徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

オカ資料③2011年2月16日~23日

2011-02-24 20:56:20 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
続きです。
オカ資料①
オカ資料②

2011年2月16日
清水エスパルス、深夜に<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯について(補足説明)>公式サイトに掲載。
※同日朝のスポニチ報道の一方的な内容(以下に採録)を受けての動きと見られる。

<移籍トラブルに巻き込まれたFW岡崎が17日の欧州リーグ・ベンフィカ戦で晴れて欧州デビューすることが濃厚となった。複数の関係者によれば、FIFAは15日までに清水側の申し立てを全面的に却下する方針を固めたという。今回FIFAに提訴した清水側は(1)所属クラブの清水に対し事前に文書で交渉開始を通達していない(2)清水との契約期間内の1月31日を開始日とする契約を交わした、という2点においてシュツットガルトがFIFA規約に違反していると主張している。だが(1)については「選手の地位および移籍に関する規則」18条3項に、契約の切れる半年前から他クラブとの交渉は可能と定められており文書による通達は必要ない。(2)についてもシュツットガルトと岡崎の契約は2月5日から発効するもので、いずれも清水側の誤認識が判明した。国際移籍証明書の発行については(中略)岡崎の代理人がドイツ協会側に申請すれば日本協会から発行される見通し。12日のニュルンベルク戦は手続きが遅れて出場できなかったが、17日のベンフィカ戦までには選手登録も完了する見込みという。(中略)関係者によれば、契約開始日の2月5日から選手登録されるまでの年俸の日割り分の補償や、岡崎の受けた精神的ダメージ、シュツットガルトへの名誉毀損に対する損害賠償を求めて、清水をFIFAに逆提訴する方針を固めたという。>(スポニチ 2月16日付

<①シュツットガルトからの事前通知(FIFA規則第18-3)について(中略)エスパルスは、各種報道等から、シュツットガルトが岡崎慎司選手に興味を持っていた可能性は認識している一方、シュツットガルトからは、岡崎慎司選手との契約交渉を開始する旨の通知を受けておりません。②国際移籍証明書(ITC)の発行について 岡崎慎司選手の国際移籍証明書(ITC)の発行は、(財)日本サッカー協会(JFA)が行う手続きとなります。(中略)エスパルスとしては、エスパルスと岡崎慎司選手との契約終了日について、事実と異なる報告をJFAにすることはできなかったことと、シュツットガルトのFIFA規則違反が明確であったため、これについてFIFAに提訴せざるを得なかったことをご理解ください。>(清水エスパルス公式 2月16日付

※ちょっと意味不明な展開ですね…これも清水並、それ以上に一方的な言い分ですが。とにかくこれが特定のサイドからのリークによる誘導ではなく事実ならシュツットガルト及び佃氏は、そもそも最初から清水と「交渉」する意志はなかったということでオケ? それならこの件に関しては外道ということで納得できなくもないですが。それにしてもこの期に及んで「2月5日発効」を主張とは…。とにかく誤認であろうが、清水フロントの脇の甘さであろうが、岡崎の代理人である佃氏はまず清水サイドが納得いくような説明をするべきだろう。
てか、15日の採決先送りのFIFA“関係者”のコメント(対応)を見る限り、スポニチが煽り立てるほどの状況にまで至っているとは思えないのだが…。誰?関係者って?

※シュツットガルトとの契約が5日に発効し、今回のトラブルがルールの「解釈」ではなく「誤認」等というレベルの単純な問題ならば代理人である佃氏、田嶋副会長はなぜ、もっと「岡崎のために」早川会長をしっかり説得できなかったのだろう(これは早川会長のキャラクター云々の話ではない)。「音信不通」の佃氏は論外だとして、10日夜に行われたという電話会談で田嶋氏はどの程度問題を把握し、会談に臨んだのだろうか。「誤認」という「ケアレスミス」が契約の発効から10日も経ってから指摘されるのは実に不自然である。実際、今回のトラブル2月5日以前から発生していたし(言ってしまえば昨年末にはわかっていたことである)、その「怠慢」によって岡崎はニュルンベルク戦の不出場を余儀なくされているのだから。なぜシュツットガルト(及び佃氏)は「交渉」を避けた上で、この問題を「放置」したのか。少なくとも5日以降、シュツットガルト側が岡崎の出場に努力した形跡はほとんど見られない。
ただ、その5日に清水フロントに届いたという、シュツットガルトの顧問弁護士からの「回答」には、確かにこのこと(2月5日発効)が書かれていた可能性はある。「冷酷な」「強烈」と評したが、早川会長の言葉から、この時点でお互いの認識の違い=誤認が「共有」された可能性は伺える。しかしそれを調整するのが「代理」人ではないのか。横浜マリノスの通訳というキャリアを持ち、言葉とコミュニケーションのプロフェッショナルであるはずの代理人・ロベルト佃氏はなぜここまで両者のコミュニケーションを拗れさせたのか。事態を見守るしかない者にとって不可解で、清水サポにとって不快なのはその点だ。
しかし2月14日の報道には、
<ボビッチ・チームマネジャーも「明らかな約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言っている」と激怒。>(サンスポ 2月14日付
とある。ボビッチ氏が言う<明らかな約束>とは一体何なのか? ここまでの経緯で両クラブが交渉らしい交渉を行った形跡はないのだから、以前も書いたがやはり代理人が両クラブに何を言ったのか、そして何を言わなかったのかという話に尽きるのではないのか。
こう書くと水掛け論の呼び水のように見られるかもしれないが、ボビッチ氏が<約束>とまで言うのだから、その痕跡はどこかに存在しているはずだ。ちなみに現時点で2回、両クラブが直接、正式に「接触」したと言えるやりとりがある。2月1日の<シュツットガルトによる岡崎のITC発行依頼の連絡>と2月5日の<シュツットガルトの顧問弁護士よる質問状の回答>。佃氏が一方的にシュツットガルトに<約束>したのでなければ、やりとりされた文書に何かが<約束>が書かれていた可能性は、ないことはない。文書に書かれている<約束>を見落とすとは…ちょっと思えないのだが。
<2月5日から岡崎はウチのプレーヤーですよOK?>とでも書かれていたのだろうか。

<岡崎はこの日、17日の欧州リーグ・ベンフィカ戦(ポルトガル・リスボン)に向けて遠征メンバーに帯同したが、クラブ広報は「登録についての進展はない」と話し、デビューできるかどうかは微妙な状況だ。>(報知・大阪 2月17日付

2011年2月17日
国際サッカー連盟(FIFA)が岡崎の暫定的な選手登録を認める裁定。
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯について(補足説明)Announcement of Transfer of Shinji Okazaki to VfB Stuttgart (supplemental explanation)(英訳)>公式サイトに掲載。

<サッカー日本代表FW岡崎慎司(24)がJ1清水からドイツ1部リーグのシュツットガルトへの移籍に際し、必要な国際移籍証明書が発行されていない問題で、国際サッカー連盟(FIFA)は岡崎の暫定的な選手登録を認める裁定を下した。17日、FIFAから日本協会に連絡が入った。(中略)クラブ広報によると、試合開始1時間半前までにFIFAからサイン付きのファクスが送られてきた場合、岡崎のベンチ入りは可能という。>(スポニチ・共同 2月17日付

<今後は国際サッカー連盟(FIFA)を通じ、シュツットガルト側と移籍の経緯について争うことになる。清水の関係者は「決着には時間がかかると思う。プレーできるのはいいことかもしれないが、複雑」と話した。>(スポニチ 2月17日付

今回の騒動の背景には、選手の国外クラブ移籍を仲介する代理人の手法に対する日本のクラブ側の根強い不信感がある。(中略)清水のかたくなな対応には首をかしげるサッカー関係者も多い。ある代理人によると、通常は1月末で契約が切れる選手の移籍では国内外を問わず、交渉で契約を前倒しして打ち切るのが「サッカー界の慣習」。清水、シュツットガルト、その間に入った代理人が信頼関係を築けなかったことで、欧州デビューに水を差された岡崎が被害者となった格好だ。>(サンスポ 2月17日付
※代理人は勿論、両クラブ、そして残念ながら岡崎本人の軽率な判断も批判されてしかるべきだと思うが…。しかしこれはまだあくまでも<当面の問題>の決着に過ぎない。

2011年2月18日
岡崎、直前に臨時の選手登録を済ませ、UEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント一回戦(1st)ベンフィカ戦にフル出場し、欧州デビューを果たす(1-2)。
清水エスパルスにFIFAから文書による公式見解が届く。
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のドイツサッカー協会への暫定登録が認められた件について>公式サイトに掲載。
TBS系「スーパーサッカー」で密着企画を放送。岡崎移籍問題が取り上げられる。

