徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

あの時の傷は癒えていないのか/第13節 仙台戦

2013-05-28 04:43:45 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
唐突に浮上してきた2ステージ制問題はひとまず置いておいて、2013年シーズンももう13節、仙台戦
いくら手が合う相手とはいえ、仙台は今季ACLにも出場した成熟度も高いチームである。しかもゲーム間隔は中2日の清水に対して仙台は1週間、これまでお得意様だったホームで清水は1勝しかしていない状況である。
しかし直近3連敗が、そしてホームでなかなか勝てなかったことが信じられないような内容だったと思う。勿論パーフェクトとまではいえないまでも球際の激しさも、パスの判断も、そしてそのアクションも、観る者にストレスを感じさせないほどの前進を見せていたのは間違いない。これを仙台のミス視点で見てしまうのは、清水のプレーヤーは勿論、仙台に対しても失礼というものである。

ACL組を除き、リーグはこのゲームで一ヶ月の中断期間に入る。
3月勝ちなし、4月負けなし、そして5月は…これが、よくわからない。この不安定さは若さ故と言ってしまえばそれまでなのだけれども、それにしても2勝5敗(ナビ予選含む)は負け過ぎである。
しかしアフシンが修正しない、新しい戦力を起用しないマネージャーなのかといえば、それならば3月の失敗を喰い止めた4月はなかっただろうと思うし、埼玉スタジアムでの歓喜もなかっただろう。
この3ヶ月は本当に、心臓に悪い、そして胃が痛くなるような序盤戦だった。

そして直近の成績を受けて、この日の仙台戦直前に突如行なわれた不可思議な「アンケート」が話題になった。
これは有志によるもので、アンオフィシャルである。
一見、マーケティングのような質問が並ぶ中、肝は明らかにアフシンへの評価だ。TwitterのTLにはアンケートについて良からぬ行動の目撃談もツイートされる。そしてこれは記名式だという。
要するにアンケートを装った解任署名活動ではないか。
正直、それはアンフェアだと思った。どんな理由にせよ(いや本当はその「理由」が一番の問題なんだが)、いくらアフシンが気に喰わないといっても、結果的に同じ場所で戦うサポーターを恣意的な意図に巻き込むような行為である。勿論有志=一部サポーターの熱さはリスペクトするけれども、アンフェアなのは駄目だ。これならばバス封鎖の方が、混じりっ気のない行動の熱さという意味で余程マシだと言わざるを得ない。

解任を求める行動自体はひとまず否定しない。サポーターも「社会」なのだから多様な意見はあるべきだろう。
しかし一番問題だと思ったのは、アンケートが今シーズンを「総決算のシーズン」と位置付けている点だ。
この2年間の経緯を見ても、チーム状況が総決算なわけがない。
総決算というのは、毎年続々と加入する有望新人の中に伸二がいて、タカがいて、アレックスがいて、岩下やエダや元紀がいる状況にあってこそ掲げられるキーワードで、その誰もがいない状況で何の総決算だと言うのだろう(まあ、ユングベリはその中にいないとは思うけれども)。
鳥栖戦後の報道でチーム関係者が「今年は実質一年目」というコメントを出していたが、悲しいけれどもこれが現実だ。「一年目」だからこそアフシンは「チャレンジ」したのだ。
そして、だからこそ、「チームを壊した」アフシンのチャレンジを彼らは憎むのだろう。
クラブの経営状況、リーグのライセンス、移籍システムの導入の中で毎年「ある程度」チームを切り崩しながら戦っていかなければならないことは納得ずくで、である。

思い出してしまうのは3年前の年末に起こった健太ショックだ。
あれでオレたちは酷く傷ついてしまった。
それまでのチームを文字通り壊しながら成長し続け、ほとんど完成しかけていたチームが2010年の秋から冬にかけて無残に崩壊していくのを黙って見ているしかなかったのだから(最後の天皇杯ファイナルでは黙って見ていなかった連中もいたけれども、あの気持ちは、まあ判る…)。
こういうことが起こるたびに、あのときの傷はまだ癒えていないんだなとつくづく思うのである。
チームは毎年のように激しく変化し続けている。
でも、それは決してアフシンだけのせいではないよ。オレはそう思う。

