マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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火に関する奈良の民俗を語る座談会in県立民俗博物館

2020年06月30日 08時54分30秒 | しゃしん(県立民俗博物館展示編)
今回で8回目を迎えた「私がとらえた大和の民俗」写真展。

今回もたくさんの方々が聴講に来てくださり、この場を借りて御礼申し上げます。

座談会の場は、県立大和民俗公園内施設にある旧臼井家住居内。

竈に火をくべて暖を取るには不足ぎみ。

扉はみな開放状態。

微風であるが冷たい風も室内に流れるこの日は寒い。



聴講の皆さんはがっちり着こなす防寒具であるが、足元は土間だけにやはり寒い。

座敷にあがってもらう方、竈付近に集まってもらった方々に昔懐かしい暖房具を用意された。

冬の暮らしの暖房具は、昨日に拝観した「冬のくらしとあたたまる道具」コーナー展にあった。

この場に用意されたのは火鉢。



炭火を起こした火鉢を体験してきた年代の人たちにとっては懐かしい日常道具。

生まれ育った30年間は大阪・住之江。

育った家にあった火鉢とは形が若干違うが用途は同じだ。

火鉢に纏わる家の出来事がふつふつと思い出す。

おおばあさんが火鉢の縁で干していた濡れた綿。

乾いたとたんに上昇気流にふわっと浮き上がり、また下がったそこに火鉢の火。

一瞬で燃えあがる怖さを覚えている。

練炭火鉢もあったから灰の掃除は日課。

おもてに出て灰を落としていた光景を思い出す。

扉を開けっ放しの旧臼井家住居内での火鉢では数が不足。

次年度の寒さ対策はどうすべきか、課題をもらった。

本日の座談会参加の出展写真家は、Yさん、MHさん、Sさん、STさんに私の5人。

半数の4人は欠席だ。

「火に関する奈良の民俗」テーマに出展写真家が語るご自身がとらえたテーマ写真。

奈良県内の火にまつわる信仰や芸能、生業、造形など、出展写真を交えながら紹介する座談会である。

今回のテーマは「火」。

近年の住宅事情ではますます「日常の火」が少なくなり、直接火を扱う経験は少なくなっている。

その一方で、民俗行事では現在もさまざまな場面で火が用いられている。



写真家が切り取った「火」のある風景から、奈良の行事やくらしの移り変わりを考えるトーク座談会に知り合いの聴講者がたくさん来てくださった。

ARさん、ASさん、Tさん、D夫妻にM夫妻も。

また、特別に県職地域振興課の人たちも。

Yさんが知人のNさんら風景写真家の皆さんも。



通り過ぎに拝見する人たちも含めて40人近くの人たちが聴講してくださったその情景は、奈良テレビの県政フラッシュ取材陣が記録していた。

そのときの映像は、後日に放映され、今も再生可能な県発信の「まるごと奈良県」のニュース番組「県政フラッシュ(2018年12月11日放送)」で視聴できる。

(H30.12. 9 SB932SH撮影)


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