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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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西椎木弁天講の灯明箱

2016年03月26日 09時15分44秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市の椎木町。

弁天さんおよびダインジングさん(安政二年<1855>三月建之太神宮石塔)の灯明箱の当番は西地区12、3軒の北・南垣内住民で廻している。

弁天講の当屋は二人。

5、6年に一度の廻りになる。

灯明箱に文字は見られない。

箱上部に燭台を取り付けている。

内部に2台の燭台もある。

箱は取っ手以外が焼けたような黒ずみがある。

特に上部は真っ黒だ。

取っ手は長年に亘って運ばれてきたと思えてツルツル、ピカピカに光っている。

朝に家へやって来れば祀って夕方に送る家がある。

二日間ぐらいの間隔で廻している家もある。

特に決まりはない灯明箱の廻りである。

弁天さんやダイジングサンの石塔に火を灯していたようだが、随分前に変化があったようだ。

現在は灯すことなく廻ってきた灯明箱は家の屋内で火を点けたローソクを立てている。

88歳のYさんは弁天さんの方角に向かって拝むと話していた。

真っ黒な灯明箱の様相や箱上部にある燭台の状況から想定するに、かなり前の時代に村の習わしが替わったようだ。

この灯明箱を知ったのは5月15日。

患者さんを送迎していたその場に置いてあった灯明箱に驚いた。

それを存じていたのがYさんだった。

Yさんは弁天講でもあるから灯明箱を廻している。

送迎した6月8日にそう話していた。

だいたいが20日ほどで廻ってくるようだという。

そのYさんは巫女さんのことをソーネッタン、お神楽をガランガランと呼んでいた。

弁天さんの祭りはこうした廻り当番も含める講の在り方だ。

ちなみに弁天さんの祭りは9月末の日曜日辺りに行われている。

(H27. 5.15 SB932SH撮影)


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