<ずっと待っていた。やっと出られた。準備はしていたし、楽しめたらいいと思った。とりあえず第1段階を踏めた。>(報知 2月18日付
※チームは負けてしまったとはいえ(GKが孤軍奮闘)、動き、気迫は清水時代を思い起こさせるまずまずの内容。オカが決めていれば契約問題も少しは前進したかもなァ…。

<今回の暫定登録は、FIFA規則に則って行われたものであり、エスパルスとしても、プレイヤー・ファーストの精神の下、異論を唱えるものではありません。エスパルスとしましても、岡崎慎司選手には是非ドイツのピッチで活躍してもらいたいと考えております。(中略)岡崎慎司選手の暫定登録は、エスパルスがFIFAの紛争解決評議会に対して行った、シュツットガルトのFIFA規則違反に対する申立とは別個の手続きとなります。エスパルスによる申立は、既に事件番号が付され、FIFAにより正式に受理されております。>(清水エスパルス公式 2月18日付

<サッカー選手っていいっすね。人種を越えるっていう感じじゃないすか。国を越えて。いろんな所でやって刺激を求めるのが自分なのかなって感じ。>(TBS系「スーパーサッカー」2月18日放送 岡崎の番組内でのコメント)
※「突如襲った移籍騒動」というナレーションで始まる番組冒頭の簡単な特集コーナーで岡崎の移籍(契約)問題が取り上げられた。ドイツへ再渡航した2月4日から5日にかけて密着取材。チーム練習合流前日、スポーツバーでボルシアMG戦を観戦する姿、合流後チームメイト、サポーターと交流する様子が放送される。
番組の演出上仕方がないとはいえ、コーナー冒頭の煽りの部分で「何でこんなに苦しまなきゃいけないのかな」という岡崎のコメントがどう観ても移籍報道に絡んだ発言に観えてしまう。しかし、実際これは昨年のワールドカップ開幕前のトレーニングマッチ4連敗のときに感じたプレッシャーについての話。
移籍問題については「31日の問題」のみ指摘。小倉の簡単な説明のあとのやりとり。

加藤浩次「ということは日本のサッカーのルールをヨーロッパに合わせないと駄目じゃないすか
小倉隆史「協会とかJリーグも考えていかないと、今後こういったことは出てきますから」
加藤「ここ修整してもらいたいなあ……でも頑張ってもらいましょう! 岡崎選手」
枡田アナ「今夜、海外サッカー、まだまだ続きます」

わずか数分のコーナーで今回の問題を解説しろというのが無理な話。しかもそれを地上波で求めるのは絶対無理。スパサカに求める方がおかしい。まあ「突如襲った」はないとは思うけれども…この状況は「突如」は「襲って」ないわけだからw しかしスポニチの報道と併せてTBS系メディアの露骨なスタンスはだいぶ見えてきましたが。
まあ臨時とはいえ実際ゲームには出られるようになったんだからテレビ的にはひとまずオッケーなのだろうが、加藤発言は今季アの移籍(契約)問題は勿論、秋春制問題への言及と受け取れないこともない(勿論本人にその意図はないと思うが)。この岡崎の問題も拡大していけば秋春制の布石ともなりかねない問題なのだから。しかも寒さに弱い静岡民の意思は別として静岡は日本で一番秋春制に耐えうる土地柄である。と怖い想像をしてみる。

<シュツットガルトと岡崎慎司との契約が二重登録にあたるとの申し立てをした清水の竹内社長が、FIFAから文書による公式見解が届いたことを明らかにした。 竹内社長によると、FIFAの調査で清水との契約期間内だった1月31日が、シュツットガルトと岡崎の契約開始日だったことが判明したという。竹内社長は「ウチとしては再確認できたということ。暫定的に岡崎のITCが発行され、出場できたことはこちらもうれしいが、その件と契約問題は別との回答もあり、引き続き裁定を待っているが、補償について(シュツットガルトと)合意できれば」と話した。>(スポニチ 2月19日付

2011年2月19日
日本サッカー協会・小倉純二会長、移籍問題に言及。

<だが、FIFAとUEFAはこの移籍に問題はないとして、選手登録を認めた。それはベンフィカ戦が行われる日の午後のことで、岡崎は試合に先発。フル出場を果たしている。(中略)今回の件について、シュトゥットガルトのシュナイダーSD(スポーツディレクター)が口を開いた。「FIFAとUEFAは速やかに対応し、私たちに権利を与えてくれた。このことは、いかに私たちが絶対的に正しく行動したかを示している。もちろん私たちは喜んでいるし、特にリスボンでの試合前に慎司への許可を得られたことをうれしく思っている」と、報道陣に話した。>(Goal.com 2月18日付
※おいおい、暫定暫定…。

<都内で会議に出席した同会長は取材に応じ「チームもエージェントもちゃんと勉強した方がいい。ちゃんとやるように言う」と注意喚起を促す考えを明かした。(中略)「(二重契約が)1日じゃ、ヨーロッパ側は絶対に払わない」と切り捨てた。>(デイリー 2月19日付
※「1日」とかの問題じゃないと思うんだが…。

岡崎移籍問題でFIFAが清水に厳罰か(東京スポーツ 2月20日付)

2011年2月20日
岡崎、リーグでのデビュー戦でスタメン出場。(シュツットガルト2―4レーバークーゼン)

<「岡崎は試合に出られて良かった。でもJのクラブもきちんと(移籍金の設定や違約金を得られる)複数年契約を結ばないといけない。このままでは日本は選手を獲得しやすい国になる。(Jリーグ、日本協会で)勉強会をやってもいい。ちゃんとやんなさいと言おうと思ってるんだ」(中略)小倉会長も「1日だけじゃ欧州のクラブは普通(違約金を)払わない」と言う。欧州では考えられないトラブルだった。>(スポニチ 2月20日付

2011年2月21日
日本サッカー協会・小倉会長、Jリーグの空洞化防止に言及。
FC東京、長友のチェゼーナへの完全移籍正式合意を発表。

<1月の移籍市場では岡崎(シュツットガルト)細貝(アウクスブルク)槙野(ケルン)らが移籍金ゼロで欧州に移籍した。「Jは危機感を持つべき。日本が欧州の狩り場になってしまう。逆にインドネシアやタイからいい選手に来てもらうのも重要。Jの放映権を買ってもらえるかもしれないし、ACLの価値も上がるだろう」と熱く語っていた。>(スポニチ 2月22日付

<J2東京は21日、DF長友佑都(24)のチェゼーナへの完全移籍が、事務手続きを含め正式にクラブ間合意したことを発表した。(中略)チェゼーナへ完全移籍後、欧州の冬季移籍期間最終日の1月31日、インテルミラノに電撃移籍した。長友は「現在インテルにいますが、これからも青赤の誇りを胸に戦っていきます」と東京の広報を通じてコメントした。>(ニッカン 2月22日付

2011年2月22日
代表勝利給問題、協会側が勝利給や大会ボーナスなどの詳細公開。

<日本サッカー協会は22日、選手の勝利給や大会賞与の金額などを詳細に公開し、選手会の要求に応じられない立場を示した。公開した内容は日本協会の公式サイトでも公表するという。(中略)また選手会が公式ホームページで、代表の試合での選手の負傷について一切の補償がないと主張していることに対し、1日5万円の補償が支払われていると反論した。>(共同・ニッカン 2月22日付
※仮にオカがアジアカップで負傷していた場合はどうなっていたんだろうか…。

2011年2月23日
日本サッカー協会・小倉会長、選手会の主張を改めて批判。

<日本サッカー協会の小倉純二会長(72)は23日、「選手会のやる仕事はそういうことではない」などと、代表選手に重点を置く姿勢を批判した。(中略)主張は代表選手の待遇に関するものが中心だ。こうした動きに小倉会長は、代表だけでなく日本選手全員にかかわる賃金保障の問題や、セカンドキャリア(引退後の進路)の問題などについて、先に取り組むことが選手会の本質と訴えた。さらに、「代表になればクラブに高給で迎えてもらえるし、外国からも声がかかる。代表の価値とはそういうもの」とバッサリ。>(サンスポ 2月24日付

<欧州連盟(UEFA)は1100億円、国際連盟(FIFA)は1000億円の年間予算があるのに対して、アジアサッカー連盟(AFC)はわずか50億円であることを明かし「アジア杯で優勝しても賞金は出ないのに、我々は選手に優勝ボーナスを出している」と話した。22日には日本協会が代表選手の勝利給や大会ボーナスなどの詳細を初めて公表。両者の言い分は平行線をたどっているが、小倉会長は「協会の実態を理解してもらいたい。代表選手は高い報酬をもらっているし、選手会がやるのはこういうことじゃない」と訴えた。>(報知 2月24日付

