録情報
単行本:299ページ
出版社:冬樹社 (1985/06)
ASIN:B000J6SM82
発売日:1985/06

デビッド100(ヒャッ)コラム (河出文庫)
<有頂天の都会派コラム全盛の現代に橋本治が投げかけた“純粋色物宣言”。200本のタイトルから100本を選び出し、一気呵成に書き下ろしたコラム100篇。―スーパーのチラシやオムレツの中味についての意想外の指摘から、村上春樹、小林秀雄についての批判的短文、さらには「オレたちひょうきん族」がイスラム圏でうけるかどうか、まで、コラムの常識を破った最初で最後の痛快。>

登録情報
文庫:303ページ
出版社:河出書房新社 (1991/03)
ISBN-10:4309403034
ISBN-13:978-4309403038
発売日:1991/03
商品の寸法:14.6x10.8x1.4cm

嫌な言葉

2010-09-19 14:08:40 | 素日記
このところ、凝り固まった音楽評論家の言葉に老害という言葉を改めて思い知るtwitter…。
誰だって年を喰う。
使われる方はもちろん、だから使う方も嫌な言葉だとは思うが、反面教師として読むことにした。

まあ昔っから変わってないって言ったら変わってないんだけど、その人。
要するに…。

北関東ツアー/第22節 大宮戦

2010-09-13 02:14:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
土曜日はNACK5スタジアムで大宮戦
猛暑が残る中で15時キックオフという、下手したら殺人的な環境で覚悟はしていたとはいえ、ゲーム前後を含めてゴール裏で約5時間ほど直射日光当たりまくり。まあ終わった後の着替えのTシャツも持って行ったし、改めて覚悟はしていたので汗ダダ漏れ状態でも平気なもんなのである。むしろここまで来て今更「暑い」などと言ってる方が野暮というか。あと若いオネエチャンとか、あの暑さの中でドライでいられる人間って新陳代謝的に物凄く問題があるんじゃないかとか。
ちなみにオレは秋春賛成派です。

上手いことを言おうとか全く思ってはいないんだが、ゲームは天候とは逆にお寒い内容になってしまった。大宮、神戸戦あたりではありがちな展開なのだが、今回もまた先制点が全てという展開になってしまったように思う。それも前半を無失点に抑え切れればまた違った内容になったとは思うが、それにしても時間が経つごとにプレーヤーの動きが明らかに落ちていくのは、約2週間でリーグ戦に加えナビスコカップ、天皇杯予選を加えた5ゲームを消化するという、この季節にちょっとどうかと思うような日程の影響が大きかった。
プレーヤーは「言い訳になる」とコメントを避け、健太も苦しい中でもプレーヤーを責めずに、さらに日程も責めないという苦渋のコメントを残したが、だから彼らに代わって周囲が言ってあげるべきなのだ。
春や秋といった比較的過ごしやすいシーズンのタイトなスケジュールならともかく、ただでさえ負担のかかる季節の連戦に何の意味があるのか。
もちろん「完敗」は事実だが、連戦の疲労とピッチ上の酷暑でまともなゲームになっていないのだからプレーヤーを責めるわけにもいかない。

また何年か前の浦和戦でもあったんだけど、ゴール裏がああもゲーム前から力尽きて温いとどうしようもない。位置が悪かったとは言え、オレの周囲でまともに声出してたのオレと、たまたま隣にいた金髪君だけだったもの。オレもかなり力尽きそうになったけれど。

何の因果か次節はアウエイ浦和戦。ちなみに25日の首位名古屋戦、ナビスコカップ準決勝アウエイ広島戦を挟んで、その次のリーグはアウエイ鹿島戦。連戦と北関東ツアーはまだ続く。
まだ時間はあるとはいえ、浦和戦を挟んだ2週間で最大限のリフレッシュと最高のリスタートを切らなければ、ちょっと、リーグはどんどんキツくなってくる。

ああ、大宮駅前の立ち飲み屋で酒呑みたかったなあ…。

誘発

2010-09-08 01:27:31 | 素日記
夕方、まともにメシも喰えなくなってきたので久々に歯医者に行ったら、今度は頭痛が酷くなって寝込んだ。
歯痛が頭痛と肩凝りを誘発しているんだよなあ…そして歯痛は波を繰り返しながらエンドレス。

お粥が旨い。こりゃ強制ダイエット状態だな…。

浅草の

2010-09-07 01:47:31 | Movie/Theater

土曜日は<したまち演劇祭>、浅草見番でだるま食堂「浅草の女」。見番というのは芸者さんの控え室、案内所のようなで、博多で取材しているとよく耳にする言葉である。博多では勿論、博多見番と呼ぶ。ということで女芸人の公演としてはぴったりなのかもしれない。畳敷きの大広間で、天井も高く舞台も広い雰囲気のある空間。
仲見世通りの土産店のネタが良かったな。やっぱり歌モノがいいです。

来週からはしたまちコメディ映画祭が始まる。何か、行きたいなあ。

終わった後は煮込み通りの浩二で酒。
帰りは亀戸まで歩いて帰る。おそらくジョギングするぐらいには丁度いい距離なんだけれど。3、4キロぐらい。
自宅と浅草の中間ぐらいにスカイツリーがある。今が一番いい感じかもよ。