ということでゲームもないのに今週は急遽静岡に行くことにした。いい話ができればと思う。

米と旧宗主国「既得権」確保済み/中国のアフリカ進出戦略地図

2013-05-28 03:28:43 | News Map

■アフリカに進出する中国
<アフリカ全体との貿易総額で米国を抜き世界トップに躍り出た中国が、対アフリカ進出戦略の軌道修正に着手したもようだ。(中略)具体的には、産油国が自前で資源開発できる技術を供与するとともに、相手国から資源以外に農産物の輸入も促進。進出国の利益も図りながら、自らの国益を追求していく構えだ。中国は2000年に中国・アフリカ協力フォーラムを発足させて以降、資源開発への投資を加速。中国とアフリカの貿易総額(11年)は約1500億㌦(約15兆円)で米国を約240億㌦上回った。直接投資も急増し年間32億㌦に上る。日本は約4億6000万㌦。(中略)欧米からは、中国のアフリカ進出を資源収奪を目的にした「新植民地主義」と批判する声もある。(中略)一方、日本政府は来月1日から第5回アフリカ開発会議(TICAD)を横浜で開くのを前に、資源開発事業に5年間で総額20億㌦(約2000億円)の支援を表明。しかし、中米両国と旧宗主国の欧米各国は既にアフリカで「既得権」を確保しており、日本企業の本格進出は容易ではない。>
(東京新聞2013年5月20日付 中国 アフリカ戦略修正/貿易額世界一 欧米「新植民地主義」と批判/「進出国の利益も考慮」)


■アフリカの主な資源国


■日本と中国の対アフリカ貿易高
<日本政府は6月1~3日、横浜市で第5回アフカリ開発会議(TICAD)を開く。(中略)外務、経済産業両省や民間企業20社で構成する「官民連携協議会」が21日に、アフリカ外交に関する提言書を安倍晋三首相に手渡した。(中略)同様の提言書は、過去4回のTICADでも発表されているが、「企業側の(開発や投資の)意欲がこれまでと全く違う」(外務省担当者)という。
(東京新聞2013年5月27日付 来月、横浜で国際会議 アフリカ投資遅れ挽回/中国、巨額支援で先行/首相、首脳40人以上と会談へ)

彼らは突然吠え始めた/排外デモカウンター行動(5.19)

2013-05-21 06:18:29 | News


日曜日は新大久保でのレイシストたちの排外デモ(「通名制度の悪用なくせ!デモin新大久保」)のカウンター行動。
動画を観ればわかるように、大久保公園をスタートし、職安通りに彼らが顔を出した瞬間から、カウンターに対してこれまでのようなニコニコ作戦から、好戦的な挑発行動に変わったのは明らかだった。先週の川崎での動画を観ていて、川崎駅へ集団下校している連中が「今度は逮捕かなー」などと話しているのを聞いて、実に嫌な予感がしていたのだ。
カウンターの怒声には漏れなく反応し、併走状態だった職安通り、明治通りは罵声の応酬、小競り合いが続く。ひたすら続く。果たしてこんな状況で最後まで持つのかと思っていたのだけれども、この日の顛末は最初の罵倒の応酬から決まっていたような気がする。
ただし警備の歩道規制は前回以上で、はっきりと併走が続いたのはここまでで、大久保通りから小滝橋通りではさすがにデモ隊の最後部以上は絶対に併走させなかった(新大久保、大久保駅前の状況は勿論、歩道の狭さを考えれば仕方がないのだが)。業を煮やした多くのカウンターは反対側の歩道に移動してデモを追い、車線を挟んで怒声とコールを浴びせかける。
オレは併走側の歩道でぎりぎりまで追いかけていた。最終的に30名程度のカウンターを止めるために歩道を規制するのはさすがにやり過ぎじゃないかと思ったのだが、デモ隊を追い、時折近づく最後部に怒声を浴びせつつ、機動隊の若い衆とトークしながら足を進めた。

小滝橋通りに入ると併走側のカウンターの数も相当減ったので(しばらくは横断歩道も規制された)、規制が緩くなったところを見計らって反対側の歩道に移動。そのまま迂回して柏木公園へ向かった。
どうやらその頃、小滝橋通りの反対側歩道では警備の厳しい規制が行なわれたようで、デモ隊のゴール地点である柏木公園周辺住民のクレームもあってことで追走を断念を判断し、カウンターの多くはここで解散したようだった。
つまりこの時点で、実際に柏木公園周辺に向かっていた(待機していた)カウンターはかなり少なかった可能性がある。その「少ないカウンター」にデモ隊は過剰反応を起こすことになる。

オレが公園に到着した時点では、まだデモはゴールしておらず、カウンターの姿もまばらだった。さすがに公園には近寄れなかったものの、先月と比較すると公園周辺に通じる道路の規制はかなり緩い。ダンマク隊の横断幕の一枚は公園入口方向に向けて、中から見えるように、そして大久保方面の小滝橋通りに通じる道路を封じるように掲示されていた(はっきりと確認はしていないのだけれども、あと2、3箇所ある大久保方面の道路にもカウンターがいたようだ)。
その場にいたカウンターは勿論トラメガを使うこともなく、表立って「帰れ」コールをすることもなく状況を見守る。
オレはひとまず横断幕の傍で待機した。