<日本プロサッカー選手会の藤田俊哉会長(39=J2千葉)は23日、日本協会に対し、(中略)「昨年から両会長での直接会談を要望してきましたが、断られ続けてきました。にもかかわらず、前日の日本協会側の一方的な会見には驚いてます」とコメントした。 >(スポニチ 2月24日付

(随時追記・加筆。2月24日以降は別エントリで継続)

勝利者

2011-02-24 04:48:29 | Music



ゴージャズでグルーヴィーな忠さんも勿論いいんだが、2004年の「き・み・は・す・ば・ら・し・い」も物凄く好きなアルバムなのでアコースティックな忠さんもいい。
思わずクリスチャンに…はならないけどれども。
年食ってもこんな風に歌えるのは素晴しい。こんな風に歌いたい。
12月のスタジアムで。

リスタート/PSM 横浜Fマリノス戦

2011-02-20 19:12:04 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
<「私は2年間ほど代表の監督をしていて、24時間とか48時間ぐらいしか準備する時間がありませんでした。それが今は(開幕まで)2週間も準備できるということで、天国にいるような気分です(笑)。>(J'sGOAL 2月20日付

スカパー!でプレシーズンマッチ・横浜Fマリノス戦@愛鷹。
高原の1トップ、ボランチに岩下と枝村という布陣(4-2-3-1)でゲームはスタート。立ち上がりは球際に激しくプレッシャーをかけつつ、最終ラインを高く保ちゲームを支配していく。10分過ぎには今季最も期待されているプレーヤーのひとりと言える太田宏介の素晴らしいミドルシュートで先制。まだゴールには遠かったがプレーヤーと観ている側が意思がシンクロしたような、気持ちの入ったビューティフルゴールだった。あの瞬間、観ている人間は誰もが「打て!」と思ったはずだ。
しかし前半の20分過ぎにはゲームが落ち着いたこともあり(序盤のテンションはさすがにまだ続かない)、渡邉千真のボレーで同点に追いつかれる。これ以降、後半にかけてはイーブンな展開。しかし左サイドの宏介が抜け目無くスペースを突いていくのに対して、怪我中の辻尾に代わって右サイドに入った村松大輔が波戸に突かれてフリーでクロスを上げられる場面も少々多かった。最終ラインについてはまだ調整が必要な印象。ただし後半途中67分にボスナーが下がり、ボランチの岩下が最終ラインに下がったあとはさすがに安定感が戻ったように思う。いずれにしても一対一の能力は別として、ディフェンスは構築していくしかないもので、これには時間と経験がどうしたって必要になってくる。岩下、平岡に加えてボスナー、新加入の岡根直哉、左サイド兼用の新と、右サイド兼用の村松がいることを考えればそれほど不安視することはないように思う。ボランチに関しては悩ましい(追記:この日は途中投入の岡根がボランチに入った模様)。さすがに浩太はまだ計算できるような状況ではないと思うが、ほぼ確定とはいえボランチはまだ組み合わせを試している段階か。この一番大事な部分に浩太、エダ、真希という黄金世代のユース卒が集中というのが、何とも…頼むよ、ホント。
しかし予想以上に、といったら失礼だが、高原のキープ力は期待できるものだった。去年の伸二もそうだったけれども当たられた瞬間の身体の強さというのはさすが海外組といった印象で、フル出場も果たしたし、PSMとはいえ期待以上の内容だったといえる。まああとはとにかくシュート。

<(伊藤)翔がある程度中に絞って、自分が高い位置に行くようにと監督から言われていたので、それが早い時間帯からできていたのは良かったですね。ある程度狙い通りにできました。でも、前半の悪い時間帯に翔をすごく引かせてしまったので、翔の良さというのが前半はあまり生きなかったのは、僕の動かし方というか、翔の使い方が悪かったと思います。>(J'sGOAL 2月20日付

翔に関しては宏介のコメントにある通り、あと2週間でどれぐらい互いの持ち味を生かせるようなコンビネーションを深めていけるか、だろう。結果的に決勝ゴールは翔のキープから宏介のクロスを元紀が“頭”で合わせるという、最新の、2011年型ゴール。
まだ個々に課題はある内容だったとは思うが結果的にも、現時点の内容としても及第ではなかったか。選手層の薄さを嘆き、危惧する人もいるけれども、裏を返せば今季は昨季までの層の厚さを改めて証明できるシーズンになると思う。
あ、あとナギー、最後の決定機は確実に決めよう。

終了後、ゴール裏では岡崎へのコール、引き続き今季もリードを務めるというコールリーダーへのコールが(こちらは自然発生的に)起こったという。
開幕までまだ新潟とのPSMが残っているとはいえ、いい雰囲気で前向きに新しいシーズンを向かえるんじゃないか。

窓は開けとく

2011-02-20 03:04:32 | News
ジャスミン革命中国編希望の方々が燃えるような使命感を持つのは結構なのだが、いい加減にその情熱は国内に向けたらどうか。
遠く離れた中東はともかく、東アジアの支援や共感ってそういうもんじゃないのか。
彼らの姿はネットを通さなくても観れられるのだし、彼らも日本、日本人を観ている。

まあTLが急に賑々しくなったのでこっちに書いてみた。
このままフォローはしとくけど。
窓は開けておかないと意味はないから。

(追記 2月24日)
ふと思ったんだが、これまで日本のメディアが海外の自然災害・事故を報道する場合、「巻き込まれた日本人ばかりをクローズアップするのはいかがなものか(他国の被災者は二の次か)」なんていう批判はよくあったけれども、「(日本人は直接巻き込まれていないけれども)それよりリビアを報道しろ」ってのは、物凄くおかしな世界観だと思う。
しかもニュージーランドの地震にしても、リビアの内乱にしても、メディアとそのメディアを批判する人たちも、「祭」というベクトルで考えた場合には本質的に同じなのだよね。

未知数

2011-02-20 00:08:12 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
ほぼこの一週間、オカ絡みのニュースをまとめることでブログ更新を費やしたわけですが。
臨時の選手登録もできたことだし、一連の「岡崎が被害者」「岡崎がかわいそう」という“プレイヤーズファースト”の感情論は収束していくことと思う。しかし今日小倉会長のコメントも報道されて、協会自体も事態を「誤認」していることも判明したわけで、裁定はどっちに転ぶかわからない。スポニチに続いて東スポでもネガキャンとも言える報道がされているわけで、しばらくは政治的な綱引きが続くかなあ、と。勿論この件に関しては今後も報道をチェックしていくつもりだし、一部の勢力には批判を続けるつもりなのだけれども、決して全面的に清水のフロントを支持しているわけではない。
一部Twitter民の方々には「イワヲカコイイ」みたいな評価をしている人もいる。しかしちょっと待って欲しい。やはり11月以降から年末にかけて、チーム内外に混乱を招き、結果的に兵働、本田を流出させてしまったのはフロントのミステイクだったと思うし、この件に関してほとんど説明らしい説明をしてこなかったフロントを全面的に支持することはできない(兵働、本田批判はまた別の話)。オカの契約問題と同様、優勝を目指した2010シーズン夏の失速の真相も重要なのだ。もちろん、それは同時に直接的ではないにしてもオカがこうやってトラブルを巻き起こして移籍していったことの遠因になっているはずだ。
もちろん早川会長個人のキャラクターに原因を収斂していくつもりがないですがw そんなナンセンスな話は酒飲み話だけでいい。オレは夏から秋にかけて何が起こって、何が話されたのかということにしか興味はない。
何かオカ資料の項目がどんどん増えていくのは、あれが2010年シーズン総括の代わりになっているような気がするからなのだ。まさか健太エスパルスの中の「良い子」だったオカが、最後の最後でここまでのトラブルを引き起こすとはね。

とにもかくにも、開幕まで2週間。
この時期になると安易な戦力分析をしているブログをチェックしたりしてムカっ腹を立てることもあるが、そのへんの愚痴は月末あたりの順位予想批評で(何だよ、あの鹿サポの頓珍漢な分析!…とか)。
今日は出陣式と開幕前イベントが静岡で行われた。ここ数年はサポーターズサンスクデーと同時に行われていたりしたので、今回は参加できなかったけれども、明日は愛鷹で横浜マリノスとプレシーズンマッチが行われる。
開幕戦のアウエイ柏戦、イチテルが待ち構えるアウエイ甲府戦のチケットも無事ゲットした。
いろいろと思うところがありながらも、新シーズンへの準備は着々と進んでいる。

オレは今年もゴトビエスパルスの優勝を信じて疑わない。
未知数ってことはどんな想像も自由ってことだぜ。

オカ資料②2011年2月1日~15日

2011-02-17 19:03:04 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
続きです。
オカ資料①

