マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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瀧ノ蔵神社オコナイ

2006年02月12日 19時38分46秒 | 桜井市へ
樹齢400年の権現桜で有名な長谷寺奥の院の瀧ノ蔵神社では早朝に12人衆が集まり、御分霊(おんわけみたま)の還幸祭と仏式行事のオコナイも併行して祭事される珍しい神仏習合の祭りが行われます。

12人衆らは権現桜横の集会所と神社の参集所、さらに頭家宅に分かれて還幸祭とオコナイの準備作業が始まります。

集会所では杵と千本杵による御供餅を搗ます。

餅はシデの木につけて餅花の「繭玉」を作ります。

参集所では三老から六老による「花」飾りや「ゴオウサン」を作ります。

竹を九十度に曲げてうるし棒の先を削り、半紙の花を添えた「花」飾りは都祁針観音寺の「乱声」と同じ形状です。

瀧ノ蔵神社と観音寺は長谷寺系であるため同じ形式が残されているものと思われます。

柳の木に牛玉宝印書を巻きつけるのは「ゴオウサン」です。

直会を終えた午後、一同は参集所に集まり、「ゴオウサン」を前に般若心経を唱え、法螺貝を吹いてオコナイ祭事が行われます。

餅花の「繭玉」は餅を切り離し各家に配られます。

(H18.2.5 Kiss Digtal N撮影)


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