短い集会のあとデモ隊――レイシストが「集団下校」を始めると、オレは「NHK-!NHK-!」と叫ぶトラメガの声を聞きながら、機動隊とメディア関係者が固まっている下校(新宿駅)方面の道路へ走る。
しかし、ここでレイシストたちは帰りがけに突然猛烈な勢いで警察批判を始めた。
歩道橋のダンマク隊が見えたのかもしれないし、少数のカウンターの姿が見えたのかもしれない。散発的にカウンターをしていた人もいたし、公園近隣の駐車場で状況を見守っていた安田浩一さんの姿を見つけたこともきっかけになったのかもしれない(安田さん、そして野間さんは名指しで罵倒され続けた)。
表面上、違法行為がない限りは無言で罵声を受け止めるしかない公務員に対しては実に強気な連中なので警察批判はいつものことながら、しかし、このときの暴発はちょっと唐突過ぎた。
新宿書の警告にも聞く耳を持たず、トラメガでがなり続けるレイシスト。まったく収拾がつかない状況に陥り、残っていたデモ参加者の一部は一旦公園内に戻り、「しばき隊のせいで帰れない、警察はなぜ連中を排除しないのか」という主張を延々と続ける。(勿論デモ参加者はこの時点でも帰ることは可能だったし、実際に帰った「賢明」な参加者もいたようだ)。
さらにヒートアップした一部は公然と暴力を主張し始めた。

ここでオレも再び公園の入口周辺に移動。
トラメガを持った明らかなカウンターも20人から30人集まる。野次馬はその数倍、ただの見物人もいただろうし、その中にはカウンターも混じっていただろう。とにかくカウンターはとっても普通の人で一般人なのである。
ただし解散時間をとうに過ぎ、日も落ち、薄闇に包まれ始めた状況の中で檻の外と中から見える光景は恐らく違って見えていたのだろう。ここから先は警察、カウンター、一般人に関わらず、目に見えるものすべてに噛み付いていたような印象がある。そして、このときは松沢呉一さんともうひとりのカウンターさんが殴られた(突進、体当たり)とは知らなかったのだけれども、目の前でひとりの参加者(デモ隊の警備要員とか…)が警察に逮捕されていった。
ここからまたしばらくレイシストと少数のカウンターの怒声の応酬が始まる。
いや、もうここまでに至ってしまっては柏木公園の使用許可は下りないんじゃないかと思う。



いよいよ最後の集団下校を始めた30人ほどのレイシスト集団をカウンターはさらに追う。新都心歩道橋では、歩道橋下にトラメガのカウンターが追い、反対側の歩道橋上にはダンマク隊の横断幕が待ち構える。
この後ノイホイさんたちは、連中の行動に憤慨した外国人観光客、新宿で働く心ある皆さんの情報によってしょんべん横丁(思い出横丁)でのんびり呑んでいたメタル兄弟まで「しばき」をかけたというのだからカウンターは果てしない。
シリアスな話にしてしまえば、レイシズムを撒き散らすだけではなく、さらに逮捕者を出し、ここまで対警察を鮮明にしてしまった桜井と在特会に、もはやオウムを重ね合わさずにはいられない。

しかし、しょんべん横丁での「しばき」も含めて、この一連の流れが全部Youtubeで見られるというのが、何とも(笑)。

やはり「実質1年目」/第12節 FC東京戦

2013-05-21 04:38:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


TwitNoNukesは神宮前で離脱して原宿駅から味スタへ向かう。第12節FC東京戦
これが実に辛いゲームになってしまった。
いつもだったら負けゲームでも現場で観ている限りはそれでもポジティブに感じられる場面は少なくないのだけれども、失点後の状況はまるでテレビで観た負けゲームのように胃がきりきりと痛むような内容だった。完敗というよりも今シーズン何回か観た自滅に近い。
林のミスは当然ミスとして批判されるべきだとは思う。しかし比較的中心部…というかサンバ隊直近にいたので両失点直後に林を責めるムードはまったくなかったし、最近話題の「野次」もほとんどというほどなかったと思う(これがアウスタだったら空恐ろしいと思ったが)。しかし林のミスよりもショックだったのは、失点後のチームのリアクションが余りにも拙さだ。ゲーム終了後には泣き言めいたツイートをしてしまったけれども、それは実感だった。
3月の騒動の最中、チーム関係者がスポーツ報知にコメントした「今年が実質1年目」を嫌でも実感した。

それでもコールリーダーはリバイブやVAMOSなどメロウなチャントを一切使わずいつものマーチやグリコを押し通した。途中で息切れしかけたとはいえ、それはそれで理解できる。終盤に向けて急激に萎えつつあったゴール裏にできることはそれしかないのだから。
周囲が萎えるような「お客さん」の野次が入り込む余地はゴール裏には本来ほとんどない。