2011年2月1日
岡崎、日本へ帰国。アメブロで個人ブログ「侍 岡崎慎司ブログ」開始。清水公式のブログ「Ocafe」は12月7日の更新を最後に放置中(2月17日現在)。
清水エスパルス、原靖氏の強化部長就任を発表。

清水エスパルス、シュツットガルトによる岡崎のITC発行依頼がJFAに届いたとの連絡を受ける。

<シュツットガルトがドイツサッカー協会を通じてJFAに通知したITC発行依頼には、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日が「2011年1月31日」と記載されていました。エスパルスは、2011年1月31日はエスパルスと岡崎慎司選手の契約期間中であることをJFAに説明し、JFAはこれを受けて、シュツットガルトおよびドイツサッカー協会に対して、ITC発行依頼の記載内容が誤りではないかと照会し、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日を「2011年2月1日」に訂正すべきと指摘しました。しかしながら、ドイツサッカー協会からは、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日は「2011年1月31日」で間違いない旨の回答がありました。>(清水エスパルス公式 2月16日付

<清水が日本代表FW岡崎慎司(24)のシュツットガルト入団会見に困惑した。1月31日まで契約期間を残すため「現段階ではうちの所属選手」とのクラブ側の主張で、この日は公式発表を見送った。竹内社長は「まだ契約の詳細を含め何も聞いていない。時差の関係もあり代理人とも連絡が取れていない。今は明日で契約が満了するということしか言いようがない」(ニッカン 2月1日付
※2月17日現在、清水エスパルス公式サイトでは岡崎の移籍は公式には発表されていない。

2011年2月2日
岡崎、クラブハウスを訪れ「最後」の挨拶。クラブスタッフとも笑顔で写真撮影。

<2日、清水のクラブハウスを訪れた。(中略)1月30日にシュツットガルトで行われた入団会見は、清水側に連絡がないまま行われる格好となった。岡崎は「向こうでの発表のタイミングが先になったのは心残りがある。(清水の移籍発表前だったことが)失礼だったのは間違いない」と申し訳なさそうに話した。(中略)念願の海外挑戦が実現したことには、「逃したくない夢だった。世界の強い相手と戦わないとレベルが上がらないと思った」と感慨深げ。>(静岡新聞 2月3日付

<家長の場合、契約期間中だったにもかかわらず、海外移籍の場合には契約を解除するとの覚書があったため、G大阪が移籍金を放棄せざるを得なかった形。家長と4年半の長期契約を結んだマジョルカは契約期間中に他クラブに移籍する場合には約20億円の違約金を設定。タダで獲得した家長を他クラブに売却すれば丸もうけできる。(中略)こうした事態に、G大阪の金森喜久男社長は「個々のクラブではなく、リーグとしてルールづくりすべきだ」と対策の必要性を説く。また、別クラブの社長は「選手に5年契約をのませるか、そうじゃなければ『いらない』と戦力外通告するか。クラブ側も毅然(きぜん)とした態度で臨む必要がある」としている。ただ、経営格差のあるJクラブが足並みをそろえるのは難しく、選手に魅力ある高額年俸を提示できるクラブは限られている。>(産経新聞「「0円移籍」Jクラブ苦悩 相次ぐ海外挑戦 高評価の陰、経営悪化も」2月2日付

2011年2月4日
岡崎、ドイツへ再出発。荷物がオーバーチャージとなり8万円の超過料金を取られる。
シュツットガルトと契約解除のカモラネージ、ラヌースと契約。

<1日に帰国し、アジアカップ中に誕生した第2子と対面したのもつかの間、慌ただしく新天地に向かったストライカーは「失うものはない。やれる自信はあるし、楽しみの方が大きい」と意気込んだ。(中略)イタリア1部リーグ(セリエA)の名門インテル・ミラノに期限付き移籍した日本代表DF長友佑都は気になる存在。「同世代の存在が一番刺激になる。僕も追いつき、追い越せるようになりたい」と話した。(毎日新聞 2月4日付/安間徹)

<関係者によると「20キロの荷物を3つ預けられると聞いていたが、40キロまでと言われた」。荷物を減らすこともできず、泣く泣く支払ってチェックイン。>(デイリー 2月4日付

2011年2月5日
シュツットガルトの顧問弁護士より質問状の回答が届く。

早川会長「『我々(シュツットガルト)は全くそんな認識はしてない』ということですね。『違反はしていない』という認識」(Sの極み 2月13日付)
※この時点でニュルンベルク戦出場は微妙。

2011年2月6日
岡崎、シュツットガルトの練習に合流。

<チームはリーグ下位に低迷し、岡崎の得点力に期待が懸かる。ラバディア監督は「キープ力もあり、(守備陣の)裏も取れる。ニュルンベルク戦で結果を出してくれる選手だと信じている」と話し、ホームで行われる12日のニュルンベルク戦で起用する考えを示唆した。>(サンスポ・共同 2月6日付

2011年2月7日
清水エスパルス、FIFAに対して「補償金支払いに関する申立書」提出。
※この時点でニュルンベルク戦に出場できないことは濃厚。

2011年2月7日
岡崎、やべっちFCインタビュー取材。
※2月20日放送。

2011年2月10日
日本協会・田嶋幸三副会長、清水・早川会長と電話会談。ITC(国際移籍証明書発行)を承認するよう説得も不調。
※この時点でニュルンベルク戦に出場できなくて当たり前。

<日本協会の窓口となった田嶋幸三副会長(53)は10日夜に清水の早川会長と電話会談し、ITC発行を承認するよう説得したが、同会長のかたくなな姿勢に断念。「岡崎のためにも、このような状況になり残念」と話した。>(ニッカン 2月14日付

2011年2月12日
シュツットガルト・岡崎慎司、
デビュー戦予定のニュルンベルク戦でベンチ外。

※1月30日の入団会見に清水フロントは不快感を示したが、その後の動向はほとんど報道されることなく移籍はなし崩し的に認められたものだと思っていたところ、ゲーム直前に移籍手続きがストップしたままであることが一般のサポやファンにも発覚。

2011年2月13日
キャンプ地である鹿児島の市内ホテルにて早川巌代表取締役会長による記者会見。
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯について>公式サイトに掲載。
日本サッカー協会・田嶋副会長、15日にもFIFAを通じ、臨時のⅠTCが発行される可能性があることを明かす。

<もう12日にこのことが、多くの皆さんに周知の事実になるということだから、これは何んだかのコメントを私共の方で皆様にしなければならないだろうということで、対応しようという風に決めたわけです。これは今日は本当は試合に出るとか出ないとかニュースが出なければですね、する必要もなかったと思うんですね。この問題は本当は。相当強引に事が進んでるものですからね、我々としても、それを「止める」というか(中略)我々に対してシュツットガルトは、一度もまだ直接のコンタクトをしてませんからね。>(Sの極み 2月13日付)

2011年2月14日
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯についてAnnouncement of Transfer of Shinji Okazaki to VfB Stuttgart>(英文)公式サイトに掲載。
日本サッカー協会・田嶋副会長、岡崎の移籍問題について15日にFIFAが裁定することを明かす。
小倉智昭氏、フジ系「とくダネ」のオープニングトークでの「大目にみて」発言が一部サポに物議をかもす。

フジ系「すぽると」で同番組コメンテーター・風間八宏氏がこの問題に言及。

<移籍をめぐって両クラブに意見の相違があり、国際移籍証明書が発行されていなかったことが原因と分かった。(中略)日本協会の田嶋幸三副会長は同日、国際サッカー連盟(FIFA)が15日にも臨時の国際移籍証明書を出すことが濃厚と明らかにした。これで、岡崎はドイツでのリーグ登録が可能となり、試合に出場できる。その上で両クラブが話し合いを続けることになる。>(報知 2月14日付)※「臨時の国際移籍証明書を発行するのではなく、岡崎の試合出場を認めるかどうかの判断」に修正。

<今回の一件は国際問題に発展した。清水側は1月30日の岡崎の移籍会見が合意なしに行われたなどとして、FIFA規約違反と主張。昨季限りで契約期間は満了したが、移籍金を要求した。シュツットガルト側はこれを拒否。リンデンマイヤー広報は「清水の(早川)会長は岡崎をプレーをさせたくなかったようだ」と語った。ブンデスリーガも選手とクラブとの問題ではなく、自由労働機会の妨害として清水の行動を問題視し、リーグとして弁護士を立てる可能性も浮上。これで係争合戦の様相を呈した。>(報知 2月14日付