9月シリーズ

2010-09-04 00:46:43 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
リーグ戦の川崎戦は、日本平で相性のいい相手ということもあったが、連敗前の自分たちのサッカーを取り戻しつつ快勝、復活の兆しを見せた。水曜日のナビスコカップでの東京戦は、一見風も吹き抜けて心地好いかと思ったら、スタジアム内に入るとそうでもなかったという、あまり良い環境では無いアウエイでしぶとく1-1という、ほぼ理想の結果を得た。
2週間で6連戦という、ちょっとどうかと思うような残暑の9月前半シリーズはまずまずのスタートを切った。

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ、だったのだが、彼ははきっちり「やるきゃやった」ということだ。
しかしピッチ内はスタンドで観ている以上にキツそうだな。
暑くて、熱い戦いはまだまだ続く。

この後は日曜日に天皇杯2回戦で岐阜代表に圧勝したホンダFCと対戦。何で9月に、2回戦から登場しなくてはならないのは疑問は感じるが、アマの強豪ホンダも中1日だ。ある程度プレーヤーを休ませつつ、きっちりと勝って来週水曜のナビスコカップ準々決勝東京戦第二戦に向かって欲しい。
て、これから中2日が続くんだよなあ…オレは、次はシリーズ最終戦の大宮戦に行きやす。チケットはまだ買ってないけど。

9月のスケジュールって上旬の連戦以外も本当に気が抜けない相手ばかりなんですけど…。
9月シリーズが終わってみて連敗が8月で良かった…と思えればいいのだが。

手段と目的

2010-09-03 23:32:16 | Works
昨夜はナビスコ帰りに斎藤君、スマイリーさんと京王線沿線で始発まで飲んで、2、3時間寝たあと、11時に帝国ホテルで出田さん、入江と合流し、藤堂さんと打ち合わせ。昨日のツイートにあるように、本当によく起きられたと思う。何ヶ月ぶりだろな、朝帰り。
ということで帝国ホテルでの打ち合わせは、LB中洲通信ブログでは告知しているが、10月に帝国ホテルでLB中洲通信30周年記念パーティーの件(藤堂さんの著書刊行記念、ママ生活40周年記念とか、いろいろとある)。

打ち合わせはさくっと1時間ほどで終了し、「軽く打ち合わせ…」ということで磐田へ帰る出田さんに付き合って東京駅まで。
まあ、「軽い」わけがないのである。
それから連続9時間飲酒。
12時過ぎから始まって21時過ぎまで。

ただ話はとても充実していたと思う。ツー・スリーの電子出版に対するスタンスや今後の展開について出田さんと直接話せたのは良かった。まあ終盤の「江ぐち」話はいつもながらの出田さんなんだけど。
ツー・スリーは基本的にデザイン会社なのでデザインの話になるのだけれども、デザイナーが関わる「紙の本」はとても付加価値の高い本になるんだろうなあとか、一般のデザイナーの仕事ってのはアニメーターみたいになっていくんだろうなとか。ただそれはデザインの話だけでは勿論なく、編集・ライターだって同じだ。編集的な資質の無いデザイナーもあり得ないし、そもそもデザイン感覚のない編集者は勿論あり得ない(知識は勿論技術もより求められると思っている…)。
そして会社のあり方。ツー・スリーは最近オリジナルTシャツを販売したのだけれども(完売!)、これは周辺の関係者としては、あの慎重な出田さんのことを思うとちょっとした驚きで、これはやっぱり時代が動いている証明なんだと思った。で、話を聞いてみると、その後の展開というのも勿論考えているわけで、驚きと同時に嬉しくなってしまった。いまや編集スタッフも抱えるツー・スリー規模の“スタジオ”ならば、下請けだけではなくメーカーとして動くのは当然だ。クリエイター集団ならば、そうでなくちゃいけない。実に心強い。
電子出版についてはまだまだ情勢は流動的なので出田さんも慎重…というかまだ懐疑的なのだけれども、これについては、オレとしては自分なりに形にしていきたいと思っている。
電子出版という形は編集者として手段であり、ライターとしては目的とも言える。
でもそれが「仕事」なのかといえば現時点ではかなり微妙なところではある。
確かに当面は「仕事」にはなり得ない可能性の方が高い。

ホリエモンは「仕事は手段」だと言う。
勿論細かいニュアンスは当然違うと思うけれども、この言葉に関しては、オレは完全に同意である。どちらかというとオレの場合は「仕事は目的じゃない」かもしれないけれども。いずれにしても「仕事(ライフスタイル)」観の大転換が本当に起こっているんだと思う。それは間違いなく。
こんな時代に若い連中が「仕事」に安定や保険を求める気持ちはわかる。若いってことは本質的に保守的だから。
「仕事は目的じゃない」のにね。

出田さんとヒサ宛てに逗子の大越さんからメールが来たという。
「何であいつは平気なんだ?」。
うん、最近大越さんと会ったときも「ブラブラしている」と言ったし、確かにここ数ヶ月は誰がどう観ても「平気」でブラブラしている。
しかし時代は確実に動いている。オレも変わらなくちゃいけない。時間はたっぷりあるが、金はなくて、ブラブラしているだけなんだけれども、こんな大変換を楽しんでいたりする。
要するに、アレです。
馬券で言う「見(ケン)」の状態です。

まあ、呑み話が何だか長くなってしまったけれども、それだけ、久々に飲み話で触発されたということです。