勝ちなしの3月、負けなしの4月ときたら、GW2連敗後は勝ったり負けたり引き分けたりの5月かなとも思っていたのだが、その通りになってしまった。6月の中断期間まであと2ゲーム。ミッドウィークのナビスコ予選マリノス戦は完全な消化ゲームになってしまった。ベストメンバー規定があるとはいえ、チャレンジングなメンバー構成になる可能性は高い。
アウスタに駆けつけられる状況ではないのだけれども(週末の仙台戦だってヤバいのだが)、こんなときこそサポーターの後押しは大事だと思う。自分の居場所をポジティブになるのもネガティブなる(する)のも自分次第なのだから。
地元の衆に託します。

新しい関係/TwitNoNukes#16(05.18)

2013-05-21 04:04:14 | News


土曜日、昼は渋谷でTwitNoNukesの16回目の反原発デモ。
TwitNoNukesの言いだしっぺで主催のひとりである平野君が前日のTwitterで「主催や運動から離れる」とのツイートもあり、そんなことが頭に引っかかりながらも、(いつもながら)ぎりぎりの時間に宮下公園に到着。
この日はいつものNO NUKESの裏側に、駅の途中のセブンイレブンでネットプリントしたHdK(‏@h2d4k2)さんの<原発 国内54 運転中は関西電力2だけ/東京の電気は原発で作っていません>を貼りつけた。一方で問いかけ、一方で主張する、実にシンプルなメッセージだ。
スタート地点では少なく感じた参加者も、振り返って見れば公園通りを下ったあたりから渋谷駅を抜ける頃には倍程度には増加していたように感じる。途中でドラム女子隊も後方に下がってコールをリードしていた。

しかし改めて感じたのは警備の少なさだ。この2年間でどれほどデモを取り巻く状況が激変したか。2、3メートル、下手をしたら1メートルごとに並んで歩いていた警備はいまやほとんどいなくなってしまった。さすがに通行量が多い青山通りや表参道のような場所では目につくにせよ、以前はいた必要以上に「仕事熱心」な警官ももはやこのデモで見かけることはほとんどない。
これは主催者と警備の関係、参加者と警備の関係、そして主催者と参加者の関係を象徴していると思うのだ。
最初からわかっていたこととはいえ、オレたちは段々にしか前に進めない。だから遅々として進まない状況に倦むことなく行動を継続することの大切さや、継続するために必要なことを学んだり、その必要性から新しい関係を結び直してきたのだ。
TwitNoNukesはまったく「衝突」することなく渋谷の町に溶け込んでしまった。
いや、だからといって「熱さ」を忘れたわけではないのだけどね。
もはやデモは日常で、そこに集まって、一緒に歩くことだけが熱さの証明なのだから。




来月2日には久しぶりに「国会包囲」が行なわれる。ここでは熱さが問われます。
安倍さんも東京の邸宅に引き篭もってないで、一刻も早く官邸に引っ越してきてもらいたいものだ。

★0602 反原発☆国会大包囲
日時:2013年6月2日(日)16:00~19:00 国会議事堂周辺 ※雨天決行。悪天候の場合は中止。
<タイムスケジュール>
16:00~国会包囲
17:00~19:00 国会前大集会〈場所:国会議事堂正門前〉
最寄り駅:地下鉄有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」、
地下鉄丸の内線・千代田線「国会議事堂前駅」、
地下鉄有楽町線「桜田門駅」
主催:首都圏反原発連合
協力:さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/経産省前テントひろば
/再稼働阻止全国ネットワーク/脱原発世界会議
〈お問い合わせ〉首都圏反原発連合 メール:info@coalitionagainstnukes.jpTwitter:@MCANjp

平野君はなぜ「看板」を下ろすようなツイートをしたんだろう。勿論事情はあるのだろうけれども自分の看板なんて自分次第で、わざわざ他人に断る必要なんてないと思うんだがね。

遠のく無料化/高速道路3社収支地図

2013-05-17 02:06:13 | News Map

■2011年度の高速道路3社の収支


■100年間で老朽化対策にかかる概算費用
<東日本、中日本、西日本の高速道路三社は、老朽化する橋やトンネルなどを健全に維持するには大規模な建て替えや補修が必要として100年間で最大10兆6000億円かかるとの概算費用を公表した。(中略)高速道路は現在、借金を返済して50年に無料化する計画だけど、概算費用の公表は返済の一部を老朽化対策に回したいとの意図が透けて見える。三社の料金収入は年間計1兆5000億円余で、このうち借金返済などに1兆円余を充てている。返済の一部を老朽化対策に回せば、無料化は遠のくことになる。>
(東京新聞2013年5月15日付 ナットクQ&A 高速道路 遠のく無料化/建て替えに10兆円?国民資産、しっかり監視を)

