マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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下山田の布団干し

2016年11月15日 10時17分03秒 | 民俗あれこれ(干す編)
ウエゾメの実施状況を採訪していた下山田。

田んぼから春日神社・薬師寺に向かおうとしていた。

曲がりかけた橋の欄干。

布目川支流に架かる橋に、だ。

お日さんの下で光を浴びた布団が干してあった。

天日干しはいわゆる虫干し。

ダニが死滅するかどうかは判らないが就寝時は心地よい。

我が家もそうしているが、狭い庭か、二階の窓を開けて瓦に垂らす窓干しだ。

田植えを済ませた田園は緑色。

空は澄み切った青空。

そこにあった布団は真っ白。

絶好の布団干し日和は第一に快晴。

第二は湿気が少なくて、そよ風が吹く日である。

快晴であっても風がなければ熱くなるだけだ。

心地よい風は流れていく景観に見惚れてシャッターを押す。

右、左。それとも中央。

ハイアングルかローアングル。

それとも身長に合わせた立ち見の高さ。

どれが相応しいのか、シャッター数は明らかに増えていく。

この月の末に発表されたインターワイヤード㈱の自社ネットリサーチを活用された「布団干し」アンケート結果がある。

それによれば「外干し」が断トツに多いらしい。

比率はなんと、なんとの54.8%。

2位は21.2%の「寝室の換気」。

3位が18.0%の「布団乾燥機」になるそうだ。

室内干し、除菌スプレー、流行りの掃除機、クリーニン屋さんなどさまざまな回答であるが、驚いたのは14.2%の「何もしていない」だ。

外干しをしない家もあるというアンケート結果をみれば、仕事で忙しくその手間がとれないとうのもあるようだが、花粉がつく、黄砂・PM2.5を理由にする結果もある。

アンケートにあったかどうか知らないが、テレビでくっさーい匂いを発するカメムシを取り上げていた。

たしかにそれはある。

干していた布団にくっついていたカメムシ。

それを知らずに屋内に取り込んで寝室に敷く。

寝ているときに気がつく臭い匂い。

もっと早くに気がつくでしょうに、と云いたいが・・・。

布団に限らず、座布団、衣服は手で軽くたたいてパン、パンする。

それで十分だと思っているのだが、世間のある一部の人たちはカメムシがついたらかなわんと云って干さない、というようなことであろう。

布団を干す景観はなんともいえない温かさを感じる。



敷地が広いところではカドボシ。

これもまた心地いい景観。

高層団地ではたぶんに無理だと思うが。

中層団地であればずらりとベランダに並んでいたら気持ちいいだろうなと思う。

奈良県に引っ越す前は大阪の市営住宅住まいだった。

鉄筋構造の5階建て。

我が家は2階だった。

南向きのベランダで干していた。

ずらりと並ぶ景観はなかったが、そこそこ干していた。

アンケートによればベランダ干しが圧倒的に多い70.0%。

集合住宅、戸建て住宅ともに、であるが、外に干せない回答も。

件数は不明だがベランダ干しが禁止されている処もあるらしい。



今回、拝見した下山田は農村。

橋の欄干は特例だとしても、家のカド干しが最適のようにみえる。

(H28. 5. 5 EOS40D撮影)


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