FIFA関係者によると、移籍に伴い清水がシュツットガルトに請求できる違約金は、岡崎が記者会見を行った1月30日と31日の2日分で、昨季年俸3600万円を日割りした20万円程度。一方のシュツットガルトは、FIFAを通じて清水にITC発行の遅延による損害賠償を請求できるといい、13日時点で今季年俸130万ユーロ(約1億5000万円)の13日分の約534万円に上る。(中略)らも岡崎と同じ契約内容で、契約満了に伴い移籍金はゼロ。Jリーグの昨季の活動期間が元日で事実上終了したため、チームは選手の飛躍を願い、1月中に新天地に送り出した。清水が長年の功労者への対応でつまずくと、今後の選手獲得などでブランド力への影響が懸念される。>報知 2月14日付

<ボビッチ強化部長も「約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言う。岡崎本人?非常に失望している。6年間プレーしたクラブに不当な扱いをされたのだから」と厳しい表情だった。>(スポニチ 2月14日付

<チームの救世主として期待していただけに、試合後のラバディア監督は「ウチは被害者」と怒りをあらわにした。さらに清水とFIFAの対応を痛烈に批判。「この件については、送り出す側(清水)が非常に悪質な態度に出た。FIFAの対応も遅い。明らかにウチは正しい」と言い切った。>(ニッカン 2月14日付 ※シュツットガルト=西村友通信員)

<田嶋副会長は、日本協会は中立な立場で事態の推移を見守ると強調した上で「われわれは仲裁に入るつもりはないし、ドイツ協会も同じ。あくまでFIFAに裁定は任せられている」と述べた。>(報知 2月14日付

<クラブとしては「移籍を全く認められない」との見解を示し「強引に事が進んでいる。1度も(シュツットガルトから)直接コンタクトがない」と、不快感をあらわにした。(中略)アジア杯後に岡崎がカタールからドイツへ直行したことにも触れ「(チケットは日本)協会が手配したと聞いている。いったん、こっちに帰りなさいと言ったが、強引に(ドイツへ)行ってしまった」と、日本協会に対しても異議を唱えた。ただ岡崎本人には「一刻も早く(移籍問題が)解消されドイツのピッチで活躍してほしい」とも話した。>(ニッカン 2月14日付

<岡崎選手の清水に対するこれまでの貢献度を考えたら、大目に見てあげても良いんじゃないのかなと思うんです。しかし、エスパルス側としては、「それだったら、きちっとオファーしてきて正式にルートを通しなさいよ」ということを言いたいんだと思います。しかし、岡崎選手ご本人は板挟みの状態で一番気の毒です。メジャーリーグもそうですが、国際間の契約って難しいですよね。>(小倉智昭 公式ブログOG's DIARY 2月14日付)

<選手としてはこういう状況に追い込まれてはいけない。何とかしてあげたいなとは思うんですけれども、今の日本の状況等もあり少し違うんですよね。日本の選手はほとんどタダで外に出てしまう。そうなると今度はJリーグで育成するとか、選手を補強することができませんから。やはりここも考えないとね。どんどんどんどん(タダで)獲られるばかりでは、それではしょうがないんで。選手としてもそこにしっかり、自分は出て行くんだけれども後は残すと。海外はそうですから。そこを考えていかないとJリーグの存続にも関わりますんでね。もう一度真剣に考える問題だと思いますね。>(フジ系「すぽると」2月14日放送 風間八宏氏の発言)

2011年2月15日
日本サッカー協会、岡崎の移籍問題に関してFIFA裁定は16日以降になることを明かす。
※欧州リーグのベンフィカ戦デビューも困難。
岡崎、ベンフィカ戦遠征に同行することが決定。
清水エスパルス・竹内社長がJFAハウスで目撃される。

<日本協会・田嶋幸三副会長(53)は「FIFAは15日に、岡崎がドイツでプレーできるかの裁定を出す」と話していた。だが日本協会がこの日、FIFAに問い合わせると「とても今日中には出ない。そもそも15日に出るとは約束していない」と返答があったという。>(サンスポ 2月16日付

<日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は15日に裁定が下りると明言していたが、日本協会関係者がFIFAに問い合わせたところ「今日中には出ない」との返答が。関係者は「結論は明日(16日)以降になりますが、詳しい見通しは分かりません」と話した。>(報知 2月16日付

<日本協会が15日、FIFAに問い合わせたところ、「15日には結論は出ない」という返答があったという。日本協会の広報担当者は裁定の結論について「明日16日以降になると聞いている」と話した。>(日刊 2月16日付

ある代理人は「カネにうるさいイメージしか与えない。今後は清水に行きたがる選手がいなくなるね。新人も補強も、うまくいかない」と指摘。在京クラブの強化担当も「清水の要求は、むちゃだ。選手もかわいそう。今後、海外に行く選手にも悪い話がつきまとう」と、日本人選手の海外移籍に悪影響を及ぼしかねないことを懸念した。(中略)Jリーグ各クラブからも清水の姿勢に疑問の声が上がった。ある在京クラブ幹部は「ITCは、本来は(入団の)記者会見をする前には出しているはずのもの。このままでは岡崎がかわいそうだ」と、ITCの発行を拒否し続けている清水の対応に大ブーイングだ。>(東京スポーツ 2月15日付

※家長を「流出」させてしまったガンバ社長の嘆きとは対照的な「在京クラブの強化担当」は実在人物なのでしょうか…。

<「岡崎とシュツットガルトとの選手契約書は“2月1日付”なのに早川会長は“1月31日付”と勘違いしている」と某サッカー記者。>(日刊ゲンダイ「岡崎ドイツ移籍に待ったをかけた古巣J清水会長は何者だ」2月16日付)

※契約書の日付“2月1日付”が事実ならば、清水がどうこう以前に岡崎は新シーズンまで公式戦に出場できないことになります。この某サッカー記者は存在しているのでしょうか…。

※日刊ゲンダイは昨年秋、清水エスパルスの大量解雇報道で揺れた時期にも早川社長(当時)をネタにした中傷記事を掲載。この日掲載された主な内容(早川会長の人間性への言及)も昨秋掲載された内容とほぼ同じ。オレも関東某クラブ関係者の某氏から同内容の連絡を受けていますがw…しかし、まあそれは、今は別の話という認識です。

(画像は昨秋、ゲンダイに載った記事紙面)

<シュツットガルトは15日、公式サイトで「岡崎は確実にリスボンに行くことになる」と発表。また同クラブのボビッチ・スポーツディレクターは今回の移籍トラブルに触れ「木曜日までにすみやかに出場許可が下りることを望んでいる」とコメントした。>(スポニチ 2月16日付

(随時追記・加筆。2月16日以降は別エントリで継続)

オカ資料①2010円11月26日~2011年1月31日

2011-02-17 00:06:40 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
2008年10月6日
岡崎、ロベルト佃氏(スポーツコンサルティングジャパン)と代理人契約。

<清水の日本代表FW岡崎慎司(22=当時)が将来の海外移籍を見据え、代理人のロベルト佃氏が代表取締役を務めるマネジメント事務所「スポーツコンサルティングジャパン」と契約することが、6日決定的になった。8月の北京五輪後に(中略)海外でのプレーの必要性を痛感。セルティックのMF中村と水野、ボルフスブルクMF長谷部らが所属する同事務所と契約することになった。>(ニッカン 2008年10月7日付

2009年12月18日
岡崎慎司、来季で2年契約の2年目。細かい条件に関しては今後代理人を通じて最終決定するが、基本的に来季も清水でプレーする方向。

<お金じゃないなって思うんで、自分は。それだけは別に……ある程度もらえれば別に生活できるし、それよりサッカーでもっとうまくなりたいっていうのが強いから、別にそんな多少上がってもっていうのはあるけど……まあ代理人ともそういう話なんで。無理に上げてもらってエスパルスとの関係が何か変になるのも、自分も居心地悪いしチームもなんか……そういう結果が出なかったときにも変なことになると思うし、まあそこら辺は考えながらって感じです。>(Sの極み 2009年12月18日付)

2010年10月13日
シュツットガルト、クリスチャン・グロース監督を解任。

2010年10月31日
清水エスパルス、長谷川健太監督の今季限りでの退任が朝日新聞にすっぱ抜かれる。

<J1清水の長谷川健太監督(45)が今季限りで退任することが30日、分かった。(中略)クラブ関係者によると、11月2日にも正式に発表する予定という。(中略)長谷川監督はFW岡崎やMF藤本ら若手を積極的に起用し、日本代表クラスに成長させた。>(朝日新聞 10月31日付

2010年11月2日
市川大祐、伊東輝悦、フローデ・ヨンセン、西部洋平、青山直晃らの退団が各紙で報じられる。
※以後、連日清水関連のネガティブなニュースが紙面を賑わせる。11月半ばには一旦収束するが、リーグ戦終了後に再燃。この時点で報じられたプレーヤーはフロントとっては文字通り「想定内」であり、後にマスコミ界隈で言われるような「大量流出」とは意味合いが違うのだが、年末にかけて報道の拡大によって数人の「想定外」プレーヤーまで離脱する事態に発展する。
この時点で岡崎が「想定内」だったのか、それとも「想定外」だったのかは現時点では不明。