誰が日本(の漁業)を守るのか/日台民間漁業協定調印地図

2013-05-17 01:55:24 | News Map

<日本と台湾は10日、台北市で、沖縄県尖閣諸島(台湾名・釣魚台)周辺海域の漁業権について「日台民間漁業取り決め(協定)」に調印した。台湾は領土権を棚上げし、漁民の利益を最優先に早期決着を図った。中国は尖閣問題で連携を呼びかけていただけに、中台関係に波が立つ可能性も出てきた。>
(東京新聞2013年4月11日付 台湾 尖閣領土問題棚上げ/日本と漁業協定に調印/中国不快感「中台の漁業権益」)


<10日、漁獲量などの操業ルールを策定しないまま、協定に基づく運用が開始された。台湾の漁船は、尖閣周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)に設けられた協定(取り決め)適用水域で操業しているが、同漁協(八重山漁業協同組合)などはトラブルを懸念して近づかないという。(中略)沖縄にとっては、協定の内容もタイミングも寝耳に水だった。日本と台湾が台北市で協定に調印したのは先月10日。日本が主張する日台間の中間線と、台湾が尖閣を含む海域に強いた「暫定執法線」という境界線に挟まれた海域などを「適用水域」に指定。このうちマグロの好漁場である東南部は「特別協力水域」として漁獲高や漁船数を細かく決めるが、残りの水域は自由漁エリアとする。日本は執法線内の尖閣周辺や宮古、石垣島など八重山諸島北側の操業は認めてこなかった。一方、台湾当局は執法線内での台湾漁船の安全を守ってきた。つまり今回の取り決めは現状を追認した面が大きい。沖縄側が驚いたのは執法線をはみ出す形で、久米島の西方と、石垣島の北方が対象海域に含まれていたことだ。この二つの水域の「死守」を再三求めてきた沖縄側の意向は無視された。日本政府は、尖閣問題で中国と台湾の「共闘」を防ぐため、協定の調印を急いだ。>
(東京新聞2013年5月14日付 台湾 尖閣領土問題棚上げ/日本と漁業協定に調印/中国不快感「中台の漁業権益」)

最大1774人/東京島しょ部ハザードマップ

2013-05-17 01:31:52 | News Map

■南海トラフの地震に伴う最大津波高の想定
<南海トラフの巨大地震による東京の想定死者数は最悪千五百人。すべて島しょ部で津波被害による。どう命を守るか。各島で検討が始まっている。>
(東京新聞2012年11月2日付 南海トラフ地震想定/支援マップ作成 高台に避難所/東京島しょ部 進む対策)


■南海トラフ巨大地震による東京島しょ部の最大死者数
<南海トラフでマグニチード(M)9級の巨大地震が起きた場合、東京との伊豆・小笠原諸島で津波などにより最大1774人が死亡し、約7割の約1300人が新島との被害想定を都防災会議が14日、公開した。>
(東京新聞2013年5月15日付 都防災会議想定 伊豆・小笠原諸島死者1774人/南海トラフ津波 7割が新島)

サッカーがおもしろい理由/後藤健生「Jリーグ観戦ガイドブック」

2013-05-15 02:12:37 | Sports/Football


<いよいよ、サッカーファン待望のプロサッカーリーグ「Jリーグ」が5月15日に開幕します。Jリーグの発足が決まってから後の日本サッカーをめぐる動きはまったく怖いほどまでに爆発的です。>
<「サッカーはなぜおもしろいのですか?」という質問をよく受ける。これは、なかなかむずかしい質問だが、僕はいつもこう答えることにしている。「それは、サッカーがルールから自由なスポーツだからだ」と。サッカーは「手を使ってはいけない」という根本的な制約はあるが、それ以外はまったく自由なスポーツだ。ルールブックにはキックオフとペナルティキックの時にボールを前に蹴らなくてはいけないと書いてあるが、それ以外はボールを前に蹴っても、後ろに蹴ってもいい。長いパス、短いパス。どれを選ぶのも選手の自由。(中略)戦術的にも、その場で何をするのかは、その選手が自分で決めればいい。いや、自分で判断しなければいけないのだ。(中略)サッカーの競技規則はたった17条しかない。これは、他のどんな競技と比べても最も短いものだ。手を使うことと危険なことは反則。敵ゴールにボールを入れれば1点(ロングシュートでも、相手の自殺点でも、とにかくゴールに入れれば1点である)。これだけだ。そのかわり、プレーが自由な分だけ戦術は多様になる。チームによって、国によって、試合のやり方が大きく違うのはこのためだ。だからおもしろい。>
(後藤健生「10倍たのしめる Jリーグ観戦ガイドブック」1993 KKロングセラーズ)

もう「知らなかった」とは言わない/排外デモカウンター行動(5.12)

