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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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今市町・田んぼの神さんに注連縄立て

2020年09月13日 10時39分13秒 | 奈良市へ
夜が明ける前から行われる山の神行事がある。

場合によれば夜中の午前零時の鐘がなれば参るという人もいるとか。

そんな早くにされている山の神行事を拝見するには身体の具合次第。

気持ちは出かけたいがやはり無理だった1月7日の朝である。

出遅れたこともあって午後に出発することにした。

目的地は山添村。

西名阪国道を走るのだが、そこへ行くまでのルートに奈良市の帯解地区を通り抜ける。

ふと思い出した奈良市今市町の田んぼである。

平成25年の12月31日、数年かけてようやく巡り合えた田主さん。

大晦日の日は玄関や蔵、農具、機具など、家じゅう何某かに注連縄をかける。

その一環でもある注連縄が田んぼにもある。

1本の葉付きの竹を苗代予定の地に立てる。

ウラジロを垂らした七・五・三結いの輪じめを架けて蜜柑を突きさしていた田主はMさん。

私より年齢は上だが高齢者というほどでもない。



70歳半ばだと思う田主さんは不在だが、目的の注連縄は田んぼにあった。

お元気な様子のようだと思って写真を撮っておく。



この付近でMさんと同様に田んぼの注連縄を立てているのはごく数軒。

平成25年に見つけた6カ所。



今年はどうだろうかと探してみたが、たったの1カ所になっていた。



隣の畑で野菜造りをしていた男性に田主は・・・と聞いたが知らない、という。

5年前にあった4カ所すべてが継承されなかったようだ。

(H31. 1. 7 SB932SH撮影)
(H31. 1. 7 EOS7D撮影)