2010年11月24日
シュツットガルト関係者が視察。

<ドイツの名門シュツットガルトが、清水のFW藤本淳吾(26)の獲得に動きだしていることが23日、分かった。関係者によると、強化担当者が来日し、この日の清水―広島戦をスタンドで観戦。藤本のプレーに熱視線を送ったという。(中略)関係者によると、シュツットガルトの他にも、ザンクトパウリ、ハンブルガーSVの強化担当も清水―広島戦を視察したという。>(スポニチ 2010年11月24日付

2010年11月26日
ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)、シュツットガルトが岡崎慎司に興味を示していると報じる。

<清水FW岡崎に独シュツットガルトが関心/ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)は26日、ドイツ1部シュツットガルトが、清水の日本代表FW岡崎慎司(24)に興味を示していると報じた。(中略)ただ清水側によると「(岡崎の)代理人にも確認したが、具体的な話はない」とし、岡崎も「うれしい話だけど、代理人からは知らされていないっすね」と話した。>(スポニチ 2010年11月28日付

2010年12月12日
岡崎、3クラブからオファーもシュツットガルト有力の報道。

<現在、シュツットガルトを含む3クラブから代理人サイドに獲得の打診が届いているが、「(シュツットガルトが)一番高く評価してくれているクラブなのは間違いない」と、代理人契約を結ぶロベルト佃氏が明言した。岡崎に近い関係者も「最有力なのは確か」と認めた。シュツットガルト側は、所属の清水に近日中に正式オファーを出す見通し。独紙シュツットガルター・ナハリヒテンも「日本から冬のオフに岡崎が来るのは明らか」と報道。移籍金などクラブ間でまとまり次第、アジア杯開幕(来年1月7日)前の年明け早々にも合意する可能性が出てきた。(サンスポ 2010年12月12日付

2010年12月13日
シュツットガルトが今季2度目の監督交代でブルーノ・ラバディア監督就任。

<シュトゥットガルトは12日、イェンス・ケラー監督を解任し、ブルーノ・ラバディア氏を新監督に迎えたことを発表した。契約期間は2年半。シュトゥットガルトは、10月の半ばにクリスティアン・グロス前監督を解任し、ケラー監督を招へいしたが、リーグ戦での低迷から抜け出すことができず、第16節終了時で18チーム中17位となっていた。>(Total football)

2010年12月14日

<海外移籍を目指す清水の日本代表FW岡崎慎司(24)が、欧州移籍先候補をブンデスリーガの名門シュツットガルトに一本化したことが13日、分かった。フランス1部リーグのモナコなど複数クラブからも打診があったが、この日までに最も高い評価をしているシュツットガルトに絞り込んだ。正式オファーがあり次第交渉に入る。残留の可能性を残す清水への配慮から、交渉の長期化を避け、来週中にも去就を決断する。(中略)「いい評価をしてもらっている」と代理人契約を結ぶロベルト佃氏も好感触を得ている。(中略)11月にシュツットガルトの強化責任者のボビッチ氏がJリーグ視察のため来日。近い関係者に「今回のターゲットはオカザキ」と明言していた。(中略)残留の可能性も残っているが、すでに清水も岡崎の海外挑戦に全面支援を約束。正式オファーがきた場合のクラブ間交渉も大きな支障はない。>(ニッカン 2010年12月14日付

2010年12月20日
シュツットガルトが岡崎にオファー。
※代理人を通じ清水フロントにも伝えられる(たはず)が、この時点では「正式」に非ず。岡崎は「完全移籍」を希望。

<ドイツ1部シュツットガルトが20日、清水の日本代表FW岡崎に獲得オファーを送ったことが分かった。代理人を通して清水に意向を伝えたもので、正式文書は21日以降に届くもよう。来年1月31日で清水との契約が切れる岡崎に対し、シュツットガルトは移籍金なしでの完全移籍を目指すが、清水側は移籍金が発生すると主張。クラブ間交渉は長期化する可能性もある。(中略)清水の強化担当者は「契約期間中なので億単位の移籍金が発生する可能性もある」と一歩も引かない構えだ。>(スポニチ 2010年12月21日付

<私共は終始一貫(中略)その程度の評価しかされてないんなら、もっと評価をしてくれているとこに行けば良いんじゃないのと、ないしはもしくは、レンタルでとりあえず出しといて、その上でしっかり評価して決めてもらえば良いじゃないのと、という考えで来てたんですけどね。まあ岡崎がちょっと「完全移籍にして欲しい」という個人的な希望もあったようには聞いてますけれども。(中略)私は日本のサッカー界にとってもですね、しっかりそこのけじめをつけるというか、FIFAに対して言うべきことは言ってですね、キチッとした対応を是非していただくようにですね、して行きたいと思っております。><代理人も去年の夏頃に僕も話しをしてるんだけど、『岡崎は1月の末はありません』って、はっきり言ってましたからね。これは契約も残っていたのも分かってたはずだろうし、まあ今年の夏ですね、『来年の夏になるでしようね』というような話しはしてましたからね。それが急遽、どうして1月で、どうしてもということになって行ったか、分かりませんけど、まあ岡崎くんが焦る気持ちで、ヨーロッパでみんな、ワールドカップの時の仲間達が活躍しているから『俺も行きたい』という、そういう想いが強かったってのは、ごく自然に理解はできますけどね。>(Sの極み 2月14日付 清水エスパルス・早川会長会見より)

2010年12月22日
清水、岡崎に代わるFWをリストアップ。

<岡崎選手が「代理人から聞いている。ありがたいことで、心の準備をしていかないといけない」と認めた。岡崎選手は海外志向が強く、今季限りで清水との契約も満了することから、来年1月のアジア杯後の移籍は確実な状況だ。(中略)一方、清水はエース岡崎選手に代わるFWの補強が急務となり、清水入りを希望しているとされる韓国Kリーグ水原三星のFW高原直泰選手をリストアップするなど、検討を進めている。>(静岡新聞 2010年12月22日付

2010年12月25日
移籍金50万ユーロで両チーム合意の報道。

<ドイツ1部シュツットガルト入りは秒読み段階。清水側は否定しているが、移籍金50万ユーロ(約5540万円)でチーム間は合意したと独紙が報じた。鼻骨骨折の影響もほとんどなく、25日の天皇杯準々決勝山形戦は先発する。大会終了後には渡独する予定で「子供にしばらく会えなくなるので、自分を思い出してもらえるものをクリスマスプレゼントにします」と年末年始はサッカー漬けになる覚悟だ。>(スポニチ 2010年12月25日付

2010年12月29日
移籍金ゼロで年明けにも移籍の報道。

<ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)は29日、Jリーグ1部(J1)清水の日本代表FW岡崎慎司が来年1月初めのメディカルチェックに合格すれば、ドイツ1部リーグのシュツットガルトに移籍すると報じた。移籍金はゼロという。シュツットガルトのラバディア監督は29日、「岡崎は攻撃のどのポジションでもプレーでき、非常に幅広く使える。彼を獲得することは良い一歩だと思う」と話した。>(産経・共同 2010年12月29日付

2010年12月31日
選手会が労働組合へ 1月から。
岡崎、柏木(浦和)、長友(チェゼーナ=当時)と年越し?

<代表選手の待遇改善を求め、日本サッカー協会と対立中の日本プロサッカー選手会(JPFA)が、来年1月から労働組合への変更手続きに着手する。現在は一般社団法人のため、協会との交渉でストライキ権を行使できないなどの不利益がある。JPFAは、勝利給アップなどの要求が24日に協会から却下され、国際プロサッカー選手会(FIFPro)へ現状報告をしていた。このほど、FIFProから連絡が届き「労働組合への変更を急ぐように」と指示され、早めることになった。JPFAは年明けにも担当者をFIFProの本部があるオランダ・アムステルダムに派遣し、さらに細部報告した上、アドバイスと支援を求める予定だ。>(ニッカン 2010年12月31日付

<念願のタイトル獲得へあと1勝と迫り、いやが上にもチームの士気は高まっている。ドイツ1部リーグ・シュツットガルト移籍が見込まれる岡崎も「代理人から何も話はない。雑音を入れず、天皇杯に集中して、ということだと思う」と今は目の前のタイトル奪取だけを考えている様子だ。>(静岡新聞 2010年12月31日付

<昨年大みそか、北京五輪予選でともに戦った長友、FW岡崎(シュツットガルト)と食事をした。体幹の話題などで盛り上がり、気付けば3人で年越し。迎えた1月のアジア杯で、日本は長友、岡崎の活躍で優勝した。>(ニッカン 2011年2月19日付
あけおめー!!(森島康仁オフィシャルブログ 2011年1月1日付」