2013-05-14 23:40:49 | News


日曜日は川崎でヘイトデモ「反日極左と不逞外国人から川崎を護るデモ」に対するカウンター行動。
野間さんのツイートによると、少なく見積もってもデモ参加者50名に対してカウンター参加者も50人程度だったという。オレは木野さんがトラメガでスピーチしていた銀座街を抜けて、清さんたちダンマク隊が集合している辺りで待機。有田芳生さんもダンマク隊周辺で待機していた。
都心から比較的近い川崎といってもさすがに新大久保のように狭い歩道で人が溢れるということはなく、仮に規制されたとしても移動は容易にできた。
もちろん裏の路地では新大久保並みの接近戦になるわけだが、一度大通りに出てしまうと、駅前以外は歩く人もまばらで、カウンターも真横に貼り付かない限りは対面の歩道からは結構な距離がある(それでも警備が一旦規制を始めてしまうと歩行者はかなり滞留する)。この状況になるとすでにデモの効果も薄れているわけだが、カウンターの一参加者としてはさすがにマイトラメガの必要性を感じ始めている(マイルールには反するんだが…)。

この日は在特会の桜井(高田)誠が久しぶりに参加しているということもあり、集中砲火的に怒声が浴びせられたわけだが、それにしてもあの赤いチェックはかなり目立っていた。ここのところ自称体調不良らしいのだけれども、一説にはもはや往時のカラ元気もないという(相変わらず警備に対しては強気らしいが)。
解散場所の公園近くの歩道橋の上から、彼らが「集団下校」する間もカウンターは続いた。
というかデモが終わった後の川崎駅では、まだ神奈川県警の警備が続いており、何人かのカウンターにはマンマークで警備が張り付いてくる状況が続いていた。
この日の川崎でのデモと駅構内の状況を把握できていない川崎市民の方々のツイートがtogeterでまとめられていたけれども、そりゃわけわからんよなあ。多少数字は前後していたと思うけれどもデモ参加者50人、カウンター50人の争いに対して、警備は数倍…とまでは言わないまでもそれ以上は集まっていたと思う。

最後の駅前では、おそらく集団下校中のデモ隊から引き離す時間稼ぎ目的で私服警備に話しかけられた。
彼らにとってみればデモに対してもカウンターに対しても「どっちもどっち」で対応するしかないのだろうが、彼は個人的な意見として「煽っているのはデモ隊」とはっきりと言い切っていた。まあ、これもオレと話しているからそう言うだけで、本音はわからない。もちろん彼が在特会の主張を受け入れているとは思わないが、第三者から両者の行動を見れば「どっちもどっち」としか言いようがないだろう。
しかし誤解を恐れずに言ってしまえば、「どっちもどっち」と言われようともカウンターの「直接行動」というのはそういうものなのだから仕方がない。同じ場所を歩きながら、同じ目線で相手に対して怒声を浴びせているのだからトラブルも辞さず、としか言いようがない。仮に、そこに「どっちもどっち」の醜悪があったとしても、それを受け止めつつ、それでもオレはまた怒声を浴びせる。
もう「知らなかった」とは言いたくない。もう「賢く」、彼らを「放っておく」ことはできない。
日曜日にはまた、凝りもせず新大久保で再びヘイトデモが行われる。
いい加減に、彼らを止めさせる手立てはないのだろうか。

しかし帰りの電車の中では軽い熱中症が出てしまった。頭に血上らせ過ぎたかな。


火砕流とか火山灰とか/原発160㌔圏火山地図

2013-05-09 20:57:55 | News Map

■原発160㌔圏にある主な火山
<7月に施行される原発の新しい基準で、電力会社は160㌔圏の火山活動の影響を想定することが義務づけられる。(中略)日本には活火山が110あり、全世界の約7%を占める。火砕流が原発に達すれば、冷却設備などが破壊され、重大事故につながる恐れがある。(中略)火砕流が届かなくても、火山灰は広範囲に飛ぶ。9万年前の阿蘇山噴火では、北海道で10㌢も積もった。産業技術総合研究所の山元孝広氏(火山学)は「火山灰対策は全ての原発ですべきだ」と指摘。日本電気協会の担当者は、火山灰が送電網に積もって電線を痛めることや、灰がフィルターをつまらせ非常用ディーゼル発電機を動かせなくする危険性を挙げ、対策強化の必要性を訴えた。>
(東京新聞2013年5月8日付 原発新基準に対策義務化/噴火の危険度難しい予知/全基、160㌔圏内に火山)

契約は例外的手段/国連・民間武装警備会社派遣地図

2013-05-09 19:59:50 | News Map

■民間警備会社と契約した主な活動区域
<国連が治安の不安定な紛争地域で活動するに当たり、要員の安全を確保するため30社以上の民間武装警備会社と契約していたことが4日、国連総会に提出された資料から明らかになった。新たなタイプの「雇い兵」を抱えるこれらの会社をめぐっては、市民殺害などの問題も表面化。国連総会は4月、契約は「例外的手段」にとどめるとの決議を採決しており、苦渋の選択といえる。(中略)議論の背景には、戦時下のイラクで2007年、米国の外交団を警備していた米系会社ブラックウオーター(当時)の警備員が市民ら10人以上を殺害した事件などがある。>
(東京新聞2013年5月3日付 国連 民間頼み紛争地警備/武装30社超と苦渋の契約約)

