マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小名上出垣内の行事

2013年02月21日 06時52分56秒 | 吉野町へ
1月にどんどをしていると云う上出垣内。

庚申講は解散されたが「閏の年だけは杉の木の塔婆を奉りますねんや」と話す村人たち。

山の神が始まる前に所在を確認した。

場所は聞いたが崖面だと云っていた。

その崖が判らず木材所におられた男性に尋ねた結果はまん前。

山が崩れないように整備された壁面にあった庚申さんの石仏。

壁面に穴を開けて祀った青面金剛石仏の横にあった塔婆。

葉付きの杉の木である。

それには願文が残っていた。

「村内安全 講中安全 身体健吾諸願成就 祈願之塔 平成二十四年四月二十九日 小名 申講中」である。

旧暦ではなく新暦で行われているというから4年に一度の閏年の庚申講である。

そこにはイロバナも添えたと話す。

北谷の庚申講は2カ月に一度は集まっていた。

伊勢講もあったがすべて止めた。

ところが閏年の庚申さんだけは今でもしているという。

下出は今でもしているそうだが・・・場所が難しい。

大西に登っていく途中の山道だという。



4月3日は地蔵さんの行事がある。

桜が咲く頃だと話す地蔵さんの行事。

かつては山の頂にあった。

お参りするには困難な地。

志ある人たちが頂きにあった地蔵さんを山から降ろした。

同月の21日にはレンゾのお大師さんがある。

大蔵寺の会式というからそこは宇陀市大宇陀栗野。

吉野町の隣町であるが現在のお寺は無断で立ち入ることは一切できないようだ。



般若心経を唱えた婦人が毎年作っているキリボシダイコン。

住んでいた老婦人もいなくなって空き家状態の家は萱葺きである。

美しすぎるダイコン干しは撮っても構わないと了承を得て撮影させていただいた。



西の山から陽が落ちた時間帯であったがほっこりする。

ちなみにその婦人が話したシメナワ掛け。

名張から名阪国道を抜けた地に藁で作ったタイやクワがあったと云う話に興味がわいた。

(H24.12. 7 EOS40D撮影)


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