マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小名北谷の山の神

2013年02月20日 06時48分13秒 | 吉野町へ
5年ぶりに訪れた吉野町小名(こな)の山の神。

当時は上出垣内と云っていたが、この日は北谷だと話す。

小名は10月のマツリに花笠が登場する地である。

小名の山の神は下出、中出垣内でも行われている。

参加する人数も減ったそうだが、北谷は多いと話すが戸数は8軒。

今でも変わりなく山の神にお参りをする。

平成21年にはホデ(ホウデン)と呼ぶ「オニギリを中に入れた藁束を供えるように復活した」と聞いていた北谷垣内。

再訪したのであるが「昨年もしなんだわ」と云う高齢の婦人は「身体の具合がもうひとつなので今年もしませんでしたわ」と話す。

山の神の祠の前はとても狭い。

そこに穴を掘ってどんどの場を設ける。

雨が降れば下の作業場になると云う。

山の神の日はいつも寒い。

何年か前は大雪になったこともあるそうだ。

昔は男の人だけの集まりだった。

山行きしている人たちが参っていたが、現在は婦人も参る村の行事である。

この日は山の仕事をすれば怪我をすると云われていたが山の仕事も随分と減ったと話す。

山の神さんに供えるゴクノモチ。

地区の家からお米をもらって升半も搗いたゴクノモチは紅白色。

前日に搗いたトーヤ(当屋)は桶に入れて供える。

この年は3臼であったが、搗く量に特に決まりはない。

山の神を奉る祠の両脇は大木のヒノキ。

傍に植生するカシの木に絡みつくように樹生する。

どんどで暖をとっていた村人たち。

服忌の家は参加できない。



揃ったところで始まった山の神の行事。

祠の前に並んで手を合わせる。

婦人が唱える般若心経一巻で終えた。

山の神さんに無事を唱えたのである。

山仕事は危険を伴う。

明日から始まる仕事初めの儀式を終えればその場で直会。

持ってきたサイラの開きをどんどで焼く。

サイラはサンマやカマス。

山の神さんに海の幸を供えたのである。

シシャモも焼いて食べる海の恵み。

美味しくいただく焼け具合は火の加減が難しい。

ガスの火で焼くよりもこうしたほうが断然に美味いと話しながら食べる。



カマスの味がこれほど美味いと感じたことがなかった。

淡白な味に意外性があった。

食わず嫌いの我が家の生活感が変わること間違いなしである。

各家が作って供えたアズキノメシやモチゴメのセキハンも食べる直会は変わらない。



直に焼くことができないからアルミホイルに包んでいる。

各家庭の味わいにひとときを過ごす。

山村の時間は早い。

山影から挿し込む西日が落ちてきた斜光が映える。

(H24.12. 7 EOS40D撮影)
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2 コメント

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小名は母親の生まれた地。 (夜桜銀次)
2018-08-22 09:34:36
小名は母親の生まれた地である。同じ吉野町でも山口から比べると小名は山里である。山口から三茶屋まで奈良交通の路線バス。三茶屋から峠を越えて小名に入る。それから北谷までが長い。小名へはお墓参りや祭りの時に行った。マネジャーさん、小名の多くの情報ありがとうございます。本当に懐かしく涙がにじみます。
懐かしい情景 (田中眞人)
2018-08-24 16:42:28
取材してからもう6年も経ちました。現在は懐かしい情景を巡る吉野町コミュニテイバス(スマイルバス)が運行しているそうです。

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