「ゴール裏」論議について

2013-05-08 19:00:41 | Sports/Football
ゴール裏が増設された柏で久しぶりに「ゴール裏」論争が起きているらしい。
ゴール裏論争というとインファイトの河津氏のメッセージが有名だろう。

<ゴール裏の熱狂的な雰囲気を保つためにも、大人しい者や少しばかり応援の雰囲気を楽しみたい者はゴール裏に来ないでほしい。ゴール裏では立ち続けて応援する、試合をよく観ることが出来ない、物が投げ込まれ怪我をする、サポーター同士の喧嘩に巻き込まれる、など危険かつ不自由なことが多々ある。これを受け入れて我々のように応援する気持ちの無い者はゴール裏に来ないでほしい。>

メッセージの最後に「我々のように」と余計な一言を付け加えてしまうからこの発言には語弊や波紋が生じたわけだけれども、言いたいことはよく分かる。要するにメインやバックの座席と同じような理屈は通用しませんよ、ということである。それでは、なぜあえてゴール裏に来たのか、ということになる。
柏のブログ主さんのエントリーを読む限り1階の「柏熱地帯」はともかくコアサポが2階全体までに及んでいるということでもないらしい。「貼り紙」をするまでは、それなりの「棲み分け」もできていたようにも読み取れる(実際ブログ主さんの行動にそれほどおかしい点はない)。

しかし「2階前段部」ではサポーター同士のトラブルがあったとも書いてある。
これが「少しばかり応援の雰囲気を楽しみたい者」なのだろう。
これはもう何回も書いていることなのだけれども、サポーターは「愛するクラブを勝利を願い、応援する」というただ一点(シングルイシュー)で繋がっている「社会」である。勝利のために自分は何をすべきなのか考え、行動するのがサポーターであって、「少しばかり応援の雰囲気を楽しみたい」とばかりに、ゴール裏で立って応援している人間に「座れ」と要求するのは、ちょっとあり得ない。
実はトラブルというのは「立て」というゴール裏の理屈よりも、「座れ」という指定席の理屈がゴール裏で要求された場合に起こりやすい。
それは「お客さん」の理屈であって決してサポーターの理屈ではないわけだ。
物が投げ込まれたり、喧嘩が起こったりする「危険」は論外だが、ゴール裏はどうしたって試合をよく観ることが出来ない「不自由」な場所である。清水の場合でも特定のチャントではフラッグが視界を遮る。ゲーム全体をしっかり観ようと思ったらゴール裏ほど相応しくない場所はないのだよね。
しかし、ひとり、ふたり、爆心部に無理やり紛れ込んだって大抵は平気だろう。黙って「地蔵」してたら白い目で見られるかもしれないけれども、「我々」よりもデカい声を出せば、まず文句は言われない。ゴール裏はゲームを観る上では不自由な場所かもしれないけれども、「キミが全力で応援する、サポートする以上は」という意味では自由な場所でもあるわけだ(でなければ困る)。
堂々巡りのゴール裏論議よりもコアの密度をどんどん上げていきたいもんですな(過剰な席取りは勘弁して欲しいけれども)。

結論としてはレッズレベルでコアがゴール裏を埋め尽くすことができないのであれば「元通り」棲み分けすべきとしか言いようがない。

しかし5年前のナビスコ予選の大宮戦や去年のセレッソ戦の日本平を思い出せば、スタジアムでゲームを観るってことが、ただ「大人しく座って観る」ということではないことはわかる。観る者を熱狂させるようなゲームを観せてくれたら、誰だって自然と立って応援したくもなるものだ。
それほどあの時はゴール裏もメイン、バックも関係なく、スタジアム全体が熱狂していた。

無意味の行く末/小松左京「幸福にも不幸にもならない手紙」

2013-05-08 03:30:21 | Books
<これは幸福にも不幸にもならない手紙です。/誰がはじめたのかわかりません。/この手紙をうけとった人は、これと同じ文面の手紙を書いても書かなくてもかまいません。――書いた手紙を、数日以内に、50人の人に出してもよし、出さなくてもかまいません。出した所であなたが幸福になるわけでもなく、出さない所で別に不幸にもなりません。/アメリカの西部のある人は、この手紙をうけとって、ほうっておきましたが、別にどうにもなりませんでした。――またカナダの女性は、すぐさま50通を友人に出しましたが、別に幸福がまいこんだというわけでもないそうです。>