2011年1月1日
第90回天皇杯決勝、清水は準優勝。

<「すみません」の一言というか、やっぱり自分をここまで育ててもらったってこともあるし、そういうところで恩返しできなきゃいけなかったと思うし…ここまで点も獲れてなかったんで、こういうとこで獲らなきゃいけなかったと思うんで、そういう意味では自分の未熟さが最後に出てしまって…ホントに申し訳なかったなっていうのはあるんっすけど…みんなでやれたのは、6年間ホント幸せだったと思います>(Sの極み 1月1日付)

2011年1月4日
3日、堺市のJ-GREEN堺での代表強化合宿を打ち上げ。天皇杯決勝出場の岡崎ら4選手を加え、関西空港からカタールへ向けて出発。

2011年1月7日
アジアカップ開幕。

2011年1月11日
鹿島・岩政大樹、ロベルト佃氏(スポーツコンサルティングジャパン)と代理人契約。
その他、契約中のプレーヤー

2011年1月12日
清水エスパルス、兵働(柏)、藤本(名古屋)、原(浦和)の移籍を公式に発表。

2011年1月14日
清水前監督・長谷川健太、「欧州とはイコールではない。まだ育てる段階」発言。

<――印象的な選手は/岡崎(慎司)を初めて見た時は、日本代表になるような選手とは思わなかった。身体的、技術的な能力でなく、大事なのはメンタルだということを教えられた。(中略)Jリーグが始まってからまだ20年たっていないことを選手、経営者、サポーターとも認識する必要がある。それぞれがわがままになってはいけない。欧州とはイコールではない。まだ育てる段階だと思う。――3年後のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に向け、期待する選手は/もちろん岡崎、(藤本)淳吾、本田(拓也)。みんな環境を変えて挑戦しようとしている。エスパルスで戦った誇りを胸に抱いて、大きく飛躍してほしい。>(読売新聞1月14日付「充実、感謝の6年」 長谷川健太・清水エスパルス前監督)

2011年1月16日
清水、FIFAから「必ずもらって下さい」との回答を得たとの報道(東スポ)。

<日本代表FW岡崎慎司(24=清水)のドイツ・シュツットガルト移籍が暗礁に乗り上げていることが14日、本紙の取材で判明した。清水の早川巌会長(67)が露骨なまでに不機嫌そうな表情で明かした。「移籍金の問題がある。移籍金を払ってくれるのなら、送り出す準備はある」。岡崎は今月31日で清水と契約満了となる。このためシュツットガルト側は移籍金ゼロを主張するが、清水サイドは数日でも契約期間が残っている以上、移籍金が発生すると主張。移籍市場の締め切りも今月31日までだが、清水側は金銭面で妥協しない方針で、岡崎の移籍が実現するかはシュツットガルトが移籍金を払うかどうかの問題になるという。早川会長は「FIFA(国際サッカー連盟)にも問い合わせをし、移籍金は『必ずもらってください』という回答がきた。だから(移籍金)ゼロでは出せない」と強硬な姿勢だ。>(東京スポーツ 1月16日付

2011年1月17日
ロベルト佃氏が代理人を務める横浜Fマリノス・坂田大輔が、ギリシャ1部リーグのアリス・サロニカFCに移籍。

2011年1月20日
清水エスパルス、本田(鹿島)の移籍を公式に発表。
岡崎、破談の場合の移籍先に神戸、セレッソが浮上?




<一方で岡崎には不安の種がある。まだ今季の去就が決まっていないのだ。シュツットガルトからオファーが届いたが、所属する清水の早川巌会長(67)が「移籍金を払ってくれるのであれば、送り出す準備はある」と主張。本来は発生しないはずの移籍金を求めており、交渉がストップしている。欧州の移籍期限は1月末。岡崎と清水の契約も同じく1月末まで。つまり、厳密に言えば契約期間内の移籍というのが清水側の主張。執拗なまでに移籍金を求める方針だ。このためドイツリーグ事情に詳しい関係者は「清水は強硬だから岡崎の移籍が破談する可能性もある。とすれば、他のJリーグクラブに移籍するのは間違いない」と見ている。海外移籍は今月の31日までで市場が閉まってしまう。Jリーグなら2月以降でも移籍金なしで移ることが可能だからだ。その場合の候補として、現時点で神戸とC大阪が浮上している。>(東京スポーツ 1月20日付
※書いていることは無茶苦茶ですが、事実関係はきっちり押さえているという…さすが東スポサッカー。

2011年1月21日
清水エスパルス、新体制発表会見。
岡崎、第二子誕生(男児)。

2011年1月27日
望月達也強化育成本部長の1月末での退任が報道される。
ロベルト佃氏が代理人を務める浦和レッズ・元日本代表の都築龍太が現役引退。

<関係者によると、クラブ側が契約更改しない意向を昨年末までに本人に伝えたという。後任は新たに外部から経験者を登用する方針。望月強化育成本部長は2009年4月に現職に就任した。>(静岡新聞 1月27日付
※スポーツ報知静岡版の報道によれば「主力の大量離脱の責任を取る形」がその理由というが、報道被害という印象も無きにしも非ず、なのだが…。

2011年1月29日
日本代表、アジアカップ2011に優勝。

2011年1月30日
岡崎、カタールから直接渡独。渡独のための航空券は協会が手配。この際の清水フロントとの協議は不明。
岡崎の代理人、ロベルト佃氏も渡欧。

岡崎、シュツットガルトでメディカルチェックの後、正式に入団会見
会見後、関係者とともにホームで行なわれたシュツットガルト対フライブルク戦を観戦(0-1で敗戦)。

※この時点までフロントは代理人と「音信不通」。両クラブ間での「交渉」はされていなかった模様。ニュルンベルク戦はどうするつもりだったんだろう…。

<日本代表FW岡崎慎司(24)=清水=が31日にドイツの名門・シュツットガルトと推定年俸130万ユーロ(1億4500万円)の3年半契約という超VIP契約を結ぶことが30日、分かった。関係者によると、岡崎はオーストラリア戦終了後、ドイツに出発。30日夜にシュツットガルトに到着予定。31日にメディカルチェックと正式契約を行う予定となっている。(中略)清水との契約満了により移籍金は発生しないが、清水での推定年俸4000万円から3倍以上の増加となった。(中略)アジア杯は欧州でも衛星放送「ユーロスポーツ」でライブ中継されており、その活躍をボビッチ強化部長も喜んでいる。岡崎と契約するロベルト佃代理人もこの日、渡欧。>(1月30日 報知)

2011年1月31日
日本代表、カタール・ドーハより日本に帰国。成田市内で会見。
ロベルト佃氏が代理人を務めるチェゼーナ・長友がインテルへ移籍

この日を持って岡崎は清水との契約満了。同時に欧州の移籍期間(ウインドウ)終了
※この時点で合意ができていないのだからニュルンベルク戦に出場できない可能性浮上。

<決勝のオーストラリア戦でボレーシュートを決めたFW李忠成(広島)らJリーグ組は成田空港、関西空港に分かれて帰国。大会MVPに輝いたMF本田圭佑(CSKAモスクワ)、ドイツ1部・シュツットガルト移籍が決まったFW岡崎慎司ら欧州組は所属クラブに合流するため、ドーハから直接欧州各地に戻った。>(サンケイ 1月31日付

<――アジア・カップの優勝は祝えたのか。「時間がなかった。みんながパーティーをしている時には、もう飛んでいた」>(産経新聞 1月31日付

<アジア杯終了後に岡崎が直接ドイツ入りした件について、清水の早川会長が日本協会の手配した航空券で強引に渡欧したと訴えていたが、日本協会関係者は「岡崎は日本協会が清水側と調整した結果、ドイツに渡った。それは確認しました」と反論した。>(ニッカン 2月15日付




(随時追記・加筆。2月1日以降は別エントリで継続)

(参考)
<移籍市場から見た210年以後のJリーグ (株)ジェブエンターテイメント代表 田邊伸明氏に聞く>
前編後編/スポーツナビ 2010年3月3日・8日付)

言葉は残る…はず

2011-02-16 02:56:57 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
<シドニーFCはAリーグクラブの代弁者として、FIFA規約に違反する世界中の金持ちクラブに対して断固として屈せず、立ち向かうものである。>(豪州蹴球奇譚より)

<Sydney FC considers itself to be an advocate for clubs, in particular A-League clubs, standing up for themselves and their beliefs and not bowing to the demands of cashed up clubs from around the world who’ve acted outside FIFA regulations.
The club strongly believes it was right with the decisions it made and stands by them.>
シドニーFC公式 1月31日付

清水のフロントもアウエイで負けてもいいから(仕方ないから)これぐらいのステイトメント出してくれないかな…。
言葉は事実として残るよ。
ただ奴隷のように負けるのは嫌だ。