<「出しても出さなくてもいいし、出した所で幸福になるわけでもなく、出さないからといって不幸になるわけでもない――じゃいったい、この手紙を書いた人は、どんなつもりで書いたんでしょう?」
 「知らんな。ひまだったんだろう…」と、彼は興味がなさそうにいった。「ほっとけよ。――ばかばかしい……」
 「でも――ほんとに変な文章……」
 妻はまだ、文面にこだわりながらつぶやいた。
 「これを読んでると――なんだか、しらけてくるわね」
 この言葉が、新聞を見ている彼の意識の底をなんとなくざらつかせた。>
(小松左京「幸福にも不幸にもならない手紙」1971 角川文庫『怨霊の国』所収)

「不幸の手紙」が世間を騒がせたあと、また不思議な匿名の手紙――「幸福にも不幸にもならない手紙」が流行始めた。手紙が同僚との世間話の話題にもなるほど浸透すると、やがて手書きだけではなくデザインし印刷された手紙までが束になって届くようになった。主人公はその一見意味ありげでいながらまったく無意味な内容と匿名の手紙のしつこさに苛立ち、<見えない大勢に対する復讐心にもえ>自らも「幸福にも不幸にもならない手紙」を投函するようになる――。



主人公は当初直情的なタイプに描かれているけれども、多くの人々にはユーモアとも受け取られていた「幸福にも不幸にもならない手紙」というナンセンス(無意味)によって主人公のみならず人々の意識が徐々に変化していくホラー短編。この短編が書かれた1971年よりも、容易に一人ひとりの目に触れ、無意識に手を貸してしまうという意味では現代の方がチェーンメールの危険性はずっと高いわけだけれども、ここではチェーンメールにまつわる個人の好意や悪意の在り処が問われるのではなく、「無意味」が人々の心理に及ぼす影響に主眼を置いている点で、いかにも1971年(70年代)的な社会批評でもある。
で、勿論これは現代にも通じていて、要するに末期的な「どっちもどっち論者」はこうなるって話です。

世界の中心のセカイ系

2013-05-07 23:34:29 | News
昔の「噂の真相」を読んでいたらタカ派/ハト派という言葉が頻繁に掲載されている。休刊は丁度10年前、ほんの十数年前の雑誌である。タカ派/ハト派というのは、一方からもう一方へ向けたイデオロギッシュな罵倒というよりも、あくまでも客観的なスタンスに対する評価<レッテル貼り>でしかなかった。
いまや決め付けと罵倒の同義語と化してしまった「レッテル貼り」だが、オレたちにとって主張するということは、極端に言ってしまえばレッテルを貼り合い、そしてまたレッテルを剥がし合うということでしかない(これが冤罪となれば話は深刻なのだけれども)。

本来あからさまな「タカ派」であるはずのネトウヨは、自分たちこそ「中道」であり、「普通」であると盛んに主張する。自分たちの主張とは相容れない人間たちは、それ故に「極左」と彼らから断定される。とにかく、何が何でも自分が中心にいるのだから、そういう見方もできないことはない。しかしハトでもなく、左翼でもなく、いきなり極左である。そんなアホな発言には対して、10年ほど前の2ちゃんねるなら、
「お前、本当に極左の意味わかってる?」
とレスしたものだが、しかし彼らにとって意味や位置づけやリアルの「極左」などはどうでもいいのだろう。とにかく絶対的に自己を中心に据えた世界観を頑なに譲ろうとしない。
もはや10年前の言葉になってしまったが、これはやはり<セカイ系>という他ない。

<主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと>(「波状言論 美少女ゲームの臨界点」)

ネット界隈でこの言葉が登場したのは2002年10月下旬だという。2003年から2004年にかけてこの言葉はアニメ、ライトノベルの世界を中心に一般化する(それなりに)。
そして2003年には『世界の中心で、愛を叫ぶ』が100万部を突破し、翌年にかけて爆発的なベストセラーになっていく。
この辺りが「セカイ系=世界の中心」の臨界点だったのだろう。ネットの世界だけならば好事家の自虐で済んでいたのだろうが(まさに本来の意味での「中2病」のように)、矮小化された「世界の中心」がリアルに漏れ出してきている。

あの当時の批判や批評にもあっただろうが、改めて書く。
オレたちはどうしたって、いずれ気づくのだ。確かに「自分の世界」の中心は自分でしかないのだが、「世界」の中心はいくつも、無数にあって、それはいつだって自分だけではどうしても成立していないことを。
そんなものは小学生でも気付くことだろうと思う。

<7日の参院予算委員会で民主党の鈴木寛氏が、在日韓国・朝鮮人を対象とした排斥的なデモが国内で横行しているとして、安倍晋三首相に見解をただした。(中略)デモは「コリアンタウン」として知られるJR新大久保駅周辺などで今年2月ごろから行われている。首相は「他国や他国の人々を誹謗(ひぼう)中傷することで、われわれが優れているという認識を持つことは間違っているし、結果として自分たちを辱めていることにもなる」と強調した。>(時事通信2013年5月7日付