オカメモ~ビターズ・エンド

2011-02-14 05:13:33 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
まず確認しておきたいのは<岡崎に対して契約延長等でプロテクトしていなかったのか>ということについて。
フロントは今オフの「想定外の移籍」を3人としている。これは兵働、本田、原の3人と見られている。それに対して「想定内」のオカに関しては早い時期から移籍容認のスタンスを取っていた(はず)。
つまり、オカに関してはそもそも<獲る・獲られた>の話ではないのだ。
清水フロントにとっては<どのような形で出すのか>という話だったのだろうと思う。
シュツットガルトの名前が挙がったのは軽くググってみたところ11月下旬の報道ではあるが、長友同様、ワールドカップ直後、もしくは代表再始動のアルゼンチン戦後あたりにはアプローチ(もしくはセールス)があったのではないか。そもそもサポーターの多くも今オフでのオカの海外移籍は覚悟していただろうし、続々と代表クラスのプレーヤーが渡欧していく中で、勿論オカが海外移籍を強く望み、フロントもそれを容認せざるを得ない方向へ動いていったのは仕方のない話だろうと思う(早川会長の会見では海外移籍に対しては国内移籍の3分の1程度の極めて低い移籍金設定をしていたと明らかにされ、さらにオカサイドからの移籍時期の突然の変更も明らかにされた)。
まあ、これはこれで昨年清水が挫折した「問題の夏」の戦いに関わってくる話だと思うが…。

「清水も1月31日まで前クラブとの契約が残っている選手を年明けの練習初日から参加させている」などという、言いがかりのようなことを言う人がいる。しかし、そこには大前提として両クラブ間の同意と合意、そしてプレーヤーの意志があるのだからお門違いも甚だしい話である。これは「慣例」などというぼんやりしたレベルの話ではない。またアレックス移籍についてシドニーFCとのトラブルを引き合いに出して語るのも論外である。こんなことをライターや大物のネット論客が常識のように語る意味がわからない。さらに「大量流出による失点を挽回するために頑張っているのでは」などという言い草に至っては下衆の勘繰りとしか思えない。何度でも書くが<大量>なのはフロントの意志であり、想定内であって、ライターが面白がって書く<大量流出>などという認識はそもそもない(はず)のだから。

交渉の細かい経緯は憶測でしか語ることはできないが、昨日行われた早川会長の会見で、代理人とシュツットガルトによって交渉はまったく放置されてきたことが明らかになった。しかし一方のシュツットガルトのボビッチ強化部長も「われわれは全てを尽くした。明らかな約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言う」(スポニチ 2月13日付)とコメントしている。やはりシュツットガルト(と代理人)はただ時間切れを待つためだけに交渉を放置し続けてきたということではないのか。
もはやこれは間で動いている代理人がシュツットガルト、もしくは清水に何を言って、何を言わなかったのかという話に尽きるのではないか。

だからこそ現時点で考え得る最大の問題は、そしてこの問題を最高に拗らせてしまった(特に清水サイドのお偉方が)原因は、交渉中にも関わらず合意も同意もないままに、オカがカタールから渡独し「入団会見」を強行してしまったことだろう。入団会見で既成事実だけ作ってしまえばいいかのようなやり方は果たして本当に「慣例」と言えるのか。

ただし今回の件で、これまで清水のフロント、そしてサポーター、ファンがシュツットガルトと「同意」していたことがひとつだけある。
それは「岡崎を気持ちよくドイツに送り出したい」ということだ。
改めて書く。だから清水の批判者が指摘するようにフロントは「プロテクト」などしていないのだ。そしてそれが契約上の仇になったことは否めないが。フロントとしては現時点で言及することはないだろうが、つまり、それは、極端な話をしてしまえば金の問題ではないのではないか。
しかし「気持ちよく送り出したい」ということと、極東のクラブから欧州のトップクラブに対する最低限の要求はまったく矛盾したものではない、と思う。

(追記・修正 2月15日)
予感は確信に変わってきている。
プレイヤーズファーストについては兵働、本田が移籍した時点で書いているし、確かにオレも認識もしている。
しかし今回の件に関しては、やはり、まず指摘されなければならないのは、わずかではあるが突かれかねない穴を残して強行突破しようとした存在の問題だろう。状況から言って一方的な被害者とは言いづらくなってきているオカを「焦らせた」ものは何なのか、そして「焦らせた」のは誰なのか。これは明らかにされなければならない。
今日にもFIFAはシュツットガルトでのプレーについて決定を下す。2クラブ間の「交渉」に対する裁定も間もなく下されるだろう。しかし、すでに今朝のテレビ報道を受けて<岡崎慎司やっと17日移籍デビュー戦―ケチな根性丸出し!などという文章がネットで踊っている。
国に対する政府と同じ意味で、フロントは必ずしもクラブ(チーム)とイコールではないが、清水エスパルスというクラブは守る必要がある。これは何が何でも、である。
これからメディアを通して展開されるであろうひとつの方向性、出来事に、サポは踊りながら冷静に注視する必要があるだろう。まあ勢いがあって、調子に乗っているときこそ落とし穴があるもんだよね。

それにしても今オフはいろいろとありすぎる。藤本、原はともかく兵働、本田には実に憤怒したものだが、最後の最後にオカがやらかしてくれたとは…やっぱり砂上の楼閣ってあるんだなあとか。まあ後悔はしてないけど、健太の6年間の最後はあまりにも残酷でほろ苦いかなと…。ホント、一冊軽く書けちゃうぐらいのエピソードと想いはある(やっぱりバーケンさんに書いて欲しかったなァ)。まあ、ゴトビ体制の現在のチームへの明るい希望は別にあるんですが。

(参考…は移動します)

勘違い時代直前/theatre brook history's Bar~ありったけ語ります~episode.1

2011-02-11 18:37:48 | Music


昨夜は下北沢・風知空知<theatre brook history's Bar~ありったけ語ります~episode.1>
19時30分ぐらいに店に着いたのだが、まだ人少なすぎだったのでほとんど迷うことなくタイジの真正面という思いっきりベストポジションに座る。これまでも近めのポジションで見ることはあったのだが、今回ばかりはほぼ対面である(2年前のインタビュー以来の近さだな…)。この至近距離でタイジのギターが聴けるというのはホントに贅沢。
このトーク企画はタイジと元エピックソニーの担当でA&R中村勉氏が語らうtheatre brook、今回は95年のメジャーデビュー(ミニ)アルバム「Calm Down」リリースと渾身の名曲「ありったけの愛」のヘビーローテーションとパワープッシュで有頂天の「勘違い時代」直前までのヒストリーと裏話。デビュー前後の裏話ってのは要するにレコード会社の裏話でしかないのだから、そこに当事者の中村氏が登場したら、彼が饒舌になるのは当たり前だろう。まあ今回は中村氏自身とエピックソニーの話に終始したという感も無きにしも非ずだがw変にまとめようとしない方がタイジらしくていいのである。ただデビュー前の話はもうちょっと突っ込んで訊きたかった。あとデビュー前に中村氏が50曲ほどレコーディングさせたというデモテープの音源がまだあったら聴きたかったかな。
しかし本人だけではなく関係者が多角的に熱く語るtheatre brookという企画は改めていいと思う(武道館への道のためにも)。history's Barなんだからいろんなゲストを呼んでいただきたいものである。

これ、10回ぐらいのシリーズ企画らしい。
次回は3月17日。もちろん帰り際に予約した。
水曜日じゃなくて良かった…。

【theatre brook history's Bar~ありったけ語ります~episode.1 2011年2月10日】
01.トゲのないバラ
02.Calm Down
03.ありったけの愛
04.立ち止まって一服しよう
05.夢とトラウマ

職人の手

2011-02-09 14:54:08 | Works


一昨日、昨日は博多でミーティングと編集長の対談取材。
最後の博多鋏職人として知られる高柳商店の高柳晴一さんに話を伺う。高柳さんのお話が興味深い上に商いの場と作業場と生活の場が一体になった家屋の造りそのものがすでに貴重なもの。勿論売り物を作っている職人という意識は強いのだろうが、それでもシンプルな機能美の中に細部へのこだわりがアートが滲み出るという伝統工芸の世界に(少しだけ)触れることができた。
高柳さんが認める後継者はまだいない。鋏はもちろん、その鋏を生み出す作業道具ひとつひとつも創意工夫の中で微調整が繰り返された自分のオリジナル。職人の世界はそういう意味ではどうしたって一代限りなんだ。厳しい。
しかし、それがDIY時代の職人の「価値」ってもんだよ、とも思う。鋏はDIYというだけで簡単にできるようなものではないけれどもw

ということで職人の手。
かっこいい。